超新星フラッシュマン
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『超新星フラッシュマン』(ちょうしんせいフラッシュマン)は、1986年(昭和61年)3月1日から1987年(昭和62年)2月21日までテレビ朝日系列で毎週土曜日18:00 - 18:25に全50話が放送された、東映製作の特撮テレビドラマシリーズ「スーパー戦隊シリーズ」第10作である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
スーパー戦隊シリーズ | ||
第9作 | 電撃戦隊 チェンジマン |
1985年2月 ~1986年2月 |
第10作 | 超新星 フラッシュマン |
1986年3月 ~1987年2月 |
第11作 | 光戦隊 マスクマン |
1987年2月 ~1988年2月 |
目次 |
[編集] あらすじ
1966年、改造実験帝国メスのエイリアンハンターに誘拐された5人の地球人の子供は、異星人・フラッシュ星人に救われ、フラッシュ星系の5つの星へ分かれて育つ。
それから20年。成長した5人は自分達をさらったメスが地球侵略を計画していることを知る。ジンをリーダーとする5人は養親の説得を振り切って地球に帰還し、親子の絆を引き裂いたメスへの怒りとともに、地球を守るべく、フラッシュ星のテクノロジーで武装した戦士・フラッシュマンとして戦う。メスの脱走者であり、フラッシュ星人の英雄・タイタンの遺志を伝えたレー・バラキや、20年前に失踪した子供の行方を追うべく独力でタイムマシンを作り上げた時村博士とその一家の支援・協力を得ながら、彼らはメス撃退と肉親捜しという困難な命題に立ち向かっていった。
しかし養親が彼らの帰還に反対したのは理由があった。タイタンがそうであったように、フラッシュ星で育った者-本来地球人であるジンたち5人も-は長期的には地球の環境に適応できず、「反フラッシュ現象」と呼ばれるショック現象を起こしてしまう。体調に異変を生じ、このまま地球に留まることは死を意味する事を知った彼らは、いっそう激しさを増すメスとの戦いだけでなく、残された時間とも戦わねばならなくなっていくのだった・・・。
[編集] 概要
[編集] 特徴
本作品のモチーフとなっているのは、いわゆる「中国残留日本人孤児」である。この問題は、1981年の訪日調査開始をきっかけに社会的関心を集めていた。戦隊シリーズの東映側チーフプロデューサー鈴木武幸とメイン脚本家の曽田博久も例外ではなく、彼らは、祖国や家族と切り離されて暮らさなければならなかった少年少女の悲哀を、SFである戦隊シリーズを通して子供達に伝えるべく、本作品を企画した(企画レベルで、地球を守るために「宇宙に出て行く」戦隊ではなく、「宇宙から来る」戦隊という方向性が模索されていたことも、このモチーフが受け入れられた要因だった)。
また、当作はその終盤の展開と結末が、スーパー戦隊史上最も悲哀に満ちたものであることでも有名である。
キャラクター面でも一つの転機を迎えている。いわゆる「2号ロボ」の登場である。第15話で戦闘ロボ・フラッシュキングが大破し、視聴者に衝撃を与えたが、第18話でそれに代わる新ロボ・タイタンボーイと、その強化バージョンであるグレートタイタンが登場。第20話のフラッシュキング復活後は、各話ごとに、どちらのロボが巨大化獣戦士と戦うかの楽しみを視聴者に与えた。その手法はタイムボカンシリーズの「逆転イッパツマン」の逆転王・三冠王の描写からヒントを得たと思われる。
また、宇宙人に拉致されて宇宙で育ち、両親が分からないという設定から戦隊史上初の苗字が設定されていない戦隊でもある。
普段の5人は宇宙育ちのためコスチュームを着ているが、夏場あたりから私服の着用も増えてくる。
このシリーズで度々見られるOP時のナレーション(アバンタイトル)は、この番組が最初である。なお番組初期の頃、OPでルー役の吉田が演じるクレジットシーンのポーズが不評だったのか、後に別のものに差し替えられている。また実写のアイキャッチは、本作から始まった。
