四槓子
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四槓子(スーカンツ)とは、麻雀における役のひとつ。役満(ダブル役満とするルールもある)。暗槓、明槓を問わず一人で四面子を全て槓した後に和了ったときに成立する。そのため、聴牌の待ちは単騎待ちに限られる。4回目の槓が成立した時点で和了とするルールが本来であるが、現在では最後の単騎待ちを和了らなければ認められないとすることもある。
通常、1局のうちに4回槓された場合は流局になるが、この役の聴牌者がいる場合は例外扱いとして流局にはならない。四槓子の聴牌時は、既に嶺上牌がなくなっているため、他家による槓を行うことはできない(5回目の槓の成立を認め、それをもって流局とするルールも一部に存在する)。
全て暗槓なら四暗刻単騎と複合し、ルールによってはトリプル役満以上が確定する(字一色や四喜和などとの複合により更に大きな役になることもある)。
役満の中で最も難しいのではないかと言われており、「幻の役満」と言われる。その理由は、確率的に難しいことも一つにあるが、この役の成立を試みる者が、通常はこの役を成立する前に四暗刻で和了することが多いこと、また、役が明示されるために、その成立の阻止に他の競技者が回るためである。
4回目の槓が大明槓であった場合には、包のルールにおいて、その牌を捨てた者の責任払いとなる場合があるが、大四喜や大三元とは異なり、役の確定牌を特定できないため、和了させても責任を免れる場合もある。
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