電子戦隊デンジマン
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『電子戦隊デンジマン』(でんしせんたいデンジマン)は、1980年(昭和55年)2月3日から1981年(昭和56年)1月31日までテレビ朝日系列で毎週土曜日18:00 - 18:30に全51話が放送された、東映製作の特撮テレビドラマシリーズ「スーパー戦隊シリーズ」第4作である。前作『バトルフィーバーJ』に続きマーベル・コミック・グループ提携で制作されたが、マーベル色はヘドリアン女王の衣裳デザインにその名残を残す程度に抑えられた。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
スーパー戦隊シリーズ | ||
第3作 | バトル フィーバーJ |
1979年2月 ~1980年1月 |
第4作 | 電子戦隊 デンジマン |
1980年2月 ~1981年1月 |
第5作 | 太陽戦隊 サンバルカン |
1981年2月 ~1982年1月 |
目次 |
[編集] あらすじ
3000年前にデンジ星を滅ぼした異次元人で悪の一族・ベーダー一族が地球に襲来、地球総ヘドロ化をたくらむ。しかしデンジ星人の生き残りはベーダーに立ち向かうべく、科学力を結集して作った巨大宇宙船「デンジランド」をすでに地球に送り込んでいた。ベーダーの侵攻をキャッチしたデンジランドはシステムが起動、目覚めたデンジ星の生き残り・ロボット犬アイシーは、地球に移住したデンジ星人の末裔である5人の若者を選び出し、電子戦隊デンジマンを結成。ベーダー一族との戦いに挑む。
[編集] 概要
[編集] 特徴
本作品でいわゆる『スーパー戦隊シリーズ』のイメージがある程度定着したといえる。たとえば変身にアイテムを使用すること、変身後のヘルメットのデザインにゴーグルを導入したこと(技術的な問題からゴーグルの強度がアクションに耐えうるものではなかったため、従来と同様ののぞき穴方式のヘルメットと併用)、メンバーが『秘密戦隊ゴレンジャー』に倣って色別の戦士になった(キャラクター設定はゴレンジャーを模範にしているものの、色との関係は微妙に入れ替えてある。下記のキャラクター紹介参照)など、その後の戦隊でもほぼ継承されている点はすべてここで確立した。当作の巨大ロボ・ダイデンジンは戦闘機の姿から変形するロボで合体はしなかったが、翌年の『太陽戦隊サンバルカン』で合体ロボットが登場している。
尚、巨大ロボ・ダイデンジンが戦闘機の姿からロボットに変形する描写は、後に「タイムボカン」シリーズの「ヤットデタマン」の大巨神/大天馬に多大な影響を与えたと思われる。
ストーリー的にはSF色が強く打ち出されており、初期編では一般人が残酷に殺されたりなど怪奇色も強かった。中盤以降でも一般人が利用された挙句何の意味もなく死ぬ、怪物になって死んでしまうといった内容もある。そして終盤では、脚本家の上原正三が後の作品(サンバルカン、シャリバン等)でも使用した“敵組織の内部抗争”が描かれ、敵組織の崩壊とその後の壊滅がよりリアルに描写された。また、コメディタッチの描写(青梅の「あんパン中毒」など)も随所に散りばめられている。一話交替のベーダー怪物にも善性と誇りを同時に持った者など後発の作品でもなかなか見られない深みのあるキャラクターが多く、他にも様々な要因が見事に絡み合い軽快な展開でありながら重厚なストーリー性を内包する作品となっている。
ベーダー一族のへドリアン女王を演じた曽我町子はまさにはまり役で、次作『太陽戦隊サンバルカン』にもそのままへドリアン女王として登場する。つまりサンバルカンはデンジマンと世界がつながっており、シリーズ唯一の続編ということになる。デンジイエロー・黄山純を演じた津山栄一によれば、サンバルカンで「デンジマン役の5人がへドリアン女王とすれ違い、彼女がいぶかしむ」という形でのゲスト出演が検討されたこともあったが、お蔵入りになった。
[編集] 登場人物
[編集] 電子戦隊デンジマン
