藤並駅
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藤並駅(ふじなみえき)は、和歌山県有田郡有田川町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線(きのくに線)の駅。
旧吉備町の代表駅だが、その中心からは離れている。かつては有田鉄道有田鉄道線が当駅から出ていた。
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[編集] 駅構造
- のりば
- 箕島・海南・和歌山方面
- 湯浅・御坊・紀伊田辺方面
[編集] 利用状況
1日平均1,262人(乗車人員、2004年。出典:平成18年刊行和歌山県統計年鑑)
[編集] 駅周辺
- 国道42号
- 海南湯浅道路 - 吉備インターチェンジ
- 海南湯浅道路 - 吉備南インターチェンジ
- 有田川町立吉備中学校(遠い)
- 大谷温泉
[編集] 歴史
藤並には元来有田鉄道が走っていたが、当駅は1926年(大正15年)8月に、紀勢西線の紀伊宮原駅から当駅までの延伸に伴って開業した。有田鉄道は紀勢西線との接続を図って同時に藤並駅を紀勢西線の駅の隣に開設、当駅は開業当初から有田鉄道との接続駅であった。
戦争が始まると、二つの鉄道が湯浅と藤並の間で並存しているという状況が好ましくないとされ、1944年(昭和29年)12月、有田鉄道の藤並駅から湯浅駅を経て海岸駅までが「不要不急線」として休止になり、その後1959年(昭和34年)4月に廃止された。なお、有田鉄道はこの後1950年(昭和25年)4月に、当駅から紀伊湯浅駅(現在の湯浅駅)までの紀勢線乗り入れを開始している。
その後、紀勢本線の全通や国鉄分割民営化を経たのち、有田鉄道が2002年(平成14年)に廃止され、現在に至っている。特急「くろしお」停車に向けてJR西日本と地元自治体で協議が行われており、駅舎の建て替え及びホームの延長が計画されている。
[編集] 年表
- 1926年(大正15年)8月8日 - 紀勢西線・有田鉄道の駅として開業。
- 1927年(昭和2年)8月14日 - 紀勢西線が当駅から紀伊湯浅駅(現在の湯浅駅)まで延伸。
- 1944年(昭和29年)12月10日 - 有田鉄道の藤並駅から海岸駅までが休止となる。
- 1959年(昭和34年)4月3日 - 有田鉄道が藤並駅から海岸駅までを廃止。
- 1959年(昭和34年)7月15日 - 全通により、紀勢本線の駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が承継。
- 2002年(平成14年)12月31日 - この日限りで、有田鉄道の藤並駅から金屋口駅までが廃止となる。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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