BASEBALL HEROES
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『BASEBALL HEROES』(ベースボール ヒーローズ)は、コナミデジタルエンタテインメント(※)が提供する野球カードを利用したe-AMUSEMENT対応型アーケードゲーム。2005年11月11日稼動開始。e-AMUSEMENT対応タイトルで初めてエントリーカードがe-AMUSEMENT PASSになったタイトルでもある。なお、2006年5月上旬より、2005年シーズン終了時のデータを基にして、新カードを追加した『BESEBALL HEROES POWER UP VERSION』(-パワーアップバージョン)になり、2006年10月25日からは、『BASEBALL HEROES 2』が稼動開始し、2007年3月30日午前9時に「BASEBALL HEROES」のe-AMUSEMENTサービスが終了した。
※2006年3月30日まではコナミが提供元だった。
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[編集] ゲーム概要
- ゲームシステムはプロ野球スピリッツシリーズをベースに、元あったシステムなどを改良しており、選手の動作等はほぼ同じ動き・しぐさをする。
- プレイヤーは自分が編成した野球チームの監督となってオープン戦、ペナントレースを戦い抜いていく。
- プレイ時に選択するクレジット数に対応してカードが払い出され、そのカードを使うことで自チームの強化、成長を図ることができる。
- 全国対戦モードは、オープン戦までは全12球団同士の対戦になるが、ペナントレースになると、セ・リーグのチーム内と、パ・リーグのチーム内同士の対戦となる(全国大会以外)。ただし、オープン・ペナント共に同じチーム同士対戦になることはない。なお、球場・先攻後攻の決定はランダムとなっている。
[編集] 筐体概要
BASEBALL HEROESの筐体はセンターステーションとそれに接続されたクライアントからなる。
センターステーションにはランキングデータが表示されるディスプレイがあるほか、e-AMUSEMENT PASSとカードスリーブの販売機も設置されている。また、e-AMUSEMENT PASSをセンターステーションのカードリーダーにかざすことでデータを閲覧することもできる。
クライアントは一人専用で正面にタッチパネルを内蔵したディスプレイがあり、その右にe-AMUSEMENT PASS用のカードリーダーがある。また、プレイ終了後左側から選手カードが排出される。画面の前には10列のカードリーダー(以下の記述では「フィールド」と呼ぶ)があり、ここに選手カードを置くことで選手へのきめ細かい指示などが可能(詳細は後述)。
[編集] プレイ詳細
- クレジットを投入しe-AMUSEMENT PASSを挿入する。
- この段階で、9イニング保証500円か4イニング保証300円(4回終了以降、負けている場合1回だけコンティニュー選択あり)かを選択する。
- 新規プレイの場合、監督の名前と容姿、球団を設定する。球団には28人の登録枠があり、初期状態では2006年現在の所属選手が登録されている。
- 2回目以降のプレイでは、選手カードを一度に10人まで登録できる。28人の枠からあふれる場合は登録を抹消する選手を選び、その選手と入れ替えることになる。
- フィールドに登録する選手カードを置く。
- モードを選択する。
- ゲーム中の段位により選べるモードが変わる。
- オープン戦 - 初段に到達するまでのオンライン対戦モード。
- ペナントレース - 初段到達以降のオンライン対戦モード。月前半戦(1日~15日)、後半戦(16日~最終日)に分かれ、1では勝利するとゲージが増えて、試合結果に合わせてランクが昇格又は、降格する。2では、リーグ内で自チーム以外の5球団との最新の3試合の結果にて、規定の勝ち越し数を超えると星が付き、昇格する。反対に同チームに連敗すると星は没収となり、降格する。
- 日本シリーズ - 2より追加されたオンライン対戦モード。上記のペナントレースにて、ランキング上位10パーセントに入ると参加できる。ペナントレースの代わりに表示されるため、参加中は、通常のペナントレースは、参加不可能。