デンジマンの変身プロセスはデンジリングと呼ばれる変身用の指輪を使う。「デンジスパーク!」の掛け声でリングをかざし、リングからデンジ星人の開発した、デンジ星の超繊維「デンジロン」で作られた強化スーツが放出されてデンジマンへの変身が完了する。なおヘルメットの額には電子頭脳とデンジ星から持ち込まれたパワーの源「デンジスト-ン」が埋め込まれており、デンジレッドの頭部のデンジスト-ンが最も力が強い。ストーン強奪を目的にデンジイエローが拉致された事もある。デンジリングには通信機能がある他、緊急時には「非常通信ロケット」として、紙片を詰めた小ロケットを発射することが可能。デンジリングは非常に頑丈で、ベーダー一族の力を持ってしても破壊できなかった。
デンジマンの5人は、普段は同じアスレチッククラブでインストラクターとして働いている。
- デンジレッド / 赤城一平(あかぎ いっぺい)
- デンジマンのリーダー。熱い性格の武道家(特に空手とボクシングが得意、氷を割り黒人ボクサーをKOするほどの腕前)だが、冷静な判断が下せる優秀な頭脳を持っている。ストイックで厳しい性格だが、ユーモアも解す。アスレチッククラブでは子供達に空手を教えている。空手の師匠やボクシングのコーチなど格闘技に精通した知人友人も多く、空手を応用したキック技や、ボクシングを応用したパンチ技などを得意としている。「デンジ真空蹴り」が必殺技。
- デンジブルー / 青梅大五郎(おうめ だいごろう)
- 空中ブランコなどのアクロバットを得意にしていた元サーカス団員。常に明るいひょうきん者で、「中毒」と揶揄されるほどあんパンが大好物。作戦会議中でも食べていてアイシーにたしなめられたこともある。「アスレチッククラブでは、子供達にヨガや体操を教えている。孤児だったため子供達に対しては優しい。鼻がよく利く。アクロバットを応用したスピード戦法を用いる。「ブルースクリューキック」が必殺技。余談だが、大葉健二が演じた他のキャラクターとひっかけてネタにされることもよくある(「宇宙犯罪組織マクーは、あんパンだ!」という、宇宙刑事ギャバンの台詞とつなぎ合わせたパロディが有名)。
- デンジイエロー / 黄山純(きやま じゅん)
- 知能指数200を誇る天才大学生で、デンジマンの知恵袋(が、OPでは実験に失敗したのか研究室が爆発を起こしている)。穏やかな性格で恋愛には疎い。大学では宇宙生物学を専攻し、隕石と宇宙生物の研究を行っていた。その天才的頭脳を活かし、ベーダー怪物の弱点を分析することもある。趣味は乗馬と料理。アスレチッククラブではクラブに通う主婦向けの料理教室の講師をしている。得意料理はスパゲティ・ナポリタン。また知的なキャラクターとしては意外にも、実は5人の中で一番の怪力。「ハンマーパンチ」が必殺技。
- デンジグリーン / 緑川達也(みどりかわ たつや)
- 元警視庁城南署の刑事。同じく刑事だった父を初登場でベーダーに殺されるが、その憎しみを表情に出さない、クールで寡黙な不言実行タイプ。しかし一度熱くなると手がつけられない。趣味はギターの弾き語りで歌もうまい。アスレチッククラブではボクシングを教えており、警察時代に磨いた射撃能力と技の正確さはデンジマンの中ではNo.1である。元刑事ならではの情報収集能力も抜群である。「グリーンスピンキック」が必殺技。
- デンジピンク / 桃井あきら(ももい あきら)
- デンジマンの紅一点。元テニスプレイヤー。大好きだったテニスの高山コーチをベーダーに惨殺され、一度は戦うものの、テニスの世界チャンピオンの夢があきらめきれず、デンジマンになることを拒んだこともあった。普段はアスレチッククラブで水泳や合気道、テニスを教えている。性格は活発で明朗な才色兼備。変装が得意。他の4人に比べてパワーがない反面、テニスプレーヤーらしい反射神経の鋭さと、合気道を応用した敵の力を利用する技を生かして戦う。「デンジサンダー投げ」が必殺技。
- デンジ犬アイシー
- 一見普通のチャウチャウ犬にしか見えないが、実はデンジ星人の科学力を結集して作られた人語を話すロボット犬で、デンジマンの司令官。ロボットだが普通の食べ物をエネルギー源にしており、黄山の作った食事に文句を言うほど。目を光らせて、目の前の人物がデンジ星人の子孫か、その能力を持っているかどうかを見分ける事ができる。テレパシーやデンジ能力のバリアが使える他、デンジタイガーやダイデンジンの操縦も可能。最後はバンリキモンスの猛攻に回路が故障して動けないダイデンジンを動かす為にその身を犠牲にして代替回路となった。「復活」したダイデンジンは見事バンリキモンスを葬る。
