西武バス川越営業所
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西武バス川越営業所(せいぶばすかわごええいぎょうしょ)は、川越市南台に位置し、川越駅、狭山市駅東口、新所沢駅を発着する路線を管轄する西武バスの営業所である。
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[編集] 沿革
- 川越営業所は、元は本川越駅前に営業所・車庫があったが、本川越駅の再開発のため、1987年7月1日に川越市南台の川越狭山工業団地内へ営業所・車庫を移転する。1994年、合理化で(旧)狭山営業所を廃止し、川越営業所に路線を統合する。しかし、同じ車庫を利用している子会社である西武総合企画の運営する(学校・会社などの)特定輸送業務が好調で、営業所車庫の拡張を行うがそれでも車庫容量が不足し2002年9月16日、狭山市駅西口発着の路線(狭山20・25・26系統を除く)は、一旦廃止した狭山営業所を別の場所に開設・路線移管して、現在に至る。
[編集] 所管路線
[編集] 新所沢線
- 新所02:新所沢駅東口~所沢整備工場~下富~上赤坂~今福~川越駅西口~本川越駅
- 本51:上赤坂~今福~川越駅西口~本川越駅
- 新所04:新所沢駅東口~下富~十四軒~西武フラワーヒル
- 新所04:新所沢駅東口~下富~十四軒~秋草学園高校~西武フラワーヒル
- 新所沢駅からの路線は、もとは新所沢駅西口(行政道路・パルコ側)のターミナル発着であったが、駅東口のロータリー整備により、1987年9月10日から東口発となっている。本51は出入庫路線であり、朝の出庫便(上赤坂始発)は、本線の「上赤坂」本川越駅行バス停からの発車ではなく、古01南古谷駅行バス停からの発車となるので、注意。
2007年3月16日より、所沢営業所の関連路線と共に、「パイオニア前」バス停が「(西武バス)所沢整備工場」へと名称変更された。
余談ながら、「フラワーヒル」とは、新興住宅地の総称である。
川越駅西口~本川越駅間及び所沢市内は、「ワンコインバス」(大人1乗車100円)区間である。
[編集] 川越グリーンパーク線
- 本52:本川越駅~川越駅東口~喜多院入口~仙波下~伊佐沼冒険の森~川越聖地霊園入口~川越グリーンパーク
- 現在、川越駅東口に乗り入れる西武バス路線は、この系統のみである。
[編集] 今福中台線
- 本53:本川越駅~川越駅西口~市立高校(旧:川越商高)~中台橋~今福武蔵野~今福中台
- 本54:本川越駅~川越駅西口~市立高校~中台橋~今福武蔵野~今福中台~月山~工業団地東~川越営業所(出入庫系統)
- 1987年以前は、現・今福武蔵野バス停が元の今福中台バス停であったが、1987年の川越営業所移転の際に2停留所延長して現在に至る。
- 本54系統(出入庫)は、後年設定された路線である。
[編集] かすみ野線
- 川越34:本川越駅~川越駅西口~前原~河岸街道~今成~西川越駅~初雁橋~的場~かすみ野入口~水久保~かすみ野(旧:霞ヶ関団地)
- 川越35:本川越駅~川越駅西口~前原~河岸街道~法務局~尚美学園大学~水上公園入口~初雁橋~的場~かすみ野入口~水久保~かすみ野
- 川越35-1:本川越駅~川越駅西口~前原~河岸街道~法務局~尚美学園大学
- JR川越線と並行する路線であるが、法務局・ハローワーク・尚美学園大学を経由する、川越35系統を設定する事により新たな顧客を獲得している。
[編集] 川越水上公園線
- 川越100:川越駅西口~本川越駅~川越水上公園(途中本川越駅のみ停車。季節運行)
