B'z The "Mixture"
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B'z The "Mixture" | ||
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B'z の アルバム | ||
リリース | 2000年2月23日 | |
ジャンル | J-POP | |
時間 | 66分09秒 | |
レーベル | BERG レーベル | |
プロデュース | 松本孝弘 | |
チャート順位 | ||
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ゴールド等認定 | ||
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売上枚数 | ||
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B'z 年表 | ||
Brotherhood (1999年) |
B'z The "Mixture" (2000年) |
ELEVEN (2000年) |
『B'z The "Mixture"』(ビーズ・ザ・ミクスチャー)は、日本のロックグループB'zが2000年2月23日にリリースした、公認の裏ベストアルバムである。
目次 |
[編集] 内容
通称「パール盤」。なぜ「パール盤」かというと、昔、ライオンの洗濯洗剤「ブルーダイヤ」のキャンペーンで「金・銀・パール プレゼント」という企画があり、そのフレーズから取り「パール盤」となった。「何故、銅盤では無いのか?」とインタビューでは聞かれていたが、「銅だと3番目みたいで、嫌」だったため、「銅盤」とはならなかった。
公認ベストアルバムシリーズの3作目に当たり、B'zがこれまでに発売した作品から、現在入手困難なシングルの2nd beatや未発表曲、過去の楽曲のリメイクなどを行った楽曲で構成されており、文字通り「混合アルバム」である。ファンの間ではベストセレクション、ファンセレクションが来たのだから次は裏ベストB面セレクションが来ると言われていた矢先のリリースとなった。
B'z自身はこのアルバムを「裏ベスト」や「B面集」といった呼び方はせずに「マストアルバム」と捉えている。また、他のベストアルバムと異なり、雑誌・ラジオ・テレビ出演と積極的にプロモーションを行っており、テレビ出演の際には今作を「ニューアルバム」と紹介していた。
ベストアルバムとはいえ、このアルバムにしか収録されていない楽曲も存在するために、これも揃えなければB'zの楽曲は全て揃わない(2nd beatでもこのアルバムに収録されなかった曲も存在する(例えば、「Don't Leave Me」の2ndBeat「Mannequin Village」など))。
なお、このアルバムにはボーナストラックがあり、2000年の2月から3月に期間限定でオープンしていた「BZ-MIXTURE.COM」というサイトでのみ配布された「B'z Media Player」をパソコンにインストールし、CDをパソコンに入れると、後に発売された11thアルバム『ELEVEN』に収録されている「Raging River」のアコースティック英語バージョン(デモ)が聴けた。「BZ-MIXTURE.COM」がなくなった今、「B'z Media Player」は入手不可能である。 また、このアルバムのパッケージの裏には稲葉と松本の顔写真が載っており 二人の顔を混ぜている
[編集] 「Mixture style」と「Mixture mix」について
「Mixture style」は編曲し直し、新たに録り直したものである。ほとんどの曲はギターの音が重くなったり、ドラムやベースの音が打ち込みから生音に変更されている。「だからその手を離して」のように大幅にアレンジされた曲もある。
「Mixture mix」は聴き易くリミックスしたもの。ほとんどの曲は左右の音の振り分けが変わっている。その当時まで出ていたB'zの全ての曲がリミックスされ、オリジナルより良い方を選び、収録した。したがって「Mixture mix」は厳密にはオリジナルバージョンではないが、オリジナルとは些細な違いなので、よっぽどのファンで無い限りは『「Mixture mix」=オリジナル』と思って差し支えない。
[編集] 売り上げ
- 売上枚数150.0万枚。初動売上110.1万枚。さすがにPleasureやTreasureの売上には及ばないが、シングルのメイン曲のあまり無い(唯一「だからその手を離して」がシングル曲だが、売り上げはなく、アルバムオリジナルバージョンでもある)アルバムとしては、異例の数字である。
- 2000年年間アルバムチャート8位。
売上はいずれもオリコン調べ。
[編集] 記録
- 第15回日本ゴールドディスク大賞ロック・アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞。
[編集] 発売元に関して
このアルバムは非公式ベストの「Flash Back-B'z Early Special Titles-」に関係する複雑な権利問題の和解のために製作されたとも言われており、アルバムの権利は「VERMILLION RECORDS」のものだが、発売元は「BMGファンハウス」となっている。
過去の1st~3rdアルバム時代の楽曲の再録が多いのはこのためでもある。しかし、発売元は違うが、このアルバムは公式ページのディスコグラフィーにも入れられており、選曲には全て本人がかかわっているという点でも変則的なアルバムである。
[編集] 収録曲
- だからその手を離して -Mixture style- △
- デビュー当時全く売れなかった1stシングル曲。本作のためにハードロック調にアレンジ。プロモーションでのTV出演で最も多く歌われた。27thシングル『今夜月の見える丘に』の2nd beatとしても収録されている。
