天空の城ラピュタ
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『天空の城ラピュタ』(てんくうのしろラピュタ、英語表記:LAPUTA: Castle in the Sky)は、スタジオジブリの劇場用アニメ作品である。1986年7月26日公開、監督は宮崎駿。カラー作品で上映時間は124分。ディズニー翻訳版のタイトルは「Castle in the Sky」。由来については後述。
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[編集] 概略
題材をスウィフトの『ガリヴァー旅行記』に出てくるエピソードからとっているが、自由な脚色と創作によって全く独自な物語となっている。
19世紀後半、産業革命期のヨーロッパを元にした架空世界における戦争と平和、科学と自然という対立する要素を背景として、少年と少女の友情・冒険を描いたテンポの速い活劇である。興行的には振るわなかったものの、物語は幅広い年齢層に支持され、ビデオ販売は好調であった。
この作品は、元々宮崎駿が『未来少年コナン2』として企画しNHKに提案したが、採用されなかったため映画化したものである。元の企画はNHKに残され、後に『ふしぎの海のナディア』という形で作品化された。このため、両者には似通った設定が見られる(超古代文明の末裔で不思議な石を持つヒロイン、おなじく末裔でその技術力で世界征服をもくろむ悪役など)。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ

時は19世紀のヨーロッパ、ただし飛行機械の発達がわれわれの歴史よりもすすんだ世界。鉱山町で働く少年パズーは、飛行石の力でゆっくりと落ちてくる少女シータを助け、自宅にかくまう。一夜明けパズーは、シータの行方を追う空賊や政府からシータを守り逃げるうちに、シータが、かつて冒険家の父親が見た空中に浮かぶ城「ラピュタ」に住むというラピュタ人の子孫であると知り、ラピュタの存在を確信する。しかし、二人は政府に捕らわれてしまい、ティディス要塞に監禁されてしまう。
シータを捕らえた政府側の張本人・ムスカ大佐はティディス要塞にて、シータに空から落ちてきた壊れたロボットを見せ、さらにシータがラピュタ王家の末裔である事を伝え、パズーの命と引き換えに協力を迫る。解放されたパズーは自宅で待ち受けていた空賊ドーラ一家と共に飛行機械・フラップターでシータ奪還に向かう。
ティディス要塞では、シータが祖母から教わった「秘密の言葉」を口にしたとたん、飛行石が光を発し、ラピュタの方角を指示。同時に壊れていたはずのロボットが目覚めて暴れだし、要塞を壊滅させる。騒ぎの中、パズー達は強行突入でシータを奪還するが、要塞からの砲撃の衝撃で、シータは飛行石を落としてしまう。
空中戦艦ゴリアテの砲撃によりロボットを破壊したムスカ達は、要塞の瓦礫の中から飛行石を見つけ出し、モウロ将軍の指揮の元、ゴリアテに乗って飛行石の示すラピュタを目指す。
パズー、シータを加えたドーラ一家は、シータが覚えていた飛行石の光の方角をたよりに飛行船タイガーモス号でラピュタへ向かう。やがて巨大な嵐雲「竜の巣」に行く手を阻まれ、「父は『竜の巣』の中でラピュタを見て帰ってきた」というパズーの言葉にドーラは突入を決意するが、遭遇したゴリアテの攻撃を受け、見張り用の凧に乗っていたシータとパズーはドーラ達とはぐれてしまう。
どうにかラピュタの空中庭園に到着したシータとパズーは、同じくラピュタに到着しつつも軍に捕らわれたドーラ一家を助けようと試みるが、途中でムスカと遭遇し、シータは捕らえられてしまう。ムスカはシータとともにラピュタ中枢部に姿を消し、パズーはドーラ一家の縄を解き、シータを助けに向かう。ラピュタの力の根源である巨大な飛行石に到達したムスカはシータに、自分もラピュタ王家の末裔だと明かす。
