忍ペンまん丸
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『忍ペンまん丸』(にんペンまんまる)はいがらしみきおの漫画作品。および、それを原作にしたテレビアニメ。 月刊少年ガンガン(エニックス 現:スクウェア・エニックス)で連載。全11巻。アニメは1997年から1998年にかけて放映された。
目次 |
[編集] 概要
『ぼのぼの』で有名な作者初の児童漫画である。話の展開としては同じく動物が主人公の『ぼのぼの』のような哲学的なストーリーは殆どなく、純とした明るい児童漫画であるが時折シリアスな展開も挿入されてくる。 ガンガンWINGに外伝が掲載され、月刊少年ギャグ王に短編ギャグの『忍ペンまん丸絵日記』が連載される。 第43回(平成9年度)小学館漫画賞児童向け部門受賞(エニックス、現スクウェア・エニックスとしては史上初)。しかしエニックスお家騒動の為、絶版。ファンからは絶版に対する非難の声も上がっている。復刊の予定は未だ不明(しかし、BOOK OFFや、古本市場など、古本屋で購入可能)。 連載後半からは、雑誌の読者から募集したキャラクターを登場させるために、ストーリーの構成上必ずしも必要ではなさそうな描写・挿話が入るようになっている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
動物達が忍者として暮らす山々の一つ・念雅山にある日、じいやさんがペンギンを連れてきた。『まん丸』と名づけられた天然ボケなペンギンは、頭領のネンガ、先輩のタヌ太郎・ツネ次郎など、お山の変な仲間たちと修行に励む毎日を送ることになるが、念雅に代々伝わる天容の笛がネンガの弟ギオが率いる羅門衆に奪われてしまった。それを取り返すべく、まん丸とタヌ太郎とツネ次郎が旅に出るが・・・。 漫画版ではストーリーの途中まん丸達がギオを探す為、山から離れ旅に出る長い話となり登場人物も限られていたが、アニメ化が決定すると旅に区切りをつけ再び念雅山付近が中心の話となる。アニメ版では旅の中で起こった話も山付近の話に直されている。
[編集] 登場人物
[編集] 念雅山
念雅流忍者が住む山でネンガとまん丸達は民家で生活しているが、他の念雅流忍者は別々に暮らしている。
[編集] 念雅流
三流派のうちの一つ。伊賀流や甲賀流とは違い、特に決まった動物が集まっているわけではない。当主は代々「ネンガ」の名を受け継いでおり、現在は七代目。先代のネンガはオオカミであった。
- まん丸(-まる)声優:池澤春菜
- 主人公。じいやさんによって動物園から連れて来られた、ペンギンの新米忍者。南極近くのシシカト島出身。特技は動物園時代に習得した算数とサッカーで、Jリーグに入るのが夢。南極時代の「ペンちゃん(ミカエル)」→動物園時代の「ピーピーくん」→じいやさんのつけた「デイジーちゃん」→ネンガの名づけた「まん丸」と、かなりの頻度で愛称が変わった経歴を持つが、本名は不明(元々は野生なので無い?)。原作では「こまったな」、アニメでは「ボクってやっぱり、運がいい!」が口癖。
- おとぼけ路線一直線で素直な良い子。誰にでも「~さん」と敬称をつけるなど礼儀も大変正しい。それゆえじいやさんやネンガ等、誰からもかわいがられるが、素直すぎるので世間の常識からはかなり外れている。主にボケ担当。だが、いざという時は思わぬ頭脳プレイを見せることがあり、「利口だかバカだか分からない」と云われる。普段の生活では、新入りの仕事として料理をよく担当するが、とてもマズい(原作のみ)上に、献立自体もメチャクチャである(が、タヌ太郎・ツネ次郎はネンガのいいつけを守り、なんでも残さずに食べる)。折り紙の腕は人間顔負けで、ひょんなことにより折り紙で作った物を本物に変える「おりがみの術」を中盤に習得し、以後はそれを頻繁に使うようになる(ただし、折り紙で作った食べ物は、本物にしても「紙っぽい」味がしてしまう。また、大きさも変わらない)。ゾウが大好き。寝相が極度な程に悪い。
- 通常の念雅流忍者の使う、心静かな時に起こる「静極念(せいきょくねん)」とは違い、困る・怒るといったような感情、心が動いたときに術が発動する「動極念(どうきょくねん)」を操る。これは非常に貴重な素質で、潜在能力は桁外れ。修練の末、念雅流の奥義とされる「現神の術(げんしんのじゅつ)」をはじめ、様々な忍術を使えるようになった。アニメ最終回では、紫狼沙を殺したギオへの怒りで巨大な力を覚醒し、みんなが与えてくれた力でギオを倒した。
- タヌ太郎(-たろう)声優:山口勝平
- タヌキの忍者。勝気で口が悪く、怒りっぽい性格であるが、お人好し。基本的には鉄拳制裁するツッコミ係だが、ボケもやる。真美子に惚れている。
- 「タヌ太郎忍法」という独自の忍法を編み出すが、珍妙なものばかりで実戦では全く役に立った例がない(自分の踊りを相手に伝染させる「ハラダイコダンスの術」、物(中身の入った鍋物や石)をひっくり返す「真空転の術(しんくうてんのじゅつ)」、相手の腕に血豆を作る「血豆の術」など。いずれもツネ次郎を相手に試した術)。特技は「どんなものでもご飯にのせて(お湯を注いで)食べれば分かる」こと(例:「これは病原菌の味だ」)。3人の中で1番料理がうまいが、包丁で指を切ったり火傷をしたりと危なっかしい。多少粗暴な母を狂うほど思っている。
