SURVIVE
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SURVIVE | ||
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B'z の アルバム | ||
リリース | 1997年11月19日 | |
ジャンル | ロック J-POP |
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時間 | 49分59秒 | |
レーベル | Rooms RECORDS | |
プロデュース | 松本孝弘 | |
チャート順位 | ||
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ゴールド等認定 | ||
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売上枚数 | ||
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B'z 年表 | ||
Flash Back-B'z Early Special Titles- (1997年) |
SURVIVE (1997年) |
B'z The Best "Pleasure" (1998年) |
『SURVIVE』(サブァイブ)は、日本のロックグループ、B'zが1997年11月19日にRooms RECORDSからリリースした、9枚目のオリジナルアルバム、およびそのアルバムの3曲目に収録されている楽曲のタイトルである。アルバム未収録シングル曲は「ミエナイチカラ ~INVISIBLE ONE~」、「Real Thing Shakes」。
目次 |
[編集] 内容
前作から丁度2年の時を経てリリースされた待望のオリジナルアルバム。前作『LOOSE』よりもギター音がややハードになり、ロック色が増した内容となっている。
10周年を迎える直前のアルバムであり、これまでの集大成的内容の作品と位置づけとされる。後に、アレンジ・ツアーサポートとしてなくてはならない存在となる徳永暁人が初めて全面的に参加しはじめた作品でもある。アルバムタイトルの『SURVIVE』は某海外ミュージシャンの「(若いミュージシャンにむけて)頑張ってSURVIVEしてくれ」というインタビューを読んで、「もがいてあがいてSURVIVEする。それが美しいと思った。」という想いからつけられた。
このアルバムはCD EXTRA仕様となっており、パソコンにCDを入れるとB'zの画像と曲の歌詞、そして「Liar! Liar!」のPVが見られる。しかし、パソコンによっては正しく再生されない(最悪の場合パソコンが壊れる)場合があるので取り込む時は注意が必要である。ツアーを通して、アルバムの収録曲が全曲演奏されたのは、意外にも『RUN』とこのアルバムだけである。
前作『LOOSE』同様、通常盤のみの発売で、ブックレット(写真集)、ブックレットとCDケースを入れる紙製の箱が付属しており、ブックレットの36ページ目の写真は2バージョンある。
[編集] 売り上げ
- 初動売上は104万枚。累計では172.3万枚の大ヒットとなった。
- 1998年年間アルバムチャート10位。
売上はいずれもオリコン調べ。
[編集] 記録
- 第12回日本ゴールドディスク大賞ロック・アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞。
[編集] 収録曲
- DEEP KISS
- 心臓の音がだんだん大きくなり、その後いきなり激しいギター音で始まるハードロックナンバー。冒頭の鼓動音や救急車のサイレンの音のサンプリングも用いられている。曲の最後では特殊なフィルターを使って犬の鳴き声をあげている。松本曰く、この曲の編曲は一日で仕上げたという。2003年の『The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!"』ツアーでも披露された。
- スイマーよ!!
- テクノとロックを組み合わせた、アレンジャーの徳永暁人の色が濃く出た曲。タイトルは「鳩よ!」という雑誌の名前が元になっているらしい。シングル以外としてはかなり人気の高い曲で、『B'z The Best "Treasure"』の収録曲を決めるファン投票(上位14曲が収録される)では15位に入った。また、この曲は、1997年の「ミュージックステーションスーパーライブ」で歌われた。(この時歌われたのは、間奏の打ち込み音を松本のギターソロに、その後の打ち込み音はベースのスラップに変更されるなど多少、アレンジが加えられたものだった)31stシングルの「ultra soul」の2nd beatには「スイマーよ2001!!」としてアレンジされたものが収録された。ここでは、「ストロー噛むならぼくのを噛んで」と、一部歌詞が変更・追加されている。また、2000年に発売されたライブDVD『once upon a time in 横浜 ~B'z LIVE GYM'99 "Brotherhood"~』の発売前に、「映像化して欲しいライブ映像」のリクエストを募集したところ、見事1位を獲得し、同DVDではボーナストラックとして、『"SURVIVE"』ツアーの演奏された模様が収録されている。
- Survive
- 大人しいロックバラード。レコーディング中盤で制作され、「今の気分が反映されている」とのこと。
- Liar! Liar!
