処女はお姉さまに恋してる
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処女はお姉さまに恋してる | |
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ジャンル | 学園、恋愛 |
ゲーム: 処女はお姉さまに恋してる(PC) 乙女はお姉さまに恋してる(PS2) |
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ゲームジャンル | 女装潜入ロマンティックラブコメディ (恋愛アドベンチャーゲーム) |
対応機種 | Windows98/2000/Me/XP プレイステーション2 |
修正パッチ | Ver. 1.1(CD-ROM) Ver. 1.1(DVD-ROM) |
発売元 | キャラメルBOX(PC) アルケミスト(PS2) |
プロデューサー | でじたろう(ニトロプラス)(PC) 中川滋(アルケミスト)(PS2) |
キャラクターデザイン | のり太 |
メディア | CD-ROM2枚/DVD-ROM(PC) DVD-ROM(PS2) |
プレイ人数 | 1 |
発売日 | 2005年1月28日(PC-CD) 2005年12月29日(PS2) 2006年4月28日(PC-DVD) |
販売価格 | 9,240円(PC-CD) 7,875円(PC-DVD) 7,140円(PS2) いずれも税込価格 |
レイティング | 18禁(PC) CERO C(PS2) |
インタフェース | デュアルショック2対応(PS2) |
コンテンツアイコン | セクシャル(PS2) |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 6 |
セーブファイル数 | 40(PC) 50(PS2) |
画面サイズ | 800×600 16bit |
全画面表示モード | あり |
音楽フォーマット | PCM音源(PC) |
キャラクターボイス | 女性フルボイス・主人公パート ボイス(CD-ROM) 全女性フルボイス・主人公パー トボイス(PS2) 全キャラクターフルボイス(DVD -ROM) |
バックログ | あり |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり |
オートモード | あり |
その他 | CD-ROM版初回限定版は絵本 「ツンデレラ」付 |
テレビアニメ : 乙女はお姉さまに恋してる | |
監督 | 名和宗則 |
シリーズ構成 | 長谷川勝己 |
キャラクターデザイン | 島沢ノリコ |
アニメーション制作 | feel. |
製作 | おとボク製作委員会 |
放送局 | 放送ネット局参照 |
放送期間 | 2006年10月 - 12月 |
話数 | 全12話+1話(DVDのみ収録) |
コピーライト表記 | ©HOBIBOX・CARAMELBOX/ おとボク製作委員会 |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
『処女はお姉さまに恋してる』(おとめはボクにこいしてる)はキャラメルBOXより2005年に発売された18禁ラブコメアドベンチャーゲーム。「処女」と書いて「おとめ」、「お姉さま」と書いて「ボク(ぼく)」と読む。おとボクと略される。
目次 |
[編集] 概要
女学院に女装して通う事になった主人公・瑞穂の波瀾万丈の学園生活を描いている。キャラメルBOXの定評ある丁寧な作りに加え、少女漫画的世界観にマッチした華麗なグラフィックとストーリー性の高いシナリオ、(男性でありながらキャラ人気投票でも高い支持を得ている)主人公をはじめとする魅力的なキャラクター等が高い評価を受け、更にライバルキャラの強烈なツンデレぶりが話題となり、現在も根強い人気を持つ佳作ゲームのひとつである。
アルケミストからプレイステーション2版『乙女はお姉さまに恋してる』(読みは上記と同じ)が発売された(CEROレーティングC:15歳以上対象)。また2006年10月から『乙女はお姉さまに恋してる』のタイトルでTVアニメ化された。
[編集] 歴史
- 2005年1月28日 - Windows用初回版 発売。特典:絵本「ツンデレラ」
- 2005年2月18日 - Windows用通常版 発売。一次ロット特典:「おボクさまステッカー」
