周参見駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
周参見駅(すさみえき)は、和歌山県西牟婁郡すさみ町周参見4296番地にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線(きのくに線)の駅である。
すさみ町の中心駅で2004年(平成16年)10月16日のダイヤ改正からはすべての特急列車が停車するようになった。
目次 |
[編集] 駅構造
- 単式ホーム・島式ホーム複合型の2面3線で単式ホームに接して駅舎のある地上駅である。ホーム間の連絡は跨線橋による。駅舎のホーム側の壁には町の名産・名所を楽しいイラストで紹介する壁画がある。構内面積は1万3964m2である。
- 駅舎は2001年3月竣工の新しいもので「すさみ町民コミュニティープラザ」との合築である。駅舎の中には出札窓口や待合所のほかにすさみ町を紹介する展示などもある。
- この駅は簡易委託駅であるがみどりの窓口が設置されており、改札業務も行っている。自動券売機や自動改札はない。
- のりば
- 白浜・紀伊田辺・和歌山方面(特急列車を含む)
- 串本・紀伊勝浦・新宮方面(特急列車を含む)
- 白浜・紀伊田辺方面/串本・紀伊勝浦・新宮方面(共に普通列車のみ、特急待避の場合に発着)
[編集] 利用状況
1日平均231人(乗車人員、2004年。出典:平成18年刊行和歌山県統計年鑑)
[編集] 駅周辺
このあたりはリアス式海岸が顕著に見られる地域で海ぎりぎりまで山が迫っているがその中でこの駅は太間川と周参見川の河口にあたり両川によって作られた比較的狭めの平地に位置するすさみ町の中心集落、周参見の市街地にある。この平地は比較的狭いとはいえども二つの川がすぐ近くで海に流れ込むことからか附近の同じような平地よりは広くそのため周参見の集落も附近の集落より一回り大きい。周参見の町並みは当駅を中心として北側に広がっておりすさみ町の役場も北側数百メートルのところにある。駅の南西には詩人野口雨情も滞在したすさみ温泉がありその周囲には国民宿舎などがある。
- すさみ町役場
- 串本警察署すさみ交番
- 和歌山地方法務局周参見出張所
- 大辺路消防組合すさみ消防署
- すさみ町立周参見小学校
- すさみ町立周参見中学校
- 和歌山県立南紀高等学校周参見分校
- すさみ町立国保すさみ病院
- すさみ郵便局
- 周参見川
- 周参見王子神社
- すさみ町立歴史民俗資料館
- 稲積島
- すさみ温泉
- 周参見海水浴場
- 国道42号線 - 道の駅イノブータンランドすさみ
[編集] 歴史
この駅は昭和11年10月、国鉄紀勢西線の紀伊椿駅(現在の椿駅)から当駅までの開通と共に終着駅の周参見駅(すさみえき)として開業したが、その約2年後の昭和13年9月には当駅から江住駅まで開通し終着駅でなくなった。その後当駅は昭和34年、今の紀勢本線が全通し亀山駅と和歌山駅(現在の紀和駅)の間が紀勢本線となったのを受け国鉄紀勢本線の駅となり、さらに国鉄の分割民営化を経て現在に至っている。
- 1936年(昭和11年)10月30日 - 国鉄紀勢西線の紀伊椿駅(現在の椿駅)から当駅までの延伸に伴い国鉄紀勢西線の周参見駅(すさみえき)として開業する。当初は終着駅であった。
- 1938年(昭和13年)9月7日 - 国鉄紀勢西線が当駅から江住駅まで延伸となり終着駅でなくなる。
- 1959年(昭和34年)7月15日 - 三木里駅・新鹿駅間の開通をもって現在の紀勢本線が全通し新たに亀山駅と和歌山駅(現在の紀和駅)の間が紀勢本線となり、当駅も国鉄紀勢本線の駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄の分割民営化により当駅も西日本旅客鉄道紀勢本線の駅となる。
- 2001年(平成12年)3月3日 - 現在の駅舎となる。
[編集] 隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- 紀勢本線(きのくに線)
[編集] その他
- くろしお号の周参見駅到着時の車内チャイムは「五匹の子豚とチャールストン」である。
- 第3回近畿の駅百選選定駅である。
- この駅には温度計が設置されていて、冬の時期(2月1日~2月28日)に朝7時の気温が0度以下(氷点下)だった場合、すさみ町内の宿泊施設(ホテルベルヴェデーレなど)での次回の宿泊料が「寒さ料」として50%引きになるという。