- シングル曲。アルバムでは最後に制作された。『B'z The Best "Treasure"』にも収録。本人たち曰くB'zで最も時間がかからずに完成した曲。
- ハピネス
- ミディアムテンポの、ポップバラードのラブソング。この曲で松本はエレキギターを使わずに全てアコースティックギターで演奏している。ドラマ「ガラスの仮面2」の主題歌にも使用された。『The Ballads ~Love & B'z~』に収録されている。
- FIREBALL
- シングル曲。『B'z The Best "Treasure"』にも収録される。
- Do me
- 『LIVE-GYM Pleasure'97 "FIREBALL"』ツアーで披露されて、要望が多かったためアルバムに収録された。ちなみに披露された原曲と、だいぶアレンジが異なっており、歌詞もかなり変更されている。『Liar! Liar!』が完成するまではシングル候補だった。
- 泣いて 泣いて 泣きやんだら
- もともとは数年前から構想のアイデアがあった。『The Ballads ~Love & B'z~』にも収録されている。また、歌謡曲(演歌)のテイストも感じさせる曲に仕上がっており、ロックと歌謡曲が非常に上手く融合されている楽曲となった。
- CAT
- 女性を猫にたとえて歌っている。キーが高く稲葉もライブで歌う際苦労したとか。
- だったらあげちゃえよ
- ブラスやピアノをふんだんに取り入れたファンクテイストの強いロックナンバー。 CMではB'zやスタッフをはじめとした人たちが勢ぞろいして、この曲を歌っている映像が流れた。
- Shower
- 稲葉と深い親交があった故勝新太郎に捧げたとされているバラード。叙情的な歌詞と心が暖かくなるメロディが見事に合わさっている。ライブでは新潟と沖縄公演限定で披露された。
- Calling
- シングル曲。実はアルバム全体をこの曲でサンドイッチするというアイデアもあった。メンバー曰く「アルバムレコーディングはこの曲で始まり、この曲で終わった」とのこと。『B'z The Best "Pleasure"』と『The Ballads ~Love & B'z~』にも収録されている。
[編集] 参加ミュージシャン
- 松本孝弘:ギター・ベース(#6)・作曲・編曲
- 稲葉浩志:ボーカル・コーラス・作詞・編曲
- 徳永暁人:ベース(#1-4.7-12)、編曲(#1-5.7-12)
- 池田大介:編曲(#12)
- 明石昌夫:ベース(#12)
- 山木秀夫:ドラム(#1-3.5-12)
- 青山純:ドラム(#12)
- 小野塚晃(DIMENSION):ピアノ(#3.5.8.10.12)・ハモンドオルガン(#5.7.8.10)・シンセサイザー(#5)・YAMAHA CS-10(#9)・フェンダーローズ(#11)
- 数原晋:トランペット(#7.10)
- 河東伸夫:トランペット(#7.10)
- 中川英二郎:トロンボーン(#7.10)
- ボブ・ザング:サックス(#7.10)
- SHINOZAKI STRINGS(篠崎ストリングス):ストリングス(#12)
- 斎藤ノブ:パーカッション(#12)
- 甲斐冴子(So-Fi):コーラス(#7)
- B.B.IKKIES:コーラス(#1.10)
前作 | B'zのオリジナルアルバム | 次作 |
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LOOSE | Brotherhood |
オリコン週間アルバムチャート第1位 1997年12月1日付 |
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前作: DREAMS COME TRUE 『SING OR DIE』 |
B'z 『SURVIVE』 |
次作: 河村隆一 『Love』 |