『バトルフィーバーJ』や『超電子バイオマン』、『電撃戦隊チェンジマン』で見られたハイレグレオタードタイプの女戦士のコスチュームは本作が最後である。以後は男性キャラクターとほぼ同じデザインか、上着を伸ばしてミニスカート風にしたタイプが主流となる。
第1話の最初でリー・ケフレンが見た地球の映像には、2作前の『バイオマン』で使われた映像が一部流用されていた。
[編集] キャスティング
キャスティング面では、フラッシュマンに協力する科学者で、シリーズ終盤のキーパーソンでもある時村博士役に石濱朗、メスの最高幹部リー・ケフレン役に清水紘治という実力派ベテラン俳優を配し、主人公役の若い5人を支えた。また『科学戦隊ダイナマン』でダイナピンク・立花レイを演じた萩原さよ子がメスの幹部レー・ネフェルで登場しているが、戦隊ヒーロー・ヒロイン役の先輩俳優が敵幹部または味方のサポート役としてレギュラー・セミレギュラーで出演するのはこれが初めてであった。また、ナレーションは、後に『地球戦隊ファイブマン』のナレーションも担当する小野田英一が担当。小野田独特の爽やかな語り口も受けた。
なお、フラッシュマンたちの強敵レー・ワンダを演じ「美形悪役」として注目され、その後の戦隊シリーズでも数々の敵役を印象深く演じた広瀬和久(現・広瀬裕)は2002年のインタビューで、当初彼もレッドフラッシュ・ジン役の候補だったこと、またサー・カウラー役で共演し、その後『超獣戦隊ライブマン』でも共演した中田譲治の演技が、自らの悪役キャラを演じる際の手本になったことなどを語っている。またその中田は、2004年のインタビューで、清水紘治の存在感に強い印象を受けたことや、『ライブマン』で敵組織の首領・大教授ビアスを演じる際、本作での清水とほぼ同じ立場の役どころということで、大きなプレッシャーを感じたと語っている。
[編集] 物語・諸設定・キャスト
[編集] フラッシュマン
5人は自らが育ったフラッシュ星及びその各衛星より転送される「プリズムスーツ」という強化服をまとって変身する。エネルギーもヘルメット部のプリズムが星から受けたパワーで発生させているため、フラッシュ星系が惑星直列を起こすとパワーが相殺されてしまうという弱点がある。必殺武器は前作のチェンジマン同様、5人が個々に持つ砲身を合体させて作り出す巨大バルカン砲・ローリングバルカン。32話で2万度の高温と50万気圧の圧力によりプリズムが強化され、パワーアップした。厳しい自然環境で育ったため、目隠しをしながらでも戦えるほど感覚が鋭い。
- レッドフラッシュ/ジン - 演:垂水藤太/スーツアクター:新堀和男
- 強い使命感を持つフラッシュマンのリーダー。3歳の時にエイリアンハンターに誘拐されたため、両親の顔は覚えていないが、誘拐された日のことや自分の誕生日は覚えている。フラッシュ星系の母星・フラッシュ星で育ち、彼らの科学を学ぶ。「星の穴」という試練場で数々の戦闘訓練を受けており、剣術を得意とする。
- グリーンフラッシュ/ダイ - 演:植村喜八郎/スーツアクター:的場耕二
- 22歳のサブリーダー。フラッシュ星系の衛星・グリーンスターという岩山の多い星で育てられ、その環境のためか生身でも驚異的な怪力を誇る。地球でボクシングに興味を持ち、自らの戦闘スタイルに取り入れる。一見無口で無愛想だが、実は愛嬌があって自然を愛する好青年。
- ブルーフラッシュ/ブン - 演:石渡康浩/スーツアクター:喜多川務
- 20歳。フラッシュ星系の衛星・ブルースターで育つ。この星は砂漠の惑星で、そのため彼は水一杯で30日くらいなら生きていけるサバイバリティの高さを持つ。また驚異的な俊敏性を持っている。スターダーツという名の手裏剣状の武器を持っており、変身前も変身後も駆使する。根性と根気は人一倍だが、5人のなかでは最年少でやや子供っぽく、女性にめっぽう弱い。
- イエローフラッシュ/サラ - 演:中村容子/スーツアクター:赤田昌人
- 20歳。寒冷の惑星であるフラッシュ星系の衛星・イエロースターで育った為、寒さに強い。また洞察力、分析力に優れており5人の参謀格であるが、性格的には喜怒哀楽が激しく、猪突猛進する傾向もある。劇中、5人のなかでただ一人両親が判明する。
- ピンクフラッシュ/ルー - 演:吉田真弓/スーツアクター:蜂須賀祐一
