小樽駅
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小樽駅(おたるえき)は、北海道小樽市稲穂2丁目22にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅。小樽市の玄関口であり、札幌都市圏や後志支庁などの道央地域の交通の要衝となっている。
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[編集] 駅構造
- 2面4線の地上駅。ホームは駅舎の2階に当たる高さにあり、ホームからは階段を下った後地下道を経由して改札に行くこととなる。
- ホームの付番は駅舎側から5、4、2、1番線。5番線は頭端式ホーム。快速列車「エアポート」は主に4番線又は5番線、余市、倶知安、長万部方面行は主に4番線から発車する(例外あり)。
- この駅を境に塩谷駅方面は単線非電化区間、南小樽駅方面は複線電化区間となる。
- 塩谷駅方面(倶知安駅・長万部駅方面)は特に山線と呼ばれ、かつては本州と北海道を結ぶ大動脈であったが、現在は両地域間の旅客輸送の大半が航空機に転移し、両地域間の貨物列車や札幌駅と函館駅を結ぶ特急列車なども勾配が緩く高速運転が可能な千歳線・室蘭本線経由へ変更されたため、山線の重要性は大きく失なわれた。現在は臨時のリゾート地向け特急列車を除くと快速列車「ニセコライナー」を含んだ全ての列車が各駅に停車して、ローカル輸送に特化した区間となっている。運転本数はほぼ1時間につき1本となっているが、その半数は 倶知安駅或いは然別駅行きの区間運転となる。
- 南小樽駅方面(札幌駅方面)は複線電化区間として整備され、北海道最大の都市である札幌市への都市間・通勤輸送の需要が大きい。現在は当駅始発として新千歳空港駅まで直通する「エアポート」、岩見沢駅(一部は途中の江別駅止まり)行きの区間快速列車「いしかりライナー」、また倶知安駅方面から札幌駅まで直通する快速列車「ニセコライナー」などが運転されている。日中時間帯では1時間につきほぼ5本が運行されている。
- かつては函館駅から道内各地を結ぶ特急列車や急行列車が停車し、現在でも往時を偲ばせる非常に広い構内となっている。また、現在でも駅弁が販売されている。
- 終日社員配置駅。みどりの窓口(営業時間5時30分~22時45分)・旅行センター小樽支店(営業時間10時00分~18時00分)・自動券売機・自動改札・キヨスク設置。
[編集] バス路線
「小樽駅前ターミナル」(北海道中央バス、ジェイ・アール北海道バス、ニセコバスが乗り入れ)
- 北海道中央バス→小樽駅前停留所
- 小樽市内本線 桜町・新光2丁目行
- 小樽市内本線 手宮・高島3丁目行
- 望洋台線 望洋台シャンツェ・マリンヒルホテル小樽行
- 最上線 最上町行
- おたもい線 おたもい入口行
- 塩谷線 塩谷海岸行
- 梅源線 本局前行
- 小樽ベイビュータウン線 小樽ベイビュータウン行
- ジェイ・アール北海道バス
[編集] 駅周辺
- 小樽運河
- 小樽公園
- ヴェネツィア美術館
- セピア通り
- 北一硝子
- 三角市場
- 小樽市青少年科学技術館
- 中央墓地
- 私立小樽明峰高等学校
- 小樽商科大学
- 北海道小樽工業高等学校
- 北海道小樽商業高等学校
- 小樽市役所
- 小樽港
- 国道5号
- 小樽駅前郵便局
- 長崎屋小樽店
2007年には小樽駅前第3ビル周辺地区再開発に着手され、高層ホテル及び分譲マンション、商業施設で構成されたツインタワーが建設される。2009年完成予定。
[編集] 利用状況
北海道旅客鉄道によると、2005年度の1日平均の乗車人員は約8,770人である。JR北海道の中で6番目に利用者数が多い駅である。
[編集] 歴史
- 1903年6月28日 - 北海道鉄道(初代)の小樽中央駅として開業(当時は蘭島駅~小樽中央駅(現在の小樽駅)間の部分開業)。
- 1904年10月15日 - 北海道鉄道(初代)全通。小樽中央駅を高島駅に改称。
- 1905年8月1日 - 北海道炭礦鉄道の小樽駅(現在の南小樽駅)との間に連絡線開通
- 1905年12月15日 - 中央小樽駅に改称。
- 1907年7月1日 - 鉄道国有法により、北海道鉄道(函館駅~小樽駅(当時)間)が官設鉄道に買収され、中央小樽駅も官設鉄道へ移管。
- 1911年7月6日 - 二代目駅舎に改築
- 1920年7月15日 - 小樽駅に改称。
- 1934年12月25日 - 三代目駅舎(現駅舎)に改築。
- 1968年8月28日 - 函館本線の当駅~滝川駅間(南小樽駅方面)が電化。
- 2006年3月27日 - 小樽駅が国の登録有形文化財となる。
[編集] 隣の駅
[編集] 駅弁
- 北海手綱
- おたるかにめし
- 海の輝き(2003年発売。当初は1日5食限定だった)他
これらは駅内キヨスクの他、駅前第1ビル内売店「味彩」でも販売されている。
[編集] 北海道新幹線
現在整備新幹線として計画中の北海道新幹線では、小樽市内に設置される駅は当駅ではなく、線形等の都合から当駅南方の天神地区に新たに設けられる新小樽駅(仮称)となる見込み。
[編集] 関連項目
函館本線(長万部~小樽)
函館本線(小樽~旭川)