モーニング娘。の追加メンバーオーディション
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モーニング娘。の追加メンバーオーディション(モーニングむすめのついかメンバーオーディション)は、モーニング娘。の追加メンバーを決定するオーディションである。
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[編集] 概要
「モーニング娘。は、加入と脱退(卒業)を繰り返しながら進化していくグループである」と公式に表明されている。加入については基本的に一般公募型のオーディションを開催し、新メンバーを決定している。新メンバー加入の決定は、翌日の所属事務所の公式サイトや新聞各紙で伝えられる他、朝のワイドショーでも必ず採り上げられる。
但し、結成メンバーを除く以下のメンバーについては、モーニング娘。追加オーディションに合格しての加入ではない。
- 藤本美貴(6期)
- モーニング娘。第3回追加オーディションにおいて最終選考(合宿前)で落選したが、事務所は将来性があると感じたため、レッスン生となり、2001年秋にハロー!プロジェクトの一員としてソロでデビューした。その後、2002年12月31日の第52回NHK紅白歌合戦において当時のモーニング娘。のメンバーをバックに歌っている姿をつんく♂が見て「モーニング娘。に入れてみたいと思った」という理由で、2003年1月、6期メンバーの加入決定直前にモーニング娘。への加入が決定した。
- ジュンジュン(8期、留学生)
- リンリン(8期、留学生)
- つんく♂の中国の友人からの紹介で、ハロー!プロジェクトのエッグ留学生としてコンサートに出演させ、実力を見た上で2007年3月15日にモーニング娘。への加入を決定した。
[編集] 各オーディションの内容
[編集] モーニング娘。追加オーディション
- 応募資格:明記なし
- つんく♂は当初「合格者は5名の予定」と語っていた。また、「これが最後のメンバー追加である。」という説明もあった。
- 1998年春に「ASAYAN」(テレビ東京系)で応募して放送(選考過程の放送はほとんどなかった)
- 応募総数:約5千名
- 課題曲・合宿:なし
- 落選者の中に三好絵梨香(美勇伝)、椛田早紀(CLOVER)、渡辺奏子(星野奏子: BeatmaniaIIDX)
- 合格者:保田圭、矢口真里、市井紗耶香
[編集] モーニング娘。第2回追加オーディション
- 応募資格:中1以上の女性(ASAYANでは「女性限定」と表記)
- つんく♂は「合格者は2名の予定」と語っていた。
- 1999年夏に「ASAYAN」で応募して放送
- 応募総数:約1万1千名
- 2次審査通過者21名の中に倖田來未(神田來未子)、大山恵理乃(元・大阪パフォーマンスドールで、後のキーヤキッス)、櫻田有幾子(スペランツァF.C.高槻所属の女子サッカー選手)
- その他の落選者の中に南海キャンディーズのしずちゃん(山崎静代)
- 最終選考通過者5名により都内某所にある寺で合宿。
- 合宿課題曲:モーニング娘。2ndシングル「サマーナイトタウン」
- 合格者:後藤真希
[編集] モーニング娘。第3回追加オーディション
- 応募資格:不明(ASAYANでは「音楽、歌好きな女性限定」と表記)
- つんく♂は「合格者は3名の予定」と語っていた。
- 2000年冬に「ASAYAN」で募集して放送。
- 応募総数:2万5千名(当時ASAYANで開催されたオーディションでは最大)
- 1次審査通過者35名の中に藤本美貴、里田まい(里田舞)、藤森麻由、中村美佳、脇坂早織、斉藤友梨
- その他の落選者の中に片岡あづさ、若槻千夏(後にwi☆thとしてデビュー)、小島くるみ(carezza)
- 最終選考通過者10名により都内某所にある寺で合宿が行われた。
[編集] モーニング娘。LOVEオーディション21