- ツネ次郎(-じろう)声優:関智一
- キツネの忍者。基本的に温厚で真面目な性格。バラバラな性格の仲間達をまとめあげる役目を担っているが、タヌ太郎とは喧嘩が絶えず、慌てたまん丸の強烈な術でお仕置きされることもしばしば。好き嫌いが激しい。
- 特技は裁縫。極度の閉所恐怖症で、狭くて暗い場所に入るとすぐに泣き出し、赤ん坊のように指を吸い続ける。突き指などになりやすい病弱体質でもある(本人いわく、高齢で病弱な母からの遺伝)。また、ありとあらゆる病気や怪我の中でつき指が一番嫌い。タヌ太郎とともにじいやによって動物園から連れてこられた。アニメでは「チョー△△」が口癖。
- ネンネン
- 羅門衆・粘心の体の一部である粘土が、紫狼沙に切り落とされた後に自我を持ったもの。自分の意思で行動し、本体同様自由に姿を変えることができる。
- まん丸達と仲良くなり、いつも一緒に行動する事に。しかし不死身なのをいい事にまん丸と「合体動物ごっこ(合体ゾウさん)」につきあったり、タヌ太郎にイジメられたり(食べられる、枕にされる、蹴られる、突き落とされる等)、大変な目に合う頻度が高い。言葉が話せずジェスチャーで意思を伝えるため、特にタヌ太郎には変な解釈をされがちである。
- ネンガの座布団がお気に入りの昼寝スポット。寝ている間にとんでもない目に遭うことも。
- ネンガ様 (-さま)声優:小杉十郎太
- 念雅流七代目当主であるクマの忍者で、天容の笛の現所有者。普段は閉じている目は、本気を出すときにだけ開く(開いたその目はまん丸曰く「正しそうな目」)。ギオの実兄。先代ネンガの弟子。まん丸達の師匠。アニメでは、衣装の色が違う。
- 既に80を越える老齢だが、天容の笛の力で若々しい肉体を保っている(保たされている。原作での設定)。「現神の術」や、隠された真の奥義「大念星の術(だいねんじょうのじゅつ)」を含めた全ての念雅流の術を極めた実力者。寡黙だが厳しさと優しさを備え、まん丸達にも心から信頼されている。しかし、密かに人形遊びやブランコといった子供っぽい遊びを行う、携帯電話はアンテナをつかんで上下逆のまま使って話したり、横に持って揺すったりする、かわいいと思ったものには無条件でニコニコとついて行くなど、高齢の割に性格はやや幼稚でお茶目な面がある。迎えた弟子に名前を付けるのはネンガの役割だが、「分かりやすい」という理由から、完全に第一印象のみで命名する。子供はお菓子を与えるが一番喜ぶと本気で思っており、常につぶつぶポッキーのような菓子を持ち歩いている(危険な旅をしたまん丸たちへの報酬もそれだった)。
- 物語後半では、敵に対抗する為に、やったこともないムチャな術を行い、失敗する事が多くなる(火を吐いたために唇が火傷で腫れあがる、巨大化を試みるも均一に大きくなれずバランスがめちゃくちゃになる、等)。アニメ最終回ではギオの術で洗脳されそうになるが、紫狼沙に助けられ、正気を取り戻した。
- 先代ネンガ(せんだい-)
- ネンガの師匠で紫浪沙の父。紫浪沙によると「ネンガとギオを後継者とした後、身を引いたが、すでに死んだも同然の肉体で生きている」らしい。
[編集] とろまぬけ軍団/ドベ軍団(アニメ版)
念雅流の予備忍。年に一度行われる昇忍試験に受かれば晴れて念雅流の忍者になれる。タヌ太郎曰く「とろい+のろま+まぬけ」で「とろまぬけ軍団」との事だが、アニメでは「ドベ軍団」に変更されている。また、アニメ版では旅編で登場した一部のサブキャラ達が、勝手にドベ軍団に加わっている描写があった。
- とり郎(-ろう)声優:小桜エツ子
- トリの忍者。こんな名前だが、れっきとした女の子(名付け親は、無論ネンガ)。軍団では唯一の(比較的)常識人で、しっかり者。
- 突風を起こして相手を吹き飛ばす「突風の術」が得意技だが、反動で自分も空の彼方まで吹き飛んでしまう。その際に「役立たずのお姉さんでゴメンね~」と謝りながら飛んでいくなど、やや自虐的な面がある。
- 自ら育てた樹木忍群「木」という部下を持つ。とり郎の掛け声で一斉にイガ栗を落とすという技なのだが、基本的にはただの木なので、敵が近くを通らない限り術が命中しない上に、年に一回しか技を出せない。
- モン郎(-ろう)声優:長沢直美
- モグラの忍者。元は甲賀のパシリだったらしいが、タヌ太郎とツネ次郎にどつかれて念雅流の予備忍に。いつもへらへらとしており、自分の考えというものがない。そのため、簡単に他人の意見に従ってしまう。
- 一応は元スパイなだけに情報通。珍しいものが大好きで、「何かくれる?」が口癖。この世に二つと無いものでさえあれば、何でももらってしまう(ペンギンのワキ毛やタヌ太郎の鼻クソ左右ワンセット等、「これは珍しい」と言われたものなら何でも喜ぶ)。右手に大きな鉄の爪をつけているが、タヌ太郎に取られてしまったことがある。
- 亥助(いすけ)声優:巻島直樹
- イノシシの忍者。自称物知りで、「オレは世界を見てきた」が口癖。なぜかいつも木に縄で縛られてるが、本人いわく縛られてるほうが力が出るらしい。昇忍試験などで動かなければならない時は、根を引っこ抜いた木を背負っている。