ムスカはモウロ将軍らをラピュタ最下部の展望室に招きいれ、ラピュタ帝国の復活を宣言。「旧約聖書」でソドムとゴモラを滅ぼしたとも、「ラーマーヤナ」でインドラの矢とも伝えられる最終兵器「ラピュタの雷」の威力を見せつけた後、落とし穴を使ってモウロたちを空中へと放り出し、大量のロボット兵によって空中戦艦ゴリアテも破壊する。
ムスカの狂気を目の当たりにしたシータはムスカから飛行石を奪い取り逃走。ムスカに追いつかれるも、合流したパズーと共に、祖母から教わった「滅びの呪文」を叫ぶ。飛行石のペンダントは激しい光を放ち、ラピュタは崩壊。ムスカは瓦礫に飲み込まれる。飛行石を根の中に抱く巨大樹と化したラピュタは、わずかに空中庭園を残したまま、天高く昇っていく。
樹の根に守られて助かったシータとパズーは、来る時に用いた凧でラピュタから脱出。同じくフラップターで脱出していたドーラ一家と再会の後、天空へと消えていくラピュタを見届けると、ドーラ一家に別れを告げ、故郷を目指して舵を切る。
[編集] スタッフ
- 原作・脚本・監督:宮崎駿
- プロデューサー:高畑勲
- 作画監督:丹内司
- 原画頭:金田伊功
- 美術監督:野崎俊郎、山本二三
- 音楽:久石譲
- 主題歌:『君をのせて』(作詞:宮崎駿 作曲:久石譲 歌:井上あずみ)この主題歌は、現在では合唱曲としても有名である。卒業式の定番曲の一つとして知られる。
- イメージソング:『もしも空を飛べたら』作詞:松本隆 作曲:筒美京平 歌:小幡洋子
- 配給:東映
[編集] 登場人物
登場人物名に続く名前は、声優名。
[編集] 主要な登場人物
- パズー:田中真弓
- スラッグ渓谷の炭坑で働く少年。両親とは死別している。父が生前目撃したラピュタを探すことを夢見ている。シータと出会ったことで、ラピュタを巡る冒険の旅へと出かけることになる。石頭で視力が非常に良い。
- シータ:横沢啓子
- ゴンドアの谷に住む少女。飛行石のペンダントを首から下げている。軍隊に拉致され、飛行船から転落したところをパズーに助けられる。実はラピュタ王家の末裔であり、本名は「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」。世に言うお姫様ではなくムスカに体当たりする度胸やドーラの指示を跳ね除ける器量など、宮崎駿の初期のアニメ映画では典型的なヒロイン像となっている。
- ムスカ大佐:寺田農
- ラピュタ探索の特務機関の指揮官。階級は大佐。彼もまたラピュタ王家の末裔であり、本名は「ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ」。数々の名台詞を残した人物。
- (声優に対する補足)当初ムスカ役の声は根津甚八へ依頼していたが断られ、同時期にTV放映された『ブレードランナー』において、ロイ・バッティ(ルトガー・ハウアー)の吹き替えを好演していた寺田農に依頼した経緯がある(このエピソードが元で根津は機動警察パトレイバー 2 the Movieに出たとされる説もある)。その異色なキャラは上映から20年たった今でも高い人気を持つ。
- ドーラ:初井言榮
- ラピュタを狙う空賊(海賊の空中版)で、タイガーモス号の女船長。とても頭がキレる上、息子たちを追い抜く脚力も併せ持ち運動神経も相当よい。飛行石目当てにシータを追い回すが、後に2人をタイガーモス号に迎え入れ、よき理解者となる。老婆と言っていい風貌だが、若い頃は絶世の美女だったらしく寝室に自らの肖像画が飾ってある。その肖像を見る限りはシータ似の美人である。
[編集] その他の登場人物
- シャルル(ドーラの長男):神山卓三
- ルイ(ドーラの次男):安原義人
- アンリ(ドーラの三男):亀山助清
- じっちゃん(飛行船の老技師。本名ハラ・モトロ):槐柳二
- モウロ将軍:永井一郎
- 親方(ダッフィ):糸博 - シータたちを守るために奮闘した。
- おかみさん:鷲尾真知子
- マッジ:TARAKO - 親方の家の幼い娘。
- ポムじいさん:常田富士男
- シータの祖母:鈴木れい子
- 軽便鉄道の機関士:西村知道
- 黒眼鏡(ムスカの部下):大塚芳忠、菅原正志
- 子分カ(ドーラの子分、ポルトガル人):?
