ひゅうが (列車)
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ひゅうがとは、九州旅客鉄道(JR九州)が延岡駅~南宮崎駅・宮崎空港駅間を日豊本線・日南線・宮崎空港線経由で運行する特別急行列車の名称。なお、本稿では沿革上、名称の元となった、快速列車「ひむか」・「日向」(ひゅうが)についても記す。
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[編集] 運行概況
2000年に「にちりん」が大分駅以南の利用不振により本数削減された時に、比較的利用率の良い延岡駅以南について残置という形で誕生した列車である。当初は4往復の運転で最大で6往復にまで増発されたが、2003年以降多くの列車が別府駅に延伸の上「にちりん」に再編入され、現在は2往復の運転となっている。延岡駅~宮崎駅間のホームライナーとしての要素もあるため、普通車は全て自由席となっている。
なお、宮崎駅~宮崎空港駅間については、乗車券のみで普通車自由席に乗車可能である。
[編集] 使用車両
[編集] 車両編成
- 1号、2号(1号:485系DK11~16編成 2号:783系CM31~34編成)
宮崎空港← | →延岡 | ||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
指 | 自 | 自 | 自 | 自 | 自 |
- 3号、4号(485系DO1~7編成)
南宮崎← | →延岡 | |
1 | 2 | 3 |
自 | 自 | 自 |
2号は各号車宮崎空港寄りのA室と延岡寄りのB室に分かれる
号車番号がこの字体→禁煙車 この字体→喫煙車
[編集] 停車駅
延岡駅 - 南延岡駅 - (門川駅) - 日向市駅 - (都農駅) - 高鍋駅 - 佐土原駅 - 宮崎駅 - 南宮崎駅{ - 宮崎空港駅}
- {}内の宮崎空港駅は3号は乗り入れない。
- ()内の駅は3号は通過、停車は臨時停車扱い(2007年3月18日より)。
[編集] 愛称の由来
宮崎県の令制国名である「日向国」(ひゅうがのくに・ひむかのくに)にちなむ。
[編集] 沿革
[編集] 関西対西九州列車「日向」
- 山陽本線優等列車沿革も参照のこと。
- 1960年、京都駅~都城駅間を結ぶ夜行急行列車の名称として「日向」の名前が与えられる。
- 1965年、京都駅~宮崎駅間を結ぶ昼行気動車特別急行列車として「いそかぜ」が運行される。
- 1968年、特急「いそかぜ」、「日向」に名称を変更。運行区間は、大阪駅~宮崎駅間。なお、運行当時は鹿児島本線経由西鹿児島駅発着の「なは」を小倉駅で分割されていた。なお、従来「日向」の名称で運行されていた夜行急行列車は「日南」に名称を変更する。
- 1973年、「日向」、西鹿児島駅発着の「なは」を分離。
- 1974年、日豊本線佐伯~南宮崎間電化に伴い「日向」電車化。
- 1975年、山陽新幹線博多駅乗り入れに伴い、昼行特別急行列車「日向」廃止。
[編集] 宮崎県内連絡列車「ひむか」・「ひゅうが」
- 1989年、延岡駅~南宮崎駅を運行する快速列車「ひむか」の運行を開始。使用車両(475系)
- 1996年、宮崎空港線開業と共に宮崎空港駅に乗り入れ。
- 2000年、「にちりん」を系統分割した際に宮崎県北部を結ぶ列車についてこの列車名で設定。同時に快速列車「ひむか」の運行を終了。
- 2003年、一部列車を別府駅発着の「にちりん」に戻す。
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