猪谷駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
猪谷駅(いのたにえき)は、富山県富山市猪谷字旦暮1085番地にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・東海旅客鉄道(JR東海)高山本線の駅である。
2006年(平成18年)11月30日までは、日本国有鉄道~神岡鉄道の神岡線も接続していた。これら3線は元々国鉄の一元経営であったが、1980年代以降3社に分かれているという、珍しい例になっていた。
JR西日本の管轄駅(金沢支社が管理)であるが、駅南にある出発信号機が東海と西日本との境界となっている。
2004年の台風23号の災害以降、角川~猪谷間は不通となっており、バス代行輸送を行っている。
目次 |
[編集] 駅構造
島式ホーム1面3線を有する地上駅で、2社線が同一構内を共用する。木造駅舎と汲み取り式便所が置かれている。
木造駅舎内には運転関係の職員がいるのみで旅客の取り扱いは無人駅同様行っていない。また、JR西日本管理の近距離乗車券用自動券売機が設置されているが、特急券は扱っていない。そのため、この駅から特急列車に乗車する場合は、別のみどりの窓口のある駅や旅行会社などであらかじめ特急券を購入するか列車内で車掌から直接特急券を購入する必要がある(現在、特急は区間運休中)。
- のりば
[編集] 駅周辺
駅前から古くからの商店街が続いている。
[編集] 利用状況
- 1日平均の乗車人員 86人(2004年)
[編集] 歴史
- 1930年(昭和5年)11月27日 - 当駅~笹津駅間開通と同時に開業。旅客及び貨物の取扱を開始。
- 1931年(昭和6年)8月25日 - 神岡軌道(後の三井金属鉱業神岡鉄道線)が乗り入れ。
- 1966年(昭和41年)10月6日 - 神岡線 当駅~神岡駅(後の奥飛騨温泉口駅)が開通。
- 1967年(昭和42年)3月31日 - 三井金属鉱業神岡鉄道線が廃止。
- 1971年(昭和46年)10月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1984年(昭和59年)10月1日 - 神岡線が神岡鉄道神岡線となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となる。
- 2006年(平成18年)12月1日 - 神岡鉄道神岡線廃止。
- 2006年 - 窓口業務を廃止し、運転関係の職員のみの配置となる。
[編集] 隣の駅
- 東海旅客鉄道
- 高山本線
- 杉原駅 - 猪谷駅
- 西日本旅客鉄道
- 高山本線
- 猪谷駅 - 楡原駅