宮本茂
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宮本 茂(みやもと しげる、1952年11月16日 - )は、日本のゲームクリエイター。任天堂株式会社において、『スーパーマリオブラザーズ』、『ドンキーコング』、『ゼルダの伝説』、『ピクミン』、『nintendogs』などの作品を制作した。世界的に有名なゲームクリエイターの一人であり、しばしば「現代コンピュータゲームの父」、「テレビゲーム界の魔術師」等と称される。現在は任天堂株式会社 代表取締役専務 情報開発本部長として、同社のコンピュータゲームソフト開発の中心的存在となっている。愛称に「ミヤホン」「ミヤポン」。
現職は「任天堂株式会社 代表取締役専務 情報開発本部長」である。
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[編集] 経歴
幼少時代は絵を描いたり、家の周りの自然を探検することが好きだった。その時代の洞窟や湖などにおける自然体験は、その後の宮本のゲーム制作に大きな影響を与えた。その事から宮本はクリエイターを志す若者に「ゲーム以外の経験がゲーム作りに役に立つ」と言葉を送っている(実際の所優れたゲームクリエイター達は少年時代、テレビゲームばかりしていたのでなく、野山をかけずり回っていたという共通点がある)
1977年に金沢美術工芸大学を卒業。専攻は工業デザインだった。同年、小さい頃から玩具に興味を持っていたため、当時トランプを柱とし色々とやっていた玩具会社の任天堂に興味を持つ。デザイナー枠で任天堂は募集していなかったが、父の友人の紹介で山内溥社長と直接面接の場を得て工業デザイナーとして入社する。しかし、入社したは良いが工業デザイナーとしての仕事が全く回ってこず、ポスターを描いたりゲームセンターの飾りつけを行ったりしていた。ゲーム筐体のデザインも担当しており、任天堂(レジャーシステム)がスペースインベーダーのコピーゲームである『スペースフィーバー』を作った際、ゲームデザイナーの上村雅之(後にファミコンを作る)が絵を描けなかった為、キャラデザインを担当した。宮本が何らかの形でゲームデザインに関わった、確認される最古のゲームである。
入社3年目の1980年、転機が訪れる。任天堂のアメリカ法人、Nintendo of America, Inc.(NOA)が『レーダースコープ』による現地のアーケードゲーム事業に失敗し、約2000台のアーケード筐体の在庫を抱えた。NOAの社長であった荒川實は在庫処分の為、新しいゲームを作ってROMだけ送ってくれと任天堂本社に依頼する。しかし、山内は「そんな商売になるか分からないものに人手は割けない」として、暇を持て余していた宮本に、「試しにお前がやってみろ」と白羽の矢が立てられた。そこで宮本が開発したのが『ドンキーコング』である。プログラミングを除くゲームデザイン、キャラクターデザイン、ドット打ちをほぼ1人で担当したこのゲームは、アメリカ市場のみならず日本でも大成功を収め、それは反対に基板が全く足りなくなるほどの人気であった。このゲームのメインキャラクターは同社のマスコットキャラクターとなり、後に「マリオ」と名付けられる。
その後、山内の「100人の凡才より1人の天才」という考えから任天堂ゲームの中心的開発者となり、1984年に新設された情報開発部(現・情報開発本部)の開発課長に就任。部門の実務のリーダーになった。現在でも、その部署は任天堂のゲームソフト開発の中核部署である。
1996年、情報開発本部に格上げされ、宮本は情報開発本部情報開発部長に就任。1998年、情報開発本部長に就任。2000年6月、取締役に就任。2002年5月31日、代表取締役専務に就任。
2000年6月、取締役に就任してからは経営業務が優先されるため、本来のゲームソフト開発の業務は長年連れ添ってきた部下に任せ、自分は開発現場からある程度離れた立場に退く形になった。それが2002年5月31日に代表取締役専務に昇格してから顕著になり、日本と海外の支社や取引会社を何度も往復したり、2週間に1度の取締役会の仕事に拘束されるようになった。
しかし、代表取締役社長の岩田聡の「宮本は、可能な限り開発の現場にいるべきだ」との方針により、2005年からは情報開発本部長としての社内開発業務にできるだけ専念できる体制に改められた。それが『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』の「ちゃぶ台返し」に繋がる(下記「ちゃぶ台返し」の該当項目を参照のこと)。
2006年5月10日~5月12日にかけて開催されたE3では、映画界の巨匠、スティーブン・スピルバーグと任天堂次世代機「Wii」を使用して『Wii Sports』のテニス対決をし、大きな話題となった。この模様はAP通信が伝え、全世界に配信された。