- YOU&I -Mixture mix- △
- 原曲は16thシングル『ねがい』の2nd beat。原曲よりもデジタル音が目立たなくなり、ギターリフがより強調されている。
- OH! GIRL -Mixture style- ▲
- 原曲は2ndアルバム『OFF THE LOCK』の8曲目に収録。ギターの音が重くなり、曲の終わり方がフェードアウトではなく、ライブで演奏されるものとほぼ同じようになった。
- NEVER LET YOU GO -Mixture style- ▲
- 原曲は2ndアルバム『OFF THE LOCK』の3曲目に収録。これもギターの音が重くなり、大人の渋さが出た。
- JOY -Mixture mix- △
- 原曲は12thシングル『愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない』の2nd beat。ドラム音がやや重くなっている。
- 今では…今なら…今も… -Mixture style- ▲
- 原曲は3rdアルバム『BREAK THROUGH』の9曲目に収録。原曲とアレンジはあまり変わりないが、全体的にギターの音が太くなり、ギターソロが変わっている箇所もある。
- 孤独のRunaway -Mixture style- ▲
- 原曲は3rdミニアルバム『MARS』の1曲目に収録。キーボードの音が目立たなくなり、元々あったハードロックな感じがさらに強まった。
- MOVE △£
- 19thシングル『ミエナイチカラ ~INVISIBLE ONE~/MOVE』の2nd beat。ただし両A面扱い。原曲収録されている。
- 東京 -Mixture mix- △
- 原曲は17thシングル『love me, I love you』の2nd beat。原曲よりも全体的に楽器の音の重みが抑えられている。
- hole in my heart -Mixture mix- △
- 原曲は15thシングル『MOTEL』の2nd beat。これも原曲よりギター音が聞きやすくなっている。
- KARA・KARA -Mixture mix- △
- 原曲は13thシングル『裸足の女神』の2nd beat。ホーンの音が強調され、キャッチーさが増している。
- FUSHIDARA 100% △
- 18thシングル『LOVE PHANTOM』の2nd beat。原曲収録されている。
- ビリビリ -Mixture mix- △
- 原曲は23rdシングル『Liar! Liar!』の2nd beat。随所でディレイが強くなっている。
- Hi △
- 24thシングル『さまよえる蒼い弾丸』の2nd beat。原曲収録されている。
- The Wild Wind △
- 25thシングル『HOME』の2nd beat。原曲収録されている。
- あなたならかまわない ◆
- 9thアルバム『SURVIVE』の頃のデッド・ストック。今作で初お披露目になった。
◆:未発表曲 |
△:2nd beat |
£:両A面扱いの楽曲 |
▲:アルバム収録曲 |
[編集] 参加ミュージシャン
- 松本孝弘:ギター、全曲作曲・編曲
- 稲葉浩志:ボーカル、全曲作詞、編曲(#1,2,8,12-16)
- 明石昌夫:マニピュレーター(#5,10,11)、シンセサイザー(#3,4,6,7)、ベース(#5,8-12,14,15)、編曲(#3-7,9-11)
- 池田大介:マニピュレーター(#2,8,12)、シンセサイザー(#14,15)、編曲(#9,12)
- 黒瀬蛙一:ドラム(#1,3,7)
- 山木秀夫:ドラム(#2,4,6,13-16)
- 青山純:ドラム(#9-11)
- そうる透:ドラム(#8)
- 田中一光:ドラム(#5)
- デニー・フォンハイザー:ドラム(#12)
- 満園庄太郎:ベース(#1,3,7)
- 中村“キタロー”幸司:ベース(#2,4,6)
- 徳永暁人:ベース・シンセサイザー(#16)、編曲(#13,16)
- 小野塚晃:ピアノ(#2,9),シンセサイザー(#2),オルガン(#14,16)
- 増田隆宣:オルガン(#8,10,12)、モーグ(#12)
- 佐々木史郎:トランペット(#2)
- 小林太:トランペット(#2)
- 中路英明:トロンボーン(#2)
- 勝田かず樹:サックス(#2)
- 数原晋:トランペット(#10)
- 古村敏比古:サックス(#11)
- 大黒摩季:コーラス(#5)
- 古川真一:コーラス(#9)
- 飯島直子:Female Voice(#12)
- 大田紳一郎:コーラス(#14)
- 日色Strings:ストリングス(#2,5,9)
- 篠崎Strings:ストリングス(#15)
前作 | B'zのベストアルバム | 次作 |
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B'z The Best "Treasure" | The Ballads ~Love & B'z~ |
オリコン週間アルバムチャート第1位 2000年3月6日付 |
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前作: DREAMS COME TRUE 『DREAMS COME TRUE GREATEST HITS "THE SOUL"』 |
B'z 『B'z The "Mixture"』 |
次作: hide 『hide BEST ~PSYCHOMMUNITY~』 |
[編集] 関連項目
- B'z The Best "Pleasure"
- B'z The Best "Pleasure II"
- B'z The Best "Treasure"
- ミリオンセラー
- BMG JAPAN
- BERG レーベル
- 2nd beat
- ベストアルバム