- 子分キ(ドーラの子分、エジプト人):大滝進矢
- 子分ク(ドーラの子分、中国人):平井隆博
- 子分ケ(ドーラの子分、日本人):峰恵研
- 子分コ(ドーラの子分、セネガル人):菅原正志
- 青い服の婦人(役名表記なし、夜食を買いに来たパズーに「まだ仕事?」と尋ねた):林原めぐみ
[編集] 賞歴
- 文化庁優秀映画
- 第41回毎日映画コンクール・大藤信郎賞
- おおさか映画祭・日本映画ベストテン第1位
- 日本映画復興特別賞(高畑勲・宮崎駿)
- 映画芸術・日本映画第1位
- 中央児童福祉審議会特別推薦
[編集] 補足
- 製作が始まる前の1985年5月、宮崎駿はイギリス・ウェールズをロケハンで訪れており、そこで見た風景が本作でも活かされている。なお、後に押井守や鈴木敏夫らと同地を再訪している。企画段階で「舞台は立憲君主国。ただし国王は登場しない」とかかれており、後に宮崎駿は舞台をイギリスのつもりで設定したと語っている。
- パズーの父親が撮ったラピュタの写真には、「1868.7」の日付がある。この事から、本作品の年代は1870年代~1880年代辺りと推定される。
- パズーの家を占拠したドーラ一家がゴリアテを呼ぶ通信を傍受した際、ドーラが通信を解読する他に取り出した暗号解読書の背表紙にはローマ字で「ANGO」と書かれている。
- ドーラの寝室の壁に掲げている若い頃のドーラの肖像画はシータに似ている。
- 風の谷のナウシカのキツネリスが4匹登場するシーンがある。
- ラピュタ崩壊時、瓦礫に混じって落下していくムスカの姿がごく小さいながらも確認できる。
- タイガーモス号がゴリアテに破壊される際にじっちゃんが爆発前にエンジン室から逃げ出してるシーンが確認できる。
- 本作品に登場するロボット兵のデザインは、アメリカのフライシャー・スタジオが1941年に製作した連作短編アニメ「スーパーマン」の「The Mechanical Monsters」の回に登場するロボットが元ネタである。宮崎はこのロボットをかなり気に入っていると見られ、照樹務の名義で宮崎が脚本・演出を担当した『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』最終話「さらば愛しきルパンよ」に「ラムダ」という名で「The Mechanical Monsters」に対するオマージュとして登場させたのち、本作品にてデザインをほんの少し変えて2度目の登場をさせている。なお、本作品公開後に宮崎は「何故同じデザインのロボットを2回も使ったのか」という質問に対して「ロボットという記号が伝わればいいので、新規にデザインする必要がなかった」といった主旨の発言をしている。このため今後の宮崎作品にロボットが登場するとしたら、そのデザインはラムダである可能性が高いと予想される。「The Mechanical Monsters」を含むフライシャー版スーパーマンは2006年12月1日にデジソニックから発売されたDVD「スーパーマン カラーリマスター版」で観賞することができる。
- 「ふしぎの海のナディア」は元の企画案が本作品と同じであるため、ナディアの監督を務めた庵野秀明は本作品との差別化に非常に苦労したと語っている。事実、作劇上は別物にできてもシノプシスが同じであるが故に「旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした」という似たような言い回しに続きラピュタでは「天の火」、ナディアでは「神の光」といった程度にしか改変できず、これをパロディにしたものが後のアニメージュ読者投稿欄に掲載されたことなどから、その苦労を感じ取ることができる。
- 「テレビで放送された際、ラストにパズーがシータの住む谷を訪れるシーンがあった」など、エンディングに複数パターンがあるという都市伝説があるが、これは事実無根である。スタジオジブリも公式に否定している。なおノベライズ版にはそのようなシーンがある。検証を行ったWebページ検証を行ったWebページその2。有力な説の一つとして、問題のシーンがあったとされるテレビ放映時に「君を乗せて」のスタッフロールをカットして、替わりにアニメ雑誌アニメージュに掲載されたパズーがシータの住む谷を訪れるシーンに見えるストーリーボードをスポンサー紹介の所で使ったらしいのが誤解の発端という説がある。
- 味の素から映画『天空の城ラピュタ』のタイアップ商品として「ライトフルーツソーダ ラピュタ」という清涼飲料水が発売されており、そのCMソングとして上記のイメージソングが使用された。