[編集] 概要
宮本は通常、『マリオ』シリーズや『ゼルダ』シリーズ等の自身が生み出したシリーズ作品では「プロデューサー」としてクレジットされている。ただし近年では任天堂以外で開発された作品もシリーズに含まれるため、この限りではない。
ファミコン初期の頃は、姓の「本」の字を読み替えた「ミヤホン」としてクレジットされていた。これは、アメリカで現在より翻訳が劣っていた時代に漢字の読み間違いをされたため、という説もあるが、同時期には手塚卓志は「テンテン」、近藤浩治は「コンチャン」とクレジットされているため、本人達が故意にこれらのニックネームを使っていたものと考えられる。理由は、当時はまだゲームクリエイターという職業が社会的に認知されていなかったため、本名を使うのがはばかられたためらしい。また、同業他社による社員の引き抜き予防の意味合いもあった。この「ミヤホン」という名前は、現在でもファンの間で使われたり、まれに本人も使用することがある。しかし、その後のヒット作量産のおかげでゲームそのものの社会的地位はもちろん、宮本茂の名前も著名になり、1990年にポール・マッカートニーが来日した際、ポールの息子が宮本の名前を知っており、コンサートに招待されて、サインを贈ってもいる(少なくとも食事に招かれたことは宮本本人が認めている[1])。マイケル・ジャクソンも宮本のゲームのファンであるという。
ゲーム脳の報道がなされた際には「自分の開発したゲームを使って実験してほしい」と反論したという。
宮本のゲームソフト開発における影響は、ゲーム機開発においても見られる。スーパーファミコンにおけるLRボタンや、NINTENDO64におけるアナログスティックのアイディアは宮本が提案したもので、現在では他社メーカーのハードウェアのコントローラにもこのアイディアが使用されている。
映画的ゲームが一世を風靡した時代、メディアからのインタビューで「ゲームに物語性を持たせる事で現在の若者を中心としたユーザーに、映画的ゲームの物語でメッセージを送るというスタンスは取らないのか」と質問されている際、「自分のようなゲームを作り続けている人間がいるという姿勢だけが伝わって、そこから何かを感じ取ってくれるユーザーがいれば、という信念で作っている」と答えている。
マイクロソフトがゲーム業界に参入する際、任天堂を数兆円で丸々買収しようとした話は有名であるが、その任天堂のゲームソフト開発の中心人物である宮本茂を「現在の給料の10倍で」引き抜こうとした事もあった。宮本の地位から言えば軽く億を超える提示に、宮本は「(任天堂には)仲間がいるから」と言って断ったと発言している。
[編集] ちゃぶ台返し
1本のゲームソフト開発に注力する立場から、任天堂関連ソフトを全体的に監修する立場が強くなった現在、駄目出しの結果「面白くない」とほぼ白紙に戻す「ちゃぶ台返し」(本人命名)を行うことが多々あるそうだ。それは、個別に仕様を変更した結果、全体が変わっていたものから、初めから全体的に変更するものまである。このことから情報開発本部や関連取引会社からは「宮本チェック」として大いに恐れられているという。以下、判明しているゲームを書き出す。
- 『星のカービィ』
- 1991年末当時、『ティンクル・ポポ』というタイトルで株式会社HAL研究所からの1992年1月下旬の発売が既に決定し、2万6千本もの受注を受けていたのにも関わらず、宮本の「ちょっといじるだけで物凄く面白くなる」という発言を受けて一旦発売中止にする。キャラクターデザイン面などを再調整した後、任天堂が発売元となり、再度受注を取り直して発売。最終的には日本国内で約172万本、世界累計500万本以上を売り上げ、「カービィ」という新たな任天堂キャラクターの確立に至る。
- 『ゼルダの伝説 時のオカリナ』
- 「NINTENDO64」の発売前から開発が続いており、当初は1996年6月23日に世に出たNINTENDO64発売後まもなく発売する予定であったが、出来に納得がいかないため年単位で延期を繰り返し、結局発売は1998年11月21日まで伸びに伸びた。元来プロデューサーとしての役割であったが、「責任を取る」ということで、本作仕様書の4分の1は宮本本人が手がけて、肩書き上はプロデューサーであるが、半分ディレクター業務もこなす。なお、それの影響か、延期以降NINTENDO64の時代の間、任天堂は発売直前にならないとソフトの発表を行わないようになった。
- 『メトロイドプライム』