- 応募資格:中1以上の女性
- つんく♂は募集時に「合格者は1名の予定」と語っていた。
- 2001年夏に「MUSIX!」で募集し、オーディションの途中経過も「MUSIX!」で放送された。最終審査の模様はテレビ東京系の特番(8月26日21:00~22:48、司会:みのもんた)で放送された(当時は通常21:00から「ASAYAN」、21:54から「MUSIX!」を放送していたため、同日は両番組を休止していた。)。
- 応募総数:2万5,827名
- カントリー娘。の里田まいや美勇伝の三好絵梨香もこのオーディションを受けていた。
- 後に6期メンバーとなる田中れいな(応募当時は田中麗奈)が当時小学生で応募資格がなかったにも拘らずこのオーディションに応募しており、その模様が「MUSIX!」の公式サイトに写真入りで掲載されていた。この事が6期オーディションの実施時にネット上で話題になり、その直後公式サイトから画像が削除された。
- 最終選考通過者9名により静岡県某所で合宿が行われた。ここでは従来通りの歌・ダンスの課題の他、演技の課題もあった。
-
- 歌課題曲:松浦亜弥3rdシングル「LOVE涙色」
- ダンス課題曲:「I LOVE NEW YORK CITY」(ミュージカル「LOVEセンチュリー~夢はみなけりゃ始まらない~」より)
- 演技課題:2人1組でミュージカル「LOVEセンチュリー~夢はみなけりゃ始まらない~」の一場面を演じる
- 最終選考通過者9名全員をスタジオへ呼び、つんく♂から合格者の発表が行われた。発表後、当時の現役メンバーが合格者4名の目の前で「ザ☆ピ~ス!」を歌唱した。
[編集] モーニング娘。LOVEオーディション2002
- 応募資格:中1から高3までの女性
- つんく♂は募集時「合格者は1名から2名の予定で、場合によっては合格者なしかも。」と語っていた。
- 2002年秋に「MUSIX!」で募集し、最終選考の模様を翌2003年1月19日の「日曜ビッグバラエティ」(司会:徳光和夫)で放送した。
- オーディションの告知は、テレビ東京よりも先に、フジテレビ系の番組「情報プレゼンター とくダネ!」(2002年10月14日放送)で告知され、同番組でもオーディションの模様を取り扱った。
- 応募課題曲:モーニング娘。15thシングル「Do it! Now」
- 応募総数:1万2,417名
- 落選者の中に片岡あづさ、江里夏、浦えりか
- 選考経過は「MUSIX!」で放送された。途中からオーディションの途中で応募者全員の映像を公開して国民投票を行う事が発表された(募集時にはその旨の発表はなく、出演を拒否した応募者も居た。)。
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- 当初は応募者全員の中から誰でも投票できる様になっていたが、途中から上位10人に対してのみ投票できる様になった。
- 最終選考の発表直前に、藤本美貴がオーディション組とは別に6期メンバーとしてモーニング娘。になる事が発表された。
- 最終選考(合宿)には6位の道重さゆみ、9位の田中麗奈、不参加の亀井絵里の3人が進出した。その際に国民投票の結果がどの程度考慮されたのかは不明である。なお、国民投票の結果は次の通りだった。
順位 | 番号 | 票 | 備考 |
---|---|---|---|
1位 | 2436番 | 18,420票 | 嶋田歩 |
2位 | 0194番 | 17,840票 | |
3位 | 0331番 | 17,106票 | 斎藤美海(みうな※カントリー娘。からデビュー) |
4位 | 0461番 | 16,425票 | |
5位 | 0473番 | 9,914票 | 西田奈津美 |
6位 | 2825番 | 6,486票 | 道重さゆみ |
7位 | 0044番 | 6,478票 | |
8位 | 1005番 | 6,462票 | |
9位 | 1803番 | 6,040票 | 田中麗奈(田中れいな) |