- デンジ姫
- デンジ星の王女。約3000年前、ベーダー一族によりデンジ星を滅ぼされ、巨大帆船「グレートクイーン号」で脱出し、宇宙を彷徨っていた。デンジ星の末裔を導いている。
- 松尾千恵子巡査(まつお ちえこ)
- 城南署所属の婦人警官で、愛称はチーコ。緑川とは顔なじみにあたり、彼のことを「ミドちゃん」と呼んでいる。緑川がデンジグリーンであることに気付いている。
- 中井友子巡査(なかい ともこ)
- 千恵子と行動を共にする同僚の婦人警官。
- 大石源一(おおいし げんいち)
- 赤城の道場に通う門下生の少年。
- 野田三太(のだ さんた)
- 赤城の道場に通う門下生の少年。
- 平井浩(ひらい ひろし)
- 赤城の道場に通う門下生の少年。
- 佐野勝男(さの かつお)
- 赤城の道場に通う門下生の少年。
- 中川ゆみ子(なかがわ ゆみこ)
- 赤城の道場に通う門下生の少女。
- 朝風まり(あさかぜまり)
- 青梅大五郎のサーカス時代の仲間。
[編集] ベーダー一族
異次元宇宙に潜む別世界の人類。人間とはまったく異なる美的感覚を持ち、人間が美しいと思うものを醜いと感じ、嫌悪する。デンジ星を始めとする多くの星々を滅ぼしており、地球もヘドロに満ちた汚れた星にしようとする。異次元空間に浮かぶ巨大なベーダー城を本拠地にしている。
[編集] 首領・幹部
- ヘドリアン女王
- ベーダー一族の最高権力をもつ女王。ベーダー一族に対する慈悲深さと、侵略目標となった惑星への果てしない憎悪が同居する。全宇宙で自分が最も美しい存在だと鏡に向かって豪語する様は正に白雪姫の新しい王妃。スリーサイズはB:98、W:98、H:98。最終回で一人残った女王は休息の眠りにつき、デンジマンたちはベーダー一族との宿命の戦いを終えた。
- ヘドラー将軍
- ベーダー一族の戦闘司令官。忠義に厚い上に部下からの信頼も厚い武人である。ベーダーを乗っ取ろうとするバンリキ魔王との確執の末、最後にはデンジマンとの決着をつける為、ベーダ―の短剣を抜いて自ら巨大化して戦った。武人として死んだ彼をデンジマン5人は礼をもって弔った。
- ミラー
- 女スパイ。女王の姿鏡や女王の妖魔術をサポートする水晶玉などに変身。バンリキ魔王に殺された。
- ケラー
- 女スパイ。変装を伴う諜報活動に関しては、ミラーより上手である。女王を守る盾に変身。最後は女王を庇いバンリキ魔王に殺された。
[編集] その他
- ベーダー怪物
ヘドラー将軍が作戦の度にベーダーの卵を選択し、孵卵器で育てられ、怪物製造レンジで誕生する。怪物製造レンジを経ずに誕生した場合人間の姿で孵化するが、成長期に入ると怪物としての本能が現われ始め、最終的に怪物と化する。ベルトのバックル部には製造番号があしらわれている。他の戦隊シリーズの怪人が基本的に巨大化のみであるのに対し、本作の怪人は巨大化の後もミクロ化まで出来る設定になっている。不気味さを醸し出すためか、左右非対称のデザインのものが多い。
- ダストラー
- ベーダー怪物よりも単純な構造を持つ下級兵士。1つの卵から複数体が孵化する。武器は大鎌。
- ベーダー戦闘機
- 前部に2門のバルカン砲を持つ小型戦闘機。大群で敵に襲い掛かる。
[編集] 第三勢力
- バンリキ魔王
- ベーダー一族を乗っ取ろうと企むへび座がシンボルの宇宙の悪魔。ベーダー怪物の卵を好んで食べる。一時的にベーダー城を乗っ取る事に成功したが、ヘドリアン女王たちの逆襲に逢い、目がよく見えない状態でデンジマンと戦いデンジブーメランで倒された。
- バンリキモンス
- バンリキ魔王の部下。尻尾から強大な念力を発し、ダイデンジンを起動不能にした。最期は「復活」したダイデンジンの電子満月斬りで倒される。
[編集] 電子戦隊デンジマンの戦力
[編集] 共通の武器・能力
- デンジスティック
- デンジマンの携帯する短剣状の武器。普段は折りたたまれてホルスターに収められている。主に打撃武器として使用。日本刀やバットに変形させたり、火事を消し止めるデンジウォーターを放つ事も可能。5人合わせて地面に突き立てると電流が流れる。
- デンジパンチ
