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グレン・グールド - Wikipedia

グレン・グールド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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グレン・グールドGlenn Herbert Gould, 1932年9月25日 - 1982年10月4日)は、カナダトロントで生まれたピアニストである。

目次

[編集] 生涯

旧姓名グレン・ゴールド(Glen Gold)。プロテスタントの家系だが、ゴールドという苗字がユダヤ人に多く、当時高まっていた反ユダヤ主義に巻き込まれることを恐れて、グレンの生後まもなく一家はグールドと改姓した。

母親からピアノの手ほどきを受けたあと、1942年から1952年までのあいだトロント音楽院でアルベルト・ゲレーロに師事する。1945年オルガン奏者としてデビューし、1946年に行われたトロント交響楽団との共演でピアニストの人生をスタートさせた。1956年に初のアルバムであるバッハの「ゴルトベルク変奏曲」を発売し、世界的なピアニストの地位を確立した。

従来の聴衆との関係性や演奏の一回性への疑問を主張し、1964年3月28日シカゴ・リサイタルを最後にコンサート活動からは一切手を引いた。それから没年までレコード録音及びラジオ、テレビなどの放送媒体のみを音楽活動の場とした。1981年に再録されたバッハの「ゴルトベルク変奏曲」は彼の最晩年の傑作と評されている。1982年10月4日、脳卒中により死去。享年50。

なお母方を通じてノルウェーの作曲家グリーグの親類にあたるといわれている (ただし、その証拠となるようなものはないらしい)。

[編集] 芸術活動

グールド
グールド

グールドは、ピアニストとして有名であるが、作曲・指揮・著述・ドキュメンタリー製作など、ピアニスト以外の芸術活動も行っている。グールド自身も、そのエッセイの中で芸術論を展開したり、ピアノという楽器の中で完結するようなピアニズムを嫌悪する旨の発言をするなど、自身はピアニストという枠内でのみ捉えられたくないと考えていたようである。

[編集] バッハに対する傾倒

デビュー以来、グールドは、活動の基盤を、バッハにおいていた。その傾倒ぶりは、彼のバッハ作品の録音の多さはもとより、彼の著述からもうかがい知ることができる。バッハの鍵盤作品は、チェンバロによって弾かれることが多いが、グールドは、一部のオルガン作品を除いては、ピアノによる表現に徹しており、そこではバッハ特有の対位法がより明確化され、リズム感あふれる当時としては特異な演奏がなされている。当時、バッハは、禁欲的な音楽と考えられ、ヴィルトオーソ的な派手なパフォーマンスには不向きな曲が多く、また、主観的な解釈の余地が少ないため聴衆にアピールするのが困難であり、その上、その鍵盤曲はチェンバロによって演奏すべきとの考えが支配的であった等の理由により、結果的に多くのピアニストが避けて通っていた。そんな中、グールドはデビュー作、ゴルトベルク変奏曲のレコードにおいて、それまでのチェンバロ演奏から大きくかけ離れた軽やかで躍動感あふれる演奏を、ピアノというより音色豊かな楽器を駆使して実現した。その後も、教材と見られがちなインヴェンションを録音する等、バッハ演奏の大家としての道を歩んでいった。その結果、スヴャトスラフ・リヒテルが彼をして「バッハの最も偉大な演奏者」とよんだように、グールドの名は常にバッハとともに語られることとなり、一般にグールドといえばバッハの専門家であるというイメージが定着した。

[編集] バッハ以外の作曲家に対するアプローチ

バッハの演奏解釈は最初驚きをもって迎えられつつも、高い評価とともに後の演奏家に絶大な影響を及ぼすようになったのに対して、現在においても評価が分かれているのがモーツァルトベートーヴェンなどの演奏である。その極端に速かったり遅かったりするテンポ設定や分散和音の多様、逆アルペジオなどの独創的解釈は、高く評価する人々がいる反面、まったくの拒否反応を示す人々が一方にいるといった毀誉褒貶の激しいものである。モーツァルト演奏家として名高いクラウスは、グールドのモーツァルトを聞いた際「あれだけの才能を持っているのだから普通に弾けばよいのに。」ともらしたと伝えられている。