10位 | 5267番 | 4,992票 | 富田淳子 |
- 最終選考通過者3名により山梨県某所で合宿が行われた。
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- 歌課題曲:メロン記念日8thシングル「赤いフリージア」
- ダンス課題曲:モーニング娘。15thシングル「Do it! Now」
[編集] モーニング娘。ラッキー7オーディション
- 参加資格:中3(2005年3月に中学校卒業見込み)から20歳未満(同4月1日時点)で、且つオーディション参加時点で芸能事務所などの芸能活動を行う団体に所属及び契約などをしていない女性
- 「エースを捜す」事が目的とされていた。
- 「ラッキー7オーディション」の名前はこれによって娘。入りする事になるメンバーが「第7期」になるという事と、全国7ヶ所(大阪、福岡、仙台、岡山、札幌、名古屋、東京)でオーディションの予選を実施するという事、モーニング娘。が結成7年目になる事の3つから名付けられた。
- 2004年9月に「ハロー!モーニング。」で募集して放送。
- 予選時には、応援リポーターとしてTXN系放送局のアナウンサー(仙台のみ系列局がないので東北地方出身のTXアナウンサー)が応援&リポートを行っていた。
- 参加総数:不明
- 書類選考なし。応募者は直接会場にてアカペラと軽い面接を行った。
- 全く事前の書類選考を行わなかったため、上記の参加資格にも関わらず当時芸能事務所に所属していた者が東京での予選通過者として放送されるというハプニングも発生した(後日「辞退した」と放送された)。
- 最終選考通過者6名により山梨県某所で合宿が行われた。
-
- 歌課題曲:モーニング娘。「春の歌」(アルバム「愛の第6感」より)
- ダンス課題曲:モーニング娘。「独占欲」(同上)
- 結果:該当者なし
[編集] モーニング娘。オーディション2005
- 背景:前回のオーディション「モーニング娘。ラッキー7オーディション」で合格者なしだったために再度やり直し、このオーディションが開催される。
- 参加資格:2005年4月1日時点で中1以上22歳以下で、且つオーディション応募時点で芸能プロダクションなどの芸能活動を行う団体に所属及び契約などをしていない女性。
- 前回に続いて「エースを捜す」事が目的とされていた。
- 2005年2月に「ハロー!モーニング。」で募集して放送した。
- 応募総数:2万1,611名
- カメラ付き携帯電話からの応募も可能だった。
- 前回最終候補者の6人中5人は、3次審査までは残ったが、全員そこで落選している。
- 4次審査まで残った5人のうち、須磨愛は後にハロプロ関西オーディション2005で合格し、「ハロプロ関西レッスン生」としてハロプロ入りしている。
- 合宿は行われず、最終選考候補者1人の自宅へ訪問しオーディションを行った。最終選考にあたり、つんく♂は「もしこのオーディションでも結果が該当者なしだったら『ふりだし』になります。」と言っていた。なお最終選考候補者には「最終候補者は3人」と教えていた。
- 合格者:久住小春
- 彼女が通う中学校の体育館にて、全校生徒の目の前で合格が通知された。そこに娘。達が登場し、「ザ☆ピ~ス!」「THE マンパワー!!!」を歌唱し、合格を祝った。
[編集] モーニング娘。Happy8期オーディション
- 2006年7月、紺野あさ美卒業を報じる新聞各紙での先行報道を経て、同月30日放送の「ハロー!モーニング。」で正式に募集が告知された。
- 参加資格:2007年4月1日時点で中学生以上21歳未満で、且つオーディション応募時点で芸能プロダクションなどの芸能活動を行う団体に所属及び契約などをしていない女性