- 20歳。フラッシュ星系の衛星・ピンクスターで育った勝気で男勝りな戦士。ジャンプなどで身の軽さを見せるが、育ったピンクスターは超重力惑星のため、地球の重力ならジャンプどころか空中を移動するくらい朝飯前。サラとはフラッシュ星にいた頃からの親友である。
[編集] 変身アイテム
- プリズムフラッシュ
- フラッシュマンの5人が装備している変身用のブレス。「プリズムフラッシュ」のかけ声をかけながら一瞬しゃがみ、立ち上がってブレスをつけた左腕を胸の前にかざす。するとスーツが彼らの育った星から転送され、最後に「シャットゴーグル」の言葉でアイマスク部分が下がり、変身を完了する。
[編集] 共通武器・合体技
- プリズムビーム
- 5人共通の能力。額のプリズムからビームを放つ。使用頻度は少ない。
- プリズムシューター
- 5人が標準装備する光線銃。銃自体は剣に、ホルスター部が小型の盾にそれぞれ変形する。
- デュエットタイフーン
- イエローフラッシュとピンクフラッシュが空中回転した後、二人同時にプリズムシューターを放つ。
- スーパーストロングフラッシュ
- 32話でのパワーアップによって身につけた技。5人の剣を重ね、それに5人のプリズムビームを合わせて光線を放つ。32話で使用。
- 合体スーパースピア
- パワーアップによって身につけた技。5人の剣をあわせ、一本の投げ槍にした状態。レッドフラッシュが敵獣士に投げつけて決める。決め技として使用された事もある。
- 合体クロスブーメラン
- パワーアップによって身につけた技。5人の盾をあわせたブーメラン。こちらも敵獣士に投げつけて決める。
- ローリングバルカン
- レッドフラッシュが持つレッドバルを中心に、他の四人が持つバルカン(それぞれ~バル、と呼称。~部には各人の色が入る)をあわせた四つの銃身に、中心となるレットバルの砲身も含めた5つの銃身を持つガトリング砲。本来ガトリング砲の中心部が火を噴くことは無いのだが…レッドが「イエローフラッシュサーチ」、イエロー「O.K」そしてイエローが目標を補足し、レッドの「ローリングバルカン」の発声で5色の光線が敵を粉砕する。この時、フラッシュマン全員は胸の前で腕をX字に組んでいる。一撃で倒せない場合は連続発射する事もある。32話でのパワーアップにより、ローリングバルカンの威力も強化されている。
- スクランブルフォーメーション
- 5人が敵を取り囲み、バルとプリズムシューターで一斉攻撃を仕掛ける。ザ・ガンメルに使用。
- ビッグファイブタイフーン
- 5人でエネルギーを高めてジャンプし、空中でスクラムを組んで赤い光弾となって突進する。ザ・ゼーゲルのスーパーリングを破ってそのまま敵にダメージを与えた。
- 超音波反射砲
- 強力な超音波光線を放つザ・ゾバルダに対抗するためにマグが開発した兵器。超音波光線を反射してゾバルダを倒した。
[編集] 個人武器・技
- レッドフラッシュ
-
- プリズム聖剣
- レッドフラッシュが持つ、プリズム製の両刃剣。鍔が無い。剣に炎の力を加えて切り裂く「ファイヤーサンダー」という技が使える。空中のイエローフラッシュを踏み台にしての2段ジャンプからファイヤーサンダーを放つ「スペシャルファイヤーサンダー」という合体技もある。パワーアップ後は十文字斬りの「スーパーカッター」が使えるようになった。
- 熱線サーチ
- 壁の向こうを透視する能力。3話で使用。
- グリーンフラッシュ
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- プリズムカイザー
- グリーンフラッシュが持つ、プリズム製の籠手状の武器。敵を最大50mも吹き飛ばす強烈なパンチを放つ「ローリングナックル」という技が使える。パワーアップ後は秒速24発の連続打撃を食らわす「スーパーピストン」が使えるようになった。
- ナックルガード
- 変身前に使用するメリケンサック。投げて使用する事もある。
- ブルーフラッシュ
-
- プリズムボール
- ブルーフラッシュが持つプリズム製のボール。といっても投げるボールではなく、自らがボールに入った状態で敵に突撃する、いわばバランスボールやGボールと呼ばれるエクササイズ用のボールを連想したほうがわかりやすい。体当たり技の「ハリケーンボルト」という技が使える。パワーアップ後はエネルギーをスパークさせながら回転体当たりを決める「スーパーサイクロン」が使えるようになった。