- 2005年6月24日 - キャラメルBOX やるきばこ 発売。おまけシナリオ収録。特典:「おボクさまヴィネ」
- 2005年12月30日 - プレイステーション2版『乙女はお姉さまに恋してる』発売。
- 2006年4月28日 - Windows版DVDフルボイスパッケージ 発売。マニュアル内に「ツンデレラ」収録。
- 2006年10月 - TVアニメ『乙女はお姉さまに恋してる』放送開始。
- 2007年1月26日 - キャラメルBOX やるきばこ 復刻版 発売。
[編集] ストーリー
瑞穂は容姿端麗・文武両道が取り柄の、ちょっと気弱な財閥の御曹子。ある日彼は祖父を亡くすが、その祖父はとてつもない遺言を残していた。それは瑞穂を女子校である聖應女学院(PS2では聖央女学院)に転入させるというものであった。
幼なじみに無理矢理女装させられ転入することになった女学院で、彼はその美しい容姿や穏やかな振る舞い、優秀な成績から次第に生徒達の注目を集め、やがて男でありながら全校生徒を代表する"お姉さま"である「エルダー・シスター」として崇められることになってしまって…。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] キャラクター
(キャスト名併記の場合はPC版/PS2版/TVアニメ&CD)
- 宮小路瑞穂(みやのこうじ みずほ) (声優:神村ひな/同左/堀江由衣)
- 誕生日:5月12日、血液型:A型、身長:173cm。
- 祖父の遺言で女学院に女装して転校させられてしまう主人公。本名は鏑木瑞穂(かぶらぎ みずほ)だが、正体を隠すため学院では母方の姓を名乗っている。男性らしからぬ長髪と母親譲りの美貌の持ち主。学業面では転校前は有名な進学校である開正学園でも学年トップだったほどで、さらに空手・合気道の心得もある。才色兼備な彼女(?)はやがて全校生徒の憧れのお姉さま「第72代エルダー・シスター」として崇められてしまう。生真面目な性格だが、つい調子に乗ってしまってはふと我に返って後悔する事もしばしば。かつては他者に関わろうとしない消極的な性格だったが、全校生徒の上に立つ「お姉さま」として様々な事件を経験し、次第に成長していく。公式HPのキャラ人気投票でも劇中同様トップの支持を得ており、「真のメインヒロイン」との声もある。
- 十条紫苑(じゅうじょう しおん) (声優:木原泉/同左/松来未祐)
- 誕生日:3月21日、血液型:AB型、身長:173cm。
- 瑞穂のクラスメイト。元華族である十条家の一人娘だが、それを鼻にかけない性格。転校初日から瑞穂が男性であることを見破るが、それを承知で友人関係を築く。成績はトップクラスだが、病気のため1年留年している。前年の第71代エルダー・シスターに選ばれながら、その任を全うできなかったことを負い目に感じており、瑞穂のエルダーとしての活動を支えることでその罪滅ぼしをしようとしている。穏やかで落ち着いた性格だが、意外とイタズラ好きで、まりやと共謀して瑞穂をからかうこともある。瑞穂をして「こんな綺麗な人見た事無い」と言わしめた美貌の持ち主。病弱な女性であるが意外にも長身(瑞穂と同じ身長)で、腰まで届く美しい黒髪が特徴的。奏がお気に入りで本能的に抱きしめてしまう奇癖あり。「おボクさま」では長い髪で奏を取り込んでダルマ形態に変形(?)する。
- 御門まりや(みかど まりや) (声優:あおいひとみ/同左/浅野真澄)
- 誕生日:6月8日、血液型:O型、身長:161cm。
- 瑞穂の親戚で幼なじみ。紫苑と同じく華族の家柄だが、紫苑とは別の意味でお嬢様らしくない自由奔放な性格。過保護な両親から離れたくて学院で寮生活を送っている。昔からよく瑞穂を女装させて遊んでいたため、今回の件にもノリノリで瑞穂の女子寮生活をセッティングし、転入後も慣れない女学院での生活を何かとフォローする。瑞穂の消極的な部分を改善する意図もあったのだが、実際に瑞穂がエルダーとして成長するとともに、複雑な心境を覗かせる様になる。陸上部所属。ファッション・メイク関係に関心が強い。ゲーム版ドラマCDにおいて「茉莉花(まつりか:ジャスミンの一種)の君」の異名を持つことが明かされている。
- 周防院奏(すおういん かな) (声優:木村あやか/同左/神田朱未)
- 誕生日:8月26日、血液型:O型、身長:140cm。
