監察医・室生亜季子
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監察医・室生亜季子(かんさつい・むろうあきこ)は1986年(昭和62年)から日本テレビ系列にて放送されてきた、東映製作のテレビドラマのシリーズ名であり、2007年(平成19年)の放送を以って完結した。日本テレビ火曜2時間ドラマ枠では、シリーズ最多の超ロングランシリーズとなり、25年に渡って続いた同枠の大トリを飾った。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
1986年12月2日、「火曜サスペンス劇場」で放送開始。監察医の室生による緻密な物証の積み重ねや、警部・浜田との掛け合いが高い人気となった。 常に18~20%超の視聴率を維持しており、裏番組であるフジテレビ・火曜9時/10時のドラマが初回放送の時に、特に放送されることが多かったが、同じく裏番組であるTBS「ズバリ言うわよ!」の開始と時を同じくして、視聴率も15%前後に落ち込む。
「火サス」が終了し、約2年ほど放送がなかったが、「火曜ドラマゴールド」の最終回を飾るスペシャルとして復活した。視聴率は13.8%(関東地区)とシリーズ中最低に終わったが、同時間帯では「ズバリ-」に次いで2位であり、「火曜ドラマゴールド」中では、最高の視聴率を獲得した。
[編集] 出演
- 室生亜季子:浜木綿子
- 四方一夫:渡辺正行(第7作-第11作)
- 田原健造警部:すまけい(第1作-第6作、第20作)
- 浜田警部:左とん平(第7作-)
- 川口刑事:大場順
- 八木助教授:筒井巧(第25作-)
- 井上助手:森みつえ(第25作-)
- 三浦リカ(第1作-第3作、第7作-第8作、第10作-第13作、第16作-第17作)
[編集] サブタイトル・放送日
- 第37弾のみ『火曜ドラマゴールド』で放送されたが、これ以外は全て『火曜サスペンス劇場』で放送された。
話数 | 放送日 | サブタイトル | ゲスト出演者 |
---|---|---|---|
1 | 1986年12月2日 | 歩き出した白骨死体 | 柏木由紀子、北村和夫、五野上力、鈴鹿景子、横沢祐一ほか |
2 | 1987年5月26日 | 残された眼 | 深江章喜、石井光三、江幡高志、出光元、北村和夫ほか |
3 | 1987年9月1日 | 瀬戸内竹原殺人行 | 田村亮、岩本多代、原知佐子、浜田晃ほか |
4 | 1988年1月19日 | 哀しき母子鑑定 | 木村一八、白木万理、八木昌子、北村和夫ほか |
5 | 1988年7月26日 | 高価すぎた情事 | 夏八木勲、河原崎建三、睦五朗ほか |
6 | 1989年4月25日 | 赤い髪の女 | 江守徹、大塚良重、松阪隆子ほか |
7 | 1989年9月5日 | もう一つの指紋 | 音無真喜子、谷口香、あき竹城、清水章吾ほか |
8 | 1990年4月17日 | 熱い凍死 | 苅谷俊介、蜷川有紀、石田豊星、風祭ゆきほか |
9 | 1990年11月20日 | 震える川 | 宮下順子、鷲尾真知子、酒井麻吏、金子研三ほか |
10 | 1991年4月16日 | 顔の無い白骨死体 | 野川由美子ほか |
11 | 1992年4月14日 | 歪んだ告白 四代女主人の老舗の柱に刻まれた男の名前 | 中島ゆたか、西田健、浜田晃、北村総一朗ほか |
12 | 1992年11月3日 | もう一つの血痕 | 榎木孝明、沖田浩之、真実一路ほか |
13 | 1993年3月16日 | 犯罪性なし ビニールハウス一酸化炭素中毒死事件 | ベンガル、風祭ゆき、誠直也、松岡由美ほか |
14 | 1993年7月20日 | 震える海 | 丘さとみ、亀井光代、横山道代ほか |
15 | 1994年2月1日 | 扼殺(やくさつ) 警察を辞めて5年、あの田原警部が川越にやってきた | 麻里万里、春風ひとみ、渋谷哲平、井上倫宏、葦原邦子ほか |
16 | 1994年8月2日 | 夕映えの女 忍びよる老いの恐怖、悲しき現代版オバ捨て伝説 | 根本りつ子、銀粉蝶、内田直哉、沼田曜一、桂三木助ほか |
17 | 1994年12月27日 | 薬殺 料理教室の共用砂糖つぼの毒薬は誰の命を狙った? | 有沢妃呂子、剣幸、中山仁、鶴田忍、石田登星ほか |
18 | 1995年7月25日 | 時効ナシ 25年前の白骨死体、歯間空隙の歯型が狂わせた男と女の愛 | 岸田敏志、山田光一、八木昌子、一色彩子ほか |