- スターダーツ
- ブルーフラッシュが持つ、六芒星形の手裏剣。変身前に使用することもある。これを手の上で複数回転させて小さな竜巻を作り、その遠心力で連続投擲する「スターダーツ竜巻旋風」という技がある。
- ダイビングアタック
- 長い飛距離で低空を飛行し、敵を跳ね飛ばす。
- フラッシュスコープ
- 透視能力。ザ・ジライカの地雷を探知するために使用。
- イエローフラッシュ
-
- プリズムバトン
- イエローフラッシュが持つプリズム製の2本のバトン。打撃武器として使用するが、投げる事もある。吹雪を放出することができる。敵を凍らせる「スーパーブリザード」、敵の足下を凍らせる「マッハブリザード」、回転させて猛吹雪を発生させる「スノーフリーズ」、光線を放つ「バトンスパーク」という技が使える。浮遊するピンクフラッシュの上にイエローが乗り、スーパーブリザードを放つ「デュエットスーパーブリザード」という合体技もある。パワーアップ後は竹とんぼのように高速回転して体当たりする「スーパーバージョン」が使えるようになった。
- ショッキングビーズ
- イエローフラッシュが持つビー玉爆弾。変身前に使用する。
- ピンクフラッシュ
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- プリズムブーツ
- ピンクフラッシュが持つプリズム製のブーツ。彼女の驚異的な脚力を更に増す。無重力ビームを放って敵を浮遊させて落とす事も可能。浮遊してから急降下して2連続で蹴り上げるを食らわす「ジェットキック」、爆発エネルギーを放出しながらキックする「ボンバーキック」という技が使える。イエローフラッシュのバトンスパークとピンクのボンバーキックを同時に放つ「デュエットスーパーキック」という合体技もある。パワーアップ後はその場で足踏みして地割れを起こす「スーパータップ」が使えるようになった。
- ショッキングハート
- ピンクフラッシュが持つハート型の手裏剣。爆弾を内蔵している。変身前に使用する。
[編集] メカニック
- ラウンドベース
- 山奥に隠されたフラッシュマンの基地、フラッシュマンはこれに乗って地球にやって来た。宇宙空間の航行も可能であったが大気圏離脱能力はなかったらしい。5人がフラッシュ星に帰る際もスターコンドルで帰っているため、最終的には地球に置き去りにしていったようである。
- スターコンドル
- タンクコマンド・ジェットデルタ・ジェットシーカーを収納する巨大空母。武器はミサイルとスターコンドルビーム。最高飛行速度はマッハ4.8。フラッシュキングのコズモソードも収納している。射出したコズモソードのエネルギーを放出させる事も可能で、エネルギーを放出したコズモソードでザ・ジーゲンの次元壁を破壊した。
- フラッシュホーク
- 5人が乗るスーパーバイク。最高時速は350キロ。300キロ以上のスピードで走るフラッシュスピード時には光り輝く。形状は五台とも同型だが、カウリングの左側部に付いた武器は一台一台違う(レッドフラッシュはバルカン砲、グリーンフラッシュはミサイルランチャー、ブルーフラッシュはロケット砲、イエローはマシンガン、ピンクフラッシュはレーザー砲)。
[編集] 巨大ロボ
- フラッシュキング
- タンクコマンド、ジェットデルタ、ジェットシーカーが合体するプリズニウム合金の巨大ロボ。全高51.2m。重量675t。最高飛行速度はマッハ2.5。腹部よりキングミサイルを、胸のプリズムからキングビームとレインボービーム(保護色になるザ・ガリブルの色素細胞を混乱させた)、両目からはサーチ光線のキングフラッシュを発射、左右の拳はキングナックルとして打ち出す事が可能。円形の盾キングシールドで敵の攻撃を防ぐ。額からの光線をボディの各部に照射して力を増幅させる「フルパワー」という機能もある。体を高速回転させてエネルギーを放出する「ビッグフラッシュ」は、ザ・ネフルスの幻覚世界を破壊している。必殺技はコズモソードによるスーパーコズモフラッシュ。この技は、5人揃っていないと使用できない。巨大レー・ガルス戦では、この技の回転を利用して火球を打ち返す「コズモソード・炎返し」を使用した。フラッシュキングに使用されているコンピュータは、超高速のシステム再起動が可能。ロボットでありながら笛を吹く事も可能。戦隊ロボの中でも、特に変わった合体方式を取るロボとして知られている。