- 少し内気な性格の下級生。幼い容姿に頭の大きなリボンと「~なのですよ~」という口調が特徴。演劇部員だがあがり症なのが悩み。寮では瑞穂の世話係。実は両親が不明で、孤児院の出身。「周防院」はその孤児院の院長の姓で、奏が院長の養女となったときに付けられたもの。本来の姓は不明。奨学金を得て学院に通っている努力家。頭のリボンは院長から亡くなる直前に貰った物で、何よりも大切にしているが、このリボンが原因で生徒会との間に一悶着が起きてしまう。苺が大好物で、苺が絡むと性格が変わってしまうことも。アニメ版EDと「おボクさま」ではリボンを羽ばたかせて飛行する。
- 上岡由佳里(かみおか ゆかり) (声優:松永雪希/同左/松本彩乃)
- 誕生日:2月18日、血液型:A型、身長:152cm。
- 陸上部員である後輩。料理が得意でハンバーグに目がない。寮ではまりやの世話係。勉強は苦手。ごく普通の家庭で生まれ育ったため、自分が「お嬢様」らしくないというコンプレックスを抱いている。大の怖がりでお化けや怖い話、飛行機が苦手。実はエッチなことへの興味が強く、そこをまりやに見抜かれて色々といじられるハメに。亡くなった義姉も学院OGで、由佳里の学院入学を応援していた。
- 厳島貴子(いつくしま たかこ) (声優:佐本二厘/同左/たかはし智秋)
- 誕生日:11月16日、血液型:B型、身長:165cm。
- 生徒会長。瑞穂の編入以前のエルダー最有力候補だったため、学期途中の転入から間もなくしてエルダーになった瑞穂に不快感を示す。実は瑞穂とは家同士がライバル関係にあり、またまりやとは幼少の頃から犬猿の仲。その後も立場上瑞穂達と対立することが多いが、様々な事件を通じて次第に瑞穂の人柄に惹かれていく。真面目で公平な人柄から生徒会長としての人望は厚い。家庭の事情から大の男嫌いで、自分が厳島家の人間であることに嫌悪感を抱いている。生粋のお嬢さまなので少々世間知らず。幽霊やお化けなどが苦手。また興奮しすぎると気絶する事があり、特に個別シナリオでは事ある毎に倒れる。アダルトゲーム界を代表するツンデレキャラの一人。初回特典絵本「ツンデレラ」はもちろん彼女が主役である。
- 高島一子(たかしま いちこ) (声優:草柳順子/同左/後藤邑子)
- 誕生日:11月24日、血液型:B型、身長:154cm。
- かつて学院の生徒だったが在学中に病死、とある理由から幽霊となって寮に住み着いている。明るい性格だがロマンチストな面も持つ。幽霊であるが故に物を掴むことができずにすり抜けてしまうが、人(魂のあるもの)に触ることはできる(但しアニメ版の設定では誰にでも触れるという訳ではないようである)。普段は普通の喋り方だが、感情が高ぶるとものすごい早口で喋り倒す癖がある。瑞穂の母親である幸穂とは浅からぬ縁がある。
- 地縛霊であるため移動可能な範囲は限られる(この点もゲームとアニメでは若干異なる)。同様の理由から、他のキャラクターが冬服に衣替えしても彼女は夏服のままである。
- 梶浦緋紗子(かじうら ひさこ) (声優:一色ヒカル/同左/榊原ゆい)
- 誕生日:1月8日、血液型:AB型、身長:168cm。
- 瑞穂のクラスの担任を務める古文の教師。学院長、教頭と共に瑞穂が男性であることを知っている学校関係者の一人。学院OGでシスター資格を持つ割には不信心な性格。後述の長谷川詩織とは浅からぬ縁があった。なにかにつけて瑞穂に薄荷のキャンディーをくれる。
- 小鳥遊圭(たかなし けい) (声優:一色ヒカル/釘宮理恵/真堂圭)
- 瑞穂のクラスメイト。オカルトや占いに関する造詣が深く、意味深なことを無表情で言う。また他人を驚かせることに無駄に一所懸命になったりする。演劇部の鬼部長。高根美智子と仲がよく、いわゆる百合の関係で意外にも彼女の方が基本的に「ネコ」である。
ちなみに同じキャラメルBOXのゲーム『終末少女幻想アリスマチック』にも、原画家が異なるものの容姿が似た同姓同名のキャラクターが登場する(声優は理多)。 - 高根美智子(たかね みちこ) (声優:神村ひな/福井裕佳梨/野川さくら)
- 瑞穂のクラスメイト。特に小鳥遊圭と仲がよく、いわゆる百合の関係で、意外にも彼女の方が基本的に「タチ」である。教室の出入り口に一番近い席に座る関係上、クラスの受付嬢(来客係)をつとめる。見かけによらず策略家。
- 菅原君枝(すがわら きみえ) (声優:草柳順子/日笠山亜美/木村まどか)