- 変郎(へんろう)
- いつも蛙のハリボテを着けており、一言も喋らないため、正体は一切不明。
- とても珍しいもの(特に食べ物?)が好きらしく、モン郎とはなにかとウマが合う。
- くじ郎(-ろう)声優:緒方賢一
- 湖に住むハリネズミの忍者。湖に封じた魔物を見張っている。:全身から紙のくじでできた針が生えており、引いたくじの色によって使える術が決まるのだが、一つを除きほぼ役に立たない。
- 青→雲がおいしそうなお菓子の形になる。子供を喜ばすための術。
- 黄→部下の針造が生まれる。ただし、3ヶ月かけて育てないと、役に立たない。(アニメでは黄は出ない。)
- 赤→これを引いた相手を赤面させる。
- 紫→自分の頭に紫色の花を咲かせ、相手を動揺させる。(アニメでは自分の頭に紫色の花を咲かせ、相手を感動させる術になっている。)
- 黒→地震を起こす術。しかし、震度2の弱震。
- 白→このくじに触った相手を凍り漬けにする。これが唯一まともな術である。
- アニメでは勇気と気力を振り絞り、紙くじに頼らず術を使った。
- 昇忍試験に落ちた時に貰える残念賞のボールペンを(アニメでは二本)持っている。寂しい夜はボールペンをカチカチしながら眠るという。
- 馬吉(うきち)
- 忍者かどうかは不明。「天気馬」と呼ばれ尻にヘビが噛み付いていて、一匹なら曇り、二匹なら雨らしい。その他の天気は不明。
- 天気の話をするとどこからともなくやってきて、そのまま崖から落ちていくが、崖下のねずみ草をたべることで生還する。
[編集] 甲賀の山
念雅山の東にあり、山の中に散在する岩屋に忍者たちが住んでいる。
[編集] 甲賀流
三流派のうちの一つでサルの忍者集団。ほとんどの忍者は桃色の装束を着ている。現在の頭領は白老。最終決戦の後はお好み焼き屋をやってるらしい。
- 白老(はくろう)声優:加藤精三
- 甲賀流頭領。関西弁で話す。何かとつけてくだらない小噺を話したがるが、秘められた意味は深い。黒龍斎に実の息子を殺された過去があり、まさに犬猿の仲となる。それゆえ天容の笛をはじめとした様々なことでずっと争っているが、笛自体をそこまで欲しがっているわけではない。
- まん丸と触れ合ううちに影響を受け、情に目覚めていく。ガン吉との会話中でもよく「あいつ(まん丸)はカワイイ」と言っており、まん丸を気に入っている様子だが、あまり表には出さない。終盤近くで和解する。
- アニメ版では、改造したボロットで作られたマズイ鯛焼きを食べ「こんなもん食えるかー!」とちゃぶ台を出してきてひっくり返すなど、『巨人の星』の星一徹の様な事をした(声優の加藤精三が一徹役をやっていた事にちなんだ、ムトウユージ演出回でのパロディ。ムトウは楽屋落ちやパロディを多用する人物として知られる)。
- ガン吉(-きち) 声優:高木渉
- 甲賀の念雅山へのスパイ。卑怯な手段を好み、それを誇りに思うほどの外道であったが、念雅山に来ているうちに、白老同様、まん丸に影響を受けてしまい、お節介さを表していく。同じようなスパイのドタ八とは仲が悪いものの、なぜか行動を共にすることがかなり多い。
- 漫画版終盤にて白老のもう一人の息子だと判明。伊賀に命を狙われる恐れがあると白老が判断したため、ずっと秘密にしていた。白老が父であると知って直後から、取って付けた様に「お父様」と呼ぶようになった。
- 二面猿(にめんざる) 声優:柳原みわ
- お爺さんと子どもの2つの顔を持つ猿でフタを開けたものを吸い込む瓢箪を持っていて、もも助を吸い取った。
- メンダヌキ
- 真っ白い仮面をかぶっていて、そこに書かれた顔の者に化けることができる。黒龍斎やネンガに化け、ひどい目にあった。
- 助猿(すけざる)
- あやつり蝶という顔に取り付いた者をあやつることができる蝶をあやつっている。
- まとまり
- 吸ってくしゃみをすると顔のパーツが真ん中にまとまる不思議な粉を持っている。ひろがりとは兄弟の関係。
- ひろがり
- 吸ってくしゃみをすると顔もパーツが離れる不思議な粉を持っている。まとまりとは兄弟の関係。
- うさぎとび次郎(-じろう)
- 米のような外見をした、小さな偵察用生物。伊賀のはえずり太郎に対抗して作られた。名前の通り、常にうさぎ跳びで移動する。もともと100匹もの数がいたのだが、スズメに食べられて数が減ってしまった。
[編集] 伊賀の山
念雅山の西にあり、伊賀流忍者は大きな屋敷に陣取っている。
[編集] 伊賀流
三流派のうちの一つでイヌの忍者集団。紺色の装束を着ている。現在の頭領は黒龍斎。最終決戦の後は甲賀のお好み焼き屋に負けずにたこ焼き屋を始めた。
- 黒龍斎(こくりゅうさい)声優:藤本譲
- 伊賀流頭領。1400もの忍法を操る事のできる実力者。他の流派の頭領2人に比べるとかなり血の気が多いが、本当は子供好きな性格。狂犬病の発作が起こると性格が豹変する。文字通り甲賀流とは犬猿の仲で、かつての戦いで白老の息子を殺し、その報復として妻を殺された過去がある。