- 国際興業からの代替系統で、停車停留所・系統番号共に変わっていない。西武バスの系統番号で3桁の番号が附されたのは、この川越100系統が初めてであり、以後はドーム100・101(上北台駅~西武ドーム線)に附されている。
[編集] 八丁線
- 南古谷駅から上福岡を通り、川越市の赤坂地区まで南北に貫く路線で、かなり重宝されている路線である。以前の上赤坂終点折り返し場は、現在の平和浄苑バス停附近(県道川越所沢線・県道狭山大井線の「赤坂」交差点手前)にあったが、現在は「赤坂」交差点を通り過ぎ、少し行った所にある折り返し場での発着となっている。
平和浄苑とのバス停になる前は、附近の土地名から名付けた「妻恋ヶ原」と言う、ちょっと哀愁を感じさせるバス停名であった。
[編集] 出入庫線
[編集] 狭山台団地線
- 狭山30:狭山市駅東口~狭山郵便局前~富士見~井戸窪~西武狭山台ハイツ~狭山台二丁目~狭山台団地 (深夜バスも運行)
- 狭山30-1:狭山市駅東口~狭山郵便局前~富士見~井戸窪~西武狭山台ハイツ~狭山台二丁目~狭山台団地~加佐志~新狭山駅北口(出入庫)
沿線に団地があるため乗客が多く、この地域としてはフリークエンシーが高い路線である。 かつては現「狭山台1丁目」停留所が「狭山台団地」停留所を称していたが、1988年に営業区間が車庫前まで延伸され、新たに「狭山台団地」停留所となった。
- 狭山31:狭山市駅東口~入間川病院前~富士見~富士見二丁目~富士見公民館入口~御狩場~狭山台南~狭山台公民館入口~狭山台団地
町田潤一(県議→狭山市長)の力で開設されたともいわれ、第1便に本人が記念乗車した。
[編集] 新狭山ハイツ線
- 途中道路及び入曽駅附近の狭隘道路対策と利用者数を考慮して、全便中型車で運行される。但し、稀に大型標準尺車が運用に入る事もある。(極めて稀)
2007年3月6日のダイヤ改正にて、新狭02の運行が朝夕の通勤通学帯メインとなり、今後の動静が注目される。
[編集] コミュニティバス(川越シャトル)
1996年3月に、東武バス川越営業所(当時)と共に川越市より運行受託。後(中)乗り後払い式の日野リエッセの専用塗装(パープルを基調としたデザイン)が、西武・東武共に採用され、運行開始となった。その後、ダイヤ改正と路線網拡充が行われたが、
- 長距離路線となり定時運行が難しく、運行ルートが複雑でわかりにくい。
- 市内公共施設を結ぶスタイルの路線網より、一般路線バスが運行されていない地域から市内鉄道駅への運行を求める声が大きい。
- 日や時間帯により、利用客の波動がある。
等の結果が判明した。
これらの結果を踏まえ、2006年12月1日から大幅なダイヤ・路線改正が行われ、下記ルートによるスタイルでの運行となった。尚、西武・東武共にバス共通カードは利用出来ず、現金・専用回数券・特別乗車証(市内在住で、市に認定された人)・専用1日券での乗車となる。
- 運行区間
- 西武バス担当便のみ掲載する。東武バスウエスト担当便は、東武バスウエスト川越営業所#コミュニティバス(川越シャトル)の項を参照。
- ※は、12月29日~1月3日を除き、毎日運行。
- 21系統:川越駅西口~河岸新道~広栄町~大東公民館~南大塚駅北口 ※
- 22系統:川越駅西口~河岸新道~広栄町~豊田町公民館~大東公民館~南大塚駅北口 ※
- 23系統:南大塚駅北口→大東公民館→大袋→卸売市場→藤倉→山城→南大塚駅北口 ※
- 24系統:川越駅西口~旭町三丁目~旭野~南大塚駅北口~山城~藤倉~卸売市場~安比奈新田~登戸~笠幡駅 - 西後楽会館(火曜・木曜・土曜運行)
- 30系統:総合福祉センター~市役所~大手町~川越駅東口~烏頭坂~岸町三丁目~砂新田~高階公民館~南文化会館 ※