ロマン派の作曲家についてグールドはかなりはっきりと好悪の見解を示した。 いわゆる前期ロマン派に関してはピアノ音楽を除くメンデルスゾーンブラームス以外は極端に否定的な見解を何度となく述べている。これを反映してブラームスの録音は死後発売されたライブ録音などを含めるとある程度残されているが、それ以外の前期ロマン派の作曲家については正規録音としてはジュリアード弦楽四重奏団とのシューマンのピアノ四重奏曲Op.47のみである。(放送用音源としてはショパンのピアノ・ソナタ第3番 (ショパン)など数は少ないもののいくつかの録音が残されている。)

それに対して新ドイツ楽派、後期ロマン派の作曲家に対してはリストを別にすれば、おおむね好意的な評価が多く、特にワーグナーリヒャルト・シュトラウスシベリウスはグールドのお気に入りの作曲家であった。ただこの一群は主要なといえるピアノ作品をほとんど残していないこともあり、グールドはワーグナーで行ったように自身でピアノ用に編曲して録音を残したり、そうでなければややマイナーといえる部類のピアノ曲を残すことになった。

20世紀の音楽も積極的に取り上げたグールドであったが、特にシェーンベルクに対する評価は極めて高く、演奏頻度、著作などでの言及も多い。一般にシェーンベルク、ベルクヴェーベルン新ウィーン楽派は一まとめにして議論されることが多いが、グールドはこの内ベルクに関しては録音の残されているピアノソナタOp.1を除けば 総じて評価は低かったようだ。

[編集] 作曲

幼少より作曲をし、また、彼に関する著作やインタビュー等からも早々にピアニストとしてのキャリアに終止符を打ち、作曲家になることを表明していた。 しかし、グールドは自分の作品をブラームスあるいはシェーンベルクの焼き直しだとして、個性的な作品にならないことに憂慮を持っていたようだ。現実には、少なくない数の作曲を手がけていたにもかかわらず、(最後の1ページを残して)その大部分が未完成のまま放置された。その結果、生涯を通じてシリアスな音楽として世に問われたのは「弦楽四重奏曲」Op.1だけである。それ以外の発表されたグールドの作品は、協奏曲のカデンツァ、あるいはやや冗談音楽の部類に属する音楽であり、結局のところ彼は作曲家として大成はしなかった。なお、彼のラジオドキュメンタリーの一部作品を彼の作曲行為だとみなす見解もある。

[編集] それ以外の活動

評論などの著作や作曲、ラジオドキュメンタリー(「北の理念」「遅れてきた人々」など)も志した。夏目漱石トーマス・マンを好んで読んでいたことが知られている。 指揮活動にも興味を示したが、比較的若い時期の一時期と最晩年の活動のみで、大成するに至らなかった。

[編集] 奏法

異様に低い椅子(父親に依頼して作ってもらった特製の折りたたみ椅子で、いつもこれを持ち込んでいた)に座り極端に猫背で前のめりの姿勢になり、時に大きな手振りでリズムを取るといった特異な奏法と斬新な演奏で世間の注目を集めた。

グールドの演奏は対位法を重視し、各声部が明瞭である。一つ一つの音がクリアで明晰であり、多くは特徴的なノン・レガート奏法である。

そして、リズムを徹底的に継続させることを志向して、即興的あるいは感情的なリズムの変化を排した。これは、後に楽曲全体を通してなされるようになり、グールドが追求したパルスの継続へと発展していく一つの要因となっている。さらに、一部の楽曲では各楽章を通して可能な限りテンポを統一しようとする試みも行っており(その一例が後述のバーンスタインと意見を異にしたブラームスの協奏曲1番である)、この点もまたパルスの継続へとつながる要因の一つである。こういった演奏姿勢は、コンサートをドロップ・アウトしたことともあいまって、評論家の間では、伝統破壊であるとか、アンチ・ヴィルトオーソ的であるなどと評された。

また、グールドは、装飾記号の多いモーツァルトを軽蔑し、モーツァルト作品に限らず、楽譜に記されている装飾記号を無視することが多かった。さらに、グールドは、意図的に繰り返しを無視して演奏するため、当時リヒテル等から批判されていた。