- 天容の笛をかなり執拗に狙い、ついに手に入れる。取り返そうとしたまん丸たちを天に落とそうと笛を吹くが、逆に自分が天に向かって落ちてしまう。その後しばらく治療法が見つかるまでは、重石を腰から下げて生活せざるを得なかった。しかし、それに懲りる事が無く、用心棒を雇ってまで笛を狙い続ける。アニメではなんとか元に戻れたようである。
- 一の坊(いちのぼう)声優:龍田直樹
- 伊賀流忍術師範のチワワ。黒龍斎の参謀的な存在。
- 目が大きく、くりくりしている。しかし身長はかなり小さい(黒龍斎の半分以下)。自ら動くことは少ないが、時に「分裂の術」(質量のある分身だが、分裂なので極端に小さくなる)を駆使し黒龍斎に仕える。
- もも助(-すけ)声優:金丸淳一
- 黒龍斎の息子で、母親(黒龍斎の妻)似のダックスフント。
- ハワイで修行をしていたため、やや英語交じりで喋りが軽い。派手好きの性格で、術も派手だが、拾い食いがやめられない。まん丸を殊更にライバル視する。「ヘロービューティホー」と言ってよく登場する。まん丸に勝負を挑んでは、いつも負けっぱなしである。ハイテク好き。
- ドタ八(-はち)声優:千葉一伸
- 伊賀の念雅山へのスパイ。自称「影のドタ八」。命令に忠実だがのんびりとした性格で、ズーズー弁を話す(都合が悪くなると、ハードコアズーズー弁になる=かなり訛った津軽弁になる)。炎の術が得意(ただし、自分が火傷してしまう事がある)。幾つか術を持っているが、やったらすぐに逃げてしまう。
- 昔は飼い犬だったらしく「お手」といわれると体が反応してしまう。同じようなスパイのガン吉とは仲が悪いものの、なぜか行動を共にすることが多い。
- ボーボー丸 声優:川鍋雅樹
- 伊賀流の一人。門番をしているが、黒龍斎の側近をすることもあるらしく、天容の笛で黒龍斎がさかさまになった時は縛られていた。
- いちいち大きな声で「ワン」と返事をするせいでよく黒龍斎に怒られている。
- みの助 声優:室園丈裕
- 伊賀流の一人。なぜかサングラスをかけている。よくボーボー丸と一緒にいる。
- 馬風丸(ばふうまる)
- 伊賀忍者のひとり。草をあやつることができ、まん丸たちを苦しめる。しかしネンガにとらえられ命乞いをする。
- 長い毛に隠された目はとてもかわいく、命乞いをされたネンガはつい許してしまった。
- はえずり太郎(-たろう)
- 伊賀が偵察用に使う、一つ目の小さな生物群。その名の通り、這いずって動き回るが、行動力は高い。総じて、子供を作るのが早い。何を考えているのかはいっさい不明。
[編集] 用心棒
伊賀に雇われた用心棒たち。
- ギネン
- 怖い顔で冗談をやるやつ。相手の言葉を何を言ってるのかわからなくさせる「言葉痺れの術」や、口から衝撃波を吐く「大音声の術」を習得している。近道で滝から落ちてきたネンガに衝突され気絶してしまう。
- 配屋(くばりや)
- あらゆるものを配り、それを受け取るといかにくだらない物でも受け取った者は喜んでしまう術?を使う。ネンガに爆弾を配ろうとしたが、背後に現れたチョップマンにチョップされ爆弾が爆発、伸びてしまった。
- まん丸からは「旅人さん」と呼ばれ、配屋とチョップマンを探していたまん丸が間違って「チョップさん」「旅人マン」と言ってしまい、それを聞いたネンガは間違って名前を覚えてしまった。
- 火留導士(ひるどうし)
- ヒルを口に取り付かせ、みんなが向かい合った瞬間に火を噴かせる「火唇の術(かしん-)」を使う。
- 蟻王(ありおう)
- 踏むと爆発する蟻をあやつっている。蟻が雨で溺れたため逃走。
[編集] その他
- 紫狼沙(しろうさ)声優:中原茂
- 山の中でどの流派にも属さない、クールな一匹オオカミの忍者。風を操る忍術「狼風戯(ろうふうぎ)」を得意とする。ネンガとは永遠のライバルで、彼の幼稚な趣味を知っている数少ない人物。まん丸からはたまに「白ウサさん」と呼ばれる。乱子に一方的に惚れられ、成り行きで弟子として迎え入れることになる。
- 彼自身、その正体はネンガの師匠の六代目ネンガ(先代)の息子である。父に過酷な運命を強いる天容の笛を壊すために山へとやってきた(原作での設定)。
- アニメの最終回では最終決戦の際、ギオの術で刺されそうになったまん丸を庇い、1度死んでしまう。だが、天容の笛とまん丸の強い願いによって生き返った。
- 原作でもアニメでも、まん丸やネンガを助けるなどして、かなりおいしいポジションに位置している。
- 乱子(らんこ)声優:かないみか
- 紫狼沙に惚れて、一方的に追いかけるウサギのくノ一。あまりの強引さに紫狼沙も折れたのか、いつの間にか正式に弟子となった。勝気でお転婆であるが、きれい好きという女の子らしいところがあり、面倒見の良い性格。足が大きいのがコンプレックス。ものすごく速いスピードで走れるが、ブレーキが効かないのが欠点。アクロバティックな技をいちいちみんなの前で披露し、タヌ太郎にとってはイライラする原因となっている。
- まん丸からは最初「へノ一の乱子ちゃん」と間違えられて呼ばれ、それをタヌ太郎が面白がってそのまま使われるようになってしまった。アニメ最終回のエンディングでは、紫狼沙にお弁当を作ってもっていくなど、なかなか良い感じである。
- 元々はアニメオリジナルのキャラクターだったが、人気が出たからか原作にも後半から登場。
- タヌ太郎の母(-はは)声優:?