- デンジマンの拳に装着される、デンジα鋼製のアタッチメント。デンジマンのパンチ力を強化する銀色の鉄拳。拳を突き合わせ擦り合わせると装着される。厚さ50センチの鉄板を貫く威力があり、主に空手家であるレッドが使う。
- デンジジャンプ
- その場で足踏みしてから、150メートルもジャンプする。
- デンジダッシュ
- 100メートルを3秒で走る。時速120キロ。時速250キロ以上で走ることも可能。
- デンジイヤー
- 意識を集中させ、10キロ先の音声を聴き取る。
- デンジスコープ
- デンジ赤外線で物体や、異次元空間をも透視できる電子の目。胸のDマークを右手で押さえて使用する。ズームアップ、超高速分析、音声をとらえることも可能。
- デンジパワー
- デンジストーンのエネルギーで、拘束を断ち切る。
- SOS信号
- デンジストーンのエネルギーで、デンジランドにSOS信号を送る。
- デンジキック
- コンクリートの壁も砕くキック。
- トゥキック
- つま先で岩石等を蹴って砕く。
[編集] 個人技
[編集] デンジレッド
- デンジ真空蹴り
- 空手を応用した、強力な飛び蹴り。ダストラー数人をまとめて蹴り飛ばす威力。
- ダブルパンチ
- デンジパンチの両手パンチバージョン。
[編集] デンジブルー
- ブルースクリューキック
- 空中から放つ、きりもみ回転キック。
- ブルースネーク
- 中国の蛇拳を応用した技。腕を蛇のように動かして敵を攻撃する。
- ブルーキャット
- 猫のように敵を引っかいて攻撃する。トラネコラー戦では全員で使用してダメージを与えた。
- デンジドリル
- 体を高速回転させて地中に潜る。潜った後には穴は残らない。17話では全員が使用した。
- ブルードリル
- 空中ブランコを応用した技。体を高速回転させて敵に突進し、一気に蹴散らす。
- ハヤブサアタック
- 隼のように舞って敵にクロスチョップを浴びせる。
- カンガルーキック
- 取っ手や敵等につかまってから後ろ蹴りを放つ。
- フライングアタック
- ジャンプして空中から超スピードで敵に体当たりする。
- ブルーインパルス・フルパワー
- デンジストーンのエネルギーを解放させて、体の拘束を断ち切る。
- 猿まわり
- 敵の間でバック転し、そのまま敵を投げ飛ばす。敵に抱きついて顔を引っかくパターンもある。
- 爆弾蹴り
- 並んだ敵の肩に乗り、肩の上を歩くようにして頭部に連続してキックを食らわす。
[編集] デンジイエロー
- ハンマーパンチ
- デンジパンチを装着し、両手首を合わせ、上空から両手を振り回して敵を殴り飛ばす。厚さ20ミリの鉄板も貫く。
- フライングアタック
- ジャンプして空中から超スピードで敵に体当たりする。
- デンジスープレックス
- 敵を怪力で締め上げてから投げる。
- イエローヘッドバット
- デンジストーンのパワーで頭を硬化させ、敵に頭突きを食らわす。
- イエローパイルドライバー
- 敵を羽交い絞めにして上昇し、上空で敵をさかさまにして脳天から地面に叩きつける
- イエロープレーン
- 敵を頭上に抱え上げ、高速回転しながら放り投げる。
- 十三文キック
- 両足で敵を蹴りつけるドロップキック。
- 尾てい骨割り
- 背後から敵を抱き抱え、曲げた膝の上に敵を落として敵の尾てい骨を砕く。
- デンジショックガン
- 黄山が発明した銃。銃の発射時の閃光と衝撃音で、相手の意識を約20秒間失わせる。32話で使用。
[編集] デンジグリーン
- グリーンスピンキック
- 連続回し蹴り。
- デンジクロスカウンター
- 敵の懐に潜ってパンチを食らわせる。
- 回転撃ち
- 敵から奪ったライフルを構え、空中で一回転しながら敵に撃ち込む。
[編集] デンジピンク
- デンジサンダー
- 合気道を応用した投げ技。
- 記憶ビデオ
- デンジストーンのデンジコンピュータが記憶した映像を、空中に映し出す。
- コンピューター処理能力
- デンジストーンの力により、コンピュータのプログラムを読む。
[編集] 合体技・必殺技
デンジマンが5人で放つ必殺技には、以下のものがある。
- デンジブーメラン
- 最も多用された決め技。円陣を組んだデンジマンがそれぞれの持つデンジスティックを合体させ、ベーダー怪物に向かって飛ばす。
- デンジイナズマ落とし