- 生徒会会計。貴子を慕い補佐する後輩。まりや曰く「貴子の腰巾着やってるデコメガネ」。実は相当な美少女であることが貴子ルートで判明する。貴子のために瑞穂の身辺を洗うが、瑞穂の悪い噂を掴むことが出来ず、さらに、彼女と瑞穂との間のいくつかのハプニングで、瑞穂への気持ちに変化が現れる。また、彼女が起こしたいくつかの行動が、結果的に貴子と瑞穂との間を急速に縮めることになる。おまけシナリオでは、貴子への崇拝と瑞穂への憧憬との間で揺れ動く心情と、その結果の意外な行動が描かれている。
- 長谷川詩織(はせがわ しおり) (声優:佐本二厘/柚木涼香/登場せず)
- 緋紗子の学生時代の後輩。音楽特待生でピアノが得意。無愛想で友人も少なかったが、緋紗子とは仲が良く、いわゆる百合関係であった。
- 美倉サヱ(みくら さゑ) (声優:あおいひとみ/同左/堀越真己)
- 学院長を務める老シスター。男性である瑞穂の編入を許可した。瑞穂の母親や緋紗子はかつての教え子であり、瑞穂達を温かく見守る。ゲーム中のテキスト及びアニメのクレジットでは「学院長」と書かれているのみで、本名は登場しない。
- 門倉葉子(かどくら ようこ) (声優:松永雪希/同左/未公表)
- クールな性格の生徒会副会長。学年は君枝と同じ。立ちグラフィックは一般生徒(モブキャラクター)用のものを使い回しているが、それらとは別人物なので注意が必要である。アニメにも彼女らしき生徒会役員が登場している。
- 烏橘可奈子(うきつ かなこ) (声優:木村あやか/同左/未公表)
- おっとりした口調の生徒会書記。ゲーム中では語られていないが奏や由佳里と同学年の新入生である。葉子と同じくグラフィックは一般生徒用と同じものだが、PS2版では大幅にデザインが変更されている。アニメにも彼女らしき生徒会役員が登場している。
- 香原茅乃(こうはら かやの) (声優:一色ヒカル/同左/未公表)
- 華道部部長。まりやや華道の講師の資格を持つ紫苑とは面識がある。グラフィックは一般生徒用のものと同じ。アニメでは生徒会役員(もう1人の書記?)として彼女らしき人物が登場している。
- 織倉楓(おりくら かえで) (声優:海原エレナ/同左/小林沙苗)
- 鏑木家に勤めているメイド。幼いころに母親を亡くした瑞穂にとっての母親代わりでもある。年齢不詳。メイドらしい品位と茶目っ気とを併せ持つ。メイドとしての技量は完璧だが、瑞穂によるとたまに大失敗をやらかすらしい。紫苑とは似た者同士で意気投合する。奏と似た境遇の持ち主。
- (おまけシナリオ「宮小路家のお正月」、アニメ版ドラマCDシーズン02にのみ登場)
- 桜井夏央(さくらい なお) (声優:榊原ゆい)
- 陸上部所属でまりやの後輩。「秋桜(コスモス)の君」の異名を持つ。まりやに「特別な感情」を抱いている。
- (ゲーム版ドラマCDのみに登場)
- 宮小路幸穂(みやのこうじ さちほ) (声優:神村ひな/同左/セリフなし)
- 瑞穂の母親。慶行との結婚後は鏑木姓。瑞穂が幼い頃に病死している。学院のOGで22年前のエルダー・シスターを務めていた。
- 鏑木慶行(かぶらぎ よしゆき) (声優:未公表/ボイスなし/登場せず)
- 瑞穂の父親。現鏑木グループ当主。作中の描写は僅かだが豪放な性格を思わせる。質素倹約を旨としており、その影響で瑞穂には御曹司らしからぬ庶民的な金銭感覚(まりや曰く「貧乏性」)が身に付いてしまっている。
- 久石(ひさいし) (声優:未公表/ボイスなし/永野善一)
- 瑞穂の亡き祖父・光久の顧問弁護士。女学院への編入というとんでもない遺言を瑞穂に伝えた。端役だが瑞穂以外では唯一名前(名字)とグラフィックが揃っている男性キャラクターである。
[編集] 校名について
CD-ROM版の発売当初、この作品の舞台となる学院の名称は恵泉女学院(けいせんじょがくいん)であった。しかし後に類似する名前の実在の学校がある事がユーザーの指摘により判明し(類似した実在の学校は恵泉女学園高等学校と思われるが、変更告知文では触れられていない)、DVD-ROM版の発売を前にした2006年3月24日に聖應女学院(せいおうじょがくいん)への変更が発表された。以後、キャラメルBOXではこの名称を公式のものとして統一している。尚、DVD-ROM版に先立って発売されたプレイステーション2版での校名は聖央女学院(せいおうじょがくいん)だが、これはアルケミスト側が変更後の校名も慶應義塾に酷似していると判断した為との話である。なお、その後放送されたアニメ版のタイトルはプレイステーション2版と同様の「乙女はお姉さまに恋してる」であるが、学院の名前はDVD-ROM版のものと同じ聖應女学院が使用されている。また、アニメ版に関連して配信されたWebラジオのタイトルも聖應女学院放送局である。
