レジオンドヌール勲章
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レジオン・ド=ヌール勲章(レジオンドヌールくんしょう、Légion d'honneur)は、ナポレオン1世によって制定されたフランスの勲章。現在もフランスの最高勲章として存在する。
レジオンドヌール勲章の中にも等級があり、高位から『グラン・クロワ』(Grand-Croix, 大十字)、『グラン・ドフィシエ』(Grand-Officier, 大将校)、『コマンドール』(Commandeur, 司令官)、『オフィシエ』(Officier, 将校)、『シュヴァリエ』(Chevalier, 騎士、勲爵士)の5階級に分かれる。さらにこれより上位に、グラン・クロワを受けた者の中でもフランス大統領など限られた人間に与えられる頸飾がある。同一人物が複数回受章する(上位の階級を)こともある。フランス人の場合はシュバリエから順番に階級が上がるが、外国人の場合はその限りではなく、功績次第でいきなり上位章を受ける事もある。
グランドフィシエ以上は通常、民間人が受勲することはない。グラン・ドフィシエ受章者は、元総理大臣の中曽根康弘、元東京都知事の鈴木俊一(東京とパリは姉妹都市)など。
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[編集] 主な受勲者
[編集] 著名人
- クリント・イーストウッド - 俳優・映画監督2007年2月17日受章
- ジャン・トッド - F1スクーデリア・フェラーリチーム代表2001年(コマンドール)、2007年(グランドフィシエ)
- スティーブン・スピルバーグ - シュバリエ章映画監督2004年
- ジェラール・ドブリュー - 経済学者・数学者
- モーリス・ラヴェル - 作曲家1920年辞退
- サラ・ベルナール - 俳優1914年
- ジャン・アンリ・ファーブル - 生物学者1913年
[編集] 日本人
- 久保猪之吉 - 1934年
- 山田耕筰 - 作曲家 1936年
- 松岡壽 - シュバリエ章、洋画家 1944年
- 永地秀太 - シュバリエ章、洋画家 1944年
- 池内友次郎 - シュバリエ章、作曲家 1952年
- 羽田亨 - オフィシエ章、歴史学者 1955年
- 藤田嗣治 - シュバリエ章、画家 1957年
- 梅沢浜夫 - 医学者 1961年
- 高英男 - シュバリエ章、歌手 1992年
- 島田正吾 - シュバリエ章、俳優 1992年
- 平山郁夫 - オフィシエ章、日本画家 1996年
- 丹下健三 - コマンドール章、建築家 1996年
- 筒井康隆 - シュバリエ章、作家 1997年
- 小澤征爾 - シュバリエ章、指揮者 1998年
- 永山武臣 - シュバリエ章、松竹会長1999年
- 加藤周一 - オフィシエ章、評論家 2000年
- 朝吹登水子 - シュバリエ章、翻訳家 2000年
- 大江健三郎 - コマンドール章、小説家 2002年
- 福原義春 - グランドフィシエ章、資生堂名誉会長 2002年
- 大岡信 - オフィシェ章、詩人 2004年
- 松井守男 - シュバリエ章、洋画家 2004年
- 広中平祐 - シュバリエ章、数学者 2004年
- 明石博義 - シュバリエ章、西日本鉄道会長 2005年
- 豊田章一郎 - グランドフィシエ章、トヨタ自動車名誉会長 2005年
- 鈴木宏昌 - シュバリエ章、早稲田大学教授 2006年
- 近藤誠一 - シュバリエ章、ユネスコ日本政府代表部特命全権大使 2006年
- 宮本茂 - シュバリエ章、ゲームクリエイター 2006年
- 小野元之 - シュバリエ章、独立行政法人日本学術振興会理事長 2006年
[編集] 架空の受賞者
[編集] 関連項目
- シュバリエ芸術文化勲章