- デンジマン5人が同時にジャンプし、急降下しながら「フィニッシュ!」と叫んで、デンジスティックで怪人の頭を叩きつける。デンジブーメランへの繋ぎ技として使う事が多いが、決め技として使用されたこともある。
- デンジシャワー
- 頭部に装備されたデンジストーンからエネルギーを放出し、敵にダメージを与えたり、人間に憑依したベーダーを追い出す。人間に対しては解毒効果がある。
- ドラゴンフライ
- 大きくジャンプして敵に蹴りを食らわせる。
- デンジタワー
- デンジマンの5人がやぐらを組んで、デンジストーンのパワーを増幅させる。
- ショットガン
- デンジマン5人で円を組み、「アタック!」の叫びと共に突進して、敵に一人ずつ連続で体当たりをする。
- 電撃アタック
- デンジマンそれぞれの必殺技を連続して敵に浴びせる。
- デンジサークル
- デンジマン5人がとんぼ返りをしながら敵に蹴りを食らわせる。
- スクランブルチェーン
- デンジマン5人が腕を組んで、レッドを軸にして回転しながら敵を吹き飛ばす。
- ブルーロケット
- ブルー以外のデンジマン4人が卍型に腕を組み、ブルーがそれを踏み台にしてジャンプ、頭から敵に突進する。
- デンジスーパーサイエンス
- デンジストーンからショック光線を放つ。タイムラーの時間を操る能力を破った。
- デンジトリック
- デンジマン5人が高速でバラバラに走り、敵を撹乱させる。
- デンジ影分身
- デンジマン5人それぞれが3人ずつに分身し、計15人で一斉に動いて敵を撹乱する。ニンポウラーに使用。
- デンジ風返し
- 5人が輪になって腕を組み、回転して強風を発生させる。
- デンジスプレー
- 怪物の体内に入った人間を外に出すための技。怪物を取り囲んで怪物を回し、逆さにして高所まで持ち上げた直後、一気に降ろして頭を地面に打ち付けてショックを与える。
[編集] メカニック
- デンジタイガー
- 陸・海・空を自在に運行する万能戦闘母艦(テーマソングによれば要塞戦艦)。全長200メートル、総重量12万トン。地上走行速度は時速650km、飛行最高速度はマッハ8。宇宙空間では光の速度を越えることも可能。内部にデンジファイターを格納し、戦地まで輸送する。機体後部と艦橋脇にある二門のミサイル砲が武器(EDで見ることが出来る)。また、艦尾には大型のクレーンを装備している。
- デンジマシーン
- デンジレッド専用バイク。サイドカーが装備されており、デンジピンクがよく乗り込んだ。オートコントロール機能を持つ。マシンガン、ミサイル、レーダー、水中用エアボンベを装備。最高速度は時速450km。
- デンジバギー
- デンジブルー、デンジイエロー、デンジグリーン、デンジピンクが4人で乗り込む、専用バギー。パトロール用デンジエネルギーを使用するため、故障が無い。機関砲の対ベーダーバズーカを装備。最高速度は時速350km。
- デンジクラフト(劇中未登場)
- デンジマン専用ホバークラフト。ミサイル装備。5人分各色のクラフトがある。水上速度は時速100km、陸上速度は時速120km。
- デンジランド
- デンジマンたちの住む基地。3000年前、滅亡寸前のデンジ星から地球に飛来した。無人島にカモフラージュされている。デンジマンたちが働いているアスレチックとデンジランドはデンジシューターで繋がっており、マッハ3の速さで移動できる。
- デンジファイター
- ダイデンジンに変形する巨大戦闘機。飛行速度はマッハ15。この形態での戦闘は本編中では一度も描かれず、後年のVシネマ「百獣戦隊ガオレンジャー VS スーパー戦隊」でのみ見ることが出来る。
[編集] ダイデンジン
デンジファイターが変形した巨大ロボットで、戦隊初の可変ロボでもある。通常は変形後、足部から乗り込んでエレベーターでコクピットに入り、3点式のベルトを締めレッドの「アクション!」の発声と共に起動スイッチを押し、目の電飾が輝いた後に戦闘に入る。
- データ
- 飛行速度:マッハ10
- 出力:500万馬力
- デンジα鋼製
- 武装
- デンジ剣
- エネルギーを放出することも可能な剣。地面に突き刺して地にエネルギーを走らせる攻撃も出来る。
- デンジボール
- トゲが付いた鉄球。
- ダイデンジンブーメラン
