GarageBand
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開発元: | アップルコンピュータ |
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最新版: | 3.0.4 / 2006年9月28日 |
対応OS: | Mac OS X v10.3.9ないしv10.4.3以降 |
種別: | デジタル音楽作成 |
ライセンス: | Proprietary |
公式サイト: | GarageBand |
GarageBand(がれーじばんど)はiLifeに含まれている音楽製作ソフトウェアである。アップルコンピュータによって、Mac OS X用に開発された。
目次 |
[編集] 概要
- ミュージシャンでなくとも簡単に音楽製作が出来るように、という目的で製作されたソフトウェアである。視覚的に理解しやすいように作られているのが大きい。その使いやすさのために、本来のターゲットであるミュージシャンでない人だけでなく、プロのミュージシャンもデモ製作やアイデアの記録のために使用するほどである。
- GarageBandの製作には、2002年7月にアップルコンピュータに買収されたドイツのEmagic社の人間であったものが携わったという。 Emagic社は音楽製作ソフトLogicを製作していた会社である。そのため、GarageBandと Logic とでは互換性がある( Logic の方が上位互換)。
- バージョン3からはサウンドエフェクトとジングルをはじめとしたポッドキャストのレコーディング機能が追加された。
- DTMを実現する、ループシーケンスソフトの一種。
[編集] 特徴
- 初期状態で1,000ものループリズムパターン、50もの音源が入っており、ソフトを立ち上げて単体ですぐに音楽製作が出来るようになっている。音源は外部のキーボードを接続することによって操作できるほか、コンピューターのキーボードを使用して操作する事も出来る。また、こうしたMIDIトラックだけでなく、ギターやマイクからの信号を録音するリアルトラックも装備しているので、デモ製作などには十分な機能を擁している。
- 各トラックレベルやパンを調節する事ができ、またリバーブやディレイ、イコライザーといった必要最低限のエフェクトが用意されている。
- リアルトラックには、簡易的なものながらも録音した音のチューニングやタイミングを補正する機能が装備されている。
- 製作した音源を、iTunesにAACファイルやMP3ファイル、もしくはAIFFファイルとして書き出すことが出来る。iTunesからは空のCD-Rに曲を焼く事が出来るので、自分の製作した音楽を手軽にCDにすることが出来る。
- ただしやはり完全にプロフェッショナル仕様というわけではないので、若干の弱点も存在する。曲の途中でテンポや拍子、調(キー)の変更が行えない、1999小節まで(2.0は999小節まで)しか録音できない、エフェクトの自動操作(オートメーション)が行えない、などである。
[編集] 拡張
アドオンコンテンツたる追加ソフトウェアパッケージにGarageBand Jam Packsが存在する。それぞれパッケージは膨大な量のApple Loops、幾ばくかのソフトウェア音源、豊富なエフェクトを拡張し、目的に合ったジャンルわけをされている。なお、追加されたソフトウェアはLogic、Logic Express、Soundtrack Proとの併用が可能である。
[編集] 現在のヴァージョン
以下の4種類のパッケージが存在する。フルにインストールするためには10GB以上各々容量が必要である。GarageBand 2 以降で使用可能。iLife'06の拡張パッケージという位置づけである。
- Jam Pack 2: Remix Tools(MA371J/A)
- 基本的な音楽制作に必要な機能を拡張する。ヒップホップ、R&B、テクノ、トランス、エレクトロニカなど様々なダンス音楽の編集に重宝する。ローランド社からライセンスを受けたクラシックなドラムサウンドも収録する。
- Jam Pack 3: Rhythm Section(MA375J/A)
- ベースであるリズム制作の音源を拡張する。フォーク、ジャズ、カントリー、ブルースなど多岐にわたるジャンルからのドラム、パーカッション、ベース、ギター音源を提供する。
- Jam Pack 4: Symphony Orchestra(MA319J/A)
- これひとつで自分だけの小さな交響楽団を構成出来る。数多の弦楽器、金管楽器、木管楽器、パーカッション、ピアノ音源を提供する。クラシック音楽制作には必須であろう。
- Jam Pack 5: World Music(MA211J/A)
- 各国の民族楽器が中心。アジア、アフリカ、中南米、中近東、ヨーロッパ、インド、ラテンアメリカなど様々な地域からのエキゾチックな音源を提供する。
[編集] 過去のヴァージョン
基本的に今発売されているものと構成は変わらないが、量・質ともに異なる。全てのヴァージョンのGarageBandで使用可能である。6GB程度のパッケージとなる。
2004年1月7日リリース GarageBand Jam Packをリリース
- Jam Pack(M9696J/A)
- 初期状態を平均的に拡張するパッケージで現在の趣向とすこし異なる。iLife'04と同時リリースされた。Jam Pack 1、とも呼ばれる。マルチ、多目的な内容となっている。
2004年9月29日リリース 2つの新しいJam Packを発表
- Jam Pack 2: Remix Tools(M9604J/A)
- Jam Pack 3: Rhythm Section(M9607J/A)
2005年1月25日リリース iLife’05を発表
- Jam Pack 4 : Symphony Orchestra(M9819J/A)
- iLife'05と同時期にリリースされた。
[編集] 関連項目
Apple's iLife |
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