B'z (アルバム)
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B'z | ||
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B'z の アルバム | ||
リリース | 1988年9月21日 | |
ジャンル | J-POP | |
時間 | 39分53秒 | |
レーベル | BMGビクター | |
プロデュース | 中島正雄 | |
チャート順位 | ||
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売上枚数 | ||
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B'z 年表 | ||
B'z (1988年) |
OFF THE LOCK (1989年) |
『B'z』(ビーズ)は、日本のロックグループ、B'zが1988年9月21日にBMGビクターからリリースした、デビューアルバムである。このアルバムは、BMGルームス(現:VERMILLION RECORDS)の設立後も、発売権はBMG JAPANに残された。
目次 |
[編集] 内容
「最先端から加速する。(空想の未来なら、いらない。)」がアルバムのキャッチフレーズ。ハードロック路線のイメージが強い今のB'zと比べるとロック色がかなり薄く、ギターサウンドを抑え、打ち込みを多用した、大人っぽく、どこか哀愁漂うファンキーなデジタルサウンドが特徴である。これは当時ロックと打ち込みの融合を目指していた松本の意向によるものだが、サウンド的に当時似たような傾向にあったTM NETWORKやFENCE OF DEFENSEを意識していたと思われる。稲葉の歌声が今よりとても若々しく、ハキハキと歌ってるが、高音を出すのに苦労した印象で、どこか息苦しさを感じる。まともに作詞をしたことがなかった稲葉は歌詞を書くのにとても苦労をしたそうで、そうして書いた歌詞は全体的に日本語よりも英語が多くなってしまい、内容も抽象的で堅苦しく、大人ぶろうと背伸びをしているように感じざるをえない。そのため稲葉はファンから「歌詞の意味が解らない」と言われてしまったことがある。
『Half Tone Lady』『Fake Lips』以外の全ての曲がフェードアウトである。それぞれ1曲ずつ稲葉が作詞をしていない曲と松本が作曲をしていない曲があるが、これは二人がそれぞれの制作に限界を感じたため他の人に頼んだそうである。アルバムのジャケットで二人の後ろにいくつか影が薄らと写っているが、これは『だからその手を離して』のPVで使われた白いマネキンである。またB'zの作品としては唯一、アナログ盤(レコード)としても発売された。
当然本人たちも完成度には満足しておらず、後に「完全に手探り状態だった」と語っている。これは、B'zの2人が初めて出会ったのはこの年の5月のことであり、そのわずか4ヶ月後に今作でメジャーデビューしてしまったことも影響している。
余談だが、発売当時はチャートインはおろか、松本のソロアルバム『Thousand Wave』よりも低い売り上げだった。
[編集] 収録曲
曲の解説やタイアップ等はB'zで解説しているため一部簡潔に解説する。
- だからその手を離して (3:49)
- シングル曲。このアルバムの中では一番最後に出来た曲だった。歌詞の構成はとても簡単である。ミニアルバム『BAD COMMUNICATION』収録の全英詞ダンスビートバージョン、『B'z The "Mixture"』収録の日本語詞ハードロックバージョンがある。非公認ベストアルバム『Flash Back-B'z Early Special Titles-』にも収録されている。
- Half Tone Lady (3:36)
- 女性のコーラスが印象的の軽快な曲。『だからその手を離して』が出来る前はシングル候補曲だった。『Flash Back-B'z Early Special Titles-』にも収録されている。
- ハートも濡れるナンバー ~stay tonight~ (4:36)
- 『だからその手を離して』のC/W曲。アルバム『The 7th Blues』収録の全英詞ブルースバージョンがある。
- ゆうべのCrying ~This is my truth~ (5:27)
- 哀愁漂うバラード。
- Nothing To Change (4:35)
- 絶望的な歌詞が印象的なバラード。この曲のみ亜蘭知子が作詞している。『Flash Back-B'z Early Special Titles-』にも収録されている。
- 孤独にDance in vain (4:53)
- ファンキーで渋い曲。この曲のみ大槻啓之が作曲している。
- It's not a dream (3:55)
- イントロのドラムが印象的なスピード感溢れる軽快な曲。稲葉のテンションが高い。『Flash Back-B'z Early Special Titles-』にも収録されている。
- 君を今抱きたい (4:12)
- 『Nothing To Change』同様、絶望的な歌詞が印象的の幻想的なバラード。稲葉が初めて作詞した曲である。仮タイトルは『OUT OF RAIN』だった。ミニアルバム『BAD COMMUNICATION』で全英詞ダンスビートナンバーにリメイクされる。『Flash Back-B'z Early Special Titles-』にも収録されている。
- Fake Lips (4:39)
- イントロのシャウトが印象的な、非常にファンキーかつスローテンポのダンスナンバー。やはり、英単語が多い。稲葉が気怠い声の語りを入れている
[編集] 参加ミュージシャン
前作 | B'zのオリジナルアルバム | 次作 |
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OFF THE LOCK |