なお瑞穂が転入前に通学していたという開正学園は開成高校がモデルであると思われるが、こちらは特に問題に挙がっていない。
[編集] 用語
- エルダー・シスター(Elder Sister)
- 学院生徒全員の「お姉さま」を意味する尊称で、通常は「エルダー」と略される。学院内では上級生を「○○お姉さま」と呼ぶのが習わしだが、エルダーは同級生も含めて単に「お姉さま」と呼ばれる。生徒会長の様な公式の役職ではないが、学院に長年継承される伝統であり、事実上の全校生徒の代表として時に生徒会長を凌ぐ発言力を持つ。
- 毎年6月末の全校生徒の投票により決定されるが、特に候補者も立てずに行われるので通常1度の投票結果でエルダーが決定する事は無く、得票者同士で票を譲り合って最終的に75%以上の票を得た者がエルダーとなる事が慣習だった(それでも決まらない場合は生徒会長に委任される)。ところが瑞穂は最初の投票でいきなり82%もの票を得てしまい、直後のハプニングもあって晴れて全校生徒750人の「お姉さま」に(実は男性でありながら)なってしまう事となる。
- ちなみに紫苑は昨年度のエルダーに選ばれながら入院によりその任を全うできず、今年度の被投票資格も失っていたが、それでも元エルダーとしての影響力・発言力は依然大きく、学院におけるエルダーの存在が如何に大きい物であるかが伺える。前述の瑞穂の得票も、転入直後から紫苑と親しくしていたことによる影響も大きい。
- ストーリー中盤までに判明するエルダーは以下の通り。
- 22年前(第50代?)・宮小路幸穂
- 第71代・十条紫苑
- 第72代・宮小路瑞穂
- その他のエルダー(特定ルート等)
- 第73代・菅原君枝(同人誌「櫻の園のエトワール」にて)
- 第74代・周防院奏(奏ルートエピローグにて)
- 聖應女学院(PC初回版・通常版では恵泉、PS2版では聖央)
- 明治19年に創建された伝統あるキリスト教系のお嬢様学校。創立者は瑞穂の5代前の先祖(ただし作中のセリフでは祖父の2代前の先祖)にあたる人物で、現在もなおその運営は鏑木財閥に依るところが大きい。幼等部から大学院までの一貫校である。
- 元々はイギリスのパブリックスクールをモデルに日本の近代化に合った女子の為の教育の場として建てられた女学院で、イギリスの影響の為当初はプロテスタントの学校であった。しかし、戦後は一貫校への再編と同時にマリア信仰の性質が強いカトリックへと改宗したという歴史がある。モットーは慈悲と寛容。舞台となる課程(ゲームの性質上、高等部であるとは書かれていない)の生徒数は生徒総会の際の総投票数より750人くらいと推測できる。制服は夏服・冬服共にロングスリーブで、スカートの丈は3種類の中から各自の選択に委ねられている模様である。
- おボクさま
- 暗黒絵師ヨダによって描かれる「おとボク」のデフォルメギャグバージョン。初回特典「ツンデレラ」やメーカーHPに掲載されたパロディ漫画などがこのバージョンで描かれており、本編中でも一部のギャグシーン(紫苑が奏を抱きしめる場面や貴子の失神など)で使用されている。また映像特典として「おボクさま」バージョンのOPムービーも存在する(『やるきばこ』に収録)。アニメ版でも登場している。
- ツンデレラ
- CD-ROM版の初回特典として付属していた絵本のタイトル。正式タイトルは「大きい少年少女世界名作の森 18 ツンデレラ」(集英社発行の児童図書シリーズのパロディと思われる。ちなみに同シリーズの1はキャラメルBOX第8作「うつりぎ七恋天気あめ」初回版同梱の「ももたろう」である)。内容はツンデレラ(厳島貴子)を主役にした「シンデレラ」のパロディ漫画で、暗黒絵師ヨダによる「おボクさま」仕様で描かれている。ハードカバー仕様全11ページ(表紙、奥付は含まず)。後にDVD-ROM版のプレイングマニュアル内にも再録されている。またアニメ版のDVD最終巻の特典として映像化されている。アニメ版のタイトルは「大きな少年少女世界名作の森~ツンデレラ~」となぜかタイトルが微妙に異なっている。
- 注釈
- お嬢様学校を舞台にしているため、通常のプレイヤーに理解しにくいアカデミックな単語や、主に圭の発する哲学やオカルトに関する専門用語に対して、画面に解説を記した注釈欄が出現する。
- まりやのツッコミになぜか「す、すみませんでした」と反応が返ってくるシーンがある。またまりやの例え言葉に瑞穂が「使い方が違うんじゃ…」とツッこんだ際に、注釈で「実は正しい」と逆指摘される場面もある。