- タンクコマンド
- レッドフラッシュが搭乗する大型戦車。タンクコマンドミサイルを装備。最高走行速度は時速300km、最高飛行速度はマッハ2。フラッシュキングの顔と胴体を構成する。
- ジェットデルタ
- グリーンフラッシュ、イエローフラッシュが搭乗する戦闘攻撃機。メガビーム砲を装備。最高飛行速度はマッハ10.5。フラッシュキングの右腕と右足になる。
- ジェットシーカー
- ブルーフラッシュ、ピンクフラッシュが搭乗する偵察戦闘機。レーダーと二連レーザー砲を装備。最高飛行速度はマッハ9。フラッシュキングの左腕と左足になり、頂部のレドーム状のパーツがフラッシュキングの盾となる。
- フラッシュタイタン
- 17話から登場した、フラッシュ星の英雄タイタン(声:上田敏也)が残した巨大トレーラー。プリズモナイト製。最高走行速度は時速280km。飛行モードに変形しての宇宙航行も可能。タイタンミサイルを装備。タイタンボーイとグレートタイタンに変形する。
- タイタンボーイ
- フラッシュタイタン前部が変形する巨大ロボ。全高41.4m。重量432t。フラッシュキングよりも小型だが、機動力が高い。武器はタイヤに刃をつけたブーメランのラジアルカッター、タイヤ爆弾のラジアルボンバー、肩に装備しているボーイキャノン。なお、バンダイから発売されたDX玩具(『DXフラッシュタイタン』のタイタンボーイのみ)は『マシンロボ クロノスの大逆襲』のタフトレーラー、プロトラックレーサーにも流用されているが、設計段階ではタフトレーラーの方が先だった。しかし、商品展開ではタイタンボーイの方が先であるため、一部のファンからはタイタンボーイが長男、プロトラックが次男、タフトレーラーが三男と呼ばれる。
- グレートタイタン
- タイタンボーイとフラッシュタイタン後部のトレーラーが変形合体する超巨大ロボ。全高67.1m。重量1113t。獣戦士を圧倒するほどの巨体を誇る。必殺技は、胸から放つ破壊光線タイタンノバ。
[編集] フラッシュマンの協力者
- マグ - 声:丸山裕子/スーツアクター:渡辺実
- フラッシュマンをサポートする高性能ロボット。目から麻痺光線を放つ。腹部にモニターがある。性格は体内にセットされるプログラムディスク(放送当時は「フロッピー」と呼称)によって変わるため、初登場時はラウンドベースの警備を担当しており、無断でベースに侵入した五人を攻撃した。その後、フラッシュマークの入ったディスクをセットされてフラッシュマンの良き協力者となり、壊れたメカの修理や料理などをこなす(ただし料理の腕はイマイチ)。32話では(一度は失敗したが)五人のプリズムを強化し、戦力アップに貢献した。デザインは『超電子バイオマン』のピーボのNGデザインを発展させたもの。
- 時村博士(ときむら) - 演:石濱朗
- 8話で初登場した科学者。20年前に生まれたばかりの子供をエイリアンハンターにさらわれており、その時に子供に関するほとんどの記憶を失った。真実を知る為に過去に戻ろうと、タイムマシンの研究を行なっている。家族構成は妻の節子(せつこ・演:久保田民絵)と二人の娘、みどり(演:佐藤やよい)とかおり(演:清藤めぐみ)。フラッシュマンの五人を暖かく見守り、時にピンチを救ってくれた、五人にとっては共通の両親というべき存在。当初はさらわれたのは男の子だと思っていたが、後に節子の記憶の一部が戻り、さらわれたのは女の子だった事が判明。49話でサラが自分達の子供だった事が分かったが、サラは反フラッシュ現象の為にフラッシュ星に帰ってしまい、親子の名乗りは果たせなかった。
- レー・バラキ - 演:城春樹/声:銀河万丈
