夏川りみ
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夏川 りみ(なつかわ りみ、1973年10月9日 - )は沖縄県石垣市出身の歌手で、本名は兼久 りみ(かねく りみ)。旧芸名は星美里。
所属事務所は三井エージェンシー→フリー(ビクターエンタテインメント預かり、2007年1月~)
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[編集] 概要
- 幼少期から父親に連れられて各地ののど自慢大会に出場して主に民謡を歌い多数の賞をもらう生活だった。そのためねたみから地元でいじめにあうことが多く、早く石垣島を出たかった。中学時に上京、田辺エージェンシーに所属。堀越高等学校に入学し、ポニーキャニオンから演歌歌手星美里としてデビュー、ぱっとしないまま、一時帰郷し、姉の飲食店を手伝ったりラジオのアシスタントをして、再デビューした。
- 『涙そうそう』で一躍有名となり、それ以降、「童神~ヤマトグチ~」、「ココロツタエ」、「愛よ愛よ」などのヒットを放つ。堀越高校卒業で、SMAPの稲垣吾郎とは高校の同級生(修学旅行で一緒の班だった)。
- 現在では沖縄県出身であることを再認識し、沖縄関係のコンサートへの出演が多く、また沖縄関係の雑誌にコラムが載ることが多い。
- 天性の歌声と実力がありながら、リリース曲の多さの割にそれらが生かされた曲にそれほど恵まれてはいない、という評価も多い。
- 最近では、特に「涙そうそう」を歌うときなど、三線を弾きながら歌うことも多い。
[編集] 特徴
- 歌う時、手話のような振りをする時がある。「童神」での赤ん坊を抱く様子や、「さようなら ありがとう」での“笑ってね”という歌詞に合わせた“笑う”という手話、など。2006年の紅白歌合戦で「花~すべての人の心に花を~」を歌唱したときも、歌詞にあわせて手話を行なった。
- コンサートなどでは鼻緒付きの履物を履いていることが多い。沖縄の特産品であるおとひめサンダルを履いていることが多い。
[編集] 略歴
- 1984年 「素人名人ちびっ子大会」で優勝。
- 1986年 第10回「長崎歌謡祭」グランプリを史上最年少で獲得。
- 1989年 星美里の芸名で「しほり」にてポニーキャニオンから演歌歌手としてデビュー。
- 1996年 引退、沖縄県那覇市の姉のもとに移住。
- 1998年 琉球放送のラジオ番組「岩ちゃんのビタミンラジオ」で本名の兼久りみの名前でアシスタント出演。再デビューのためアシスタントはこの年限り。
- 1999年 芸名を夏川りみとし、「夕映えにゆれて」で復帰(但し、演歌歌手としてではない。)。
- 2001年 「涙そうそう」発売。
- 2002年 第53回「紅白歌合戦」初出場。以降、2006年まで5回連続出場(曲は2005年まで「涙そうそう」、2006年は「花」)。第44回「日本レコード大賞」で「涙そうそう」が金賞受賞。
- 2003年 第45回「日本レコード大賞」で「童神」が金賞受賞。
- 2004年 第46回「日本レコード大賞」で「愛よ愛よ」が最優秀歌唱賞受賞。
- 2004年 愛知万博NHK関連番組ソング「ココロツタエ」発売。
- 2005年 テレビアニメ「ドラえもん」(テレビ朝日系)の26年ぶりに変更されるオープニング・テーマ曲「ハグしちゃお」を発表。
- 2005年 10月、オーロラ基金主催のベネフィットコンサートで、初の海外公演を実現。
- 2006年 全国高等学校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」の第88回大会歌唱者に選ばれる。(CD等の発売はなく、大会会場および朝日新聞社HPにて試聴可能だった)
- 2006年 名古屋の放送局・中部日本放送(CBC)の開局55周年記念キャンペーンソング「未来」を発売。
- 2006年 10月18日には、アンドレア・ボチェッリとデュエットした「ソモス・ノビオス~愛の夢」が含まれるアルバム「貴方に贈る愛の歌」が発売。
