旭川駅
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旭川駅(あさひかわえき)は北海道旭川市宮下通8丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅である。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
[編集] 駅構造
4面7線のホームを持つ、北海道内でも2番目の規模の駅。1番のりばは駅舎直結で、2番のりばと3番のりば、4番のりばと5番のりば、6番のりばと7番のりば(富良野線ホーム)が同じ島にある。各ホームは地下通路でつながっており、特急は1番~3番のりば発着(原則としてスーパーホワイトアローは1番、ライラックは2番)。6番のりばと7番のりばは富良野線の列車専用で使われており、かつてSL時代の機関庫があった名残で駅本屋側の1~5番のりばからは100mほど離れている。このほかに1番のりばと2番のりばの間に2本の貨物列車の待機線がある。最近までは5番のりばと6番のりばの間に旭川運転所から回送列車で直接富良野線ホームに入るようにするための専用線が1本があったが、高架化工事に伴って専用線が100メートルほど名寄・上川方面寄りに移設され、富良野線ホームには上位に富良野方面、下位に名寄・上川方面と2方向の出発信号機が設備されている。
社員配置駅。みどりの窓口、自動券売機、自動改札機設置。改札は終日実施。かつては地下にも改札口があったが、現在は地下改札口は使用されていない。
窓口営業時間は5時00分から翌日0時45分まで(指定券の取扱は5時30分から23時00分まで、クレジットカード取扱は5時30分から23時30分まで)。季節運転の夜行特急列車「はなたび利尻」または「オホーツク81号・82号」が運転される日の駅構内は3時00分から翌日1時20分まで開いているが、窓口営業時間は変更しないため、乗車券等は自動券売機での取扱いのみとなる。
駅舎は1960年(昭和35年)7月に使用を開始したもので、北海道では2番目の民衆駅である。
北彩都あさひかわ計画により、現在の5番のりばと6番のりばの間に高架の新駅を建設中。2010年頃に高架が完成、2014年頃には駅前広場が2倍の広さに生まれ変わる予定である。
[編集] 主な施設
- みどりの窓口
- ツインクルプラザ(旅行センター、営業時間9時30分~17時30分)
- 駅レンタカー
- コンビニキヨスク
- スーベニアキヨスク
- ベーカリーキヨスク
- ロッテリア
- レストラン(サンレスト)
- 一力屋
- 日本郵政公社旭川駅内郵便局
- 鉄道警察隊
- 旭川観光情報センター
[編集] 駅周辺
駅前からまっすぐ伸びている通りは、日本初の終日歩行者天国となった「平和通買物公園」である。駅に隣接してHBC旭川放送局(1991年9月アサヒビルから移転運用開始)、旭川ターミナルホテルがある。また駅舎東側、HBCの隣には北彩都病院があり、そのモダンな煉瓦造りの建物が駅周辺の新しいランドマークとして話題になっている。旭川市旭山動物園へは、駅前にある「アサヒビル」前からバスで約40分。
[編集] 商業施設
- 旭川エスタ
- マルカツ旭川店
- 西武百貨店旭川店(A館は旧旭川緑屋ショッピングセンターams旭川店)
- エクス (!EXC)(旧長崎屋旭川店、旧マルサ旭川店)
- 丸井今井旭川店
- ファッションプラザオクノ(旧そうごデパート)
- ユナイテッドアローズ(United Arrows、UA)
- ゲオイエスビル(旧まるせんデパート、旧そうご電器YES旭川店)
- GEO旭川買物公園店
[編集] 宿泊施設
- 旭川ターミナルホテル
- 旭川ワシントンホテル
- ホテルパコ旭川
- 藤田観光ワシントンホテル旭川
- フィットネスホテル330旭川
- 東横イン旭川駅前
- ホテルメイツ旭川
