近畿車輛
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | 近車・KS |
本社所在地 | 577-8511 大阪府東大阪市稲田上町2-6-41 |
電話番号 | 06-6746-5222 |
設立 | 1939年11月18日 創業は1920年(大正9年)12月19日(田中車輌会社として) |
業種 | 輸送用機器 |
事業内容 | 鉄道車両の製造、整備他 |
代表者 | 取締役社長 櫻井 紘一 |
資本金 | 5,252,799,666円 |
売上高 | 20,723百万円 |
従業員数 | 899名 |
主要株主 | 近畿日本鉄道 |
外部リンク | http://www.kinkisharyo.co.jp/ |
近畿車輛株式会社(きんきしゃりょうかぶしきがいしゃ、英文社名The Kinki Sharyo Co.,Ltd.)は、鉄道車両やマンション用スチールドアなどの生産を行う近鉄グループの企業である。
本社は大阪府東大阪市北西部にあり、車両製作所(工場)も同じ場所にある。本社・工場の最寄駅はJR西日本学研都市線 徳庵駅。
三菱重工業と業務提携を行っている。同じ大阪に本社を置くダイハツ工業・ヤンマー・ダイゾーと並ぶ在阪重工業会社の一つ。
目次 |
[編集] 概要
- 創業: 1920年12月19日(田中車輛工場、兵庫県尼崎市にて)
- 設立: 1939年11月18日(田中車輛株式会社)
- 本社所在地:大阪府東大阪市稲田上町2-6-41
- 東証1部、大証1部上場(証券コード7122)
[編集] 鉄道車輛
- 国鉄・JR
- JR東日本(211系電車・253系電車・255系電車・E257系電車・E653系電車・E751系電車など)
- JR東海(新幹線100系電車・新幹線300系電車・311系電車・313系電車)
- JR西日本(新幹線100系電車・新幹線500系電車・新幹線700系電車・205系1000番台・213系クロ212形・221系電車・207系電車・223系電車・321系電車・281系電車・283系電車・285系電車・521系電車・681系電車・683系電車など。 ※213系クロ212形、205系1000番台、321系は全車受注)
- JR四国(7000系電車(全車受注))
- JR九州(783系電車・787系電車・811系電車・813系電車・303系電車)
(JR北海道とは取引なし。)
- 埼玉高速鉄道(2000系)
- 東京地下鉄(帝都高速度交通営団時代、01系、05系など。東京地下鉄移行後は現時点で受注なし)
- 東京都交通局(10-000形・5300形など。台車も納入)
- 近畿日本鉄道(ごく一部を除き全ての車両)
- 阪神電気鉄道(1000系)
- 南海電気鉄道(南海7000系電車・7100系電車の一部まで、以後は受注なし)
- 大阪市交通局(21系・22系・70系・80系・ニュートラム100系など)
- 京都市交通局(10系・50系)
- 福岡市交通局(1000系・2000系)
- 北九州高速鉄道
- JTRAM(広島電鉄5100形電車、国産超低床LRV。三菱重工、東洋電機製造と提携)
- 香港九広鉄路(Ktt(九廣通:九龍-広東直通列車)2階建て客車・九広東鉄2次車SP1900形電車・九広西鉄及び九広馬鉄全車両)
- エジプト・カイロ地下鉄(1号線・2号線用電車)
- シンガポール・Mass Rapid Transit
- フィリピン・マニラ・ライトレール向け軽量電車
- アメリカ合衆国
- Dallas Area Rapid Transit
- マサチューセッツ湾交通局 (MBTA : Massachusetts Bay Transportation Authority)地下鉄グリーンライン向け車両
- New Jersey Transit
- サンタクララバレー交通局 (VTA : Santa Clara Valley Transportation Authority) 向け超低床車両
- Valley Metro Rail
- Sound Transit
など
- JR西日本向けの車両は、甲種輸送は行わず、工場から城東貨物線を介して自力で出場してゆく。他のJR向けなどは甲種輸送が行われるが、親会社の近鉄向け車両は、トレーラーによる輸送で、八尾市の「五位堂検修車庫高安検修センター」(旧高安工場)へ搬入される。
[編集] 鉄道車両以外の製品
- 台車
- スチールドア
- マンションなど向けで実績。営業部門は当初近畿工業で行なっていた後に統合したが、現在さらにコスモ近畿に移管している。
- 鉄道車両用窓
[編集] 過去の製品
[編集] 関連子会社
- 関連子会社としてケーエステクノスが同じ敷地内にあり、新聞販売機、駐輪場ポスト、アルミ合金押し出し型材などの製造を行っている。最近は難燃性マグネシウム合金押し出し型材を手がけており、ETCレーンの遮断棒に利用されている。
- 1979年に「近車サービス株式会社」として設立され、1998年に現商号に変更、2000年に「近畿アルミ株式会社」を合併した。
- 建材部門の関連会社としてスチールドア製造・販売のコスモ近畿がある。同社はトステムほか大手建材メーカーとの共同出資企業である。
※なお、関連子会社であった近畿工業はすでに発行済み株式の9割を夢真ホールディングスの連結子会社へ売却しているため、現在は連結対象から外れている(資本関係については今後も継続)。
[編集] 備考
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- 当社製作の車両の走行試験の為の、試運転線が工場奥に敷設されている。 また集電装置としてパンタグラフの無い地下鉄車両などの構内試運転線では、発生品のDT33系台車の上にやぐらを組みパンタグラフを載せた集電装置を使用する。
- 昭和初期に現在地に工場が移転してから、本社事務所は二度移転している。当初は学研都市線への車両出場線の反対側にあるマンションが建っているところ(鉄道雑誌の写真でよく背景として写っている)にあった。 昭和40年代になると、ボウリングブームに乗ってボウリング場を建設・営業したがすぐにブームが去り、ほどなく廃業し、跡地に本社機能を移転した。
- 2004年に本社機能を現在地に移転。旧跡地は賃貸し、複合商業施設「フレスポ東大阪」となっている。
[編集] 外部リンク
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