駒場東邦中学校・高等学校
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駒場東邦中学校・高等学校 | |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人東邦大学 |
創立年 | 1957年 |
校長 | 工藤功悦 |
共学・別学 | 男子校 |
課程 | 全日制 |
単位制・学年制 | 学年制 |
学科 | 普通科 |
分類 | 進学校 |
所在地・連絡先 | |
所在地 | 〒154-0001 |
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電話番号 | 03-3466-8221 |
外部リンク | 公式HP |
駒場東邦中学校・高等学校(こまばとうほうちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、東京都世田谷区にある私立中学校・高等学校。中高一貫制男子校。「駒東」と略称される。
目次 |
[編集] 概要
- 全国有数の難関校。筑波大駒場中・高と敷地を接する。東京大学教養学部から南におよそ700メートルの高台の場所に位置し、周囲には多くの学校が立地するいわゆる文教地区に校舎を持つ。
- 1971年以降、高校からの募集はしていない。
- 制服は旧制府立一中が採用していた旧日本海軍型の軍服をモデルとしていると言われている。
- 米国ロバート・ルイス・スティーブンソン高校、英国イートン校との交換留学制度がある。
- 2007年4月、渡邉俶充前教頭が第七代校長に就任した。
[編集] 沿革
- 1957年(昭和32年) 額田豊(東邦大学理事)と菊地龍道(元・都立日比谷高校校長)によって、戦後の貧しさから脱却し、青少年に明るい夢を持たせようという理念から創立された。初代校長は菊池龍道。
- 1971年(昭和46年) 高校からの中途募集を廃止し、完全6年一貫教育が確立された。
- 1995年(平成7年) 新校舎落成。
- 2004年(平成16年) 新校舎増築。
- 2006年(平成18年) グランド改修実施。
- 2007年(平成19年) 創立50周年。
[編集] 授業
- クラスはR(ルーム)制。前の数字が学年を表し、後の数字がクラスを表す(例えば45Rなら4年生の5クラス目ということになる)。
- 黒板を前・横に併用する授業形態をとっており、R制と併せて都立日比谷高校の授業法を継承している。
- 数学・英語・理科実験・武道・技術などはRを出席番号で二分割して授業を行う。
[編集] 時間割
- 8:25~8:30 HR
- 8:30~9:20 一時限目
- (10分休憩)
- 9:30~10:20 二時限目
- (10分休憩)
- 10:30~11:20 三時限目
- (10分休憩)
- 11:30~12:20 四時限目
- (昼休み)
- 13:10~14:00 五時限目
- (10分休憩)
- 14:10~15:00 六時限目
- 月曜日~金曜日は六時限で、土曜日は四時限となる。
- 部活動は授業時間外の一日二回。朝(7:00頃~)と放課後(3:30頃~)。日曜日も可。
- 一般生徒の登校時間は7:30以降。下校時間は夏時間(4~9月)が17:30まで、冬時間(10~3月)が17:00までとなる。「居残り届け」をHR担任または各部顧問に提出すればこの限りではない。
[編集] 交通
[編集] 学校行事
- 4月 - 入学式 対面式 健康診断 校内模試(六年) 防災訓練 遠足
- 5月 - 体育祭
- 6月 - 開校記念日 歌舞伎教室(四年)
- 7月 - 水泳講習(中学) 林間学校(中一:霧ケ峰 中二:志賀高原) 夏期講習(中学は生徒指定 高校は任意)
- 8月 - 部活動合宿
- 9月 - 文化祭、校内水泳大会、修学旅行(高二)、研究旅行(中三)
- 10月 - 校内体育大会
- 11月 - 芸術鑑賞、全校マラソン大会
- 1月 - 中二の武道寒稽古
- 2月 - 中学弁論大会
- 3月 - 卒業式
- 遠足・・・・・・学年ごとに行き先が違う。ほぼ登山か海。
- 体育祭・・・・・赤・白・青・黄の四色で優勝を争う。非常に厳しいことで有名。生徒の自主的運営により実施され、各色の六年生(高三)が応援から競技の必勝法など、一年生(中一)までの下級生を指導する。入学すると、生徒は赤・白・青・黄の4色の組に分けられ、この色分けは卒業するまで変わらない。これは、初代菊池龍道校長が富山県、神通中学校(現在の富山中部高等学校)校長当時、体位の向上を目指すため実施していた月に一度の体育日に、学校全体を朱雀・白虎・青龍・玄武(入学から卒業まで変わらない)の四つに分けたことに由来する。
- 文化祭・・・・・各Rおよび各部で催し物をする。優れた団体には賞が贈られる。
- 校内体育大会・・一般公開無し。バレーボール、バスケットボール、卓球、サッカー、剣道、柔道の六種目。中学・高校別にR単位で戦う。公正な勝負にするため、中学一年生を除き各部生徒の出場禁止。なお、サッカーは高校のみの実施で、6人制である。
- 全校マラソン大会・・・中学が5キロ、高校が10キロを二子新地多摩川河川敷を走る。中学は30分、高校は65分以内に走れば完走となる。1位~100位には賞品(豆盾)が贈られる。
[編集] 部活等での実績
以下は最近5年間の成績。軟式野球、バスケットボール、アーチェリーなどのスポーツが輝かしい成績を残している。硬式テニス部も、過去に全国中学、インターハイに出場経験がある。
- 2006年度 関東高等学校アーチェリー選抜大会優勝
- 2006年度 全日本ターゲットアーチェリー選手権出場(64位)
- 2006年度 総体THE近畿(インターハイ)アーチェリー男子個人出場(10位)
- 2006年度 第3回文部科学大臣杯小・中囲碁団体戦全国大会出場
- 2006年度 世界ジュニアアーチェリー選手権最終選考会出場(10位)
- 2006年度 関東高等学校アーチェリー選手権優勝
- 2006年度 全日本フィールドアーチェリー選手権 4位入賞
- 2005年度 全国高等学校アーチェリー選抜大会 7位入賞
- 2005年度 秋季東京都高等学校軟式野球大会優勝(関東大会出場)
- 2005年度 ヨーロッパグランプリ(アーチェリー)最終選考会出場(12位)
- 2004年度 第45回東京都高等学校吹奏楽コンクール金賞
- 2004年度 東京都私立中学校バスケットボール大会 優勝
- 2003年度 全国高校化学グランプリ金賞
- 2003年度 中学バンド選手権グランプリ金賞
- 2003年度 第44回東京都高等学校吹奏楽コンクール金賞
- 2003年度 秋季東京都高等学校軟式野球大会凖優勝(関東大会出場)
- 2001年度 春季東京都高等学校軟式野球大会凖優勝(関東大会出場)
[編集] 著名な卒業生
- 亀渕昭信 (昭和35年/1回生) - ニッポン放送取締役相談役
- 奥見浩二 (昭和38年/4回生) - 日鍛バルブ社長
- 田中和夫 (昭和40年/6回生) - 三陽商会社長
- 秋山仁 (昭和40年/6回生) - 数学者、東海大学教育開発研究所
- 猪瀬具夫 (昭和43年/9回生) - セシール社長
- 斎木昭隆 (昭和47年/13回生) - 外務省
- 秋津透 (昭和53年/19回生) - 小説家
- 松島斉 (昭和54年/20回生) - 東京大学教授
- 加藤公一 (昭和58年/24回生) - 衆議院議員
- 白倉伸一郎 (昭和59年/25回生) - 東映テレビプロデューサー