- ふたこぶ山という山に住んでいる。タヌ太郎日く「悪い事(木の枝を折るとか)すればごっつんこ、いい事(折った木の枝を元に戻す)すればニコニコ顔」する肝っ玉母ちゃん。川に来てはダイピングボディプレスするのが健康法らしい。
[編集] 人間達
- じいやさん 声優:長島雄一
- 動物達が忍者として暮らす山の地主。姓は「松平」、名は不詳。本名「じいや」。
- ネンガとは幼馴染。まん丸を溺愛している。まん丸を山に連れてきたのは、山のアイドルにすることで争いを収めようと考えての事だった。様々なものを発明するが、あまり役に立たない。顔が気持ち悪いくらいリアルになることがある。
- 山の動物たちを忍者にしたのはじいやの先祖であり、また以前の戦いを仲裁したのはじいやであった。
- 原作ではまん丸から「じいやさん」、アニメでは「おじいちゃん」と呼ばれていた。
- 真美子(まみこ)声優:内川藍維
- じいやさんの孫娘。料理が得意。タヌ太郎に惚れられている。原作でのネンネンの名づけ親。原作ではあまり登場せず、台詞も少ないが、アニメでは白老を説得するなど、結構活躍している。
- ミスターボロット 声優:松尾銀三
- じいやさんが発明したロボット。ユーモアを持たせるため、体にボロボロの模様が書かれている。
- 様々な仕掛けが施されているのだが、あまり役に立たない。操作コントローラーはビデオのリモコン。ボタンを押すたびに何かを叫ぶ(大抵はじいやさんの好きな物が多い。「もなか」「冷やし中華」など)。ボロット自身が傾くとセンサーが作動して「たすけてぇえ」という情けない声が響き渡る。
- 後に数回改良を施され、最初はぶっ飛んでいくザック、また次はタイヤキ機(全自動ですぐにできるが、吐いてしまうほどマズイ)、最終的にはロケットにされてしまった。しかしどんなに改良されても「たすけてぇえ」だけは残り続けた。
- アニメでは何故か黒龍斎に惚れられて、番組最後のおまけで一緒にダンスをしたこともある。
- 亀山サトル(かめやま-) 声優:桜井敏治
- まん丸が動物園に居た時の飼育員。カメに似た顔を持つ。通称「サトルさん」。
- 心優しい性格で、まん丸もよく懐いている。彼が「はぁあぁい!」とイワシを投げると、どんな動物でも口でキャッチしたくなる。
- チョップマン
- じいやさんの新兵器。あいさつとかお礼をした場合それがそのままチョップになる。
[編集] 羅門城
ギオの居住地で、羅門衆(らもんしゅう)の総本山。実は城自体のほとんども粘土でできている。
[編集] 羅門衆
ギオや粘心が粘土から作り出した忍者集団。粘土なので、不老不死。彼らの命令でまん丸たちの前に立ちはだかるが、やはり世界観上、ギオ以外はどこかボケた奴が多い。
- ギオ 声優:堀之紀
- ネンガの弟にして、同じく念雅流の後継者。そして羅門衆の頭領でもある。後継者になった時にはネンガと戦い勝利したが、その時にネンガが本気を出していなかったことでプライドを傷つけられ、山を離れた。アニメでは禁忌の力を駆使した術を使ってネンガに挑んだが、ネンガの術によって封印された。
- 原作では、天容の笛から長い間離れたために老化が始まり、これを解決する為に天容の笛を奪おうとする。アニメでは、禁忌の力「暗黒意念」に手を出した報い(副作用)によるものとなっている。また、アニメと原作では目的が多少異なっている。
- 最終的には、ネンガが使用した大念星の術に笛ごと吸い込まれそうになり、最後の手段で天容の笛を吹いて大念星の術ごと全てを天に落とそうと試みるも、天容の笛に後継者としての印を消され、自らが天に落ちて行くという悲劇的な最期を迎える。アニメ最終回では天容の笛に見限られ、粘心や羅門城と共に崩れ堕ちていった。
- 粘心(ねんしん)声優:中嶋聡彦
- 羅門衆の参謀。全身が粘土で出来ており、自在に姿を変えられる。粘土に命を吹き込む能力をギオにより与えられた。この世界唯一の正統派悪役であるギオに対し、粘心はなかなかユーモアがある性格。故にまん丸とは結構ウマが合う時もある。天容の笛を奪う際、紫狼沙に身体の一部を切り落とされ、それが自我を持ちネンネンとなった。原作では、まん丸の現神の術で空気を固められ動けなくなる。
- 手下第一号(てしただいいちごう)
- 粘心の手下で、羅門衆の中で一番かわいいが一人称が「わし」。手から火の玉を放つことができる。
- 本名は不明。わざと、落ちたふりをし、ケガしたと思わせ、殺そうとしたがツネ次郎の気療によりケガしていないことがばれた。そしてまん丸たちを殺そうとしたが合体手印念・意念スーパーボム(がったいしゅいんねん・いねん-)にふっ飛ばされて帰っていった。
- アップルン 声優:渕崎ゆり子
- 羅門衆の一人。女の子だが、本名は血煙林五郎(ちけむり りんごろう)。リンゴらしく食べられたいと思っている。
- 原作版では「現神の術」、アニメ版では暗黒意念によって生まれた存在になっているらしく、普通のリンゴのように一口食べてくれたまん丸の優しさに触れた(アニメ版ではギオの支配から解放された…が、どちらでもまん丸は腹を壊した)。
- ヌーマ
- 粘心の手下。1度目は沼に、2度目は地面になり、まん丸達を呑みこんだ(まん丸は作戦として自分から呑みこまれた)。内側からのまん丸達の「合体手印念・意念トルネードマキシマムスペシャル(がったいしゅいんねん・いねん-)」を食らい、真ん中に穴があいた。3度目は穴のあいたところに木を打ちこまれ動けなくなったが、穴のあいたところの後ろ側を自分で引き裂いて帰った。
- 喜怒哀楽(きどあいらく)声優:喜・置鮎龍太郎、怒・宇垣秀成、哀・?、楽・一条和矢
- 羅門衆の一人。火の玉のような四人組の刺客。合体することで巨大な火の玉になることが可能。漫画版では単に粘土が燃えているだけの存在。だがアニメ版では(「現神の術」と暗黒意念で作られた)鬼火という設定で、憑いた相手を「喜・怒・哀・楽」の感情に取り憑かせるという「忍法・鬼火操りの術」を使用した。
- ビリ助(-すけ)声優:?