- セ・パ交流戦(全国対戦) - オンライン対戦の全国大会モード。開催時のみ表示。
- 店舗内対戦 - 同一センターステーションに接続された他のクライアントのプレイヤーと対戦できる。
- ゲーム中の段位により選べるモードが変わる。
- 先発メンバーを指定する。
- 登録した選手カードについては、フィールド上の対応する打順に応じた列にカードを置くことで指定する。
- 試合を行う。
- 試合進行の簡略化のため、全ての打撃は結果の出る最後の投球からの攻防として行われる。(ファールや牽制もある。)
- ピッチャーがボールを投げるまでの間に、両サイドは選手達に指示を送ることができる。また、投手と打者の読み合いによる勝負を指定することもできる。
- 選手へのパワーの指示は、打者はパワー重視か、ミート重視になり、投手の場合は球速重視かコントロール重視かをそれぞれ指定。カードを登録した選手についてはフィールド上での前後移動による力配分、カードを登録していない選手についてはタッチパネルで選手名に触れることによるトグル切り替えで行う。
- 選手交代は攻撃側は代打および代走、防御側は守備位置交代かベンチ内の選手との入れ替え。操作については先発メンバー指定と同様。
- 監督がサインを選手に送った場合、その結果により監督評価が上下する。
- 選手への指示は、「サイン」は、15回まで、「選手交代」は、7回まで、「VS」は5回までと制限があるが、監督レベル次第では、増える場合もある。
- 4イニング保証モードの場合、4回以降負けている場合はコンティニュー選択となる(1回だけ)。
- 試合終了後
- 今回の試合の結果による段位や評価の変動などを確認した後、選手カードが排出される。なお、標準設定での選手カード排出量は4イニング保証モードでコンティニューしなかった場合は1枚、それ以外は2枚。
[編集] カードの種類
- 2007年現在、旧カード(ベースボールヒーローズ)・新カード(パワーアップバージョン)・BBH2カード(ベースボールヒーローズ2)の、3タイプのカードが存在している。基本的に全カードは、『2』以降のカードで流用可能だが、一部海外移籍・引退等で使用不可能なカードも存在する(詳しくは下記参照。)。
- グレートカード(GR)
- 1バージョンで各1チームずつ、計12種類存在するカード。該当選手は、チームの顔とも言える選手が選ばれている。カードも綺羅タイプで、文字が金色の箔押しになっている。また、能力値もすべて、『SECRET』表記になっている。
- スペシャルカード(SP)
- 各チームの1線級の選手が該当する。デザインもGRカード同様にホログラムになっていて、文字や能力表記等は通常だが、「2」からのカードでは、背番号・選手名がチームカラーの色になった。
- アザーカード(OT)
- 「2」から、追加されたカード。グレートカードよりも圧倒的に少ないレア中のレアである。デザインや能力値は、スペシャルカードと変わりないが、写真が通常と違う点である。また、右下に『OTHER CARD』と、金色のマークが付いている。
- 黒カード(略号なし)
- デザインは通常で、ノーマルカードの1種である。対象となる選手はチーム内の平均値の上位の主力選手が対象となる。
- 白カード(略号なし)
- 基本は黒カードと変わりないが、カード周りの縁が、白になっている。対象となる選手は、若手選手や、1軍に登録される機会が少ない比較的能力が低い選手が対象となるが、中には、成長すると大化けする選手も秘めている。
- ロケテストカード(略号なし)
- 製品版の正式稼動の前に、試験的に設置されたロケテスト仕様のカード。製品版でも使用可能だが、黒・白カードと、同レベルである。
- その他
- パワーアップバージョンのカードでは、千葉ロッテマリーンズのチームエンブレムが、優勝時のエンブレムが表記されている他、右下にベストナインや、MVPの表記が追加されている。
[編集] 2の稼動に伴い使用不可能になった選手一覧
2005年付けで海外に移籍した選手、または引退した選手は使用不可能になっている。但し、引退選手で現在、国内12球団にてコーチ等で球団に残っている選手は使用可。 使用不可能になった選手は以下の通り。