- 2006年 10月24日、初の台湾(台湾台北國際会議中心)公演。
- 2007年 1月14日の所属事務所三井エージェンシーとの所属契約満了をもってフリー(所属レコード会社のビクターエンタテインメント預かり)に。また、同2月からのステージ活動休止、同4月からすべての活動停止を発表。
[編集] 涙そうそう
オリコンシングルチャートトップ100登場の歴代2位(2005年10月24日付現在で147週ランクイン)、オリコンカラオケチャートで37週1位(2005年11月14日付現在、ただし連続ではない)を記録しているロングセラー。
BEGINが歌っているのを耳にした夏川が、自身も歌いたいと申し出た。偶然にも、BEGINのメンバーと夏川の姉が同級生であったことも幸いし、BEGINも快諾したことから夏川の歌手人生が大きく変わりだした。
[編集] ディスコグラフィー
いずれもビクターエンタテインメントから発売
[編集] シングル
- 夕映えにゆれて(1999年5月21日)
- 花になる(2000年2月23日)
- この星を感じて:「松下グループ」CMソング
- 涙そうそう(2001年3月23日)
- 道しるべ(2003年3月19日)
- 鳥よ(2003年8月27日)
- 童神~ヤマトグチ~(2003年9月26日)
- 涙そうそう~Special Edition~(2004年3月23日)
- 「涙そうそう」の100万枚出荷を記念する特別限定盤がCD-EXTRA仕様、「涙そうそう」プロモーションビデオを収録
- 愛よ愛よ(かなよかなよ)(2004年7月21日)
- ココロツタエ(2004年12月16日)
- NHK「愛・地球博 関連放送」テーマソング
- さようなら ありがとう(2005年11月2日)
- ハグしちゃお(2005年12月21日)
- テレビ朝日系アニメ「ドラえもん」オープニングテーマ
- さようなら ありがとう ~天の風(アマノカゼ)~/未来 (2006年8月23日)
- 未来:CBC開局記念ソング
- 「さようなら ありがとう」は、楽曲提供者小渕健太郎氏が、ご自身の亡くなったお母様の視点になってみて書かれた。ただ、決して悲しい曲ではない、前向きな曲です。その彼の想いを再び吹き込むべく、小渕氏に再レコーディングを依頼。サウンド・プロデュースを快く引き受けていただき、今作が完成しました。
- タイトルに追加された“天の風”とは、大切な人がいつも側にいることを表した、“天の川”にインスパイアされた小渕氏の造語です。
- フルサト(2007年2月7日)
[編集] アルバム
- てぃだ~太陽・風ぬ想い~(2002年9月21日)
- 空の風景(けしき)(2003年3月26日)
- 風の道(2004年9月22日)
- 彩風の音(アヤカジノネ)(2005年11月23日)
- 想い風(ウムイカジ)(2007年3月9日)
- ソモス・ノビオス~愛の夢:アンドレア・ボチェッリとデュエット
[編集] ミニアルバム
- 南風(2002年3月21日)
[編集] ベストアルバム
- 夏川りみ SINGLE COLLECTION Vol.1(2005年3月16日)
- Rimi Natsukawa Selection(2006年9月22日)
[編集] カバーアルバム
- ファムレウタ~子守唄~(2003年10月22日)
- 沖縄の風(2004年2月25日)
[編集] デュエット・アルバム
- RIMITS~ベスト・デュエット・ソングス~(2006年3月22日)
[編集] DVD
- 琉球の風(2004年2月25日)
- 夏川りみ Concert Tour 2004 ∞un RIMI ted∞(2005年3月24日)
- VIDEO CLIP COLLECTION(2007年3月9日)
[編集] 参加作品
[編集] バラエティー番組
- 「SMAP×SMAP」(フジテレビ)
- 「森田一義アワー 笑っていいとも!」(テレフォンショッキングゲスト。フジテレビ)
- 「さんまのまんま」(関西テレビ)