- 羅門城の番兵。高圧電流を帯びた丸い生物で、城を取り囲む草むらにばら撒かれている。まん丸たちが羅門城に侵入する際は「突風の術」による特攻作戦で突破されたが、タヌ太郎だけモロに落ちて焦げてしまった。
- モジー 声優:茶風林
- 羅門衆の一人。文字に書いたことが本当におきるモジモジの術を使う。まん丸が何でも拾う癖を利用し象の人形に文字を書いて術を使っていた。ガラス瓶に石を入れてカチャカチャする音が苦手。まん丸とくだらない戦いを繰り広げ、イラついたタヌ太郎に魚で殴られてやられた。
- センタク丸(-丸)声優:島香裕
- 羅門衆の一人。水中に潜んでおり渦を発生、吸い込まれた者の心を入れ替えることができる。ただ実際は本当にただの洗濯機らしい(ツネ次郎曰く)。
- 土喰いのモウラ 声優:広瀬裕
- 羅門衆が念雅山に直接送り込んだ刺客。土を食べ、尖った岩を吐き出す力を持つ。
- 亥助から聞き出したネンガの修練場の土の中に先回りして待って、天容の笛を奪おうと思いきや、ネンガの修練場にガン吉がしかけた爆弾がなぜかモウラ自身の所に落ちて、モウラが膝で踏んでしまい、爆発し、その衝撃で川にふっ飛んでいき、流された。
- 剣鳥
- 粘心の部下で、名のとおり巨大な鳥。体は鳥のように羽があり、速く羽ばたく事ができて、尾が剣のようになることができる。まん丸をさらい、タヌ太郎とツネ次郎に「ネンガに伝えろ、天容の笛を持って、念雅の大釜に来いとな」といい、念雅の大釜で待って、約束どうり来たネンガを尾で斬りきざもうとするが、ネンガに雲球で倒された。粘心に逆襲のチャンスを与えられ、感染したあらゆる者が24時間以内に死滅するがサルだけは一生眠り続ける病原菌のサルモネル菌をばらまき、ネンガたちを殺そうとしたが、まん丸のおり紙の術で病原菌を食べるかわいいちゃんに念雅山の病原菌を全て食われたので帰った。
- 足丸
- 粘心が作った、拘束用の足だけの生き物。ズボンを履く感覚で対象にはまり目的地へ運ぶ。
- 四面モアイ(しめん-)
- 粘心が作った、羅門城の牢屋代わりの生物。顔が4つあり、4人を口にくわえて捕らえることができる。下手にもがくと逆に吸い込まれていくというたちの悪い機能を持つ。実は口の中をくすぐることで脱出することが可能だが、逃げると「くおおおおおん」という鳴き声の様な警報を発生させる。
- 見張り
- 羅門城の四面モアイの見張り。半透明で見難くアヒルの様な姿をしているため、まん丸に「みにくいアヒルの子」と言われた。
- 異様なほど弱く、まん丸につねられて泣いてしまった。
- ???
