ナイルワニ
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?ナイルワニ | |||||||||||||||||||||||||||
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ナイルワニ Crocodylus niloticus |
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Crocodylus niloticus Laurenti, 1768 |
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ナイルワニ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Nile crocodile |
ナイルワニ(Crocodylus niloticus)は、爬虫綱ワニ目クロコダイル科クロコダイル属に分類されるワニ。特定動物。
目次 |
[編集] 分布
図でもわかるようにサハラ砂漠を除いたアフリカ大陸広域に分布しナイル川固有種というわけではない。
[編集] 形態
全長400-600cm。口吻は長く基部の1.5-2倍で、コブや皮膚の隆起はない。頸鱗板は4枚。 体色は暗黄色や暗褐色で、幼体は黒褐色の横縞が入るが成長に伴い不鮮明になる。 後肢の水掻きは発達している。
[編集] 生態
河川や湖、池沼といった淡水域に主に生息するが、河口やマングローブ林等の汽水域で見られることもある。乾季に水場が干上がると陸に上がり別の水場に移動することもある。天敵としては卵を食べるナイルオオトカゲ等が知られる。
食性は肉食性で体の大きさに応じた魚類、爬虫類、鳥類、哺乳類、昆虫類、節足動物、甲殻類等を食べる。また人が襲われることもある。川を渡るヌー等の大型レイヨウを捕食するシーンはたびたびTV等でも紹介される。大型の獲物は噛みついた後に自分の体を回転させることで食い千切る。
繁殖形態は卵生で、雨季に水辺に穴を掘り10-20個の卵を産む。産卵数はメスの体格に左右される。卵は80-90日で孵化する。
[編集] Status
LEAST CONCERN(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
- ワシントン条約付属書I類(南アフリカ共和国、ウガンダ、エチオピア、ケニア、ザンビア、ジンバブエ、タンザニア、ナミビア、ボツワナ、マダガスカル、マラウイ、モザンビークの個体群はワシントン条約付属書II類。)
[編集] 人間との関係
古代エジプトでは神や神の使者として崇められ(セベク、アメミット等)、神殿で飼育されミイラも作られた。
ワニ目でも大型種の本種は時に人間を捕食することもある。しかし地域により性質や食性に変化があるのか、地域によってはワニが人間を積極的に襲うことはなく身近に接している場所もある。
皮は皮製品として利用される。近年は皮目的の乱獲や生息環境の悪化により生息数が減少したため、生息地では保護されている。
[編集] 関連項目
- ワニ
- クロコダイル科
- クロコダイル属
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