グールドの演奏は、晩年にいたると、パルスの継続への志向が功を奏し、音楽全体の統一感がより顕著になりその評価は一層高くなった。

演奏楽器については、当初スタインウェイのピアノを改造して使用していた。その後、ヤマハのコンサート・グランドピアノを使用するようになった。

演奏時にはスタジオ内録音の際でも常にメロディーや主題の一部を歌いながら演奏するため、一聴しただけでグールドの「鼻歌」が聞こえ、彼の演奏と分かることが多い。レコーディングエンジニア等が再三注意し止めさせようとしたにも関わらず、グールドは黙ってピアノを弾くことはできないとして生涯この癖が直ることは無かった。しかしこの歌声によって現在弾いている曲の隠れた旋律や主題を分かりやすく聞くことができる。その点では名指揮者ニコラウス・アーノンクールに類似する。また、歌っていることにより、旋律がなめらかに聞こえる。

[編集] 現在の評価

彼の音楽活動は、いろいろな意味でスタンダードとはいえないが、類まれなるテクニックに裏打ちされた声部の弾き分け、躍動するリズム感、グールド特有の叙情性に今なお多くのファンを獲得している。そして、その生前には保守的な評論家を中心としてグールドの独特の奏法や音楽に対する解釈には批判の声も多かったが、現在はそういった評論家からもその演奏技術に疑問を呈する声はほとんど聞かれなくなった。その独特の解釈に対しても知性的で独創的であるといった評価が大半を占めるようになっている。さらに、同業者であるピアニストからもその評価は高くなり、現在N響の指揮者を務めるウラディーミル・アシュケナージは「グレンは私の永遠のアイドルである。」といっている。また、現在の若手のピアニストには彼のピアニズムを継ごうとするものが多い。

彼の死後、カナダにおいてグレン・グールド賞が創設され、後述のユーディ・メニューインや日本人作曲家武満徹等がこれを受賞している。

[編集] 主な作品

  • 「弦楽四重奏曲」 Op.1
  • 「So You Want to Write a Fugue?」(じゃあ、フーガを書きたいの?)
4声と弦楽四重奏のための(フーガを解説するTV番組に書いた物で初演はグールド本人が伴奏)
  • 「リーバーソン・マドリガル」
4声とピアノのための4部構成の音楽
  • 「ピアノのための2つの小品」
初期作品
  • 「バズーンとピアノのためのソナタ」
3楽章 初期作品
  • 「ピアノソナタ」(未完)
2楽章 初期作品
  • ラヴェル/グールド「ラ・ヴァルス」