[編集] スタッフ
[編集] 楽曲
音楽:ZIZZ STUDIO
- OP:You make my day! - 作詞:江幡育子 作曲:磯江俊道 歌:YURIA
- 挿入歌:さよならの囁き - 作詞:江幡育子 作曲:川越好博 歌:榊原ゆい
- ED:いとしいきもち - 作詞:江幡育子 作曲:大山曜 歌:榊原ゆい
[編集] 各話タイトル
本作は6月~3月の期間を1話=1ヶ月のスタイルで描いており、各話終了後にはアニメ番組のような次回予告が挿入される。第七話以降は攻略キャラに依って分岐する。また第一話・第二話はPC版の公式HPで無償配布されている体験版でプレイ可能である。
第一話(June)
- 梅雨空は憂い顔と共に
第二話(July)
- お転婆花嫁幻想曲(ファンタジア)
Interlude(August)
- 薄荷
第三話(September)
- 真夏の夜の恋人たち(サマーナイトラヴァーズ)
第四話(October)
- 私たちの十月革命
第五話(November)
- 華麗なる陰謀劇(マスカレード)
第六話(December)
- 落ち葉の軌跡・雪の降誕祭
第七話(January)
- 失くした鍵
- 二人のジュリエット
- 視えない未来
最終話(February)
- 明日への扉
- ヴァレンタイン狂想曲(カプリッツィオ)
- 惑いの森、夜明けの光
(March)
- an Epologue~三月
[編集] おまけシナリオ(APPENDIX)
Episode | サブタイトル | 収録ソフト | |||
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Episode I | 夕陽(ひ)のあたる教室(へや) | CD版 | DVD版 | PS2版(V) | |
Episode II | 操りの弦(いと) 双(ふた)りの音 | CD版 | DVD版 | ||
Episode III | Secret of my heart | CD版 | DVD版 | PS2版(VI) | |
EpisodeIV | まりやとかが見てる | CD版 | DVD版 | ||
Episode V | 宿り樹の腕輪(ミストルテイン) | (※1) | (DVD版※3) | やるきばこ | PS2版(IV) |
Episode VI | 宮小路家のお正月 | やるきばこ | PS2版(I) | ||
Episode VII | おみやげに於ける諸問題(スーヴェニア・プロブレム) | (※2) | やるきばこ | PS2版(III) | |
Episode VIII | 翼を継ぐ者たち | (DVD版※3) | やるきばこ | PS2版(II) | |
Special | 卒業旅行に行きましょう! | やるきばこ |
- 「やるきばこ」とはキャラメルBOXのファンディスク『キャラメルBOX やるきばこ』の事。
- CD-ROM版のみおまけシナリオにはキャラクターボイスは収録されていない。
- PS2版ではおまけシナリオの順番がPC版とは異っている。括弧内のローマ数字がPS2版のエピソード番号。
- ※1:CD版初回購入店舗特典ディスクに収録(ボイスなし)
- ※2:TECH GIAN 2005年2月号・3月号の付録ディスクに前後編に分けて収録(ボイスなし)
- ※3:DVD版では本編シナリオに挿入(ただし回想モードには登録されない)
[編集] ショートストーリー
『やるきばこ』プレイングマニュアルに収録
- 眠り姫の宿題(ホームワーク)
- 迷い仔猫の処(トコロ)と心(ココロ)
[編集] テレビアニメ
2006年10月~12月にチバテレビ他の独立UHF局及びキッズステーション(CS)で『乙女はお姉さまに恋してる』のタイトルで放送。PS2版ゲームと同じタイトルだが、アルケミストは製作に関わっておらず直接の関係はない模様である。タイトルロゴのデザインも異なる。TVアニメ版では全12話であるが、DVDではストーリーが1話追加され、全13話構成である。
テレビアニメ版のキャストは、原作PCゲーム版から全員変更されている。声優がアダルト作品と一般作品で芸名を使い分けることは珍しくないが、本作品の場合はそうではなく、まったくの別人である。
キャストにOP主題歌を歌うAice5のメンバー全員が選ばれており、商業的な都合による色合いが濃い内容だったため、原作を軽視する行為として、一部原作ファンからの不評を買った。また、原作シナリオライターである嵩夜あやもキャストの変更に対して苦言を呈していた。