- アメリカのコンピュータゲーム開発会社、レトロスタジオの社員曰く、「宮本茂氏の来訪は、銀河皇帝のデススター訪問並みの恐怖」(この言葉の元ネタは『スター・ウォーズ』のシーン)とのことで、宮本は日本だろうがアメリカだろうがお構いなしに「ちゃぶ台返し」を行っていると思われる。ちなみにゲームがFPSスタイルになったのも宮本の提案によるもので、当初はマリオ64のような三人称視点の探索ゲームだったという。
- 『ゼルダの伝説 4つの剣+』
- このゲームにはナビゲーターの声を頼りに、フィールドの中を駆け回って指示通りに「海賊のメダル」を集め回る『ナビトラッカー』というゲームモードがある。だが、このゲームモード、集めるものは当初スタンプだった。開発の終盤も終盤、宮本の「そこを変えると、ゲームのイメージがガラッと変わるから」との進言で、それまでのスタンプラリーから、世界観に適した「海賊のメダル」を集めるという内容に全面的に変更されることが決まった。これが2004年1月初旬のことである。ちなみに、本作の発売日は2004年3月18日であることを把握しておこう。約2ヶ月の間にシナリオ、セリフ、ナビゲーターの音声録音、ゲームデザイン、グラフィックス、演出等が作り直されることになった。
- 出典
- ニンテンドードリーム Vol.110 2004年3月19日発売号
- N.O.M 2004年3月号 - 『ゼルダの伝説 4つの剣+』 - 駆け込み大改変?開発スタッフインタビュー
- 『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』
- 時は2005年春、試作開始から数えて約2年に渡って作り込んだものをうまくまとめ切ることができず、開発が難航していた『トワイライトプリンセス』開発チーム。取締役としての業務から解き放たれた(上記「人物」の項目を参照のこと)宮本茂が開発チームに入り、岩田聡社長直々の提案もあり、2005年末の発売予定を2006年末まで1年間延期する決断を下す。その上で、まとまらずに迷走していた要素を1つ1つ丁寧にしっかりまとめ上げるよう指示を出しては納得できないスタッフに説明、納得させた上で再修正したり、不安な要素を払拭する地道な工程や、ゲームの調整・微調整、ニンテンドーゲームキューブ専用からWiiにも対応するソフトとしての開発統括業務を1年以上に渡って取り仕切る。宮本曰く、「茶碗を並べ替えただけ」。開発スタッフ曰く、「オセロみたいな感じ」、「いつの間にか真っ黒になってる」という、今までにないパターンの「ちゃぶ台返し」だったとのこと。
- 宮本がスタッフを納得させる手法はスタッフ曰く、「相手を動けないようにしてから避けようのない急所を突く」。スタッフが納得できない場合、逆にどうしたらできるかを問い詰めた上で、宮本が反撃、スタッフを的確に突き上げ改心させるというものらしい。
- 業務の指示の手段として携帯電話のメールが多用されたという点がそれまでになかった点。宮本からスタッフへの変更指示は通称「とほほメール」と呼ばれる。
- また、2005年5月から2006年5月のE3の間に、それまでは「プロデューサー」であった青沼英二の肩書きが「ディレクター」へと変わっており、青沼曰く「1年間作ったのに宮本にちゃぶ台を返され、その結果だ」。
2004年3月24日にアメリカで開催されたゲームクリエイターのための会議「Game Developers Conference 2004」において講演した青沼英二によって、宮本茂の「ちゃぶ台返し」のエピソードを面白おかしく語ったことがきっかけで、この話が全世界的に知られるようになった(参照)。
[編集] その他
ムービーの内容は、マリオとルイージに扮した人が街を疾走し、通行人にちょっかいをかけるが、突如現れた宮本茂に睨まれ決まり悪そうに退散、宮本氏の後ろに居たリンクも驚いて引き帰す、と言うムービー自体よく分からないものであった。
[編集] 代表作
- ドンキーコングシリーズ
- マリオシリーズ
- ゼルダの伝説シリーズ
- MOTHERシリーズ
- F-ZEROシリーズ
- スターフォックスシリーズ
- ウェーブレースシリーズ
- ポケモンスタジアムシリーズ
- どうぶつの森シリーズ
- エキサイトバイクシリーズ
- ピクミンシリーズ
- メトロイドプライムシリーズ
- nintendogs
[編集] リスト
- スペースファイヤーバード(1980年、アーケードゲーム)
- ドンキーコング(1981年、アーケードゲーム)ディレクター&キャラクターデザイン&筐体デザイン
- ドンキーコングJr.(1982年、アーケードゲーム)ディレクター&キャラクターデザイン&筐体デザイン
- マリオブラザーズ(1983年、アーケードゲーム)
- ドンキーコング(1983年7月15日、ファミリーコンピュータ)
- マリオブラザーズ(1983年9月9日、ファミリーコンピュータ)
- パンチアウト(1984年、アーケードゲーム)