- 周囲が刃になっている巨大ブーメラン。
- デンジ剣
- 必殺技
- デンジ剣・電子満月斬り
- デンジ剣を使って放つ必殺技。
- デンジ剣・電子満月斬り
- その他の技
- ダイデンジンパンチ
- 連続パンチを浴びせる。
- ナックルパンチ
- 拳を飛ばす攻撃技。
- デンジ○○返し
- デンジ剣で敵の攻撃を弾く技で、○○には「錆」「音波」「毒蛾」「魔力」などの言葉が入る。また、「返し」の代わりに「落とし」と呼ばれることもある。
- ダイデンジンパンチ
[編集] キャスト
[編集] レギュラー
- デンジ犬アイシー(声):京田尚子
- デンジ姫:舟倉たまき(現・舟倉由佑子)
- バンリキ魔王:大前均
[編集] 準レギュラー
- 松尾千恵子巡査:酒井ゆきえ
- 中井友子巡査:阿竹真理(14~26話)、日高久美子(34~49話)
- 大石源一:安藤聖一
- 野田三太:安保幸宏
- 平井浩:後藤忠勝
- 佐野勝男:柿原栄一
- 中川ゆみ子:杉本華恵
- バンリキモンス(声)、ムササビラー(声)、シャボンラー(声)、チカゲリラー(声)、ツタカズラー(声)、ヒゲキタコラー(声)、ウミツラー(声)、フィルムラー(声)、デンワラー(声)、ハンバラー(声)、タイヤジコラー(声)、バーラー(声)、アドバルラー(声)、サメラー(声)、デッドボーラー(声)、カイガラー(声)、ガマラー(声)、ハチドクラー(声)、タイムラー(声)、コケラー(声)、ハミガキラー(声)、メダマラー(声)、レコーラー(声)、キーラー(声)、ナゾラー(声)、サビムシラー(声)、チョウチンラー(声)、ノラネコラー(声)、カマキラー(声)、アクマラー(声)、ピカリラー(声)、ジシンラー(声)、ニンポーラー(声)、オニラー(声)、五代万作 / トリカゴラー、ボートラー(声)、サッカラー(声)、カラクリラー(声):飯塚昭三
- ルパンカメラー(声)、ダートラー(声)、サキソホンラー(声)、ビーダマラー(声):依田英助
- ジュクラー(声)、パンチローラー(声)、ローソクラー(声)、ミミラー(声)、ケンダマラー(声):大宮悌二
- ドクガラー(声)、デスマスクラー(声)、アラジンラー(声):坂井すみ江(現・坂井寿美江)
[編集] ゲスト
- 朝風まり:朝風まり(プリンセス・テンコーの襲名前の旧芸名)(第31話)
[編集] スーツアクター
[編集] スタッフ
- プロデューサー:落合兼武、碓氷夕焼(テレビ朝日)、吉川進(東映)
- 原作:八手三郎
- 連載:テレビマガジン、てれびくん、テレビランド、冒険王
- 脚本:上原正三、江連卓、曽田博久、高久進
- 監督:竹本弘一、広田茂穂、平山公夫、小林義明、よしかわいちぎ(吉川一義)、服部和史
- 特撮監督:矢島信男、佐川和夫
- 撮影:石橋英敏、相原義晴、いのくままさお、加藤弘章、西山誠
- オートバイ協力:鈴木自動車
- 車輌協力:MAZDA
- 助監督:稲垣信明、服部和史、小中肇、三ツ村鐵治、市川敏美、鹿島勤
- キャラクターデザイン:野口竜
- 技闘:山岡淳二、古賀弘文
- 音楽:渡辺宙明
- ナレーター:大平透
- 制作:テレビ朝日、東映、東映エージェンシー
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ:『ああ電子戦隊デンジマン』
- エンディングテーマ:『デンジマンにまかせろ!』
- 作詞:小池一夫 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:成田賢
- 印象的に挿入されるヴォコーダーの音は、渡辺宙明の声を加工したもの。
[編集] 放映リスト
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場怪人 | スタッフ |
---|---|---|---|---|
1980/2/2 | 1 | 超要塞へ急行せよ | ムササビラー | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1980/2/9 | 2 | 人喰いシャボン玉 | シャボンラー | |
1980/2/16 | 3 | 油地獄大パニック | チカゲリラー | |