- まん丸が通っていた洞窟上の道を進んできてまん丸を押し出してしまった。羅門城の警備代わりとも考えられる。
- ゴムオ
- 粘心が一年かけて作り上げた羅門衆最終最強の刺客。普段はまん丸よりも小さい体だが、風船のように空気を取り入れて自在に巨大化する効果を持つ。最期は空気を取り入れすぎて皮が薄くなり、ヤケクソで突き刺したまん丸の刀で破裂した。
[編集] ギオが作った生物
皆ギオの「現神の術」によって生み出される。まん丸一行が追ってきているのを知ったギオが、追っ手をからかうために放った。
- 湖の怪物
- くじ朗によって湖に閉じ込められていた水から作られたクジラの様な怪物。地震の術で復活するも再び凍らされる。
- まる君・さんか君 (-くん・-くん)声優:まる君・水原リン、さんか君・渡辺久美子
- オニギリをモチーフにした兄弟。日々「どっちが兄になるか」で対立していた。実力はまる君のほうが強いが、最終的には精神的に強いさんか君が兄となった。見た目とは裏腹に、作品史上一二を争うシリアスなキャラである。
- 逃走する少女(とうそうするしょうじょ)声優:百々麻子
- 廃坑のガラクタから作られた少女。走るのがとても速く、廃坑の中をひとりで走り続けている。彼女を捕まえると、1つだけ願いを叶えることができる。捕まえる事が出来たまん丸に願いにより足を直してもらい、グレードアップした。
- はりがね君(-くん)声優:津久井教生
- その名の通り、針金でできた棒人間。針金と同じアルミニウム製品を主食とし、一円玉を稼ぐ為に全てのアトラクションが針金及び一円絡みのシュールな遊園地、「はりがねランド」を作っている。
- アニメ版では、独りぼっちによる寂しさから、はりがねランドを作り上げ、入ってきた者を楽しませようとした。事情を聞いたまん丸に「おりがみの術」でトモダチのはりがねちゃん(声優:岩井由希子)を作ってもらった。
- 本犬(ほんけん)
- 本に犬の体がくっついた生き物。天容の刀の刺さった岩山のある荒野にいて、天容の刀を抜こうとて失敗したものを本の中に閉じ込めてしまう。天容の刀が抜ければ閉じ込められた人は解放される。
- 貼り紙
- 前を通った者を指名手配する。金額はその人によって違い、ツネ次郎は7300円、タヌ太郎は3円、まん丸は一億円かけられた。
- ケン朗
- 剣玉から作られた生き物。剣玉を成功させるたびにやった人が欲しかったものなどを出現させる。しかし失敗すると嫌なものを出現させてしまう。難易度の高いものを成功させるほど良いものが出現する。夜だけの遊びであるため朝になると良いものも嫌なものも全てが元通りになっていた。
- 無念トリオ
- 大・中・小の無気力な顔の書かれた岩。崖崩れに紛れて相手の頭の上に取り付き、小は一日、中は三日、大は一年間無気力にさせる。
- 虫
- ダンゴムシの様な形をしていて、とある岩山の頂上の岩の下に多量に生息している。転がるとどんどん大きくなる性質を持っていて、風で坂道に落ち、まん丸たちの後ろを巨大化しながら転がった。
[編集] シシカト島
南極にある、まん丸の生まれ故郷。とてものどかな島で、まん丸曰く「すごく広い島」。
- まん丸のおとうさん 声優:若本規夫
- 風変わりな冒険家。色々なことに挑戦しており、「おとうさん拳法」という独自の拳法を編みだしたことも(ただし、ほとんどが逃げるだけ。攻撃技は2つだけあるが、思いっきり飛び跳ねなければならず、落ちるときはとても痛い)。心配しすぎると、あちこちをうろうろし始め、誰かにぶつかってしまう。
- まん丸のおかあさん 声優:紗ゆり
- まん丸の旅を認めてくれた、心の広いお母さん。何でも普通が一番だと思っている。まん丸いわく「普通のお母さん」だが、まん丸みたくどこか抜けているのも確か。
- ピピン 声優:西村ちなみ
- まん丸のガールフレンド。しっかり者だが、やはり変わった女の子。毎日別の場所に住む祖父母の所へ遊びに行ってあげている。ちなみに、まん丸より相撲(アニメでは、かけっこも)が強い。
[編集] 用語
- 天容の笛(てんようのふえ)
- 念雅流に代々伝わる、丸い形をした笛。「全ての忍者の頂点に立つ者」の証であり、かつて念雅と甲賀と伊賀が争いを起こした原因であった。念雅流の後継者がこの笛を吹くと、あらゆるもの全てが天に落ちると言われている。また、後継者以外が吹くと、吹いた者自身が天に落ちてしまう(重力が逆転し、空の彼方に吹き飛ぶ)。
- 念雅流の後継者は、額に「後継者の印」の印が刻まれる。その印を持つ者は、笛を守るために永遠に生き続けなければならず、笛にエネルギーを与えられ続け若いままになる。しかし、長いこと笛から離れていると老化が進み、最終的には死んだも同然の状態で生き続けることになる(原作での設定)。
- アニメ版ではもう少し単純になっており、「吹いたものが(しゃべる動物達が住む山の)忍者の頂点に立つ」と言い伝えられているが、正しく吹くことが出来るのは念雅流の後継者に値する存在のみになっている。アニメ最終回では紫狼沙を生き返らせた後、空の彼方へと飛んでいった。
- 印堂帯(いんどうたい)
- 念雅流の証となるもの。ピンク色のニコちゃんマークがついたヘアバンド。頭につけているだけで意念を鍛え、増幅させる。
- 元々は黄色い別のデザインだったが、アニメ化の際、前記のように変更され、以後出版された単行本では全て修正されている。
- 現神の術(げんしんのじゅつ)
- 念雅流最大奥義とされる術で強大な意念により、物質物体から神の如くに姿形を作り出し、更に極めれば命さえも作り出してしまう。
- 手印念(しゅいんねん)
- 念雅流忍者の基本技。意念を練り合わせて、手指から発射する。まん丸・タヌ太郎・ツネ次郎の3人で同時に技を出すと、「合体手印念」になる。場合によっては、「合体手印念・意念スーパーボム」「合体手印念・意念トルネードマキシマムスペシャル」といった風に、後ろにやたらと強そうなカタカナが並ぶことがある(タヌ太郎の気分で毎回変わり、最終的には「トリプル(ツイン)合体手印念」もしくは「合体手印念」の形で落ち着いた)。また、ネンガ級の実力者が使う強化版「意念砲」、進みながら分裂させて加速度を付ける「意念大連砲」もある。
