梨元勝
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梨元 勝(なしもと まさる、1944年12月1日 - )は、芸能レポーターであり、株式会社オフィス梨元の社長でもある。この他にタレントや函館大学客員教授もこなす。東京都中野区出身だが、埼玉県与野市(現・さいたま市中央区)で育つ。長女はタレントの梨元麻里奈。
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[編集] 人物・来歴
- 1968年3月法政大学社会学部卒業。芝田進午教授のゼミにて学ぶ。その後、講談社に入社し「ヤングレディ」の取材記者を務める。
- 1975年(昭和50年)1月27日 - 福田玲子と結婚。
- 1976年(昭和51年)3月 - 「ヤングレディ」の取材記者を辞めて芸能リポーターに転身。テレビ朝日「アフタヌーンショー」を始め、数多くのテレビ番組で活躍。
- 1980年7月 - 株式会社オフィス梨元を設立する。
- 2000年4月 - 芸能リポーターとしては初めての客員教授として、北海道の函館大学に就任。
- 2006年8月 - 「恐縮です!梨元勝のマスコミ面接」(ホットエンターテイメント)でAV監督デビューする。
- 2006年9月29日 - きょう発プラス!終了に伴い、ワイドショー番組の仕事が東京において無くなった。
[編集] 出演番組
[編集] テレビ
テレビ朝日でリポーター業をスタートし、大きな地位を確立。一時日本テレビに移籍するも再びテレビ朝日に戻り、同局のワイドショーに欠くべからざる存在として活躍。2005年にはTBSに移籍。'90年代以降は、契約するテレビ局にかかわらず、芸能評論家として民放テレビ・ラジオ各局に幅広く出演している。
テレビ局の多くが梨元の番組での発言に期待しているものの、梨元はテレビ局として扱いたくない内容についても番組内で発言してしまうことがある。テレビ局側は梨元に扱ってはいけない内容について相談することがあるが、内容と相談によっては梨元から番組出演を断ることが増えているという。また、降板した「とびっきり!しずおか」には降板した翌週2006年6月16日の放送も当初は出演する予定だった。しかし放送前日の6月15日、同局の担当者から「ジャニーズ事務所に関する話題を取り上げるな」と求められたことに激怒して即時降板を決意。16日からの出演を自ら打ち切った。梨元はこれについて、「視聴者が最も興味あることを局の自主規制で止めようとすることに納得できないので降板を決意した。」と述べている(「ブログで恐縮です!―降板について」)。
[編集] 現在出演している番組
- サンデージャポン 準レギュラー(TBSテレビ)
- 特選朝いち どですか!木曜(メ~テレ)
※2006年10月現在東京でのレギュラーが消滅。
[編集] 過去に出演していた番組
- アフタヌーンショー (NETテレビ→テレビ朝日) ※ この番組がテレビデビュー番組
- モーニングショー (テレビ朝日) ※ NETテレビ時代には出演していなかった。
- モーニングジャンボ奥様8時半です (TBSテレビ) ※ この番組のみ途中降板される。理由はTBSの重役から突撃取材を批判されたため。
- 酒井広うわさのスタジオ (日本テレビ)
- スーパーモーニング金曜 (テレビ朝日)
- どんまい!!スポーツ&ワイド (日本テレビ)
- やじうまワイド (テレビ朝日)
- 壮絶バトル!花の芸能界 (日本テレビ)
- 情報とってもインサイト→きょう発プラス! ※ 共に金曜 娘・麻里奈と共演(TBSテレビ)
- ぶっちゃけ!生タマゴン 準レギュラー(関西テレビ)
- とびっきり!しずおか金曜(静岡朝日テレビ(あさひテレビ))
- 週刊えみぃSHOW(よみうりテレビ)
[編集] ラジオ
※は電話出演
- 吉田照美のやる気MANMAN!月1回 「梨元勝の芸能スクランブル」(文化放送)
- 荒川強啓 デイ・キャッチ!月1回 「トヨタ うわさの調査隊」(TBSラジオ)
- 源石和輝の土曜スタイル! 「梨元勝の芸能スタイル!」(東海ラジオ)※
