美しく青きドナウ
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美しく青きドナウ 作品314(うつくしくあおきどなう、独語An der schönen, blauen Donau)はヨハン・シュトラウス2世によって1867年に作曲されたワルツ。非常に有名で人気が高く、作曲者の、またワルツの代名詞的な曲として広く親しまれている。
毎年1月1日に行われる、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートのアンコールの定番曲でもあり、この曲の序奏部を少し奏した後、拍手によって一旦打ち切り、指揮者や団員の新年の挨拶が続くという習慣となっている。
[編集] 作曲の経緯
1866年の普墺戦争で大敗し、失望の底に沈んだウィーン市民を慰めるために作曲される。 当初は男声合唱曲として書かれたが、「くよくよするなよ!」「悲しいのかい?」などと言った歌詞が図星をさしたためか、反響がいまいちであったため、管弦楽用に書き直したところ、人気が上昇した。 シュトラウス自身はこの曲を然程評価していなかったフシがあるが、パリ万博などで高い評価を受けた事からオーストリアに逆輸入され、『第二の国歌』『シュトラウスの最高傑作』としての名誉を博するようになった。
この曲はシュトラウスと親交の深かったヨハネス・ブラームスを感動させ、ブラームスが「残念ながら、ヨハネス・ブラームスの作品にあらず」という言葉を残したほどである。
[編集] 曲の構成
曲は弦楽器のトレモロに乗ってホルンが静かに主題旋律を奏すると、次第にワルツに発展し、ニ長調の有名な主部となる、その後、明るい5つのワルツが連結された後、主部が再現され、華やかなコーダとなり、終わる。演奏時間約10分。
[編集] その他
- 映画『2001年宇宙の旅』で使用されたことがとくに有名。
- 宝塚歌劇の「ベルサイユのばら」でも使用されている。
- 1970年台から1980年台には青森テレビのオープニング局名告知にも使用された。
- JR東日本の特急列車やジョイフルトレインの車内放送チャイムとして現在使用されている。
- 『戦国魔神ゴーショーグン』の登場人物、レオナルド・メディチ・ブンドルが第1話で初登場した際、この曲を戦艦から大音量で流していた。それを受けて、『第2次スーパーロボット大戦α』『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』では、ブンドルが戦闘するとこの曲が流れるようになっており、ゲームに登場するユニットの中でも特に異彩を放っている。ただし曲名は「美しき青きドナウ」と表示される。
- なお、2007年3月時点では、NTTコミュニケーションズ・「プラチナライン」や再春館製薬所・「ドモホルンリンクル」のCMでも、使用されている。
- 又、2007年3月30日金曜日にNNS系列で放送されたぐるぐるナインティナイン・グルメチキンレース・ゴチになります!内でも一部使用された。
カテゴリ: ヨハン・シュトラウス2世の楽曲 | ワルツ | 管弦楽曲 | 合唱曲