- 雲球(うんきゅう)
- 意念を伝えることで自在に姿を変え、武器にも乗り物にもなる、念雅流唯一の武器。また、そのままの状態で飛び道具にもなり、熟練者が使うと銃弾並みの威力をもつ。
- サトルさん(※飼育員の「亀山サトルさん」とは別である)
- まん丸の雲球が亀の形に変化した物。顔つきが飼育員のサトルさんに似ていたことから、まん丸が名づけた。まん丸の意念に応じて、幾度も窮地を救っている。当初はスピードが遅かったが、物語の後半では、まん丸が成長したためかスピードが若干上がっている。
- ドベ
- 主にアニメに登場する。意味は、『ドベ軍団』というものがあることと、その中身から推して知るべきである。簡単に言えば、語感の通り「どうしようもない」などの意というか、本編での「バカ」の代用。アニメではキャラが何らかのボケをかまし、それに対してツッコミ(主にタヌ太郎、ツネ次郎)が『この○○○ドベがぁー!!!』と、○○○の部分に何らかの数値を入れてツッコんだりドツいたりした。
- 例:「この1536倍ドベがーーっ!!」
- 暗黒意念(あんこくいねん)
- アニメオリジナルの設定で、念雅流において禁忌とされる力。ギオはその力を手にしたため、急速な老化を起こしてしまった。
[編集] 単行本
- ISBN 4870251418
- ISBN 4870251612
- ISBN 4870251892
- ISBN 4870251957
- ISBN 4870252139
- ISBN 4870252244
- ISBN 4870252430
- ISBN 4870252716
- ISBN 4870253704
- ISBN 4870254786
- ISBN 4757500459
[編集] アニメ版
アニメはテレビ朝日系列(ただし一部系列局除く)にて1997年7月5日~1998年3月28日、全30回放送された。最初の3ヶ月は毎週土曜19:30~(ただし関西地区では『部長刑事』放送の関係で放送時間繰り上げ)、その後の6ヶ月は毎週土曜18:00~(通称 土6枠)に放送されていた。
[編集] スタッフ
- 監督:やすみ哲夫
- 脚本:山崎晴哉、翁妙子、北条千夏、やすみ哲夫、米村正二、桜井正明、楠部たくみ(楠部工)
- 総作画監督・キャラクターデザイン:末吉裕一郎
- 美術監督:中村隆
- 撮影監督:伊藤修一
- 編集:岡安肇
- 録音監督:小林克良
- 音楽:伊戸のりお、大谷明裕
- 色彩設計:松谷早苗
- プロデューサー補:市川芳彦(シンエイ動画)
- 文芸:楠部たくみ
- 制作デスク:柏原健二
- プロデューサー:梶淳(テレビ朝日)、渡辺哲也(電通)、加藤良雄(シンエイ動画)
- 製作協力:電通
- 製作:テレビ朝日、シンエイ動画
- OP:「ボクってまんまる」(作詞:坂田和子、作曲・編曲:小西真理、歌:安達祐実)*アニメでは2番が使用された。
- ED:「輝ける星」(作詞・作曲・歌:小松未歩、編曲:古井弘人)
[編集] 放映リスト
- 登場!!ヘンな忍者/まん丸アイドル化計画!?
- への一!?乱子参上/ミスターボロット大暴走!
- 初めてのおつかい大騒動/変身粘土!?ネンネン
- 恐怖の電話魔は誰だ?/スーパーヒーロー乱入!!
- めざせ!エステで弟子入り/大怪獣くじ引き作戦
- 怒りの折り紙禁止命令!!/オホホホ…迷走する少女!!
- 嵐の予感!謎の天容の笛(前編)/嵐の予感!謎の天容の笛(後編)
- 私をドベと呼ばないで!!/玉に願いを…
- まん丸の新たなる力!!/ポロット2号はダンスがお好き
- 笛はどこに?ド派手な強敵登場!!(前編)/笛はどこに?ド派手な強敵登場!!(後編)
- 昇忍試験だョ!全員集合/来たぞ!恐怖の笑いバチ
- 天の怒り!謎の笛ついに登場!!(前編)/天の怒り!謎の笛ついに登場!!(後編)
- はりがねランドへの招待状/迷い込んだ精霊の森
- お父さんと南極大冒険!/指名手配!まん丸は一億円?
- 最強の敵!!ギオ現る!(前編)/最強の敵!!ギオ現る!(後編)
- 恐怖…文字もじの術!!/燃えろ!おにぎり兄弟
- 初恋南極メモリー/ペットはコマルっち!?
- フロコプター大空中戦!!/激闘!ネンガ対紫狼沙
- 闇の罠!ネンネンの秘密(前編)/闇の罠!ネンネンの秘密(後編)
- 誕生!パオパオランド(前編)/誕生!パオパオランド(後編)
- 決定!あんたがリーダー/さあ、私を食べて…
- 帰って来たライバル!!/電撃!?タヌ太郎の婚約発表
- レベルアップ!!ドベ軍団/入れ替え魔・せんたく丸
- 逆襲!ギオの巨大戦艦!!(前編)/逆襲!ギオの巨大戦艦!!(後編)
- スクープ!ネンガ様開眼!!/巨大怪魚タロジを追え!!
- 乱子のムフフ大作戦/喜怒哀楽がとまらない!!
- まん丸の(秘)探偵日記/戦慄!!ネンガ様暗殺計画
- 運命の決着!!ネンガ対ギオ/旅立ち!笛を取り戻せ!!
- 突入!あれが羅門城だ!!(前編)/突入!あれが羅門城だ!!(後編)
- 輝ける未来、輝ける星(前編)/輝ける未来、輝ける星(後編)
[編集] ゲーム
[編集] 前後番組の変遷
テレビ朝日系 土曜19時台後半(1997年7月~1997年9月) | ||
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前番組 | 忍ペンまん丸 | 次番組 |
地獄先生ぬ~べ~ | クイズ!渡る世間は金ばかり?! ※19:00~20:00 |
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テレビ朝日系 土曜18時台前半(1997年10月~1998年3月) | ||
ザ・スクープ ※18:00~18:55、土曜深夜へ枠移動 |
忍ペンまん丸 | 遊☆戯☆王 |
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