[編集] 録音

  1. 1955年6月
  2. 1981年4月5月
正規盤以外にも、ザルツブルク音楽祭に出演した際のライヴ録音が残されている(1959年)。
  • バッハ「パルティータ」
第1番変ロ長調 BWV825 (1959年5月9月
第2番ハ短調 BWV826 (1959年6月
第3番イ短調 BWV827(1962年
第4番ニ長調 BWV828(1963年
第5番ト長調 BWV829 (1957年7月8月
第6番ホ短調 BWV830 (1957年7月8月
  1. 1959年6月
  2. 1981年8月
  1. オルガン演奏による録音(1962年
  2. ピアノ演奏による録音(CBC放送用音源、1967年1979年1981年
明らかに調整不良の、おかしな音のするピアノで録音されため、
1964年に発売された際、ジャケットにはグールド自身による弁明が記されていた。(調整不良というよりグールド好みの調整とも言える)
ラレード ヴァイオリン
  • バッハ「ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ」第1番~第3番(1973年1974年
ローズ チェロ
  • グールド「弦楽四重奏曲」Op.1. (1960年3月、自作曲)
  • モーツァルト「ピアノ・ソナタ」
第1番ハ長調 KV. 279 (1967年11月
第2番ヘ長調 KV. 280 (1967年8月11月
第3番変ロ長調 KV. 281 (1967年5月11月
第4番変ホ長調 KV. 282 (1967年7月11月
第5番ト長調 KV. 283 (1968年9月10月
第6番ロ長調 KV. 284 (1968年9月10月
第7番ハ長調 KV. 309 (1968年9月
第8番イ短調 KV. 3101969年1月2月
第9番ニ長調 KV. 311 (1968年1月
第10番ハ長調 KV. 330(1970年8月
第11番イ長調 KV. 3311965年12月1970年8月
第12番ヘ長調 KV. 3321965年9月1966年5月
第13番変ロ長調 KV. 3331965年8月1970年8月
第14番ハ短調 KV. 457 (1974年6月9月
第15番ヘ長調 KV. 533 (1972年4月1973年5月
第16番ハ長調 KV. 545 (1967年7月
第17番変ロ長調 KV. 570 (1970年8月1974年11月
第18番ニ長調 KV. 576 (1974年9月
幻想曲ニ短調 KV. 397 (1972年11月
幻想曲ハ短調 KV. 457 (1966年11月
ジュスキント指揮CBC交響楽団
カデンツァはグールド自身のものである。
  • モーツァルト「ピアノ・ソナタ第10番」ハ長調 KV. 330 (旧録音・1958年1月
  • モーツァルト「幻想曲(前奏曲)とフーガ」ハ短調 KV. 394(383a)(1958年1月
モーツァルトは正規版以外にもザルツブルク音楽祭のソナタを初めライブ録音があり、
また、グールドの師であるゲレロ(1886-1959)と連弾用ソナタなどのプライヴェート録音がある。
  • シェーンベルク「ピアノ曲全集」
3つのピアノ曲 Op.11(1958年6月7月
6つのピアノ小品 Op.19(1964年6月1965年9月
5つのピアノ曲 Op.23(1965年1月12月
ピアノ組曲 Op.25(1964年7月
2つのピアノ曲 Op.33a & b(1965年11月
  • シェーンベルク「ピアノ協奏曲 Op.42」(1965年11月
クラフト指揮 CBC交響楽団
  • シェーンベルク「ピアノ伴奏付きヴィオリンのためのファンタジー 」 Op.47
1964年7月)ベーカー ヴァイオリン
  • シェーンベルク「ナポレオン・ボナパルトに寄せるオード」Op.41
1965年2月ジュリアード弦楽四重奏団
  • シェーンベルク「月に憑かれたピエロ」Op.21第1曲~第7曲のみ
1974年)放送用音源。
Op.117、Op.118-1、2、6、Op.116-4、Op.76-6、7、Op.119-1
  • ブラームス「ピアノ五重奏曲」ヘ短調 Op.34
1957年8月) モントリオール四重奏団
バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック
モノーラル、ライブ録音 エピソード欄に書かれている演奏がこれ。
バーンスタインのスピーチも併録されている。
  • ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ」
第1番 ヘ短調 Op.2-11974年11月
第2番 イ長調 Op.2-21976年7月
第3番 ヘ短調 Op.2-31976年8月
第4番 変ホ長調 Op.7(1952年10月
CBC放送用音源 モノーラル 第2楽章ラルゴのみ
第5番 ハ短調 Op.10-11964年9月
第6番 ヘ長調 Op.10-21964年6月
第7番 ニ長調 Op.10-31964年11月
第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」1966年4月
第9番 ホ長調 Op.14-11966年2月
第10番 ト長調op.14-21966年2月5月
第12番 変イ長調 Op.26「葬送」1979年9月
第13番 変ホ長調 Op.27-11981年8月
第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」1967年5月
第15番 ニ長調 Op.28「田園」1979年6月7月
第16番 ト長調 Op.31-11971年8月,1973年5月
第17番 ニ短調 Op.31-2「テンペスト」1967年1月,1971年8月
第18番 変ホ長調 Op.31-31967年3月
第19番 ト短調 Op.49-1(1952年10月
CBC放送用音源 モノーラル
第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」1967年10月
第24番 嬰ヘ長調 Op.78(1968年2月
第28番 イ長調 Op.101 (1952年10月
CBC放送用音源 モノーラル
第29番 変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」(1967年1月12月
CBC放送用音源 モノーラル
第30番 ホ長調 Op.1091956年6月
モノーラル録音
第31番 変イ長調 Op.1101956年6月
モノーラル録音
第32番 ハ短調 Op.1111956年6月
モノーラル録音
結局グールドによるベートーヴェンのソナタ全集は完成することが出来なかったが、
書簡などから、当初グールドは完成させるつもりだったことが明らかになっている。
ソナタに関して上記以外にも、放送用音源やライブ録音などが若干残されている。
  • ベートーヴェン「ピアノ協奏曲」
第1番 ハ長調 Op.15 (1958年4月
ゴルシュマン指揮 コロンビア交響楽団
カデンツァはグールド作曲のものである。
第2番 変ロ長調 Op.19 (1957年5月
バーンスタイン指揮 コロンビア交響楽団
モノーラル録音
第3番 ハ短調 Op.37 (1959年5月
バーンスタイン指揮 コロンビア交響楽団
第4番 ト長調 Op.581961年3月
バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック
第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」1966年3月
ストコフスキー指揮 アメリカ交響楽団
正規盤以外にもアンチェル指揮トロント響との5番(1970年)
カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との3番(1957年)など
ライブ録音、放送用音源がいくつかある。なお、「皇帝」のオリジナルジャケットでストコフスキーと目線を合わせていないが、
これは互いにシャイだったからとも言われている。
  • ベートーヴェン「変奏曲集」
  • ベートーヴェン「バガテル集」