- ホテルルートイン旭川駅前
- 旭川第一ホテル
- 旭川グリーンホテル別館
- 旭川ロイヤルホテル
- ビジネスホテル富士
- サンホテル
[編集] 路線バス
- 旭川電気軌道・あさでん (駅前アサヒビル内に営業所窓口が設けられている。定期券・回数券等を販売、旭川空港線・旭山動物園線乗車券券売機を設置) 旭川電気軌道・あさでん
- 道北バス(駅前アサヒビル内に道北バス旭川駅前案内所があり、案内窓口と都市間バス予約発券・定期券・バスカードの販売を行っている) 道北バス
- 北海道中央バス(駅前より徒歩1分、1条通りに旭川ターミナルがあり、案内窓口の他に高速バスの札幌方面、郊外線の芦別・深川方面の乗車券・定期券・回数券等を販売) 北海道中央バス
[編集] 利用状況
北海道旅客鉄道によると、2004年度の1日平均乗車人員は5,064人である。
[編集] 歴史
- 1898年7月16日 北海道官設鉄道上川線の駅として開業。読みは「あさひかわ」
- 1898年8月12日 北海道官設鉄道天塩線(現在の宗谷本線)開業
- 1899年9月1日 北海道官設鉄道十勝線(現在の富良野線)開業
- 1905年4月1日 官設鉄道に移管。読みを「あさひがわ」に変更
- 1973年11月15日 北海道新幹線の終点が旭川市に変更され、札幌駅~旭川駅が全国新幹線鉄道整備法に基づく基本計画線に制定される。
- 1979年6月 北海道で最初に自動券売機が5台設置される
- 1986年11月1日 貨物扱い廃止
- 1987年4月1日 国鉄分割民営化によりJR北海道に承継
- 1988年3月13日 読みを「あさひかわ」に再変更
- 2003年8月31日 JR北海道旭川運転所移転閉所
- 2004年4月30日 旭川ステーションデパート閉店
- 2006年3月18日 ダイヤ改正により夜行特急列車が季節臨時化されたため、窓口営業時間を短縮。
- 「北彩都あさひかわ」計画により、近い将来に高架化される予定。
なお、1930年~1956年には駅前より旭川市街軌道の路面電車が出ていた。
[編集] 駅弁
- 海鮮てんこめし(1470円)
- 蝦夷海鮮めし(1400円)
- ダブル親子飯(1300円)
- ぐるっと北の味(1260円)
- ジンギスカンホット弁当(1100円)
- かに五目寿し(1100円)
- ラム肉丼(1100円)
- どんぶりっ子(1100円)
- 海鮮いか壺(1050円)
- 吟選蝦夷わっぱ(ウニ・カニ)(サケ・イクラ)(1000円)
- どんぶりっこ(ウニ・イクラ)(1000円)
- 蝦夷わっぱ(ウニ)(カニ)(イクラ)(ミックス)(1000円)
- けっから飯(950円)
- 蝦夷鴨めし(920円)
- 旭岳べんとう(890円)
- だいせつ寿し(880円)
- いかめし(780円)
- 北海おこわ(690円)
[編集] 備考
南側の神楽地区との間には忠別川が流れており、現在は大きく回り道をしなければならないが、高架化に合わせて駅の東西に近接する昭和通と永隆橋通を南に延伸する予定であり、それぞれ新たな橋が建設中ないし計画中である。
2000年の大晦日から翌年元旦にかけて、上川神社への初詣客のために当時隣接していた旭川運転所に仮乗降場「北彩都あさひかわ駅」を設置し、旭川駅からピストン輸送を行った(旭川駅の構内扱いとされ、入場料金で乗車できた)。また、1998年の旭川運転所の一般公開のときもシャトル列車として旭川駅からピストン輸送を行ったこともある(こちらは配布される整理券のみで実質的に無料で乗車できた)。
札幌方面からの鉄道について第6次旭川市総合計画後期実施計画・第4章では、札幌・上野間を結ぶ寝台特急「北斗星」の旭川乗り入れと北海道新幹線(札幌~旭川間)の整備計画への組入れの促進を図るとしている。 一方、JR北海道の坂本眞一会長は、2006年4月に帯広市で行われた講演会でフリーゲージトレインによって旭川などへ直通運転する構想を示した。