西武秩父駅
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西武秩父駅(せいぶちちぶえき)は、埼玉県秩父市にある西武鉄道西武秩父線の終着駅である。
一部の電車は秩父鉄道の三峰口方面に相互直通運転している。秩父鉄道の御花畑駅とは乗換駅(徒歩5分)となっている。
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[編集] 駅構造
1面1線単式ホームと1面2線島式ホームとを併せ持つ。特に単式ホーム部分は、特急「ちちぶ号」のホームとして使われている。自動改札機設置駅であるが、秩父鉄道直通電車に乗る際は有人改札を通る必要がある。
のりば
1 | ■西武秩父線 | (特急「ちちぶ」号)飯能・所沢・池袋方面 |
2・3 | ■西武秩父線 | 飯能・所沢・池袋方面 |
■秩父鉄道線 | 三峰口方面(一部の電車) |
秩父鉄道との渡り線が横瀬駅寄りにあり、直通列車が行き来する。なお、渡り線はシーサスクロッシングになっており、横瀬方面と長瀞方面とを行き来する列車は当駅ホームに入らず、直接横瀬駅と御花畑駅を結んで運転する。一方、三峰口方面とを行き来する列車は、いったん当駅ホームに停車して客扱いをしてから、スイッチバックして双方の路線を直通する。このため、長瀞方面・三峰口方面の併結列車は、当駅ではなく横瀬駅で分割・併合作業を行う。
直通列車の運賃計算にあたっては、当駅と御花畑駅は同一駅として扱われており、例えば三峰口行き列車に当駅から乗車した場合は御花畑駅から全区間秩父鉄道に乗車したものとして、長瀞発列車に御花畑駅から乗車した場合は西武秩父駅から全区間西武鉄道に乗車したものとして、それぞれ運賃を計算する。
西武秩父駅は終点でかつ、秩父鉄道直通列車の長瀞方面行きは駅の手前で分岐して秩父鉄道に入線(御花畑駅構内につながる)しているにもかかわらず、改札と2・3番ホームは跨線橋で連絡する形をとっている。これは西武秩父線を建設した当初、軽井沢まで延伸する構想があったためだが、延伸は今日に至るまで実現していない。
[編集] 利用状況
1日あたりの平均乗降客数:8,065人(2005年度)
上記のように、西武秩父線と秩父鉄道は相互直通運転を行っているが、その本数は少ないので、御花畑駅まで徒歩で乗り換える場合が多い。御花畑駅へは改札脇から西武秩父仲見世通りの中を歩いてゆき、徒歩5分程度である。
2003年、羊山公園への旅客に対応しきれず、一時改札止めになった事がある。
[編集] 駅周辺
[編集] 観光
- 秩父神社徒歩15分
- 秩父三十四箇所(西国、坂東の三十三ヶ所と併せて日本百番観音と呼ばれる)
- ちちぶ銘仙館(国の登録有形文化財)徒歩5分
- 秩父ふるさと館(国の登録有形文化財)徒歩15分
- 羊山公園(芝桜の丘で知られる)徒歩15分
[編集] 路線バス
- 小鹿野車庫・栗尾 行
- 根古屋・長渕・松枝 行(横瀬駅・芦ヶ久保経由)
- 定峰 行
- 皆野駅 行(寺尾経由)
- 皆野駅 行(三沢経由)
- 浦山常盤橋 行
- 西武秩父駅循環(右回り・左回り)
- 三峯神社 行急行バス(土休日のみ運行)
[編集] 歴史
当初は秩父鉄道・秩父駅と隣接して駅を建設する予定であったが、秩父鉄道の強い反対に遭い、現在地に駅を設置する(当時は東武東上線を経由、若しくは高崎線熊谷駅を経由して秩父地方に入るのが一般的であった為。中小私鉄とは言え、セメント輸送・観光輸送等において当時から秩父鉄道の影響力は大きかったのであろう)。
[編集] 隣の駅
- 西武鉄道
-
- ■西武秩父線
[編集] 関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 御花畑駅…秩父鉄道乗り換え駅
- 西武鉄道
- 秩父鉄道
- 秩父市
- 埼玉県立秩父農工科学高等学校 - 秩父市大野原に移転前(当時の名称は秩父農工高等学校)、当駅所在地にあった。現在は石碑が立っている以外に名残はない。