曽田博久
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曽田 博久(そだ ひろひさ、1947年 - )は、島根県出雲市(旧:簸川郡大社町)出身の映画・テレビドラマ作品の脚本家・小説家。横浜国立大学中退。特にスーパー戦隊シリーズでは参加17作品、メインライター担当9作品、執筆本数399本はいずれもシリーズの最多記録である。[1]
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[編集] 経歴
大学時代は新左翼の活動家だったが、内ゲバの激化を嫌って離脱し、脚本家の松浦健郎に弟子入り。松浦が関わっていた『科学忍者隊ガッチャマン』でデビュー。アニメーションを中心に執筆を行い、後に東映の吉川進プロデューサーと出会い、『キカイダー01』、『秘密戦隊ゴレンジャー』などの特撮ドラマや、『非情のライセンス』など刑事ドラマの執筆に携わり始める。
1982年の『大戦隊ゴーグルファイブ』より、宇宙刑事シリーズに移動した上原正三の後を受けてスーパー戦隊シリーズのメインライターに就任。以後1990年の『地球戦隊ファイブマン』まで、プロデューサーの鈴木武幸とのコンビで、シリーズのドラマ面を強化すると共に数々の新路線を導入し作品を支えた(曽田本人は『電撃戦隊チェンジマン』に一番の愛着があるとインタビューで語っている)。
『ファイブマン』終了後は『暴れん坊将軍』などの時代劇やVシネマ作品、超長寿アニメ『サザエさん』などで執筆。1997年にはカプコンのゲームクリエイター・岡本吉起や、同じ脚本家として東映の特撮ドラマに共に関わった杉村升、宮下隼一らと共にフラグシップの設立に参加している。
2005年1月、『新三郎武狂帖・千両帯』(角川春樹事務所刊)で時代小説家としてもデビュー。
[編集] 主な作品
[編集] 特撮
- キカイダー01
- イナズマン
- イナズマンF
- 秘密戦隊ゴレンジャー
- ジャッカー電撃隊
- ぐるぐるメダマン
- スパイダーマン
- ぼくら野球探偵団
- バトルフィーバーJ
- 電子戦隊デンジマン
- 太陽戦隊サンバルカン
- 大戦隊ゴーグルファイブ 初の戦隊シリーズメイン作品1
- 科学戦隊ダイナマン 戦隊シリーズメイン作品2
- 超電子バイオマン 戦隊シリーズメイン作品3
- 電撃戦隊チェンジマン 戦隊シリーズメイン作品4
- 超新星フラッシュマン 戦隊シリーズメイン作品5
- 光戦隊マスクマン 戦隊シリーズメイン作品6
- 超獣戦隊ライブマン 戦隊シリーズメイン作品7
- 高速戦隊ターボレンジャー 戦隊シリーズメイン作品8
- 地球戦隊ファイブマン 戦隊シリーズメイン作品9
- 特捜ロボジャンパーソン
- 忍者戦隊カクレンジャー
- ブルースワット
- 超力戦隊オーレンジャー
- 激走戦隊カーレンジャー
[編集] テレビ・実写
[編集] アニメ
- 科学忍者隊ガッチャマン
- 科学忍者隊ガッチャマンF
- 樫の木モック
- 新造人間キャシャーン
- アニメンタリー決断
- 一発貫太くん
- くじらのホセフィーナ
- オタスケマン
- 闘士ゴーディアン
- 魔法少女ララベル
- 魔女っ子チックル
- 宇宙大帝ゴッドシグマ
- ハロー!サンディベル
- 花の子ルンルン
- Dr.スランプ アラレちゃん
- うる星やつら
- 未来警察ウラシマン(シリーズ構成&メインライター)
- よろしくメカドック
- サザエさん
- モンキー・パンチ 漫画活動大写真
[編集] 映画
- 魔法少女ララベル
- 大戦隊ゴーグルファイブ
- 科学戦隊ダイナマン
- まんがイソップ物語
- 超電子バイオマン
- 電撃戦隊チェンジマン
- 電撃戦隊チェンジマン2 シャトルベース危機一髪!
- 超新星フラッシュマン
- 光戦隊マスクマン
- 高速戦隊ターボレンジャー
- 孔雀王2(阿部寛主演)
- 銀玉マサやん
- 銀玉マサやん2
[編集] オリジナルビデオ
- ホラーハウス
- ホラーハウス2
- 超力戦隊オーレンジャー オーレ VS カクレンジャー
[編集] ゲーム
- バイオハザード code Veronica
- 鬼武者、鬼武者2
- ゼルダの伝説・不思議な木の実
[編集] 小説
- 新三郎武狂帖・千両帯
- 新三郎武狂帖・万両剣
[編集] フラグシップのメンバー
東映特撮作品を手がけた人物が多数在籍している。 取締役だった杉村升は2005年、急逝した。