- 「君をのせて」の続編ともいえる「君をつれて」という歌が存在する(作曲:久石譲、作詞・歌:石井竜也)。多くのカラオケで歌うことができる。
- 2002年に三鷹の森ジブリ美術館で「天空の城ラピュタと空想科学の機械達展」が開かれた。
[編集] 海外版
[編集] 英語版
- 英語版は2種類存在する。最初の英語版はStreamline PicturesがLaputa: The Flying Islandの名で1989年にイギリスで公開し、日本のDVDにも収録されているもの。2つ目は2003年にディズニーが配給し、Buena Vista Home EntertainmentよりDVDが発売されているCastle in the Skyである。最初の版はパズーの声を女性声優が演じたが、ディズニー版Castle in the Skyでは青年風の男性声優がパズーを演じ、シータ役の声優もやや年齢が高めに感じる低めの声であるため、雰囲気は大分異なる。これはアメリカではアニメに限らず声の出演には同性の役者が演じることが一般的であることと、パズーとシータが年齢的に無理のある行動・冒険をしていることに対しての配慮であると思われる。このDVDには後述のフランス版も収録されている。
- ラピュタの命名の元となった『ガリヴァー旅行記』第三章の飛行島ラピュータ(Laputa、正確にはスペイン語でLa puta)は、「売春婦」という意味を兼ねてスウィフトが悪意を持って命名したものであり、スペイン語圏およびヒスパニックの多いアメリカ合衆国では不適切であるためである。
- 上述の日本のDVDにも収録されている英語版は、配給もとのStreamline Picturesにより翻訳されたものではない。Streamline PicturesのFred Pattonによれば最初は全日空の国際線の機内上映のために製作されたもので、Streamlineはそれを日本から渡されとのことで、実際に誰が翻訳、吹き替えを行ったのかは不明だという[1]。
- Castle in the Skyには久石譲本人による、日本語版と異なる音楽が使用されている。基本となるメロディの大部分は同じだが、アメリカ向けに久石が大幅にアレンジを行った。ほとんどシンセサイザーの音であったオリジナル版に比べ、生楽器の使用が大幅に増えていることが確認できる。なおエンディング曲には変更やアレンジは行われていない。CDは徳間ジャパンより発売されている。
[編集] フランス語版
- フランスでBuena Vista Home Entertainmentより発売されているDVD(フランス語版タイトルはLe Château dans le Ciel、映画公開は2003年1月15日)はフランス語、日本語のほか「Castle in the Sky」の英語音声(上述の通り音楽が異なる)も収録されている。同じDVDに収録されている日本語オリジナル版および、そのオリジナル版と同じ音楽を用いたフランス語版の音声は、音楽の音程がオリジナルより約半音高くなっている。これはノーカットでありながら本編を120分以内で収録しているため、オリジナル版の124分と比べて若干早回ししているものと思われる。DVDのメニュー画面で流れるオープニングテーマ曲の抜粋はオリジナル音声で収録されているため、この音程の差異がはっきり聞き取れる。英語版の字幕は英語版音声を忠実に書き起こしたものと日本語版からの翻訳重視のものが2種類収録されているが、フランス語版の字幕は翻訳重視のもの1種類のみであり、フランス語版の音声と字幕では内容が異なる。なおフランス語版DVDはリージョン2(日本と共通)、映像方式はNTSC/PALコンパチブルであり、日本の家庭用DVDプレーヤーでも問題なく再生可能である。
- フランス語版ではパズーの声は女性声優であり、またシータはもちろんドーラやムスカなどその他の登場人物の声も日本語版の声質にほぼ準じている。
- フランスでは映画公開時、日本語オリジナル音声版で「カッカ(閣下)」という台詞が頻出するのが話題になった。フランス語でカカcacaはウンコという意味の幼児語だからである。
[編集] 関連項目
- 飛行石
- フラップター
- タイガーモス号
- ゴリアテ(巨大飛行船)
- ロボット
- 超古代文明
- レトロフューチャー
- スチームパンク
- 装甲列車
- 宮崎駿
- 空想の空飛ぶ機械達
- ラーマーヤナ
- マハーバーラタ
- ラピュタパン
- ガリヴァー旅行記 - 元ネタ。ラピュータ(ラピュタ)という名の空飛ぶ国が登場する。
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