[編集] エピソード

グールドには非常にユニークなエピソードが多い。

[編集] 対人関係とメディア 

グールドは、そのデビュー以来、対人関係について独特の閉鎖性を有していることが、たびたび指摘されてきた。彼は、そのインタビューでも公言しているように、「大衆が嫌い」であった。また、極度の潔癖症であり、基本的に他人との接触を嫌い、握手するのも嫌がることがままあったという。デビュー間もない頃のロシア公演でも、晩餐会等への出席を拒絶した。このような性格も後のコンサートドロップアウトへとつながる一因であったといわれている。もっとも、グールドは、当時の新技術として浮上してきたメディアの価値は認めており、むしろ積極的にメディアへ露出していった。メディアの存在に関してマーシャル・マクルーハンのメディア論の影響を受けており、グールド自身様々な場所で彼の名を挙げてメディアについて言及している。グールドはアーティストという存在に対して、彼らは岩山に群がり常に頂上を目指そうとする猿であり、非常に視野が狭く、自分達の尺度でしか物を見られないと切り捨てている。その反面グールドは外交官、放送関係の人間、自由な思想のジャーナリストといった俯瞰的なものの見方が出来る人々に強い関心を抱き、アーティストとしての価値は対象としている世界から隔絶していることだと断言している。このような独特の芸術論、芸術家論からもメディアや大衆、コンサートに対する彼の態度がうかがえるだろう。また、写真を撮られることも苦とは感じていなかったようで、多くの写真が残されている。この点については、音楽性のみならず性格的にもグールドにはナルシスティックな一面があったと評されている。

[編集] 容貌・アイドル視

グールドは、1955年のゴルトベルク変奏曲のレコード発売時のプロモーション以来、その端正で美しい容貌でアイドル視されていた。実際、若い頃のグールドは、後述のバーンスタインが、「グールドより美しいものを見たことがない」と述べたように、天使のような美少年であった。そして、特異なファッションや奇抜な逸話が、さらにその人気に拍車をかけた。たとえば、彼は真夏でもコートを着て、ハンチングの帽子をかぶり、手袋をして人前に現れた。食べ物、飲み物に異常にこだわり、どこへ行くにもミネラル・ウォーターを持参し、絶対に水道水を直接に飲まなかった。普段はビスケットを少量とフルーツジュース、サプリメントなどしか取らなかった。演奏前には、湯に30分近く手をつけて温め、一部の楽曲は、足を組んで演奏していた等である。

[編集] 演奏に対するこだわりと他の音楽家との交流

グールドの音に対するこだわりはすさまじく、ピアノの音に異常にこだわる完璧主義者だったため、手に入れたスタインウェイ製のピアノの内部を自ら改造して使用していた。さらに、演奏時には、父親が作った椅子以外には座らないといったこだわりをもっていたり、前述したハミングを演奏中に行ったり、演奏中に指揮したりする癖があることなどから、おうおうにして指揮者等とトラブルが絶えなかった。以下、紹介する。