- デビルワールド(1984年10月5日、ファミリーコンピュータ)ディレクター
- エキサイトバイク(1984年11月30日、ファミリーコンピュータ)ディレクター
- スパルタンX(1985年6月21日、ファミリーコンピュータ)ディレクター
- スーパーマリオブラザーズ(1985年9月13日、ファミリーコンピュータ)ディレクター
- ゼルダの伝説(1986年2月21日、ファミリーコンピュータ・ディスクシステム)プロデューサー&ディレクター
- スーパーマリオブラザーズ2(1986年6月3日、ファミリーコンピュータ・ディスクシステム)ディレクター
- リンクの冒険(1987年1月14日、ファミリーコンピュータ・ディスクシステム)プロデューサー
- 新・鬼ヶ島 前編(1987年9月4日、ファミリーコンピュータ・ディスクシステム)監修
- 新・鬼ヶ島 後編(1987年9月30日、ファミリーコンピュータ・ディスクシステム)監修
- スーパーマリオブラザーズ3(1988年10月23日、ファミリーコンピュータ・ディスクシステム)ディレクター
- MOTHER(1989年7月27日、ファミリーコンピュータ)プロデューサー
- 遊遊記 前編(1989年10月14日、ファミリーコンピュータ・ディスクシステム)プロデューサー
- 遊遊記 後編(1989年11月14日、ファミリーコンピュータ・ディスクシステム)プロデューサー
- F-ZERO(1990年11月21日、スーパーファミコン)プロデューサー
- スーパーマリオワールド(1990年11月21日、スーパーファミコン)プロデューサー
- パイロットウイングス(1990年12月21日、スーパーファミコン)プロデューサー
- シムシティー(1991年4月26日、スーパーファミコン)
- ゼルダの伝説 神々のトライフォース(1991年11月21日、スーパーファミコン)プロデューサー
- Wave Race(1992年6月北米発売、GameBoy)プロデューサー
- スーパーマリオカート(1992年8月27日、スーパーファミコン)プロデューサー
- スーパーマリオUSA(1992年9月14日、ファミリーコンピュータ)プロデューサー
- スターフォックス(1993年2月21日、スーパーファミコン)プロデューサー
- 星のカービィ 夢の泉の物語(1993年3月23日、ファミリーコンピュータ)プロデューサー
- ゼルダの伝説 夢をみる島(1993年6月6日、ゲームボーイ)プロデューサー
- スーパーマリオコレクション(1993年7月14日、スーパーファミコン)
- ヨッシーのロードハンティング(1993年7月14日、スーパーファミコン)
- カービィのピンボール(1993年11月27日)
- ワイルドトラックス(1994年6月4日、スーパーファミコン)プロデューサー
- ゲームボーイ ドンキーコング(1994年6月14日、ゲームボーイ)プロデューサー
- MOTHER2 ギーグの逆襲(1994年8月27日、スーパーファミコン)スーパーバイザー
- カービィボウル(1994年9月21日、スーパーファミコン)プロデューサー
- マリオのピクロス(1995年3月14日、ゲームボーイ)スーパーバイザー
- 星のカービィ2(1995年3月21日、ゲームボーイ)プロデューサー
- スーパーマリオ ヨッシーアイランド(1995年8月5日、スーパーファミコン)プロデューサー
- マリオのスーパーピクロス(1995年9月14日、スーパーファミコン)スーパーバイザー
- カービィのブロックボール(1995年12月14日、ゲームボーイ)プロデューサー
- ポケットモンスター 赤・緑(1996年2月27日、ゲームボーイ)プロデューサー
- スーパーマリオRPG(1996年3月9日、スーパーファミコン)プロデューサー
- 星のカービィ スーパーデラックス(1996年3月21日、スーパーファミコン)プロデューサー
- モグラーニャ(1996年6月21日、ゲームボーイ)プロデューサー
- スーパーマリオ64(1996年6月23日、NINTENDO64(ニンテンドウ64))ゲームディレクター&プロデューサー
- パイロットウイングス64(1996年6月23日、NINTENDO64)プロデューサー
- ウェーブレース64(1996年9月27日、NINTENDO64)プロデューサー
- ポケットモンスター 青(1996年10月15日、ゲームボーイ)プロデューサー
- マリオカート64(1996年12月14日、NINTENDO64)プロデューサー
- 糸井重里のバス釣りNo.1(1997年2月21日、スーパーファミコン・サテラビュー対応)企画協力
- スターフォックス64(1997年4月27日、NINTENDO64)プロデューサー
