延岡駅
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延岡駅(のべおかえき)は、宮崎県延岡市幸町3丁目4420番地に所在する九州旅客鉄道(JR九州)・日本貨物鉄道(JR貨物)・高千穂鉄道の駅。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
地上駅。高千穂鉄道とJRとはそれぞれ独立した駅本屋を有する。高千穂鉄道転換に伴い改札を分離するため高千穂鉄道の駅舎を新設、線路の分断が行われた。
[編集] 九州旅客鉄道
九州旅客鉄道(JR九州)は西側に本屋、本屋の東側に接して単式ホーム1面1線、その東側に島式ホーム1面2線を有する。JRの本屋はコンクリート造りである。
延岡出身である若山牧水の、延岡を想って書いた詩が玄関の大きな柱に書かれている。また、駅名標には、五ヶ瀬川を渡る鮎が描かれている。
- 駅出口にある高千穂鉄道のりば案内サインは高千穂鉄道休止後、「高千穂方面バス乗場」に書き換えられ、延岡駅前バスセンターの方向を指している。
- JR九州のりば
- 市棚・佐伯・大分・別府・小倉方面/日向市・宮崎・宮崎空港方面
- 日向市・宮崎・宮崎空港方面
- 日向市・宮崎・宮崎空港方面
上下双方の発着がある。
[編集] 高千穂鉄道
JRの駅舎に接するホームは北延岡(西延岡)方が切り欠かれており、そこに2線が入っている。高千穂線の旅客列車はこの内西の1線に発着し、その南側に接して高千穂鉄道の小さな本屋が置かれている。高千穂鉄道のホームへは駅外部およびJRのホームから本屋の改札を通じて出入りが可能である。
[編集] 貨物駅
JR貨物の駅は、旅客駅の東側に位置する。営業窓口であるJR貨物延岡営業所は、旅客駅舎の中に入っている。
- 取扱貨物
- コンテナ貨物 - 12ft・15ftコンテナのみを取り扱う。
- 産業廃棄物・特別産業廃棄物の取扱許可を得ている。
- 駅構造
- 1面のコンテナホーム、1本の荷役線を有する。駅に到着した貨物列車は一旦南延岡駅方面への引き上げ線に入った後、推進運転でコンテナホームに入る構造になっている。
- 貨物列車・トラック便
- 1日上下2本の高速貨物列車が停車する。
- 列車の設定がない佐土原オフレールステーションとの間に1日23往復のトラック便が設定されている。
- その他
[編集] バス路線
延岡駅のバス乗り場は以下の通りである。 延岡駅と名のつくバス停は、3つある。
施設(場所) | 停留所名 | 備考 |
---|---|---|
(延岡駅前広場内) | 延岡駅 | 「市内線」(保健福祉大学 一ヶ岡 片田団地 雷管 文化センターなど)※当項目で詳述 |
延岡駅前バスセンター(駅前広場北側) | 延岡駅前バスセンター | 高速バス(福岡 熊本 大分)、「郊外線」(高千穂 宮野浦 土々呂 日向市など) |
(駅前交差点北側、旧国道10号線上) | 延岡駅前 | 北方向の「郊外線」「市内線」一区隣の途中停留所 |
駅前広場横には古くから郊外線のバスターミナル(延岡駅前バスセンター)があり、1999年に完成した駅前広場には新たに「延岡駅」バス停ができ、市内線が発着するようになった。
それ以前の「市内線」は駅前に入らず、徒歩約1分の旧国道10号線上にある「延岡駅前」バス停が駅の最寄バス停であった。延岡駅前バスセンターと「延岡駅」バス停は統合されず、その上駅最寄でなくなった「延岡駅前」バス停も改称されることなく、「駅」が付くバス停が3つ並存している。
なお南延岡以南土々呂方面からの「郊外線」で「レーヨン前」終着のバスは延岡駅前バスセンターを通らず、延岡駅直前の「幸町」バス停から「延岡駅前」バス停に直行する。また「郊外線」で延岡駅以北から南延岡方面に向かうバスは、「延岡駅前」バス停に停車せず、「延岡駅前バスセンター」に直行する。
[編集] 延岡駅バス停留所
- 文化センター前方面 (中央通2丁目、安賀多2丁目経由)
- 総合文化センター前行き、方財(ほうざい)行き
- 保健福祉大学行き (市役所前経由)
- 西高校前経由、大貫神社前経由(西階(にししな)運動公園経由)
- 南延岡方面 (中央通2丁目、安賀多経由)
- 雷管行き、片田団地行き、南営業所前行き、南一ヶ岡(みなみひとつがおか)行き、一ヶ岡小学校入口経由ロックタウン日向行き(夜間・深夜)
- ベンベルグ経由雷管行き (中央通2丁目経由)
- 桜ケ丘行き
- 今山ニュータウン行き
- 延岡学園前行き
- 東海(とうみ)行き、川口行き
- 三輪行き(平日)
- 古城町経由ジャスコ延岡行き(土休日1便。カルチャープラザ前、大貫町経由)
[編集] 延岡駅前バスセンター
福岡、熊本、大分、高千穂、行縢(むかばき)山、祝子川(ほうりがわ)温泉、熊田・黒内、浦城・須美江・宮野浦、旭ヶ丘・土々呂・門川・日向市の各方面のバスが発着する。 詳細は延岡駅前バスセンターを参照のこと。
[編集] 駅周辺
城下町延岡の対岸である岡富村にできた当駅であるが、開業後の駅西側は延岡の玄関口・繁華街として現在も延岡市の実質的な中心街の一部となっている(特に駅周辺地区は現在では「川北」地区としている)。また、東側は新興住宅街「日の出町」である。
駅前には定刻になると噴水が舞う、憩いの広場が設けてある。また延岡は旭化成陸上部で知られる陸上競技の町であるため、当地出身のアスリート達の手形や足形などが展示してある。
[編集] 西側(駅舎側)
- 宮崎交通延岡駅前バスセンター
- 駅前広場
- 延岡観光案内所
- 駐車場
- 駐輪場
- 商店街(幸町、栄町など)
- ビジネスホテル延岡
- シティホテルプラザ延岡
- 延岡グリーンホテル
- 延岡駅前郵便局
- 米屋旅館
- 延岡ライトハウス点字図書館
- 今山八幡宮(今山八幡神社)
- 今山公園
- 今山大師
- 国民生活金融公庫
- 延岡市立岡富小学校
- 延岡市立旭小学校
- 延岡市立旭中学校
- 延岡共立病院(当駅からやや北側にあり、発着する列車を医局から見る事が出来る)
[編集] 東側
延岡駅バス停前の跨線橋を渡る。
[編集] 利用状況
- JR九州
- 1日平均乗車人員は1,452人である(2003年度)
- 高千穂鉄道
- 1日平均乗車人員は326人であった(2003年度)
[編集] 歴史
- 1922年(大正10年)5月1日 - 開業。
- 1935年(昭和10年)2月20日 - 高千穂線 当駅~日向岡元間開業
- 1945年(昭和20年)6月29日 - 延岡大空襲により駅本屋構内全焼
- 1974年(昭和49年)3月13日 - 幸崎~南宮崎駅間電化
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅となる。
- 1989年(昭和63年)4月28日 - 高千穂線が第三セクター化され高千穂鉄道に転換
- 2005年(平成17年)9月6日 - 台風14号で高千穂鉄道が被災し全線運休
[編集] 隣の駅
- 高千穂鉄道
- 高千穂線
- 延岡駅 - 西延岡駅