手稲駅
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手稲駅(ていねえき)は、北海道札幌市手稲区手稲本町1条4丁目にある北海道旅客鉄道函館本線の駅。北海道内では札幌駅に次いで第2位の利用者数がある。
また、石狩市、小樽市方面への玄関口としての役割も果たしており、交通の要衝となっている。
西の稲穂駅そばに札幌運転所の出入庫線があり、札幌~手稲間では、昼夜を問わず札幌から道内、道外へ向かう優等列車の回送列車が走行する。また、この駅を始発・終着とする普通列車も多数設定されている。
目次 |
[編集] 駅構造
- 2面4線のホームを有する橋上駅。北東側が北口、南西側が南口とされる。北口からは手稲区役所と西友手稲店に2階建ての連絡通路が通じる。
- ホームの付番は南口側から1、2、3、4番線。1、2番線が主に小樽方面、3、4番線が札幌方面。当駅始発着列車及び快速列車に追い抜かれる普通列車は偶数番線、それ以外の列車は奇数番線から発車する。
- 社員配置駅。みどりの窓口(営業時間5時30分~22時45分)、ツインクルプラザ(旅行センター)手稲支店(営業時間10時00分~18時00分、土・日・祝は17時00分まで)、オレンジカード自動販売機、自動券売機、自動改札機、駅ナカBANK(ATM)、AED設置。
- のりば
1 | ■函館本線(上り本線) | 小樽・倶知安方面 |
2 | ■函館本線(上り待避線) | 小樽方面 |
■函館本線(下り) | 札幌・岩見沢・新千歳空港・苫小牧方面(当駅折り返し列車の一部) | |
3 | ■函館本線(下り本線) | 札幌・岩見沢・新千歳空港・苫小牧方面 |
4 | ■函館本線(下り待避線) | 札幌・岩見沢・苫小牧方面 |
[編集] 利用状況
北海道旅客鉄道によると、2005年度の1日平均の乗車人員は約13,930人である。前述したようにJR北海道の駅の中で2番目に利用者数が多い駅である。
[編集] 歴史
幌内鉄道の停車場として、1881年11月25日に軽川停車場として設置された。はじめは乗客があるときだけ旗の合図で停車する簡易停車場(フラグ・ステーション)だったが、1884年に普通停車場に変更になった。1934年に改築された駅舎は、皮がついたままの丸太を用いた山小屋風の建物で、現在の駅舎ができるまで駅舎横に保存してあったが、今はない。1960年代から周辺地域の人口が増加すると利用者数が著しく増えた。
- 1880年(明治13年)11月28日 - 官営幌内鉄道の軽川駅として設置。旅客のみ取扱い。
- 1881年(明治14年)10月?日 - 貨物扱い開始。
- 1883年(明治16年)?月?日 - 休止。
- 1884年(明治17年)?月?日 - 復活。普通停車場に格上げ?。
- 1889年(明治22年)12月11日 - 北海道炭礦鉄道に譲渡。
- 1906年(明治39年)10月1日 - 北海道炭礦鉄道が国有化。国有鉄道の駅となる。
- 1934年(昭和9年)2月 - 二代目の駅舎が建てられた。
- 1952年(昭和27年)11月15日 - 手稲駅に改称。
- 1980年(昭和55年)7月1日 - 貨物扱い廃止。
- 1982年(昭和57年) - 橋上駅舎化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR北海道に継承。
- 2002年(平成14年) - 駅舎全面改築完了、新駅舎供用開始。
- 2003年(平成15年) - 手稲駅自由通路「あいくる」完成。
[編集] 特別列車
- 前記したように、札幌駅始発・終着の列車が走行しているが、平日朝夕の時間に限って特急形車両を使用したホームライナーが運転されている。また、車内清掃や運用の都合上で当駅に回送車両が停車していることもよくみられる。
- 冬にはニセコ行きのリゾート特急(ニセコスキーエクスプレス)が停車する。
[編集] 駅周辺
- 北口・南口にそれぞれバスのりばがあり、札幌都心をはじめ手稲区・西区・北区・石狩市・小樽市方面へのバスが数多く発着している。
- 北口の駅正面には広い駐車場があり、それをはさんで手稲区役所、手稲区民センター、手稲保健センターがある。
- 西友手稲店・スガイテイネ(直結)
- 手稲区役所・手稲区民センター・手稲保健センター(直結)
- 手稲渓仁会病院(徒歩2分)
- サッポロスターライトドーム(徒歩3分)
- 手稲曙温水プール(徒歩9分)
- 手稲老人福祉センター(徒歩9分)
- 札幌市曙図書館(徒歩11分)
- 札幌市手稲区体育館(徒歩12分)
- 前田森林公園(北口2番からバス15分)