- ウェーブレース64 振動パック対応バージョン(1997年7月18日、NINTENDO64)プロデューサー
- スーパーマリオ64 振動パック対応バージョン(1997年7月18日、NINTENDO64)プロデューサー
- ヨッシーストーリー(1997年12月21日、NINTENDO64)スーパーバイザー
- テンエイティ スノーボーディング(1080°スノーボーディング)(1998年2月28日、NINTENDO64)プロデューサー
- F-ZERO X(1998年7月14日、NINTENDO64)プロデューサー
- ポケモンスタジアム(1998年8月1日、NINTENDO64)プロデューサー
- ポケットモンスター ピカチュウ(1998年9月12日、ゲームボーイ)プロデューサー
- ゼルダの伝説 時のオカリナ(1998年11月21日、NINTENDO64)プロデューサー&スーパーバイザー
- ゼルダの伝説 夢を見る島DX(1998年12月12日、ゲームボーイカラー)プロデューサー
- マリオパーティ(1998年12月18日、NINTENDO64)スーパーバイザー
- ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ(1999年1月21日、NINTENDO64)プロデューサー
- ポケモンスナップ(1999年3月21日、NINTENDO64)プロデューサー
- ポケモンスタジアム2(1999年4月30日、NINTENDO64)プロデューサー
- マリオゴルフ64(1999年6月11日、NINTENDO64)スーパーバイザー
- マリオゴルフGB(1999年8月10日、ゲームボーイカラー)スーパーバイザー
- ドンキーコング64(1999年12月10日、NINTENDO64)
- マリオアーティスト ペイントスタジオ(1999年12月11日、64DD)スーパーバイザー
- マリオパーティ2(1999年12月17日、NINTENDO64)スーパーバイザー
- マリオアーティスト タレントスタジオ(2000年2月23日、64DD)スーパーバイザー
- スーパーマリオブラザーズDX(2000年3月1日、ゲームボーイカラー)スーパーバイザー
- 星のカービィ64(2000年3月24日、NINTENDO64)スーパーバイザー
- 糸井重里のバス釣りNo.1 決定版!(2000年3月31日、NINTENDO64)企画協力
- F-ZERO X エクスパンションキット(2000年4月21日、64DD)プロデューサー
- ゼルダの伝説 ムジュラの仮面(2000年4月27日、NINTENDO64)プロデューサー
- エキサイトバイク64(2000年6月23日、NINTENDO64)アドバイザー
- マリオアーティスト コミュニケーションキット(2000年6月29日、64DD)スーパーバイザー
- マリオテニス64(2000年7月21日、NINTENDO64)スーパーバイザー
- マリオストーリー(2000年8月11日、NINTENDO64)プロデューサー
- MOTHER3 豚王の最期(註:開発中止、NINTENDO64)プロデューサー
- マリオアーティスト ポリゴンスタジオ(2000年8月29日、64DD)スーパーバイザー
- とっとこハム太郎 ともだち大作戦でちゅ(2000年9月8日、ゲームボーイカラー)プロデューサー
- マリオテニスGB(2000年11月1日、ゲームボーイカラー)スーパーバイザー
- マリオパーティ3(2000年12月7日、NINTENDO64)スーパーバイザー
- ポケットモンスター クリスタルバージョン(2000年12月14日、ゲームボーイカラー)プロデューサー
- ポケモンスタジアム金銀クリスタルバージョン対応(2000年12月14日、NINTENDO64)プロデューサー
- ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章/時空の章(2001年2月27日、ゲームボーイカラー)プロデューサー
- スーパーマリオアドバンス(2001年3月21日、ゲームボーイアドバンス)プロデューサー
- どうぶつの森(2001年4月14日、NINTENDO64)プロデューサー
- とっとこハム太郎2 ハムちゃんず大集合でちゅ(2001年4月21日、ゲームボーイカラー)プロデューサー
- マリオカートアドバンス(2001年6月21日、ゲームボーイアドバンス)プロデューサー