- 一次審査は書類選考ではなく、全国10ヶ所(札幌、仙台、東京、金沢、名古屋、大阪、広島、福岡、鹿児島、那覇)の会場に直接応募書類を持参する方式を取った。札幌・広島・鹿児島・那覇ではテレビ東京系列以外のテレビ局(札幌テレビ・広島ホームテレビ・鹿児島讀賣テレビ・沖縄テレビ)のスタジオで行われた。審査の内容は、アカペラでの歌披露と面接だった。
- 参加総数:6,883名
- ラッキー7オーディションの最終候補者1人も仙台でオーディションを受けていたが、2次審査で落選した。
- 4次審査はそのまま最終審査となり、最終候補者となった6人が進出し、都内某所にて恒例の合宿を1泊2日で下記の通り行った。
-
- ダンスと歌それぞれ3人ずつ2組に分かれて課題曲をレッスンした後、3人1組でのダンス審査と、個人でのレコーディング審査に臨んだ。
-
- ダンス課題曲:モーニング娘。30thシングル「Ambitious! 野心的でいいじゃん」
- 歌課題曲:モーニング娘。31thシングル「歩いてる」
- そして1人が辞退し、残る5人で観客の前での歌披露審査をテレビ東京天王洲スタジオで行い、1人ずつモーニング娘。の曲を歌唱した。
- 合格者:光井愛佳
- 発表後、合格者の前で現役メンバーが「歩いてる」を歌唱した。なお、このオーディション終了後に、つんく♂から「2007年はアジアの中の日本として新しいモーニング娘。の形を表現する」という発表があった。この事は2006年12月11日の所属事務所の公式サイトや新聞各紙で伝えられた。
- その後、2007年3月15日には中国人2名(ジュンジュン・リンリン)が8期(留学生)メンバーとして加入する事が発表された。こちらも同日の所属事務所の公式サイトや翌16日の新聞各紙で伝えられた。
- 最終候補者のうち、吉川友はハロプロエッグ入りした。
[編集] その他のオーディション
[編集] ミュージカル一般公募共演者オーディション
- 2001年5月3日~27日に東京・日生劇場にて上演されたモーニング娘。初の主演ミュージカル『LOVEセンチュリー~夢はみなけりゃ始まらない~』の一般公募共演者のオーディションだった。
- 募集の際に、プロデューサーのつんく♂がモー娘。の新メンバーに加える可能性も示唆したため、高い注目が集まった。また合格発表時も「次期メンバーの有力候補が勢揃い」などと報道された。
- 対象年齢:2001年3月中学卒業見込みから20歳までの女性
- 2001年春に「ハロー!モーニング。」で募集して放送
- 応募総数:約2千人
- 合格者:菊地美香(17歳 埼玉県出身)、東條江身(18歳 山梨県出身)、池田沙耶香(15歳 広島県出身)、菊田夏美(15歳 東京都出身)、須堯麻衣(すぎょうまい 15歳 福岡県出身)、陸守絵麻(りくもりえま 14歳 福岡県出身)、吉鶴舞(13歳 神奈川県出身) ※年齢は合格当時
-
- 吉鶴舞は応募条件(年齢)を満たしていなかったが、ボーカルが評価され「特別合格」とされた。アップフロントミュージックスクール出身である。
- 須堯麻衣はアップフロント系事務所のサイバーガーデンエジェンシー所属で、後に3年B組金八先生(下田江里子役)などに出演している。
- 東條江身は後に秋桜というユニットでデビューしている。
- 菊田夏美はミュージカルに参加しなかった。
- 最終的にこのオーディションの合格者からのモーニング娘。入りはなく、ミュージカル終了後に「LOVEオーディション21」(前述)を開催する様になった。
[編集] その他
以下のオーディションにおいてもモーニング娘。入りの可能性があった。
- 2002年4月~6月に行われたハロー!プロジェクト・キッズオーディションにおいて、「将来のモーニング娘。入りもあり得る。」とされていたが、2007年3月現在、該当者は居ない。
- 2004年4月~8月に行われたハロプロエッグオーディション2004においてもモーニング娘。入りの可能性もあるとされていたが、こちらは実現しなかった。
[編集] 備考
各オーディションの落選者の中に磯山さやかが居るが(本人の項を参照の事)、どのオーディションに受けたかは明確になっていない。