  1. 世界的指揮者たるレナード・バーンスタインとブラームスの協奏曲第1番のテンポをめぐって論争になり、「who is the boss? solist or conductor.」といった記事が新聞に掲載された。結果、バーンスタイン自身が、演奏会の前に、グールドの解釈には自分は反対であるむねを表明してから演奏をはじめるといった前代未聞の事態になった。
  2. オーケストラと共演中にも空いた手で大きく手を振るため、正指揮者がいるにも関わらずオーケストラを指揮しようとしているように見え、指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンに「君はピアノより指揮台がお似合いだ!」と皮肉を言われる。
  3. ジョージ・セルクリーブランド管弦楽団のコンサートに出演した際、そのリハーサルにおいて、三十分間ずっと自身の座る椅子の高さの調整をしたため、堪え切れなくなったセルの怒りを買ったという有名なエピソードがある。しかしこの話は、ジョナサン・スコットのグレン・グールドとの対話でグールド自身によって否定されている。グールドによると音楽上の若干の齟齬はあったものの、恙無くリハーサル、本番とも行われた。語られているようなことは何も起こっておらず、不思議に思ってこの話を掲載したTIMES誌に問い合わせてみると、驚いたことにこのデマの出所はセル自身であったという事である。むしろこの両者はお互いの音楽性を認め合っており、セルは自分自身が振ることはなかったが、その後もクリーブランド管のソリストとしてグールドを招き入れ、グールドの方もセルのレコードが音楽の内容の良さに対してあまり売り上げが芳しくないことを指摘していた。
  4. このように、他の音楽家との確執が取りざたされ、そのエキセントリックさばかりが、報道された異端児グールドであったが、アルトゥール・ルービンシュタインとの交際やスヴャトスラフ・リヒテルとの文通、メニューインとの共演を通した親交のように、当時の一流の音楽家との交流がなかったわけではない。もっとも、ヴラジーミル・ホロヴィッツに対しては、グールドは生涯、否定的あるいはライバル視していたようであり、ホロヴィッツの「ヒストリック・リターン」に対するあてつけのラジオ番組「ヒステリック・リターン」を制作したほどである。

[編集] その他

グールドは、左利きであった。活動初期にオーケストラの指揮を行なった際に当時は左利きの指揮者が珍しく、手の振りが右利きの場合と比べて左右対称になるため戸惑った楽団員もいたという。