1980/2/23 | 4 | ベーダー魔城追撃 | ルパンカメラー | |
1980/3/1 | 5 | 壁に蠢く赤い毒花 | ツタカズラー | 監督-広田茂穂 脚本-上原正三 |
1980/3/8 | 6 | 悪魔分身の少女 | ヒゲキタコラー | |
1980/3/15 | 7 | デンジ星の大悲劇 | ウミツラー | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1980/3/22 | 8 | 白骨都市の大魔王 | フィルムラー | 監督-竹本弘一 脚本-江連卓 |
1980/3/29 | 9 | 死を呼ぶ怪奇電話 | デンワラー | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1980/4/5 | 10 | 魔法料理大好き!? | ハンバラー | 監督-広田茂穂 脚本-上原正三 |
1980/4/12 | 11 | いのち泥棒を追え | タイヤジコラー | |
1980/4/19 | 12 | 危険な子供スパイ | バーラー | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1980/4/26 | 13 | 割れた虹色の風船 | アドバルラー | 監督-竹本弘一 脚本-江連卓 |
1980/5/3 | 14 | 100点塾へおいで | ジュクラー | 監督-平山公夫 脚本-上原正三 |
1980/5/10 | 15 | 悪の園への招待状 | パンチローラー | |
1980/5/17 | 16 | 熱海の陰謀を砕け | サメラー | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1980/5/24 | 17 | 泣くな! 野球小僧 | デッドボーラー | 監督-竹本弘一 脚本-江連卓 |
1980/5/31 | 18 | 南海に咲くロマン | カイガラー | 監督-竹本弘一 脚本-曽田博久 |
1980/6/7 | 19 | 私の星の王子さま | ガマラー | 監督-広田茂穂 脚本-上原正三 |
1980/6/14 | 20 | ゴリラ少年大暴れ | ハチドクラー | 監督-広田茂穂 脚本-高久進 |
1980/6/21 | 21 | 死神党を攻撃せよ! | ローソクラー | 監督-小林義明 脚本-上原正三 |
1980/6/28 | 22 | 超時間ふしぎ体験 | タイムラー | |
1980/7/5 | 23 | 天井裏を歩く悪魔 | コケラー | 監督-よしかわいちぎ 脚本-曽田博久 |
1980/7/12 | 24 | 罠をはる怪力男 | ハミガキラー | 監督-よしかわいちぎ 脚本-江連卓 |
1980/7/19 | 25 | 虎の穴は逃走迷路 | メダマラー | 監督-平山公夫 脚本-曽田博久 |
1980/7/26 | 26 | デンジ姫の宇宙曲 | レコーラー | 監督-平山公夫 脚本-上原正三 |
1980/8/2 | 27 | 赤いカブト虫爆弾 | キーラー | 監督-小林義明 脚本-高久進 |
1980/8/9 | 28 | 呪いの館の密殺者 | ナゾラー | 監督-小林義明 脚本-上原正三 |
1980/8/16 | 29 | 超能力刑事の急襲 | サビムシラー | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1980/8/23 | 30 | 消えた盗んだ出た | チョウチンラー | 監督-竹本弘一 脚本-曽田博久 |
1980/8/30 | 31 | 魔法使い秘術合戦 | ミミラー | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1980/9/6 | 32 | 地獄の大銃撃戦 | ダートラー | 監督-服部和史 脚本-高久進 |
1980/9/13 | 33 | 吸血楽器レッスン | サキソホンラー | 監督-服部和史 脚本-上原正三 |
1980/9/27 | 34 | 哀しい捨て子の物語 | ビーダマラー | 監督-竹本弘一 脚本-曽田博久 |
1980/10/4 | 35 | 謎のはたおり姫 | ドクガラー | |