- 31系統:総合福祉センター~市役所~市民会館~川越駅東口~烏頭坂~不老橋南~高階公民館~上福岡駅西口 ※
- 32系統:総合福祉センター~市役所~市民会館~川越駅東口~烏頭坂~砂~新河岸駅入口~高階公民館~上福岡駅西口 ※
- 33系統:総合福祉センター~市役所~市民会館~川越駅東口~烏頭坂~岸町三丁目~砂久保橋~熊野町~上福岡駅西口 ※
- 34系統:上福岡駅西口~熊野町~下赤坂東~福原公民館入口~南文化会館 (月曜・水曜・金曜運行)
- 40系統:埼玉医大~川越運動公園~川越グリーンパーク~古谷郵便局~南古谷駅~南古谷公民館~新河岸駅入口~高階公民館 ※、東武バスウエストと共同運行
- 41系統:南古谷駅→並木→薬王寺→南古谷駅 ※
[編集] 廃止路線
[編集] 1987年の営業所移転による廃止系統
- 新所03:新所沢駅(西口)~下富~上赤坂 ※現在、所沢営業所担当の新所03:新所沢駅東口~航空公園駅線とは無関係である。
- 入曽41:入曽駅~水押住宅前~草刈街道~中新田~西武川越病院~今福中~今福上~今福~川越駅西口~本川越駅
- 入曽42:入曽駅~水押住宅前~草刈街道~中新田
- (系統番号無し):本川越駅~川越駅西口~今福~上赤坂~八丁~三角~上福岡駅入口~南古谷駅
- (系統番号無し):本川越駅~脇田新町~(国道16号経由)~南大塚駅入口~新狭山駅南口(出入庫)
- 上記の系統は1987年、川越営業所が本川越駅前から川越市南台に移転する際に、廃止された。
[編集] 大宮駅西口~本川越駅路線の廃止系統
- 大21:大宮駅西口~西武車庫~西遊馬(にしあすま)~川越グリーンパーク~伊佐沼冒険の森~新琵琶橋~松江町一丁目~川越市役所前~札の辻~本川越駅
- 大21-2:大宮駅西口~西武車庫~西遊馬~川越グリーンパーク~伊佐沼冒険の森~新琵琶橋~松江町一丁目~中原町~本川越駅
- 大22:大宮駅西口~西武車庫~西遊馬~川越グリーンパーク~伊佐沼冒険の森~仙波下~川越駅東口~本川越駅
- 大22:大宮駅西口~西武車庫~西遊馬~川越グリーンパーク(大宮~川越間の直通運行を分断。一部ダイヤを受け持っていた。現在、大宮営業所管轄路線である。)
- 大32:大宮駅西口~自動車試験場(現・二ッ宮)~東大久保~南古谷駅入口~大中居~仙波下~喜多院前~松江町一丁目~川越市役所前~札の辻~本川越駅
- 上記の大宮駅西口~本川越駅の西武バスの路線は、JR川越線の電化・電車の高速化に伴い、客層がバスから電車へと流れ、衰退していった。
[編集] 国際興業バスから移管路線の廃止系統
- 川越32:本川越駅~川越駅西口~河岸街道~西川越駅~的場~笠幡駅~高萩駅~女影~高麗川団地第二折返場~高麗川団地第一折返場
- 川越33:川越駅西口~本川越駅~三光町~西川越駅~的場~霞ヶ関団地入口~霞ヶ関団地(現・かすみ野バス停)
[編集] 車両
- CNG車は主に、今福中台線、川越グリーンパーク線、新所沢線、狭山台団地線で運用される。
[編集] 関連項目
[編集] その他
- 2006年10月10日の、川越ナンバー(ご当地ナンバー)の供用開始により、川越営業所に入る新車は、川越ナンバーで登録される。それ以前の車は、所沢ナンバーで登録され、所沢ナンバーから川越ナンバーへの変更は行われない様子。
川越ナンバー導入は、西武バスの一般車・コミュニティ車では当営業所のみの導入になる。
[編集] 参考文献
エー・アイ企画「西武バス系統一覧 1992年12月24日現在」1993年 ※絶版
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