Mi-8 (航空機)
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MI-8(ミル Mi-8)(NATOコードネーム ヒップ)は、ロシアのミル設計局で開発されたヘリコプター。 1961年にMi-4を改造した原型機が初飛行した。
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[編集] 概要
単純で頑丈な構造と汎用性の高さなどを売りとしており、軍用、民間含めて12000機以上が生産されている。現在も製造、販売が行われており、旧共産圏、アフリカ諸国だけでなくドイツの警察、アメリカの航空会社でも使用されているベストセラー機でもある。さらにはコミューター機としての使用のみならず個人、企業の所有機も存在する。
また、軍用型も幅広く使用されている。特に旧共産圏やアフリカ諸国に多数輸出され、現在も第一線機として使用されている。
[編集] 派生型
- V-8「ヒップA」:Mi-4を改造した原型機。エンジンは1基のみ。
- Mi-8「ヒップB」:エンジン2基に増設した試作機。
- Mi-8「ヒップC」:軍用型。外部の武装ラックにロケット弾ポッドを搭載可能。
- Mi-8-PS「ヒップD」:空中指揮管制機。ヒップCにアンテナ等を追加したもの。
- Mi-8-T:民間向け。貨物・旅客輸送用。最大座席24席。
- Mi-8-PS:旅客、VIP輸送用
- Mi-8-TPS:空中通信型
- Mi-8-MT/TV:エンジンをクリモフTV-3-117-MTターボシャフトエンジンに転換した機体。輸出用はMi-17(NATOコードネーム ヒップH)と呼ばれる。
- Mi-8-MTV:基本的には上記の機体と同じ。与圧キャビンを採用。輸出用はMi-17-M/Vと呼ばれる。
- Mi-8-TB/TV「ヒップE」:軍用支援型機体。機首に12.7mm機銃を装備。AT-2搭載可能。
- Mi-8-TBK「ヒップF」:AT-3を搭載可能。基本的にTBと同じ。輸出用
- Mi-8-TL:航空事故調査機
- Mi-8-R/K:砲兵観測支援機
- Mi-8-MPS:救難ヘリコプター
- Mi-8-VZPU/VPK:空中指揮通信機
- Mi-8-TS:砂漠仕様
- Mi-8「ヒップG」:空中指揮通信機。アンテナが戦闘室後部から突出している。
- Mi-8-SMV「ヒップJ」:電子戦機。胴体両側面に大型アンテナを搭載。センサー類も追加装備している
- Mi-8-PPA「ヒップK」:電子戦機。SMVの輸出用
- Mi-8-PD:空中指揮管制機。ポーランドが運用。
- Mi-8-MA:極地調査機
- Mi-8-MB:救急救難ヘリコプター。負傷者の輸送可能。
- Mi-8-TG:LPGを燃料とする機体。
- Mi-8-8-AMTSh:夜間攻撃機。AT-9を装備している。
など。
[編集] 使用国
- アゼルバイジャン
- アメリカ:空軍の訓練用
- アルジェリア
- アルバニア
- アンギラ
- アンゴラ
- イエメン
- イラク
- イラン
- インド
- インドネシア
- ウガンダ
- ウクライナ
- ウズベキスタン
- エジプト
- エストニア:国境警備隊
- エチオピア
- ガーナ
- カザフスタン
- カンボジア
- 北朝鮮
- ギニアビサウ
- キューバ
- キルギスタン
- グルジア
- クロアチア
- ケニア:警察
- ザンビア
- ジブチ
- シリア
- スーダン
- スリランカ
- スロヴァキア
- セルビア
- ソマリア
- タジキスタン
- チェコ
- 中華人民共和国
- ドイツ:警察は民間用を新規購入。軍用は旧東ドイツから引き継ぎ。
- トルクメニスタン
- ニカラグア
- ネパール
- パキスタン
- ハンガリー
- バングラデシュ
- フィンランド
- ブータン
- ブルガリア
- ブルキナファソ
- ベトナム
- ベネズエラ
- ベラルーシ
- ペルー
- ポーランド
- ボスニア・ヘルツェゴビナ
- マケドニア
- マダガスカル
- マリ
- マレーシア
- ミャンマー
- 南アフリカ共和国
- メキシコ
- モザンビーク
- モルディブ
- モルドバ
- モンゴル
- ラオス
- ラトビア
- リトアニア
- リビア
- ルーマニア
- ロシア
[編集] 使用企業
- アゼルバイジャン:アゼルバイジャン航空
- アメリカ:ブラックウォーターUSA
- キューバ:(Aerogaviota)
- シエラレオネ:パラマウント航空
- スロヴァキア:(Air Transport Europe)
- 中華人民共和国
- 中国北方航空
- 東方通用航空(Mi-17)
- トルクメニスタン:トルクメニスタン航空
- ブルガリア:バルカンブルガリア航空(Balkan Bulgarian Airlines)
- ベトナム:ベトナムエアサービス(VASCO - Vietnam Air Services)
- ポーランド:LOTポーランド航空
- 南アフリカ共和国:(UTair South Africa)
- ロシア
[編集] 主要諸元
- 初飛行:1961年
- メインローター直径:21.29 m
- 全長:18.17 m
- 全幅:5.65 m
- 全高:5.65 m
- 自重:7260 kg
- 通常離陸重量:9800kg
- 最大離陸重量:10800kg
- 発動機:クリモフTV2-117A ターボシャフトエンジン ×2
- 出力:1700 hp ×2
- 最高速度:260 km/h
- 巡航速度:180 km/h
- 航続距離:445〜500 km
- 上昇力:549 m/min
- 実用飛行上限高度:4500 m
- 乗員:2 名
- 武装:(軍用型のみ)
- 55mmロケット弾ポッド×4
- 57mmロケット弾ポッド×4
- 80mmロケット弾ポッド×2
- AT-2対戦車ミサイル×4
- AT-3対戦車ミサイル×6
- 250kg爆弾×4
- 500kg爆弾×2
- 12.7mmガンポッド×2 など
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