紀伊由良駅
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紀伊由良駅(きいゆらえき)は、和歌山県日高郡由良町里にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線(きのくに線)の駅である。由良町の代表駅だが少しだけ中心とは離れている。
かつては由良内までの貨物支線が当駅から出ていた。現在は普通・快速列車しか停車しないが、1989年夏には一部の特急が停車したことがある。
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[編集] 駅構造
- のりば
- 箕島・海南・和歌山方面(本線)
- 中線(上下線共用可、特急待避に使用)
- 御坊・紀伊田辺方面(本線)
[編集] 利用状況
1日平均446人(乗車人員、2004年。出典:平成18年刊行和歌山県統計年鑑)
[編集] 周辺
[編集] 歴史
この駅は昭和3年10月、国鉄紀勢西線の紀伊湯浅駅(現在の湯浅駅)から当駅までの開通と共に国鉄紀勢西線の終着駅、紀伊由良駅(きいゆらえき)として開業した。この日には同時に当駅から由良内駅までの貨物支線も開業したが、昭和4年4月には紀勢西線は当駅から御坊駅まで延伸となり、当駅は終着駅ではなくなった。
由良内駅には港湾や配炭所が置かれ、近隣の各機関区へ蒸気機関車用の石炭を配送する拠点となっていた。また、1953年の紀勢本線の部分不通時には海路での迂回策が取られ、臨時に客扱いを行ったこともあった。のちに配炭所は桜島駅に統合されて廃止された。
- 1928年(昭和3年)10月28日 - 開業。
- 1929年(昭和4年)4月21日 - 国鉄紀勢西線が当駅から御坊駅まで延伸。
- 1959年(昭和34年)7月15日 - 亀山駅から和歌山駅(現在の紀和駅)までが紀勢本線とされる。
- 1968年(昭和43年)6月1日 - 由良内駅までの貨物支線が廃止となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道紀勢本線の駅となる。