スーパーヒーロータイム
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スーパーヒーロータイムは、テレビ朝日系列で放映される東映制作の子供向けテレビドラマ(特撮ヒーローもの)番組枠に2003年度後期より名付けられた名称。なお、新聞のラテ欄には表記されていない。
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[編集] 歴史
[編集] 特撮ヒーロー番組
1960年代から、日本教育テレビ(NET)は、筆頭株主である東映製作の映画やテレビドラマを積極的に放送してきた。子供向け作品では『七色仮面』を第1作として『ナショナルキッド』『悪魔くん』『ジャイアントロボ』『忍者ハットリくん』などを経て、1970年代に毎日放送(MBS)製作の『仮面ライダー』シリーズを放送し高視聴率を得る。以後も『人造人間キカイダー』『イナズマン』など特撮作品を多く製作してきた。
[編集] 戦隊シリーズの始まり
1975年4月、東京 - 大阪間のネットチェンジで、仮面ライダーシリーズが東京放送(TBS)系へ移行したのに伴い、それに代わるシリーズとして『秘密戦隊ゴレンジャー』が放送を開始した。現在も続くスーパー戦隊シリーズの走りである。1977年4月に日本教育テレビが商号を「全国朝日放送」(通称「テレビ朝日」)に改称。そして1979年2月3日スタートの『バトルフィーバーJ』によってスーパー戦隊シリーズは本格的に開始され、以後、数十年も続くロングシリーズとなる。
[編集] 2大ヒーロー体制へ
1980年代に入り、『宇宙刑事ギャバン』に始まる宇宙刑事・メタルヒーローシリーズが台頭。戦隊と並ぶテレビ朝日の2大ヒーローシリーズ体制が誕生した。1987年10月にメタルヒーローシリーズ『超人機メタルダー』がゴールデンタイムから日曜朝9:30、1989年『機動刑事ジバン』が途中より8:00に移行。その後スーパー戦隊シリーズも放送時間を土曜18:00→金曜17:30→日曜7:30と移動。1997年4月から日曜朝7:30に『電磁戦隊メガレンジャー』、8:00に『ビーロボカブタック』の特撮番組が1時間連続する体制になった。
[編集] 日曜朝の2大ヒーロー枠誕生
2000年1月30日、『燃えろ!!ロボコン』の後番組として『仮面ライダークウガ』がスタート。日曜朝の戦隊・ライダーの2大ヒーロー番組体制が確立した。そして『爆竜戦隊アバレンジャー』、『仮面ライダー555』放映中の2003年9月28日、東映とテレビ朝日は両番組の枠を一つのヒーロー番組総合枠として位置づけ、『SUPERヒーロータイム』と名称付けた。 当初は2003年12月までの年内限定の呼称として設定されていたが、好評を得たため、以降もレギュラー枠に設定された。
なお2005年の新番組からは、表記を全てカナ文字に改め、『スーパーヒーロータイム』となっている。
[編集] 編成
- 7:30 - 8:00 スーパー戦隊シリーズ
- 8:00 - 8:28 仮面ライダーシリーズ
[編集] 全国と異なるケース
- 静岡朝日テレビでは自社製作のDIY番組『エンジョイDIY』を日曜8:00 - 8:30に放送している関係で、スーパー戦隊シリーズを土曜朝7:30(6日遅れ)に、仮面ライダーシリーズを日曜朝7:30(7日遅れ)に放送するため、この枠はない。
- 山形テレビは『スーパーヒーロータイム』のOPタイトルは放送されるが、8:00から自社製作番組『提言の広場』放送のため、仮面ライダーシリーズを金曜夕方16:25(5日遅れ)に放送。仮面ライダーシリーズの予告とEDタイトル部分がカットされる。
- 系列外民放(山梨、富山、山陰、徳島、高知の各地域)およびクロスネット局(福井県・宮崎県)に対しては、この枠の2番組が別扱いで番販されるため、『スーパーヒーロータイム』枠は無い。福井県や山陰地区のように2番組が別々の放送局で放送されたり、富山県や高知県のように片方しか放送されないケースもある。
- 広島ホームテレビのみ原爆記念日の平和公園中継(8月6日)のため、年度によっては仮面ライダーシリーズが後日振替で放送されることがある。
[編集] スポーツ中継による休止
スーパー戦隊シリーズと仮面ライダーシリーズのどちらかの番組、もしくは両番組が休止になる場合がある。その場合、この枠は成立しない。
- 毎年6月中旬に早朝に全米オープンゴルフ中継があるため、両番組とも休止。
- 年度によっては、7月に全米女子オープンゴルフ中継の影響で、スーパー戦隊シリーズが休止されることがある。2004年は日曜日の第3日が7:00終了のため通常放送された。