- 北海道工業大学(北口3番からバス10分)
- 札幌運転免許試験場(北口3番からバス12分)
[編集] 接続バス
手稲駅の南北の出入口それぞれに停留所が併設されている。
乗り入れる路線バス事業者は、ジェイ・アール北海道バス手稲営業所、北海道中央バス石狩営業所である。かつては、札幌市営バスも乗り入れていた。
[編集] 「手稲駅北口」停留所
乗 場 |
会社名 | 路線名 | 行 先 |
---|---|---|---|
1 | 北海道中央バス | 宮47 手稲線 | センタープラザ 花畔 宮の沢駅 |
2 | 北海道中央バス | 石狩新港西線 | 桜井通商前 |
43 手稲線 | 石狩庁舎前 花畔 |
||
麻41 手稲・麻生線 | 地下鉄麻生駅 | ||
3 | ジェイ・アール北海道バス | 循環手40 山口団地線 | 手稲駅北口(樽川通先廻り) |
循環手41 山口団地線 | 手稲駅北口(曙通先廻り) | ||
手40 山口団地線 | 手稲山口団地(樽川通経由) | ||
手41 山口団地線 | 手稲山口団地(曙通経由) | ||
循環手48 工業大学線 | 手稲駅北口 | ||
手60 鉄北線 | 手稲営業所前 | ||
手81 試験場線 | 星置通(運転免許試験場経由) | ||
手82 試験場線 | 星置通 | ||
手83 山口線 | 稲西高校前 稲北高校前 |
||
手90 試験場線 | 運転免許試験場 | ||
4 | ジェイ・アール北海道バス | 手100 富丘高台線 | 手稲駅南口 |
宮49 新発寒線 | 地下鉄宮の沢駅前(新発寒5条2経由) | ||
宮49-1 新発寒線 | 地下鉄宮の沢駅前(ていねプール前・新発寒5条2経由) | ||
宮74 稲積線 | 地下鉄宮の沢駅前(新発寒7条4経由) | ||
5 | 降車専用 | ||
6 | |||
7 | |||
S1 | スクール便 | ||
S2 | |||
S3 |
[編集] 「手稲駅南口」停留所
乗 場 |
会社名 | 路線名 | 行 先 |
---|---|---|---|
1 | ジェイ・アール北海道バス | 42 発寒団地線 | 手稲山口団地(樽川通経由) |
55 手稲線 | 手稲営業所前 | ||
57 手稲鉱山線 | 手稲鉱山 | ||
66 小樽線 | 張碓 | ||
琴50 琴似手稲線 | 手稲営業所前 | ||
手53 山口線 | 稲西高校前(手稲営業所前経由) | ||
宮42 発寒団地線 | 手稲山口団地(樽川通経由) | ||
宮45 山口団地線 | 手稲山口団地(曙通経由) | ||
宮44 山口線 | 稲西高校前(曙通経由) | ||
宮57 手稲鉱山線 | 手稲鉱山 | ||
宮59 星置線 | 星置駅 | ||
宮65 小樽線 | 小樽駅 | ||
快速64 手稲線 | 手稲鉱山通 | ||
2 | ジェイ・アール北海道バス | 55 手稲線 | JR札幌駅(地下鉄宮の沢駅前経由) |
57 手稲鉱山線 | |||
66 小樽線 | |||
55-1 手稲線 | JR札幌駅 | ||
快速64 手稲線 | JR札幌駅 | ||
42 発寒団地線 | JR札幌駅(発寒団地前経由) | ||
琴50 琴似手稲線 | JR琴似駅(宮の沢3条3経由) | ||
宮42 発寒団地線 | 地下鉄宮の沢駅前(発寒団地前経由) | ||
宮44 山口線 | 地下鉄宮の沢駅前 | ||
宮45 山口団地線 | |||
宮55 手稲線 | |||
宮57 手稲鉱山線 | |||
宮58 富丘線 | |||
宮59 星置線 | |||
宮65 小樽線 | |||
宮70 ていね山線 | 地下鉄宮の沢駅前≪夏期のみ≫ | ||
3 | ジェイ・アール北海道バス | 手100 富丘高台線 | 手稲駅北口 |
手70 ていね山線 | テイネハイランド≪冬期のみ≫ | ||
宮70 ていね山線 | 手稲山ロープウェイ≪夏期のみ≫ |
[編集] あいくる
[編集] 概要
駅舎に併設される形で、線路で分断された南北の市街地を繋ぐ「あいくる」という愛称の自由通路が接地されている。一般には、手稲駅の一部として認識されている。2003年に新駅舎とともに供用が開始され、管理は札幌市が行っている。通路内には展示スペースがある。
[編集] 名称の由来
「あいくる」は、英語で「通路」を意味する「aisle」に、「出会い」・「愛くるしい」・「来る」の意味がかけられている。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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