- 17~19話に登場。メスの幹部として造られた改造生命体だったが、百年前にフラッシュ星の英雄タイタンと友情を結び、メスを裏切った。タイタンが反フラッシュ現象で死ぬ直前、タイタンの乗機であるフラッシュタイタンを託された。そしてメスがいずれ地球を狙うだろうと予想し、フラッシュタイタンと共に地球に来訪、地下深くに潜り冷凍睡眠で眠っていた。そして現代、メスの地球侵攻を知ったバラキは眠りから目覚め、フラッシュキングを破壊され苦戦していたフラッシュマンにフラッシュタイタンを与えた。だが、その後メスに捕らわれ、瀕死の重傷を負ってしまう。フラッシュマンに反フラッシュ現象の事を教えようとするが、全てを伝える前に息絶えた。
[編集] 改造実験帝国メス
改造実験帝国メスを参照。
[編集] スタッフ
- 原作:八手三郎
- 連載:テレビマガジン、てれびくん、テレビランド
- プロデューサー:鈴木武幸(東映)、加藤守啓(テレビ朝日)
- 脚本:曽田博久 藤井邦夫 井上敏樹 島田満 照井啓司 長石多可男
- 監督:堀長文 山田稔 東條昭平 長石多可男
- 特撮監督:矢島信男
- 撮影:いのくままさお
- 助監督:小中肇
- アクション監督:山岡淳二 西本良治郎(ジャパンアクションクラブ)
- キャラクターデザイン:出渕裕
- 車輌協力:MAZDA
- オートバイ協力:スズキ自動車
- 撮影協力:読売ランド、ジャイアンツ球場
- 音楽:田中公平
- ヒーロー&メカニックアイテムデザイン:プレックス(一部村上克司)
- ナレーター:小野田英一
[編集] 主題歌
[編集] オープニングテーマ
- 『超新星フラッシュマン』
- 作詞:園部和範 作曲:タケカワユキヒデ 編曲:奥慶一 歌:北原拓
- 冒頭の変拍子などが特徴的なこの曲のイントロは、後年フジテレビ系列の「脳内エステ IQサプリ」のワンコーナー「変身サプリ」で使われている(なお、問題開始時のBGMは、Bパート開始時のアイキャッチのBGMが使われている)。
[編集] エンディングテーマ
- 『ファイティングポーズ・フラッシュマン』(本放送では第49話まで)
- 作詞:及川恒平 作曲:タケカワユキヒデ 編曲:奥慶一 歌:北原拓
なお、最終回では通常のエンディングがなく、本編の最後で劇伴BGMとともにスタッフロール、という形となった。最終回のスタッフロールの採用はこの作品が初めてで、次作「光戦隊マスクマン」には採用されなかったが、次々作「超獣戦隊ライブマン」以降恒例化した(但し「魔法戦隊マジレンジャー」除く)。但しエンディングが劇伴BGMのみとなったのは、後にも先にもこの作品のみである(2006年度までの時点)。
但し本作に限っては、本放送限定の試みであったようで、東映チャンネルでの最終回放送時は、第49話までと同じ通常通りのエンディングとなっていた(ANN系列外の番販ネット局での本放送にて、このバージョンに改変されていたかどうかは不明。仮にそうであれば、地域によっては「ライブマン」が最初ということになる)。
[編集] 放映リスト
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪人 | スタッフ |
---|---|---|---|---|
1986/3/1 | 1 | 急げ! 地球を救え | ザ・バラボス | 監督-堀長文 脚本-曽田博久 |
1986/3/8 | 2 | 見たか! 巨大ロボ | ザ・ズルルク | |
1986/3/15 | 3 | 宿敵? ハンター! | ザ・ザイモス エイリアンハンター |
監督-山田稔 脚本-曽田博久 |
1986/3/22 | 4 | マグは天才ロボ?! | ザ・ギーライ | 監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1986/3/29 | 5 | 女戦士に御用心! | ザ・ゲルゾル | |
1986/4/5 | 6 | ほえろ! マシーン | ザ・サイザー 異常植物 |
監督-山田稔 脚本-曽田博久 |
1986/4/12 | 7 | 風船よ武器になれ | ザ・ガリブル | 監督-山田稔 脚本-藤井邦夫 |
1986/4/19 | 8 | 父よ! 母よ! 妹よ | ザ・ジーゲン | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1986/4/26 | 9 | 時をかける博士 | ザ・ジーゲン(強化再生) | |
1986/5/3 | 10 | 撃て! 花少女の罠 | ザ・ガルバリ 巨大植物 |
