プライド・運命の瞬間
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プライド・運命の瞬間(ぷらいど うんめいのとき)とは、1998年5月23日に東映邦画系で全国劇場公開された、日本の戦争映画である。極東国際軍事裁判結審50周年記念作品であり、東日本ハウス創立30周年記念作品である。
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[編集] 概要
- 極東国際軍事裁判でA級戦犯として裁かれた東條英機を主役に描いた。東條は、戦争責任を敗戦国に全て押し付けようとする連合国に対し、法廷にて「たったひとりの戦い」に挑む。
- 完成直後から、国内外で賛否両論の嵐を巻き起こした。
- 東京裁判法廷を忠実に再現し、過去のニュース映像を一切使用せず、徹底してリアリティが追求された。
[編集] 製作体制
- この映画は東日本ハウス創立30周年記念作品でもある。東日本ハウスの創業者(当時は会長)が「ラダ・ビノード・パール判事を主人公にした映画を作りたい」という企画を東映に持ちかけたのがきっかけである。しかし伊藤監督から「日本国内上映の映画ではパール判事の物語ではウケない。どうせやるなら東條英機を題材にしたらいいのでは」という提案があり、内容が決まった。しかしながら、最初の企画への配慮のせいか、パール判事のエピソードやインドロケも物語に盛り込まれ、上映時間が2時間41分の超大作になった。
- 製作費15億円を東日本ハウスと東映で分担することになり、東日本ハウス側は、この映画の製作の受け入れ子会社として「東京映像制作株式会社」を設立し、製作費の大部分を出資し、前売り券の大量引き受けを行った。
[編集] スタッフ
- 監督:伊藤俊也
- 製作者:浅野勝昭
- 監修:(「プライド」製作委員会)加瀬英明、富士信夫、國塚一乗
- プロデューサー:田中壽一、奈村協、中山正久
- 脚本:松田寛夫、伊藤俊也
- 音楽: 大島ミチル
- 演奏:モスクワ・インターナショナル・シンフォニー・オーケストラ
- EDソング:相田翔子「ゆりかごを揺すられて」(ポリスター)
- 製作:東京映像制作・東映
[編集] キャスト
- 東條英機:津川雅彦
- ジョセフ・ベリー・キーナン首席検事(Joseph Berry Keenan):スコット・ウィルソン
- ウィリアム・ウェッブ裁判長(Sir William Flood Webb):ロニー・コックス
- ブレークニー弁護人:パドリック・ディクソン
- ブルーエット弁護人:アンドリュー・ハリス
- 立花泰男:大鶴義丹
- 新谷明子:戸田菜穂
- 赤松貞雄:前田吟
- 東條君枝:前田亜季
- 東條光枝:相田翔子
- 古賀満喜枝:朱門みず穂
- 伊藤清:村田雄浩
- 烏丸せつこ
- 阿知波悟美
- 板垣征四郎:遠藤修
- 梅津美治郎:溝田繁
- 大島浩:五十嵐義弘
- 岡敬純:山村弘三
- 賀屋興宣:有島淳平
- 木村兵太郎:加治春雄
- 小磯国昭:木村進
- 嶋田繁太郎:森下鉄朗
- 白鳥敏夫:山本弘
- 鈴木貞一:寺下貞信
- 東郷茂徳:間健
- 土肥原賢二:徳田興人
- 永野修身:田村英男
- 橋本欣五郎:千葉保
- 畑俊六:小池栄
- 平沼騏一郎:宮城幸生
- 広田弘毅:名川貞郎
- 星野直樹:有川正治
- 松井石根:小峰隆司
- 松岡洋右:早川純一
- 南次郎:加勢功
- 木戸幸一:歌澤寅右衛門
- 荒木貞夫:飯沼慧
- 田中隆吉:島木譲二
- 大川周明:石橋蓮司
- 武藤章:石田太郎
- 佐藤賢了:睦五朗
- 清瀬一郎:奥田瑛二
- 重光葵:寺田農
- 東條かつ子:いしだあゆみ
- スバス・チャンドラ・ボース(Subhas Chandra Bose):アンヌパム・ケール(※正しい表記は「アヌパム・ケール」だが、クレジットでは左記の通り)
- ラダ・ビノード・パール判事(Radhabinod Pal):スレッシュ・オビロイ(※これも正しい表記は「スレーシュ・オベロイ」だが、クレジットでは左記の通り)
[編集] 関連項目
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