- 土曜はごきげん天野良春ショーから出演中。なお12月16日の生放送時には、番組エンディングまで出演した。
- 中村もときの通勤ラジオ火曜 「日産ラジオナビ」(KBCラジオ)※
- ときめきワイド 午後もトコトン火曜 「梨元勝の午後の芸能ウラ話」(STVラジオ)※
- おそらくこの番組だけかもしれないが、「ナッシーさん」という愛称で呼ばれている。
- ラジオマガジンEARLY BIRD 「梨元勝の芸能界ここだけの噂」(TBCラジオ)※
[編集] ネットラジオ
- NHK(梨元放送協会の略)月に1~2度の頻度で更新(情報サイトnikaidou.com内)
[編集] 映画
[編集] 著書
- ゴシップとっておきの話(主婦と生活社)
- スミマセンあなただってやせられます(徳間書店)
- 梨元にいいつけるぞ(講談社)
- 梨元勝リポーター入門(サンリオ出版)
- 素行調査 気になる人のウソを見破れ!(かんき出版)
- あなたも行動派人間になれる!(日本実業出版社)
- 梨元勝のスキャンダル生中継(毎日新聞社)
- スタープレイスポット突撃ガイド(実業之日本社)
- 芸能リポーターの逆襲お尻ペンペンだぁ~(日本文化出版)
- ここまで書いたら怒られる(ワニの本・KKベストセラーズ)
- 芸能界とってもいい話(現代出版)
- スチュワーデスの観察日記(評伝社)
- 梨元勝の特選スキャンダル(マガジンハウス)
- 梨元勝の「恐縮です」で25年(テレビ朝日)
- 梨元勝のつくり方(三芯堂出版)
- 2001年XX{ダブルエックス}ファイル(ジャパンミックス出版)
- パンドラ(リヨン社・松田聖子の話)
- ほんとうの愛 みせかけの愛 ~幸福{しあわせ}な結婚のための9つの知恵~(大和出版)
- 腰の低い人、頭の高い人 ~人づきあいのコツ、教えます~(サンマーク出版)
- 噂を学ぶ ~学問としてのスキャンダル~(角川書店)
[編集] 梨元にまつわる話題
- 同業者でもある前田忠明の取材手法や番組でのコメント内容について、パクリ・偉ぶり・知ったかぶりであると強く批判している。特に梨元が定期出演する「吉田照美のやる気MANMAN!」(文化放送)では、芸能情報を伝える前に必ず前田をこき下ろすようなコントを行っている。またテレビでは「壮絶バトル!花の芸能界」(日本テレビ)で度々前田に対する批判を行っていたが、最近は「サンデージャポン」(TBSテレビ)出演時に必ず前田批判を行うことが定番化している。しかしながら全くお互いに話さないと言う訳ではなく、取材現場などで偶然出あった時などは形式上ではあるが軽く挨拶や会話をするそうだ。そんなあまり仲の良くない二人であるが最近は現場で前田と出くわすと、なぜか話しこむ事が多いそうだ。(2007年3月1日放送の「吉田照美のやる気MANMAN!」より)
- 上記のように前田とは犬猿の仲である為、前田が専属契約を結んでいるフジテレビのワイドショーに出演することがない。(※ただし、同局のバラエティ番組には出演したことがある。)
- 梨元が娘の麻里奈と親子でワイドショーに出演する機会が多くなっているが、麻里奈自身の芸能レポーターとしての経験実績には疑問が有り、親の七光りとの批判もある。
- 俳優の窪塚洋介が自身初主演の映画「凶気の桜」のイベントに出演した際「クソテキトーなそーゆーマスコミにピースだコノヤロウ!!!!」とマジックで書き込んだTシャツを着て現れたという話題が取り上げられた時「なにがコノヤロウだ!」と憤慨していた。
- 2003年には女優の岡江久美子との不倫疑惑が女性週刊誌で取り上げられた。しかしこれは梨元が地方講演で「20年前にある女優さんと寸前まで行った危険な一夜をおくった」と話したにすぎなかったことがインターネットの掲示板で「その女優さんはO・Kっていうイニシャルだ」と根拠のない噂が立ち、「それって岡江久美子(本名は大和田久美子だがイニシャルは同じである)じゃないのか」と話題が勝手に一人歩きしていった結果のガセネタであった。さすがにこれには梨元・岡江両者ともに苦笑してしまったそうで、梨元は後に岡江の夫の大和田獏からもからかい半分、冗談半分で問いつめられたと語っている。