彼のバッハの演奏は、地球外知的生命体への人類の文化的傑作として宇宙船ボイジャー1号・2号に搭載された(「平均律」第2巻 前奏曲とフーガ第1番ハ長調)。

金銭にはあまり興味が無く、収入は多くを友人、知り合いの行っている慈善団体などに寄付していた。

[編集] 参考文献

[編集] 文献

  • 1990年11月 『グレン・グールド著作集 1 バッハからブーレーズへ』(ティム・ペイジ編、野水瑞穂訳)みすず書房、ISBN 4622043815
    • Tim Page, The Glenn Gould Reader
  • 1990年11月 『グレン・グールド著作集 2 パフォーマンスとメディア』(ティム・ペイジ編、野水瑞穂訳)みすず書房、ISBN 4622043823
    • Tim Page, The Glenn Gould Reader
  • 1998年12月『グレン・グールド写真による組曲』(アッティラ・チャンパイ、ティム・ペイジ共編、小松淳子訳)アルファベータ、1998年12月、ISBN 4871984877 / 新装版: 2004年2月、ISBN 4871984605
    • Glenn Gould, Attila Csampai, Tim Page, Glenn Gould Photographische Suiten
  • 1999年3月 『グレン・グールド書簡集』(ジョン・P.L.ロバーツ/ギレーヌ・ゲルタン共編、宮澤淳一訳)、みすず書房、ISBN 4622044196
    • Glenn Gould, John Peter Lee Roberts, Ghyslaine Guertin, Glenn Gould
  • 2001年6月 『ぼくはエクセントリックじゃない : グレン・グールド対話集』(ブリューノ・モンサンジョン編・構成、粟津則雄訳)、音楽之友社、ISBN 4276203651
    • Glenn Gould, Bruno Monsaingeon, Non, je ne suis pas du tout un excentrique
  • 2005年9月 『グレン・グールド発言集』(ジョン・P.L.ロバーツ編、宮澤淳一訳)、みすず書房、ISBN 4622070197
    • Glenn Gould, John Peter Lee Roberts, The art of Glenn Gould
  • WAVE編集部編『グレン・グールド』WAVE、1989年、ISBN 4893420933
  • ピーター・F.オストウォルド(宮澤淳一訳)『グレン・グールド伝 天才の悲劇とエクスタシー』筑摩書房、2000年9月、ISBN 4480885110
    • Peter F. Ostwald, Glenn Gould
  • アンドルー・カズディン(石井晋訳)『グレン・グールドアットワーク 創造の内幕』音楽之友社、1993年10月、ISBN 4276217555
    • Andrew Kazdin, Glenn Gould at work
  • ジョック・キャロル(宮澤淳一訳)『グレン・グールド 光のアリア』筑摩書房、1995年10月、ISBN 4480872698
    • Jack Carroll, Glenn Gould:portraits of the artist as a young man
  • グレン・グールド・エステート(藤井留美訳)『グレン・グールドア・ライフ・イン・ピクチャーズ』ソニー・マガジンズ、2002年11月、ISBN 4789719464
    • Estate Of Glenn Goul, Glenn Gould: a life in pictures
  • ギレーヌ・ゲルタン(浅井香織・宮澤淳一共訳)『グレン・グールド複数の肖像』立風書房、1991年7月、ISBN 4651820166
    • Ghyslaine Guertin, Glenn Gould: pluriel
  • ジョナサン・コット(高島誠訳)『グレン・グールドとの対話』晶文社、1990年3月、ISBN 4794950772
    • Jonathan Cott, Conversation with Glenn Gould
  • ミシェル・シュネデール(千葉文夫訳)『グレン・グールド孤独のアリア』筑摩書房、1991年2月、ISBN 4480871829 / ちくま学芸文庫: 1995年10月、ISBN 4480082344
    • Michel Schneider, Glenn Gould piano solo
  • 鈴木康央『北の人グレン・グールド』鳥影社、1999年6月、ISBN 4886291155
  • 渡仲幸利『グレン・グールドといっしょにシェーンベルクを聴こう』春秋社、2001年5月、ISBN 4393937554
  • ケヴィン・バザーナ(サダコ・グエン訳)『グレン・グールド演奏術』白水社、2000年10月、ISBN 4560037485
    • Kevin Bazzana, Glenn Gould
  • オットー・フリードリック(宮澤淳一訳)『グレン・グールドの生涯』リブロポート、1992年11月、ISBN 484570756X
    • Otto Friedrich, Glenn Gould
  • オットー・フリードリック(宮澤淳一訳)『グレン・グールドの生涯』青土社、2002年5月、ISBN 4791759532
    • Otto Friedrich, Glenn Gould: a life and variations
  • 「文藝」編集部編『グレン・グールド バッハ没後250年記念 総特集』河出書房新社、2000年4月、ISBN 4309975844
  • ジェフリー・ペイザント(木村英二訳)『グレン・グールド なぜコンサートを開かないか 』音楽之友社、1981年12月、ISBN 4276203643
    • Geoffrey Payzant, Glenn Gould: music and mind
  • トーマス・ベルンハルト(岩下真好訳)『破滅者 グレン・グールドを見つめて』音楽之友社、1992年7月、ISBN 4276214122
    • Thomas Bernhard, Der Untergeher
  • 宮澤淳一『グレン・グールド論』春秋社、2004年12月、ISBN 4393937570
  • デイヴィッド・ヤング(宮澤淳一訳)『グレン・グールド最後の旅』筑摩書房、1995年3月、ISBN 448087254X
    • David Young, GLENN: A play by David Young
  • 横田庄一郎『「草枕」変奏曲 夏目漱石とグレン・グールド』朔北社、1998年5月、ISBN 4931284388
  • 横田庄一郎編『漱石とグールド 8人の「草枕」協奏曲』朔北社、1999年9月、ISBN 4931284450

[編集] 外部リンク

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