岐阜駅
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岐阜駅(ぎふえき)は、岐阜県岐阜市橋本町1丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)の駅。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
島式ホーム3面6線を持つ高架駅である。高架化の際、名鉄名古屋本線のガードを越えるため、相当高い位置に駅が造られた。また駅舎外壁には、透明の板が張られている。
大垣寄りには折り返し線が設けられているが、高架化工事完成後のダイヤ改正で東海道本線名古屋駅方面への普通列車の大半が同駅折り返しとなった際、折り返し線の長さが短い事や配線構造等の関係で、全ての折り返し列車を折り返し線に引き揚げる事が困難となった。このため苦肉の策として、これらの列車は2番線もしくは5番線での折り返しが多くなった。その結果、乗客は新快速等の乗換えの際、向かい側のホームの列車に乗り換えればいい、というわけにはいかなくなってしまった。
ちなみにホームの高さは東海道本線の1・2、5・6番線は110cmとなっており、高山本線の3・4番線は92cmと低くなっている。これは高山本線ではデッキの低いディーゼル車を運用することから、東海道本線より一段低く設計されたためである。
[編集] のりば
- 1番線:東海道本線上り(上り本線)
- 通過待ち合わせ・緩急接続がない限り、名古屋方面への列車はここに発着する。
- 2番線:東海道本線上り
- 3番線:高山本線
- 4番線:高山本線
- 5番線:東海道本線下り
- 当駅終着・通過待ち合わせ・緩急接続する列車が発着する。また、間合いの関係で、当駅始発の東海道本線上りの普通列車が発車する。
- 6番線:東海道本線下り(下り本線)
- 通過待ち合わせ・緩急接続がない限り、大垣駅・米原駅方面への列車はここを発着する。
[編集] 駅周辺
高架化により現駅舎の北側にあった旧駅舎が最近取り壊されたことや、周辺ビルの老朽化が著しいことから、現在「岐阜駅北口駅前広場整備計画」に基づいて、北口(長良口)では大規模な駅前再開発が行われている。また、JR岐阜駅バスターミナル、名鉄岐阜駅、名鉄岐阜駅に隣接するバス停(岐阜バスターミナル、名鉄岐阜のりば)までは駅の改札口のある二階部分から歩行者用デッキ(ちなみに夜間はデッキの一部が青く光る)で接続され、駅とバス停との一体化を図っている。
南口(加納口)も高架化に伴って、マンションの建設や道路の拡張、付近公園の整備などが行われ「裏」のイメージを払拭する町並みとなった。
[編集] 再開発
岐阜駅北約21ha及び柳ヶ瀬通周辺約9haの地域は、都市再生緊急整備地域の指定を受け現在再開発が進んでいる。
- 日本泉ビル(2002年2月完成)
- コンフォートホテル岐阜(2004年2月オープン)
- 大岐阜ビル(2005年5月完成)
- 岐阜シティ・タワー43(2007年10月オープン予定)
- 問屋町西部南街区市街地再開発(2011年完成予定)
- 岐阜駅東地区市街地再開発(未定)
- 岐阜駅前中央地区市街地再開発(未定)
- 問屋町第一地区市街地再開発(未定)
- 問屋町西部北街区市街地再開発(未定)
[編集] 交通機関・道路
[編集] 施設(商業施設・学習施設)
- アスティ岐阜、Active G
- アニメイト岐阜店
- オーキッドパーク
- 河合塾岐阜校
- 岐阜シティ・タワー43(2007年8月工事完了予定)
- 大岐阜ビル(二階にJTB岐阜支店)
- 繊維問屋街
- 十六銀行本店
- ロフト岐阜店
[編集] ホテル
- ホテルサンルート
- グランパレホテル
- コンフォートホテル岐阜
[編集] 名所・旧跡
[編集] 歴史
- 1887年1月21日 加納停車場として開業。
- 1888年12月15日 旅客駅に格上げし、岐阜駅に改称。
- 1913年7月22日 南側の現在地に移転。旧愛知駅(1909年廃止)の駅舎を移築し、1945年に空襲で焼失するまで使用。
- 1986年11月1日 高架化工事に伴い、貨物扱いを岐阜貨物ターミナル駅へ移転。
- 1996年3月2日 高架化完成。
- 2006年11月25日 TOICA導入。
- 2007年2月5日:北口側1階の窓にステンドグラスが設置。
[編集] 駅弁
かつて駅弁が販売されていたが、2005年6月に業者が破産し現在は販売されていない(岐阜羽島駅も同じ業者であったため同駅も現在は駅弁の販売がない)。以下はかつて販売されていたものである。
- あゆずし
- 井ノ口の里
- 鵜飼ちらし
- かがり火弁当
- 信長
- 美濃路弁当
[編集] その他
高架下にはレストランや岐阜の特産品を扱う施設である「アクティブG」、商業施設である「アスティ岐阜」、図書館(市立)や運動施設など生涯学習拠点の「ハートフルスクエアG」がある。
1980年から1990年代、岐阜~木曽川間に、地元(岐南町、笠松町)を中心に岐阜南駅の設置の運動が盛んであった。しかし、推定で2,000~3,000人と乗客数の見込みが少なく、費用の負担でJRや県と折り合いがつかず、運動は衰退した。
かつて東海道本線が建設される際、笠松町の中心付近を通し、駅を設置する計画があったものの、当時笠松は木曽川を利用した舟運等が盛んで、鉄道により利用者減少の恐れや保守的な考えも影響し反対をした。この為、東海道線は笠松の中心を外れ、駅も設置されなかったという。今なお東隣の木曽川駅(愛知県一宮市)までは7.7kmも離れており、これはある程度の市街地を走る鉄道としては異例の駅間距離である。また都道府県代表駅の隣駅が他の都道府県にあるのは、新幹線を除けば岐阜駅のほかに滋賀県の大津駅しかない。
また、当駅の名古屋側では半径600mの急カーブに差し掛かる。
[編集] 隣の駅
- 東海旅客鉄道
- 東海道本線
- 高山本線