監督-東條昭平 脚本-藤井邦夫 |
1986/5/10 | 11 | ルーは獣戦士の母 | ザ・パワブル | 監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1986/5/17 | 12 | 超パワー! ワンダ | ザ・ギルギス | 監督-山田稔 脚本-曽田博久 |
1986/5/24 | 13 | 激闘! 危うしジン | ザ・ジルガル | 監督-山田稔 脚本-藤井邦夫 |
1986/5/31 | 14 | 恋!? ブンとスケ番 | ザ・マシラス | 監督-長石多可男 脚本-井上敏樹 |
1986/6/7 | 15 | 巨大ロボ破れたり | ザ・ズコンダ(A、B) | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1986/6/14 | 16 | 人間ミニミニ作戦 | ザ・ズコンダB | 監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1986/6/21 | 17 | 謎の巨大暴走車! | ザ・ジライカ | |
1986/6/28 | 18 | 大逆転! 変身ロボ | 監督-山田稔 脚本-曽田博久 |
|
1986/7/5 | 19 | バラキ決死の伝言 | ザ・ドレイク | |
1986/7/12 | 20 | 復活! 巨大ロボ! | ザ・ブルザス | 監督-長石多可男 脚本-藤井邦夫 |
1986/7/26 | 21 | 悲しみのサラ | ザ・ゾバルダ | 監督-長石多可男 脚本-島田満 |
1986/8/2 | 22 | SOS! 不死鳥! | ザ・アルゴス | 監督-東條昭平 脚本-藤井邦夫 |
1986/8/9 | 23 | お願いドキドキ! | ザ・ネンジキ | 監督-山田稔 脚本-曽田博久 |
1986/8/16 | 24 | オカルト夏休み | 亡霊ザ・ズコンダ | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1986/8/23 | 25 | 急げジン合体不能 | ザ・ダピラス | 監督-山田稔 脚本-照井啓司 |
1986/8/30 | 26 | 宇宙カボチャ料理 | ザ・グルメス | 監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1986/9/6 | 27 | ダイ友情のパンチ | ザ・ジャガン | 監督-長石多可男 脚本-井上敏樹 |
1986/9/13 | 28 | 壮絶! 炎のガルス | レー・ガルス エネルギーフラワー |
監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1986/9/20 | 29 | 妖獣士ワンダーラ | ザ・ソードス 妖獣士ワンダーラ |
|
1986/9/27 | 30 | 怪奇ネフェルーラ | ザ・ガンメル 妖獣士ネフェルーラ |
監督-山田稔 脚本-曽田博久 |
1986/10/4 | 31 | 消えた! 5人の力(パワー) | ザ・ゴステロ | |
1986/10/11 | 32 | すきすきマグすき | ザ・ビーノン | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1986/10/18 | 33 | パパは負けない! | ザ・ウルキル | 監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1986/10/25 | 34 | 激流に消えたブン | ザ・マザラス | 監督-山田稔 脚本-藤井邦夫 |
1986/11/1 | 35 | 星空のデュエット | ザ・ガラバス | 監督-東條昭平 脚本-井上敏樹 |
1986/11/8 | 36 | ドッキリ不思議虫 | ザ・メタガス メタガス虫 |
監督-山田稔 脚本-曽田博久 |
1986/11/15 | 37 | 幽霊の初恋 | ザ・デビルブ 小悪魔 |
監督-長石多可男 脚本-藤井邦夫 |
1986/11/22 | 38 | ジンが死ぬ日?! | ザ・ゼラギル | 監督-長石多可男 脚本-井上敏樹 |