1980/10/11 | 36 | 勇気ある仔犬の詩 | ノラネコラー | |
1980/10/18 | 37 | 蛮力バンリキ魔王 | ― | 監督-小林義明 脚本-曽田博久 |
1980/10/25 | 38 | 無限魔空の大冒険 | カマキラー | 監督-小林義明 脚本-上原正三 |
1980/11/1 | 39 | 女王怒りの妖魔術 | アクマラー | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1980/11/8 | 40 | チャンピオンの敵 | ピカリラー | |
1980/11/15 | 41 | 史上最大の総力戦 | ジシンラー | 監督-服部和史 脚本-上原正三 |
1980/11/22 | 42 | 少年を喰う悪い夢 | ニンポーラー | 監督-服部和史 脚本-高久進 |
1980/11/29 | 43 | 謎なぞ七色レディ | デスマスクラー | 監督-竹本弘一 脚本-江連卓 |
1980/12/6 | 44 | 不思議ランプ物語 | アラジンラー | 監督-竹本弘一 脚本-上原正三 |
1980/12/13 | 45 | 二人いたデンジ姫 | オニラー | 監督-服部和史 脚本-曽田博久 |
1980/12/20 | 46 | 腹ペコ地獄X計画 | トリカゴラー | |
1980/12/27 | 47 | 朝日に消えた人魚 | ボートラー | |
1981/1/10 | 48 | バンリキ魔王反乱 | サッカラー ケンダマラー カラクリラー |
監督-小林義明 脚本-上原正三 |
1981/1/17 | 49 | ベーダー城大異変 | バンリキモンス カラクリラー |
|
1981/1/24 | 50 | 将軍は二度死ぬ | バンリキモンス | 監督-広田茂穂 脚本-上原正三 |
1981/1/31 | 51 | ひびけ希望の鐘よ | バンリキモンス |
[編集] 劇場版
- 電子戦隊デンジマン
- 1980年7月12日公開。東映まんがまつりの一編として上映された。
- 監督:竹本弘一
- 脚本:上原正三
- 登場怪人:アンゴラ−
[編集] 放映ネット局
- 東京都・関東広域圏 ANB(現EX) テレビ朝日
- 北海道 HTB 北海道テレビ放送
- 青森県 RAB 青森放送
- 岩手県 IBC IBC岩手放送
- 宮城県 KHB 東日本放送
- 秋田県 ABS 秋田放送
- 山形県 YBC 山形放送
- 福島県 FCT 福島中央テレビ
- 新潟県 BSN 新潟放送
- 山梨県 YBS 山梨放送
- 富山県 KNB 北日本放送
- 石川県 MRO 北陸放送
- 福井県 FTB 福井テレビ
- 長野県 NBS 長野放送(1980年2月~9月)
- →TSB テレビ信州(1980年10月~1981年1月)
- 静岡県 SKT 静岡けんみんテレビ
- (現SATV 静岡朝日テレビ)
- 愛知県・中京圏 NBN 名古屋テレビ放送
- 近畿広域圏 ABC 朝日放送
- 鳥取県・島根県 NKT 日本海テレビ
- 岡山県・香川県 KSB 瀬戸内海放送
- 広島県 HOME 広島ホームテレビ
- 山口県 TYS テレビ山口
- 徳島県 JRT 四国放送
- 愛媛県 EBC 愛媛放送〔現テレビ愛媛〕
- 高知県 KUTV テレビ高知
- 福岡県・佐賀県 KBC 九州朝日放送
- 長崎県 NBC 長崎放送
- 熊本県 TKU テレビ熊本
- 大分県 OBS 大分放送
- 宮崎県 MRT 宮崎放送
- 鹿児島県 KTS 鹿児島テレビ放送
- 沖縄県 RBC 琉球放送
[編集] DVD全集
2004年7月21日-同年12月10日まで東映ビデオにて発売された。
全6巻。各巻2枚組(第6巻のみ1枚)、9話収録(第5巻は10話、第6巻は5話収録)。
[編集] 外部リンク
- 電子戦隊デンジマン(スーパー戦隊ネット内の紹介記事)
- DVD 電子戦隊デンジマン特集(東映ビデオ内にあるサイト)
前番組: バトルフィーバーJ |
テレビ朝日系土曜18時台前半 | 次番組: 太陽戦隊サンバルカン |
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