しかしながら、ED曲を原作ゲームでもED曲を歌う榊原ゆいの起用や音響製作にZIZZ STUDIOの協力、ヨダ絵を多用するなど原作ファンからの不満を解消しようという努力も見受けられる。
[編集] スタッフ
- 原作:キャラメルBOX
- 企画:ホビボックス
- 監修:エノモトタイキ(キャラメルBOX)、山下浩志(キャラメルBOX)、のり太(キャラメルBOX)、ヨダ
- プロデューサー:柏木秀博、宿利剛、川﨑とも子
- 監督:名和宗則
- 助監督:ウシロシンジ
- シリーズ構成:長谷川勝己
- 脚本:長谷川勝己、長井知佳、あみやまさはる、鈴木雅詞
- キャラクターデザイン:島沢ノリコ
- メインアニメーター:枡田邦彰
- 総作画監督:島沢ノリコ、枡田邦彰、丸山隆
- 美術監督:小坂部直子
- 色彩設計:岩井田洋
- 撮影監督:口羽毅
- 編集:田熊純
- 音楽:磯江俊道
- 音楽制作:スターチャイルド
- 音楽制作協力:ZIZZ STUDIO
- 音響監督:榎本崇弘
- 音響制作:ドリーム・フォース
- 音響制作担当:北垣貴司
- 音響効果:西村睦弘(フィズサウンドクリエイション)
- 録音・調整:西澤規夫(整音スタジオ)
- 録音助手:杣澤佳枝(整音スタジオ)
- 録音スタジオ:整音スタジオ
- 宣伝:近藤真理子(キングレコード)
- 協力:室市剛人(ビッグショット)
- アシスタントプロデューサー:柏田圭一(キングレコード)
- 制作デスク:吉田啓祐
- 制作プロデューサー:瀧ヶ崎誠
- 企画協力・制作:GANSIS
- アニメーション制作:feel.
- アニメーション協力:武遊(第2・6・10話)
- 製作:おとボク製作委員会
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ
- 「Love Power」(第1話~第11話)
- 作詞:有森聡美/作曲・編曲:橋本由香利/歌:Aice5
- エンディングテーマ
- 「Beautiful day」(第1話~第12話)
- 作詞:榊原ゆい/作曲・編曲:神楽坂直樹/歌:榊原ゆい
- 「Love Power」(第12話)
- ※第12話は「Love Power」と「Beautiful day」を続けてEDとした。
- 挿入歌
- 「Again」(第11話)
- 作詞・作曲:榊原ゆい/編曲:宅見将典/歌:榊原ゆい
[編集] 放送ネット局
放送局 | 系列 | 放送期間 | 放送曜日及び放送時間 |
---|---|---|---|
tvk | 独立UHF局 | 2006年10月7日~12月23日 | 土曜 24時30分~25時00分 |
チバテレビ(幹事局) | 2006年10月8日~12月24日 | 日曜 23時30分~24時00分 | |
テレ玉 | 日曜 25時00分~25時30分 | ||
サンテレビ | 2006年10月9日~12月25日 | 月曜 24時00分~24時30分 | |
TOKYO MX | 月曜 25時30分~26時00分 | ||
テレビ愛知 | テレビ東京系列 | 月曜 26時13分~26時43分 | |
キッズステーション | CS放送局 | 2006年10月10日~12月26日 | 火曜 24時30分~25時00分 |
KBS京都 | 独立UHF局 | 2006年10月11日~12月27日 | 水曜 25時30分~26時00分 |
- キッズステーションは再放送あり
[編集] サブタイトル
- 口紅(ルージュ)をひいた王子様
- けせない消しゴム
- おとめが乙女を選ぶ時
- 開かずの扉の眠り姫
- 真夜中の教会(チャペル)
- 夏の日の狂想曲(カプリッツィオ)
- 小っちゃな妹(かな)と大きなリボン
- 縮まらない記録(タイム)
- まりやの気持ち
- 二人のジュリエット
- 戸惑いの練習曲(エチュード)
- ラストダンスは永遠に
- (EX)大きな少年少女の世界名作の森~ツンデレラ~ ※DVDに収録される特別編
[編集] 関連商品(ゲーム派生)
[編集] ドラマCD
- 処女はお姉さまに恋してる ~晩夏(なつ)の秋桜(コスモス) 初秋(あき)の茉莉花(まつりか)~
- 嵩夜あや脚本による公式ドラマCD。9月の体育祭の季節の物語。発売前の告知ではAppendix-IXとも銘打たれていた。2枚組。
[編集] 小説
パラダイム刊行分 原作:キャラメルBOX 著:村上早紀 原画:のり太