- ウェーブレース ブルーストーム(2001年9月14日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- ルイージマンション(2001年9月14日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- ピクミン(2001年10月26日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX(2001年11月21日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- マジカルバケーション(2001年12月7日、ゲームボーイアドバンス)プロデューサー
- スーパーマリオアドバンス2(2001年12月14日、ゲームボーイアドバンス)
- どうぶつの森+(2001年12月14日、ニンテンドーゲームキューブ)スーパーバイザー
- 動物番長(2002年2月22日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- 巨人のドシン(2002年3月14日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- とっとこハム太郎3 ラブラブ大冒険でちゅ(2002年5月31日、ゲームボーイアドバンス)プロデューサー
- さくらももこのウキウキカーニバル(2002年7月5日、ゲームボーイアドバンス)プロデューサー
- スーパーマリオサンシャイン(2002年7月19日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- ミッキーとミニーのマジカルクエスト(2002年8月9日、ゲームボーイアドバンス)プロデューサー
- ミッキーマウスの不思議な鏡(2002年8月9日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- スターフォックスアドベンチャー(2002年9月27日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- エターナルダークネス ~招かれた13人~(2002年10月25日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- マリオパーティ4(2002年11月8日、ニンテンドーゲームキューブ)スーパーバイザー
- ゼルダの伝説 風のタクト(2002年12月13日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- Mario Party-e(2003年2月18日北米発売、ゲームボーイアドバンス)
- メトロイドプライム(2003年2月28日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣(2003年3月14日、ゲームボーイアドバンス)ゼネラルプロデューサー
- ギフトピア(2003年4月25日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- とっとこハム太郎4 にじいろ大行進でちゅ(2003年5月23日、ゲームボーイアドバンス)プロデューサー
- ポケモンボックス ルビー&サファイア(2003年5月30日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- どうぶつの森e+(2003年6月27日、ニンテンドーゲームキューブ)
- カービィのエアライド(2003年7月11日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- スーパーマリオアドバンス4(2003年7月11日、ゲームボーイアドバンス)
- ポケモンチャンネル ~ピカチュウといっしょ!~(2003年7月18日、ニンテンドーゲームキューブ)ゼネラルプロデューサー
- F-ZERO GX(2003年7月25日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- マリオゴルフ ファミリーツアー(2003年9月5日、ニンテンドーゲームキューブ)スーパーバイザー
- マリオカート ダブルダッシュ!!(2003年11月7日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- マリオパーティ5(2003年11月28日、ニンテンドーゲームキューブ)スーパーバイザー
- ポケモンコロシアム(2003年11月21日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- マリオ&ルイージRPG(2003年11月21日、ゲームボーイアドバンス)プロデューサー
- スーパードンキーコング(2003年12月12日、ゲームボーイアドバンス)プロデューサー