19 | 1995年12月19日 | 埋葬 死んだ赤ちゃんが告発する男の身勝手が生んだ女の犯罪 | 山口果林、松岡由美、藤田宗久、片桐夕子ほか |
20 | 1996年6月25日 | 拳銃 福島~川越、二つの連続射殺事件をつなぐサクラ草の花 | 久野綾希子、石田登星、小鹿番、片桐竜次、小林勝彦、神保悟志ほか |
21 | 1996年11月5日 | 身元不明 6年前の蒸発事件を殺人事件に変えたタレコミ電話 | 一柳みる、林美穂、中西良太、頭師孝雄ほか |
22 | 1997年5月6日 | 指紋 通り魔事件の第三の被害者は何をやってもツキのない女 | 姿晴香、東千晃、立花理佐ほか |
23 | 1998年2月3日 | 不審死体 体は二つで心は一つ…夫殺しの妻と女弁護士の女の連帯 | 左時枝、水木薫、山本紀彦、宮川一朗太 |
24 | 1998年7月28日 | 死因に異議あり 外傷性クモ膜下出血で変死した男は女の敵 | 宮下順子、古川理科、望月太郎ほか |
25 | 1999年5月4日 | 死亡推定時間 三寒四温、春の彼岸の気候で混乱した殺人捜査 | 山口果林、佳那晃子、赤座美代子、立川三貴、伊藤俊人、工藤俊作ほか |
26 | 1999年10月5日 | 日焼けした死体 日なたから日陰に死体を移動した犯人の大誤算 | 平淑恵、深水三章、でんでんほか |
27 | 2000年1月18日 | 複合死因 変死した人気マルチタレント男の人に言えない裏の顔 | 若林しほ、山本龍二、愛川裕子、丹波義隆、三ツ矢歌子、三波豊和、清水よし子、木下浩之ほか |
28 | 2000年10月10日 | 偽装死体 母の不審死を他殺と言い張る兄と何かを隠す妹 | いしのようこ、一柳みる、加藤茶、重田千穂子、工藤俊作ほか |
29 | 2001年1月23日 | 不完全な心中 アキ先生ピンチ~法医学は確率の学問で絶対ではない | 大島さと子、樫山文枝、山下規介、小川範子ほか |
30 | 2001年10月2日 | 震える顔 白骨死体と水死体の共通の秘密のカギを握る母の忌まわしい過去 | 池上季実子、神保美喜、丹波義隆、三浦春馬、久野真紀子、児玉謙次ほか |
31 | 2002年3月19日 | 母の波濤(はとう) 殺された息子の身代わりが風俗嬢のお腹の中に | 酒井和歌子、原千晶、左時枝、蟹江一平ほか |
32 | 2003年1月14日 | 院外感染 死化粧の少女が残す司法解剖拒否の謎~血中濃度3ミリが暴く嫁姑の仲 | 山口果林、淡路恵子、一柳みる、峰岸徹、でんでん、東野結花ほか |
33 | 2003年7月8日 | 笑った似顔絵 うつ病の男に後妻に入った女 1本の毛髪が暴く白骨死体の8年間 | 赤座美代子、高橋かおり、新克利ほか |
34 | 2004年1月6日 | 追憶 保険金五千万円を遺して死んだ義母は自殺が事故死か~産みの母親を追い出し父を掠奪した憎い女 | 美保純、高林由紀子、丹波義隆、吉田日出子、平幹二朗、赤塚真人ほか |
35 | 2004年11月9日 | 墜転落死 浴槽の遺体の頭部に二つの傷痕… 心房細動の手術を拒む公金横領の女 | 藤田朋子、生田斗真、羽場裕一、デビット伊東ほか |
36 | 2005年1月11日 | 母子鑑定 水死体が語る1億5000万の生命保険と不倫疑惑DNAが暴く唾液と少女出生の秘密 | 酒井和歌子、藤真利子、田村亮、柊瑠美、遠藤久美子、新克利ほか |
37 | 2007年3月27日 | 最後の解剖 頭蓋骨の毛細血管に秘められた主婦モデルとアルツハイマー母の悲しみ | 五月みどり、水野真紀、藤田まこと、西郷輝彦、池上季実子、西村和彦、真矢みき、友近、紫吹淳、川野太郎、大沢さやか、風花舞、星奈優里、冨家規政、工藤俊作ほか |
[編集] スタッフ
[編集] 第37弾「最後の解剖」について
- この回の放送は、『火曜ドラマゴールド』としての最終回ではあったものの、『火曜サスペンス劇場』、『DRAMA COMPLEX』、『火曜ドラマゴールド』と25年半もの間続いてきた、日本テレビの火曜日21時~22時台の2時間ドラマとしての最終回の意味合いが強く、火サスのシリーズで、「警部補・佃次郎」から佃次郎役の西郷輝彦や、「救急指定病院」から小諸久美子役の池上季実子、「警視庁鑑識班」から中山淳彦役の西村和彦、「女検事・霞夕子」からは4代目霞夕子役の真矢みきが登場した。この放送は火曜ドラマゴールドとしては最高視聴率を記録した。なお、サブタイトルに「最後の」とあるが、主演の浜木綿子自身は「室生亜季子を演じる機会があれば続けたい」としている。