- 朝日放送では、毎年8月に全国高等学校野球選手権大会の中継を行うため、仮面ライダーシリーズの放送日を変更。この編成への配慮も兼ねて、高校野球開幕前後からは『スーパーヒーロータイム』のタイトル部分は全国的にカットされ、代わりに例年秋に公開されるスーパー戦隊及び仮面ライダーシリーズの劇場映画版の予告編が両番組の最後に挿入される。そのため、『スーパーヒーロータイム』のタイトル部分はこれらの映画のロードショー期間終了までは再開しない。再開時にはタイトルバックがリニューアルされるのが通例である。
- 2006年はスーパー戦隊及び仮面ライダーシリーズの劇場映画版の公開が8月に前倒しされるため、例年より1ヶ月早くこのパターンとなり、タイトルバックリニューアルも1ヶ月早くなった。
- 11月第1日曜は8:00からは全日本大学駅伝対校選手権大会が入るため、仮面ライダーシリーズを休止する。
[編集] 補足
- テレビ朝日系列の数局では、この番組の後、ステーションブレイクに入る前に、朝日放送制作8:30枠のアニメの予告を約5秒間挿入する場合がある。ただし、朝日放送制作8時半枠のアニメ予告を流さない地域もあるため、一応番組は8:30までとしているが、ステーションブレイクの関係上、実際は8:28までとしている。
- 1月から2月にかけての番組移行時期には、冒頭のタイトルコール部分と最後のエンディング部分の放送が休止され、この枠の呼称は行われない。つまり先行して終了し新番組がスタートする仮面ライダーシリーズの新キャラクターと、前年から放送の続くスーパー戦隊シリーズのキャラクターが同時に登場するバージョンは制作されない。再開はスーパー戦隊シリーズ新番組の第1話放送日からとなる。その間のタイトル部分がカットされる関係上、スーパー戦隊シリーズについては番組終了時に後継番組の宣伝を放送し、仮面ライダーシリーズについては次週予告の時間を延長して対応している。
[編集] その他
- 2006年12月31日は通常月~土の朝ワイドやじうまプラスの大晦日拡大版放送のため、この枠が休止となった。「やじうまプラス」をネットしていない朝日放送などでは特別番組を編成して対応した。ゴルフなどによる放送休止は例年あるが、これまで元旦以外年末年始も休まず作品を放送していた。
[編集] タイトルバック
[編集] 2003年
『爆竜戦隊アバレンジャー』『仮面ライダー555』(2003年9月28日から使用)
- OPはアバレンジャー(ブラック、キラー除く)とライダー(ファイズ、カイザ、デルタ)の集合。
- EDでは出演者が余興でゲームに挑戦する企画が主だった。『アバレンジャー』勢はジャンケンゲーム、後に爆竜同士によるなぞなぞ対決。『555』勢は剣玉や輪投げなどに挑戦していた。『555』勢によるEDでは、この他にスマートブレイン社長・村上峡児とラッキークローバーの2人(琢磨、冴子。北崎はコメントのみ)がバー「クローバー」でくつろぎ、村上がコメントするものもあった。
[編集] 2004年
『特捜戦隊デカレンジャー』『仮面ライダー剣』(2004年2月15日から使用)
- 前期
- OPはデカレンジャー5人とライダー(ブレイド、ギャレン、カリス)集合。
- EDは『デカレンジャー』第1話放送日の2月15日から5月23日までデカレッド/赤座伴番の「エマージェンシー!」と仮面ライダーブレイド/剣崎一真の「変身!」が競演。翌5月30日より『ブレイド』勢による余興ゲーム(主に手品が多かった)、『デカレンジャー』勢はEDで毎回一人づつ交代で登場し変身シーンとバトルシーンを流し「次回もどうぞよろしく!」とコールしていた。
- なお、「またみてね!」表示時は毎回違う出演者の声で締めた。ただし、映画やプレゼントなどの告知があった場合、タイトルバックはカットされた。
- 2004年8月8日から9月26日までは、『デカレンジャー』終了時に『劇場版 特捜戦隊デカレンジャー フルブラストアクション』の、『剣』終了時に『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』の予告編を毎週放送。特に『剣』についてはショートストーリー的な告知の回があった。この時はタイトルバック自体が完全カットされた。
- 後期
- 2004年10月3日より新タイトルバックに移行。
- OPはデカレンジャー5人 + デカブレイクと、ライダー4人(レンゲル含む)の集合)。EDの構成は従来通り。
[編集] 2005年
『魔法戦隊マジレンジャー』『仮面ライダー響鬼』(2005年2月13日から使用)
- 前期
- 2004年以前は室内の暗闇の中での撮影だったが、この年は全面的に海岸での野外撮影となっている。OP・EDともにマジレンジャー5人と響鬼の集合映像で、2004年以前のような余興ゲームなどは廃止されている。タイトルコールは出演者ではなく、レニー・ハートが担当。なお、映画やプレゼントなどの告知がある場合にタイトルバックがカットされるのは今までと同様。