- ドンキーコンガ(2003年12月12日、ニンテンドーゲームキューブ)スーパーバイザー
- テン・エイティ シルバーストーム(1080°シルバーストーム)(2004年1月22日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- カスタムロボ バトルレボリューション(2004年3月4日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- ゼルダの伝説 4つの剣+(2004年3月18日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- 星のカービィ 鏡の大迷宮(2004年4月15日、ゲームボーイアドバンス)プロデューサー
- マリオゴルフ GBAツアー(2004年4月22日、ゲームボーイアドバンス)スーパーバイザー
- ピクミン2(2004年4月29日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- マリオvs.ドンキーコング(2004年6月10日、ゲームボーイアドバンス)プロデューサー
- スーパードンキーコング2(2004年7月1日、ゲームボーイアドバンス)プロデューサー
- ペーパーマリオRPG(2004年7月22日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- スーパーマリオボール(2004年8月26日、ゲームボーイアドバンス)プロデューサー
- マリオテニスGC(2004年10月28日、ニンテンドーゲームキューブ)スーパーバイザー
- ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし(2004年11月4日、ゲームボーイアドバンス)ゼネラルプロデューサー
- マリオパーティ6(2004年11月18日、ニンテンドーゲームキューブ)スーパーバイザー
- スーパーマリオ64DS(2004年12月2日、ニンテンドーDS)プロデューサー&スーパーバイジングディレクター
- ピクトチャット(2004年12月2日、ニンテンドーDS内蔵)プロデューサー
- ドンキーコングジャングルビート(2004年12月16日、ニンテンドーゲームキューブ)ゼネラルプロデューサー
- マリオパーティアドバンス(2005年1月14日、ゲームボーイアドバンス)スーパーバイザー
- キャッチ!タッチ!ヨッシー!(2005年1月27日、ニンテンドーDS)
- スターフォックス アサルト(2005年2月24日、ニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- エレクトロプランクトン(2005年4月7日、ニンテンドーDS)プロデューサー(岩井俊雄作品)
- nintendogs(2005年4月21日、ニンテンドーDS)ゼネラルプロデューサー
- ぶらぶらドンキー(2005年5月19日、ゲームボーイアドバンス)スーパーバイザー
- ちびロボ!(2005年6月23日、ニンテンドーゲームキューブ)シニアプロデューサー
- スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール(2007年7月21日、ニンテンドーゲームキューブ)
- マリオテニスアドバンス(2005年9月13日、ゲームボーイアドバンス)スーパーバイザー
- Geist(2005年8月15日北米発売、Nintendo GameCube)シニアプロデューサー
- マリオパーティ7(2005年11月10日、ニンテンドーゲームキューブ)スーパーバイザー
- スーパードンキーコング3(2005年12月1日、ゲームボーイアドバンス)
- マリオカートDS(2005年12月8日、ニンテンドーDS)プロデューサー
- マリオ&ルイージRPG2(2005年12月29日、ニンテンドーDS)プロデューサー
- スーパーマリオストライカーズ(2006年1月19日、ニンテンドーゲームキューブ)スーパーバイザー
- 大玉(2006年4月13日、ニンテンドーゲームキューブ)協力
- MOTHER3(2006年4月20日、ゲームボーイアドバンス)プロデューサー
- New スーパーマリオブラザーズ(2006年5月25日、ニンテンドーDS)スーパーバイザー
- スターフォックス コマンド(2006年8月3日、ニンテンドーDS)ゼネラルプロデューサー
- Wii Sports(2006年12月2日、Wii)ゼネラルプロデューサー
- ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス(2006年12月2日、Wii及びニンテンドーゲームキューブ)プロデューサー