1986/11/29 | 39 | 燃えろ怒りのサラ | ザ・メノンガ | 監督-山田稔 脚本-曽田博久 |
1986/12/6 | 40 | 処刑都市XX作戦 | ザ・ゼーグル シベール |
監督・脚本-長石多可男 |
1986/12/13 | 41 | 子供にされたダイ | ザ・ブクロス | 監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1986/12/20 | 42 | 泣くな!女戦士 | ザ・デスコン | |
1986/12/27 | 43 | カウラーの反逆! | ザ・ギータン | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1987/1/10 | 44 | デウス獣戦士出現 | ザ・タフモス | 監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1987/1/17 | 45 | 戦士よ地球を去れ | ザ・キルトス ウルク |
|
1987/1/24 | 46 | たった20日の命!! | ザ・ネフルス | 監督-長石多可男 脚本-曽田博久 |
1987/1/31 | 47 | ワンダ! 死の絶叫 | ザ・ワンダル レー・ワンダ |
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1987/2/7 | 48 | カウラーの最期!! | ザ・ガルデス(ボー・ガルダン) | 監督-東條昭平 脚本-曽田博久 |
1987/2/14 | 49 | 逆襲ラー・デウス | ザ・デウスーラ(大帝ラー・デウス) | |
1987/2/21 | 50 | さらば! 故郷の星 | ザ・デーモス レー・ネフェル 大博士リー・ケフレン |
[編集] 劇場版
- 超新星フラッシュマン (1986年3月15日公開)
- 監督:山田稔 脚本:曽田博久
- 登場獣戦士-ザ・ガラゴス
- 東映まんがまつりの一編として上映された。
- 超新星フラッシュマン 大逆転! タイタンボーイ(1987年3月14日公開)
- テレビシリーズ第15話~第18話再編集版。東映まんがまつりの一編として上映された。
[編集] 放映ネット局
- 東京都・関東広域圏 ANB(現EX) テレビ朝日
- 北海道 HTB 北海道テレビ放送
- 青森県 RAB 青森放送
- 岩手県 IBC岩手放送
- 宮城県 KHB 東日本放送
- 秋田県 ABS 秋田放送
- 山形県 YBC 山形放送
- 福島県 KFB 福島放送
- 新潟県 NT21(現UX) 新潟テレビ21
- 山梨県 YBS 山梨放送
- 富山県 KNB 北日本放送
- 福井県 FTB 福井テレビ
- 長野県 TSB テレビ信州
- 静岡県 SKT 静岡けんみんテレビ(現SATV 静岡朝日テレビ)
- 愛知県・中京圏 NBN 名古屋テレビ放送
- 近畿広域圏 ABC 朝日放送
- 鳥取県・島根県 NKT 日本海テレビ
- 岡山県・香川県 KSB 瀬戸内海放送
- 広島県 HOME 広島ホームテレビ
- 山口県 TYS テレビ山口
- 徳島県 JRT 四国放送
- 愛媛県 EBC 愛媛放送(現テレビ愛媛)
- 高知県 KUTV テレビ高知
- 福岡県・佐賀県 KBC 九州朝日放送
- 長崎県 NBC 長崎放送
- 熊本県 TKU テレビ熊本
- 大分県 OBS 大分放送
- 宮崎県 MRT 宮崎放送
- 鹿児島県 KKB 鹿児島放送
- 沖縄県 RBC 琉球放送
[編集] 外部リンク
- 超新星フラッシュマン(スーパー戦隊ネット内の紹介記事)
前番組: 電撃戦隊チェンジマン |
テレビ朝日系土曜18時台前半 | 次番組: 光戦隊マスクマン |
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劇場版 | JAKQ VS ゴレン - ガオ - ハリケン - アバレ - デカ - マジ - ボウケン |
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