- 処女はお姉さまに恋してる 囚われの姫君~紫苑編~(ISBN 4-89490-759-3)
- 紫苑シナリオベース。共通シナリオのエピソードもほとんど描かれている。18禁作品。
- 処女はお姉さまに恋してる とまどうジュリエット~貴子編~(ISBN 4-89490-767-4)
- 貴子シナリオベースだが、まりやシナリオの要素も多く採り入れられている。18禁作品。
ジャイブ刊行分 原作:キャラメルBOX 著:皆川千尋 挿絵:あおいうめ
- 処女はお姉さまに恋してる(ISBN 4-86176-086-0)
- 貴子シナリオベース。全編彼女の一人称で書かれている。一般作品。
- ※出版社にも在庫がなく、現在はほぼ入手不可能。ただし、出版社ページに書籍紹介があり、「在庫ができ次第、取り扱いを再開いたします。」とある。[1]
八王子パルサー(同人)刊行分 著:嵩夜あや
- 処女はお姉さまに恋してる~櫻の園のエトワール
- 原作を担当した嵩夜あやによる、主人公達の卒業後の学院の様子を描く外伝的ストーリー。同人誌とはいえ、公式シナリオライターによる「半公式外伝」である。一般作品。
[編集] 公式ガイドブック
- 処女はお姉さまに恋してる 公式ビジュアルブック(ISBN 4-34480-585-2) 幻冬舎
[編集] 関連商品(アニメ派生)
[編集] 漫画
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- 乙女はお姉さまに恋してる (原作:キャラメルBOX 作画:あらきかなお)
- 『月刊コミック電撃大王』にて2006年11月号(9月21日発売)より連載中。
[編集] インターネットラジオ
インターネットラジオ番組『聖應女学院放送局』が2006年10月5日よりアニメイトTVにて配信中。毎週木曜日更新。
- パーソナリティ:松来未祐(十条紫苑役)、後藤邑子(高島一子役)
[編集] キャラクターイメージソングCD
乙女はお姉さまに恋してる キャラクターイメージソング
- PART1:瑞穂・紫苑・まりや(KICM 3123)
- 愛する人へ(作詞:有森聡美、作曲・編曲:橋本由香利、歌:宮小路瑞穂(堀江由衣))
- Love is(作詞:有森聡美、作曲:佐藤英敏、編曲:YUPA、歌:十条紫苑(松来未祐))
- 初恋のまま…(作詞:有森聡美、作曲・編曲:菊地創、歌:御門まりや(浅野真澄))
- PART2:由佳里・奏・一子(KICM 3124)
- 女の子の証(作詞:有森聡美、作曲・編曲:橋本由香利、歌:上岡由佳里(松本彩乃))
- リボンの気持ち(作詞:有森聡美、作曲:黒田秀雄、編曲:森朗、歌:周防院奏(神田朱未))
- 恋する乙女は(作詞:有森聡美、作曲・編曲:大川茂伸、歌:高島一子(後藤邑子))
- PART3:貴子・君枝・緋紗子(KICM 3125)
- 誰も知らない(作詞:有森聡美、作曲:住吉中、編曲:YUPA、歌:厳島貴子(たかはし智秋))
- Dear friend(作詞:有森聡美、作曲・編曲:POM、歌:菅原君枝(木村まどか))
- 大人へのスケッチ(作詞:有森聡美、作曲・編曲:菊地創、歌:梶浦緋紗子(榊原ゆい))
[編集] ドラマCD
- ドラマCD 乙女はお姉さまに恋してる
- シーズン01 ~ショッピングは危険な香り?~(KICA-807) 2006年10月25日発売
- シーズン02 ~魔法使いのレシピ~(KICA-808) 2006年11月22日発売
- シーズン03 ~Girl meets Cat~(KICA-809) 2006年12月21日発売
- シーズン04 ~偶然と必然の迷宮(ラビリンス)~(KICA-835) 2007年4月11日発売
[編集] DJCD
- WEB RADIO おとボク 聖應女学院放送局
- Vol.1(KICA-849) 2007年5月9日発売予定
- Vol.2(KICA-850) 2007年6月6日発売予定
[編集] DVD
- 全4巻予定
- Vol.1(1話~4話):(KIBA-91366) 2007年1月11日発売
- Vol.2(5話~7話):(KIBA-91367) 2007年2月7日発売
- Vol.3(8話~10話):(KIBA-91368) 2007年3月7日発売
- Vol.4(11話~特別編):(KIBA-91369) 2007年4月4日発売
- ※DVD第4巻の内箱や外箱の印刷に誤植があり、アニメ版の公式ホームページにて謝罪文が掲載されている。