- 2005年8月7日から9月25日までは、『マジレンジャー』終了時に『劇場版 魔法戦隊マジレンジャー インフェルシアの花嫁』の、『響鬼』終了時に『劇場版 仮面ライダー響鬼と七人の戦鬼』の予告編を毎週放送。これに伴いタイトルバック自体は完全カット。
- 後期
- 2005年10月2日より新タイトルバックに移行。レニー・ハートによるタイトルコールも再収録されている。
- OPはレジェンドマジレンジャー5人 + マジシャインと、ライダー(装甲響鬼、威吹鬼、轟鬼)の集合で、街中での撮影となった。
- EDはそれまでとは異なり、『マジレンジャー』のキャラクターであるマンドラ坊やとスモーキーが、たちばなの店内でその週の『響鬼』に関するミニトークを行っている。
[編集] 2006年
『轟轟戦隊ボウケンジャー』『仮面ライダーカブト』(2006年2月19日から使用)
- 前期
- BGMやタイトルロゴは2005年度のものを踏襲。タイトルコールはレニー・ハートが続投、再収録されている。タイトルバックは各ヒーローごとに2分割されている。
- EDでは、『カブト』のキャラクターたち(基本は天道兄妹や加賀美、ひより。たまに三島などZECT関係者)が、その週の『カブト』や『ボウケンジャー』に関するミニトークを行う。2005年版では戦隊側のキャラクターがライダーに関するミニトークを行っていたが、2006年はこれが逆となった。また2006年5月7日放送分のEDでは天道と加賀美の2人が歴代の平成仮面ライダー(仮面ライダークウガ - 仮面ライダー響鬼)の映像を見て語るという内容だった。
- 2006年7月9日から8月27日までは、『ボウケンジャー』終了時に『劇場版 轟轟戦隊ボウケンジャー 最強のプレシャス』の、『カブト』終了時に『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』の予告編を毎週放送。これに伴いタイトルバック自体を完全カット。
- 後期
- 2006年9月3日より新タイトルバックに移行。
- OPは明石と天道の変身から始まり、ボウケンレッド、カブト、ボウケンシルバー、ガタック、カブトハイパーフォーム、ズバーンがジャリュウ、カース、ワーム(サナギ体)と戦う内容。余談だがズバーンは番組本編初登場よりも一足早くこの映像で姿を見せた。
- EDは『カブト』『ボウケンジャー』双方の出演者が月替わりでミニコントを行う。9月は明石と天道、10月は天道・加賀美・ズバーンが登場した。11月は矢車をメインにその他の出演者は週変わり。12月はZECTメンバーや天道兄妹が登場した。
[編集] 2007年
『獣拳戦隊ゲキレンジャー』『仮面ライダー電王』(2007年2月18日から使用)
- 前期
- BGMやタイトルロゴは2005・2006年度のものを踏襲。3年連続の担当となるレニー・ハートのタイトルコールは再々収録されている。
- OPはリンシー達に囲まれ変身態勢に入るジャンと良太郎のカットから始まり、ゲキレンジャーの3人や電王ソードフォームがリンシー達と戦い、その合間に各人の決めポーズやメカの映像を挟むというもの。登場ヒーローの人数がこれまでで最少の4名のため、各人のソロでのカットが多い。タイトルバックはデンライナーによって各ヒーローごとに2分割されている。
- EDは良太郎、ハナ、そしてモモタロスをはじめとする良太郎のパートナーのイマジン達によるトークにより、『電王』や『ゲキレンジャー』に登場するメカや武器を解説する形。ちなみに『ゲキレンジャー』では本編のエンディングテーマにて同様の趣旨のコーナーがある。
[編集] 主な裏番組
- 戦隊枠・ライダー枠双方
- 戦隊枠のみ
- NHKニュースおはよう日本(NHK総合テレビ)
- さわやか自然百景(NHK総合テレビ)
- 遠くへ行きたい(日本テレビほか一部基幹系列局・よみうりテレビ制作)
- がっちりマンデー!!(TBS系)
- 仮面ライダー枠のみ
- 小さな旅(NHK総合テレビ、関東広域圏及び甲信越3県・静岡県向け)
- ビジネス新伝説 ルソンの壺(NHK総合テレビ、近畿広域圏向け)
- THE・サンデー(日本テレビ系)
- サンデーモーニング(TBS系)
[編集] 関連項目
- 特撮
- 特撮テレビ番組一覧
- スーパー戦隊シリーズ
- 平成仮面ライダーシリーズ
- メタルヒーローシリーズ
- 東映
- テレビ朝日
- バンダイ
- ニチアサキッズタイム
- スーパーヒーロータイムと、前・後に放送されるアニメを合わせた枠。
テレビ朝日系 日曜日朝のアニメ・特撮番組(ニチアサキッズタイム) |
7:00 (メ~テレ)古代王者恐竜キング | 7:30 (スーパーヒーロータイム1部)獣拳戦隊ゲキレンジャー |
8:00 (スーパーヒーロータイム2部)仮面ライダー電王 | 8:30 (ABC)Yes! プリキュア5 |