国鉄EF15形電気機関車
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EF15形電気機関車(いーえふ15がたでんききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)とその前身である運輸省が、1947年から1958年にかけて製造した貨物列車牽引用の直流電気機関車。
旅客用のEF58形の兄弟形式にあたる。また、奥羽本線福島-米沢間の直流電化に伴いEF16形に改造された車両もある。新製両数202両は旧型電気機関車中最多である。また余談となるが日本の電気機関車で、番号の積み重ねで202番まで到達した唯一の存在でもある。
現在、158号機のみ車籍が残るがEF58形150号機の不具合発生時にレストアパーツを提供したため、動かすことは不可能と思われる。
[編集] 保存
保存機としては6両が残っている。165号機が碓氷峠鉄道文化むらに、192号機が東日本旅客鉄道(JR東日本)大宮総合車両センターに、198号機が山梨県韮崎市の韮崎中央公園に、120号機が大阪府摂津市の新幹線公園に、158号機が西日本旅客鉄道(JR西日本)宮原総合運転所に、168号機はカットボディ(第2エンド)で大阪府高槻市田能畑子谷に保存されている。
[編集] 主要諸元
- 全長:17000mm
- 全幅:2800mm
- 全高:3926mm
- 軸配置:1C+C1
- 機関車重量 102.00t
- 動輪上重量 86.40t 電気暖房 87.00t
- 最大軸重
- 電気方式 1500V
- 1時間定格出力:1900kW
- 1時間定格引張力:15900kg
- 1時間定格速度:39.5km/h
- 最高運転速度:75.0km/h
- 主電動機:MT42×6
- 動力伝達装置:1段歯車減速、ツリカケ式
- 歯車比:20:83=1:4.15
- 制御方式:三段組み合わせ制御,弱め界磁制御
- 制御装置:電磁空気単位スイッチ式
- ブレーキ装置 EL14AS 空気ブレーキ、手ブレーキ
- 台車形式 主台車HT61,先台車LT129
- 保安装置
[編集] 関連項目
- 日本国有鉄道の旧型電気機関車 ■Template ■ノート
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