- 以前、「Puffyは解散する」と断言した事があるが、その後もPuffyは解散せず、その事を認めたくないのか、「Puffyは解散すべきだ!」と幾度も発言した事があった(ちなみに、Puffyは2006年時点で結成10周年を迎えている)。
- 2004年、女優でタレントの眞鍋かをりとお笑い芸人のヒロシの交際を報じた。「近いうちに結婚も有り得る」と報じたが、いまだに二人は結婚していない。そのため、双方の所属事務所から総スカンを食らってしまう。
- 2005年3月末で長年出演していたテレビ朝日「スーパーモーニング」を降板したが、これは鳥越俊太郎が同番組に登場して以降、「事件報道」「検証報道」に番組内容がシフトされ、梨元が扱う芸能ニュースが脇に追いやられたためである。その後2006年12月9日に同局で放送された「サタデースクランブル」で石原真理子の暴露本出版を巡る是非についての議論で、「スーパーモーニング」の芸能コーナーで共演していた宇都木員夫と共に生出演をしている。
- 「やじうまワイド」、「スーパーモーニング」に出演していた当時、稲垣吾郎が逮捕されるという事件が起きた。その際、ジャニーズ事務所との関係を考慮して事件の報道を控えたい番組上層部と特別扱いをすべきでないと主張した梨元が対立し、番組への出演を一時ボイコットした。
- 2005年12月23日放送のTBS系情報番組きょう発プラス!で、タレントの矢田亜希子(2006年に所属事務所が事情により、職種を女優からタレントに変更)と押尾学の交際についての話題で、スタジオから二人が宿泊しているハワイ諸島の某ホテルへ国際電話をかけた。この時、フロント経由で電話に出た押尾に対し、「(矢田さんの誕生日の)12月23日にそちらで結婚式を挙げるんですか?」という単刀直入な質問を投げかけ、押尾から「僕たちの邪魔をしないで下さい!」という怒りを買った。なお、梨元は矢田のことを「女版ダルビッシュ有」とか、「芸能界のノーヒッター矢田亜希子」というあだ名までもつけた。これは、矢田の性格がプロ野球・北海道日本ハムファイターズのダルビッシュ投手に似た強気な性格であることや、彼が高校時代にノーヒットノーランを達成したように外部のいろいろなものをシャットアウトすることから。
- 「恐縮です」が決め台詞であるが、あまり恐縮しているように見えない。
- 芸能人が覚せい剤・麻薬がらみの不祥事で逮捕されると社会人の常識・論理を持ち出し「日本の芸能界は甘すぎる!一度やったら永久追放にしないとダメだ!!!!」と語気を強める。社会の常識・論理に基づいた正論ではあるが、過去、覚せい剤・麻薬使用により逮捕・起訴された芸能人も多数起用している放送業界からは煙たがられ、結果、自分の首を締めているという憾みがある。
- ミュージシャンのaikoが2006年7月10日のHEY!HEY!HEY!(フジテレビ系列)に出演した際『梨元がガラガラのステージで座っていたという内容の悪夢を見た。』という内容の夢を告白していたがミュージシャン関係にも梨元=畏怖の存在として通っているようである。
- TBSのバラエティ番組、爆笑問題のバク天!にゲスト出演した際、友近を目の前にして「ウコンさん」と呼んでしまった事がある。
- 日本テレビのバラエティ番組、卍くりぃむVS芸能人卍卍爆笑どっきり作戦卍にて、実の娘に「ロバートの馬場裕之と結婚する」というドッキリを仕掛けられたことがある。
- 前述のとおりスキャンダルに対する厳しい糾弾で有名だがゴージャス松野は一番自分の言い分を聞いてくれたのは梨元だと著書で書いているほか石原真理子の暴露本も大手事務所とのしがらみがありながらも、唯一価値のある本であると評価している。
- 2007年新春に出演した朝日ニュースターの「TVウワサの真相」では自主規制により、芸能報道についても発表モノばかり取り扱い、数社の芸能事務所をタブー視する地上波各局を激しく批判した。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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