山形線
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山形線(やまがたせん)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)奥羽本線のうち、福島駅~新庄駅間の在来線および普通列車の愛称である。
山形新幹線に対する福島~山形間の在来線の愛称としてわかりやすくするため1992年(平成4年)7月1日から使用されている。後に1999年(平成11年)に山形新幹線が新庄まで延長開業した際に山形~新庄間も山形線に指定され、現在に至る。
また、新幹線直行特急「つばさ」号が走るため、標準軌に改軌されている。このため、山形線の普通列車は他線(東北本線、仙山線など)や新庄以北の奥羽本線区間に乗り入れることができない。
福島・山形県境の板谷峠には4つのスイッチバック駅(赤岩駅・板谷駅・峠駅・大沢駅)があったが、山形新幹線開業の際に普通列車も高性能の電車に置き換えられ、スイッチバックは廃止された。
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[編集] 愛称区間の路線データ
- 管轄(事業種別):東日本旅客鉄道
- 区間・路線距離(営業キロ):福島~新庄 148.6km(第一種鉄道事業者)
- 軌間:1435mm
- 駅数:35駅(福島駅、新庄駅含む)
- 複線区間:福島~関根、赤湯~北赤湯信号場、羽前中山駅~山形、芦沢~舟形
- 電化区間:全線(交流20,000V 50Hz)
- 閉塞方式:複線自動閉塞式(複線区間)、単線自動閉塞式(単線区間)
- 保安装置:ATS-P
[編集] 運行形態
山形新幹線開業当初は「ざおう」という愛称の快速列車も設定されていたが、1999年頃からは全列車各駅に停車する普通列車となっている。 主に米沢、山形の両駅を境に運転系統が分離され、福島~米沢、米沢~山形、山形~新庄の3区間折り返しを基本に以下のように運行されている。
[編集] 福島駅~米沢駅間
この区間は関根~米沢間を除いてすべて複線と設備が整っているにもかかわらず、山岳区間のため普通列車の本数は1日11往復と山形線の他の区間と比較して大幅に少ない。そのうち、5往復が福島~庭坂間の区間列車で、板谷峠を越えて福島~米沢間を運行する列車はわずか6往復のみである。ワンマン運転は行われていない。
[編集] 米沢駅~山形駅間
この区間は毎時1本は確保されている。半分以上が単線区間である。ほとんどの列車が米沢~山形間の運行だが、朝方の1往復は新庄まで乗り入れとなっている。また、蔵王駅~山形駅間は、貨物列車の運転のため三線軌とされていたが、蔵王駅発着の貨物列車の廃止に伴って撤去された。一部列車はワンマン運転を行っている。
[編集] 山形駅~新庄駅間
この区間も毎時1本が確保されている。芦沢~舟形間以外は全て単線である。ほとんどの列車が山形~新庄間の運行だが、他に、山形~天童・村山間の区間列車がある。また、山形~羽前千歳間は山形線とは別に狭軌の単線が併設されているが、これは仙山線、左沢線の列車が山形駅まで直通するからである。そのため、羽前千歳・北山形~山形間は他の区間と比べ運行本数が多い区間となる(しかし、同じ山形行きであっても日中は30分以上開くときもあれば数分間隔のときもある)。一部列車はワンマン運転を行っている。
山形駅~羽前千歳駅間は山形線と仙山線・左沢線の単線並列区間である。いずれも戸籍上は奥羽本線であるが、仙山線・左沢線が山形線とは別の狭軌の単線を使用している都合上、時刻表などは別になっている。
[編集] 駅一覧
*印の駅・信号場は列車の交換不能。その他の駅は列車の交換可能。
駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 単/複線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|
福島駅 | 0.0 | 東日本旅客鉄道:東北新幹線・東北本線 阿武隈急行:阿武隈急行線 福島交通:飯坂線 |
∥ | 福島県福島市 | |
笹木野駅 | 3.8 | ∥ | |||
庭坂駅 | 6.9 | ∥ | |||
赤岩駅 | 14.6 | ∥ | |||
板谷駅 | 21.2 | ∥ | 山形県 | 米沢市 | |
峠駅 | 24.5 | ∥ | |||
大沢駅 | 28.8 | ∥ | |||
関根駅 | 34.8 | V | |||
米沢駅 | 40.1 | 東日本旅客鉄道:米坂線 | | | ||
置賜駅 | 45.6 | | | |||
高畠駅 | 49.9 | | | 東置賜郡高畠町 | ||
赤湯駅 | 56.1 | 山形鉄道:フラワー長井線 | ∧ | 南陽市 | |
北赤湯信号場 | (61.6) | V | |||
中川駅 | 64.4 | | | |||
羽前中山駅 | 68.3 | ∧ | 上山市 | ||
かみのやま温泉駅 | 75.0 | ∥ | |||
茂吉記念館前駅 | 77.8 | ∥ | |||
蔵王駅 | 81.8 | ∥ | 山形市 | ||
山形駅 | 87.1 | V | |||
北山形駅 | 89.0 | 東日本旅客鉄道:左沢線(山形駅まで直通) | | | ||
羽前千歳駅* | 91.9 | 東日本旅客鉄道:仙山線(山形駅まで直通) | | | ||
南出羽駅* | 93.6 | | | |||
漆山駅 | 94.9 | | | |||
高擶駅* | 97.0 | | | 天童市 | ||
天童駅 | 100.4 | | | |||
乱川駅* | 103.4 | | | |||
神町駅* | 106.3 | | | 東根市 | ||
さくらんぼ東根駅 | 108.1 | | | |||
東根駅* | 110.6 | | | |||
村山駅 | 113.5 | | | 村山市 | ||
袖崎駅 | 121.5 | | | |||
大石田駅 | 126.9 | | | 北村山郡大石田町 | ||
北大石田駅* | 130.8 | | | |||
芦沢駅 | 133.7 | ∧ | 尾花沢市 | ||
舟形駅 | 140.3 | V | 最上郡舟形町 | ||
新庄駅 | 148.6 | 東日本旅客鉄道:奥羽本線(横手駅・秋田駅方面)・陸羽西線・陸羽東線 | | | 新庄市 |
- 凡例
- |:単線区間 ∧:これより下は複線 ∥:複線区間 V:これより下は単線 V・|(山形駅~羽前千歳駅間):軌間1067mmと軌間1435mmの単線併設
- 廃止になった信号場:金谷信号場、鳥越信号場
[編集] 使用車両
いずれも山形車両センター所属。山形線は標準軌であるため、車両も標準軌用に仕様が変更されている。車両運用は719系ワンマン運転対応編成と719系ワンマン運転非対応編成、701系で分かれている。701系は福島~米沢間に営業列車として乗り入れることはない。なお、仙山線、左沢線についてはそれぞれの項を参照。