山口和男 (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

山口和男（やまぐちかずお, 1974年 5月11日 - ）は広島県出身のプロ野球選手で、オリックス・バファローズに所属する投手。背番号18。右投げ右打ち。186cm、94kg、B型。

2005年 5月11日にマーク・クルーン（横浜ベイスターズ）が球速159km/hを出すまで（この年の7月19日には、やはりクルーンが球速161km/hを記録した）、球速158km/hの日本最速タイ記録（伊良部秀輝、五十嵐亮太と並んで）を保持していた。

入団当初は元阪急の速球派投手山口高志と同じ背番号の14番をつけ、「山口2世」「山口の再来」と呼ばれ首脳陣の期待度も高かった。

[編集] 来歴

高校は山陽高、大学は広島電機大（現・広島国際学院大）、社会人は三菱自動車岡崎に在籍。
2000年 - ドラフト1位でオリックスに入団。
- 尚、元同僚の岩下修一もこのとき4位でオリックスに指名され入団した。
2002年 - 2度に渡る球速158km/hをマーク。
2003年 - 肩の手術のため、登板なしに終わる。
2004年 - 肩の故障から復活。ストッパーに回り、不安定ながらも17Sとなかなかの好成績を挙げる。
2005年 - 開幕から不調ながら抑えを務めたものの、交流戦で清原和博の頭部に危険球を与え、乱闘まがいの騒動になり二軍に降格。故障から復活した大久保勝信の活躍もあり、以降1軍から遠ざかってしまう。ちなみに、この時山口は怒り狂う清原から逃げようとしなかった強心臓の持ち主として話題になった。シーズン終盤に一軍復帰し、9月2日・3日に連投も調子は悪く、結局シーズンを二軍で終える。
2006年 - 前年に上記の危険球を与えた清原と新たにチームメイトとなり、平謝りしたが、「あれは事故や」と笑顔で返された。先発転向するも、開幕から2軍生活が続いていたが、シーズン終了直前の9月18日に1軍登録された。復帰初登板の千葉ロッテマリーンズ戦で中継ぎ登板したものの、里崎智也の頭部にボールを当て、またもや危険球退場となった。

[編集] 通算成績(2006年シーズン終了時)

139試合登板 10勝12敗29S 防御率3.39 148奪三振投球回数175回

[編集] 年度別成績（一軍）

年度	チーム	登板	勝利	敗北	セーブ	投球回	奪三振	失点	防御率
2000	オリックス	9	0	0	1	15	10	4	2.40
2001	オリックス	32	5	6	2	47 1/3	37	25	3.42
2002	オリックス	41	2	3	6	54	49	19	2.50
2004	オリックス	40	3	3	17	42 2/3	43	18	3.80
2005	オリックス	16	0	0	3	16	9	11	6.19
2006	オリックス	1	0	0	0	2/3	2	0	0.00
通算(6年)		139	10	12	29	175 2/3	150	77	3.38