- 似顔絵チャンネル(2006年12月2日、Wii内蔵)
- はじめてのWii(2006年12月2日、Wii)ゼネラルプロデューサー
- マリオパーティ8(2007年3月発売予定、Wii)スーパーバイザー
- Wii Music(仮称)(2007年発売予定、Wii)
- Wii ヘルスパック(仮称)(2007年発売予定、Wii)
- スーパーペーパーマリオ(2007年発売予定、Wii)
- スーパーマリオギャラクシー(2007年発売予定、Wii)
- DSゼルダの伝説(英語名:The Legend of Zelda:Phantom Hourglass)(2007年発売予定、ニンテンドーDS)
[編集] 主な受賞歴
[編集] 個人賞
- 1990年 - 日本文化デザインフォーラム主催「日本文化デザイン賞」受賞
- 1993年 - 日本ソフトウェア大賞実行委員会主催 日本ソフトウェア大賞'92「MVP」受賞(創設第1回目受賞)
- 1996年 - 朝日新聞社主催 朝日デジタル・エンターテインメント大賞「ホーム部門個人賞」受賞
- 1997年 - 日本ソフトウェア大賞実行委員会主催 第5回日本ソフトウェア大賞「MVP」受賞
- 1998年 - (アメリカ) ACADEMY OF INTERACTIVE ARTS AND SCIENCES主催
- The First Interactive Achievement Awards「THE HALL OF FAME AWARD」受賞(創設第1回目受賞)
- 1998年 - 第13回マルチメディアグランプリ1998 MMCA会長賞
- 2003年 - (イギリス) Golden Joystick Awards 2003「Hall of Fame Industry Personality of the Year Award」受賞
- 2004年 - 石川県金沢市主催「eAT’04 KANAZAWA名人賞」受賞
- 2005年 - (アメリカ) Game Developers Conference 2005「Walk of Game」「Livetime Achievement」受賞(創設第1回目受賞)
- 2006年 - フランス政府・文化通信省 レジオン・ドヌール勲章(芸術文芸勲章)「シュバリエ章」受賞
[編集] その他の賞
- 1998年 - AIAS殿堂(AIAS Hall of Fame、アメリカのゲーム業界の功労者に贈られる賞)に世界で初めて選ばれた。
- 2005年3月 - ハリウッド名声の歩道にならってサンフランシスコ・メトレオンセンターに作られた「ゲームの歩道(Walk of Game)」においても、ノーラン・ブッシュネルと宮本の名が、星印の中に刻まれた。ちなみにゲームキャラとしては、マリオやソニックが同時に刻まれている。
- 2006年3月13日 - フランス]]政府から、レジオン・ドヌール勲章(芸術文芸勲章)「シュバリエ章」を受賞したことが発表された。これはゲーム産業界としては初めての快挙。インタビューでは「芸術の中心のような国からも評価されて光栄だ。1人でやった仕事ではないが、ゲーム界全体にとって光栄なことなのでお受けすることにした」と答えている。
- 2006年11月13日 - 「TIME」紙アジア版(Vol. 168, No. 20)にて、黒澤明、宮崎駿、小澤征爾、盛田昭夫、井深大 、安藤百福、森英恵、三宅一生、川久保玲、王貞治と共に「60年以内のアジアの英雄」に選ばれた。
- 2007年1月31日 - 社団法人デジタルメディア協会 (AMD) 主催の「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'06/第12回AMDアワード」で、デジタルコンテンツ業界の発展に貢献したとして功労賞を受賞した。スケジュールの都合がつかなかったため当日の授賞式は欠席したが、ビデオメッセージでコメントし「“功労者”をいただく歳になってしまったが、これからもまだまだ現役でやっていきたい」と意欲を語った。
[編集] 宮本茂についてかかれたもの
- 雑誌 『ユリイカ』2006年6月号、青土社 特集=任天堂/Nintendo「宮本茂をめぐって コンピュータ・ゲームにおける作者の成立」井上明人
- PDF文書『宮本茂論-宮本流ゲームデザイン研究-』ゲームのしくみ研究委員会 2004.4 http://www.n2gdl.net/bookshop/miyamoto/index.html
[編集] 外部リンク
- 第13回マルチメディアグランプリ1998 - MMCA会長賞 宮本茂氏(1999年当時のプロフィール)
- ニンドリドットコム - 宮本茂 時雨殿でWiiを語る