YUKI (シンガーソングライター)
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YUKI(ユキ、1972年2月17日 - )は、北海道函館市出身の日本の歌手。元JUDY AND MARYのヴォーカル。本名は、倉持 有希(くらもち ゆき、旧姓:磯谷(いそや))。
身長 153cm、血液型 A型。家族は父、母、姉、弟がいる。
私立遺愛女子高等学校卒業、函館大谷短期大学卒業。血液型はA型。エピックレコードジャパン、芸能事務所ソニー・ミュージックアーティスツ所属。
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[編集] 概要
特徴的な声質とパワフルな歌唱力で、幅広い年齢層に根強い人気がある。声質や奔放なキャラクターのせいもあって、実際の年齢よりも若く見え、子供がいる事に驚く人もいる。彼女に憧れて音楽を始めたと言う者も少なくない。YUKIの独特な歌声、歌詞、ファッション、立ち振る舞いは一般人だけではなく、芸能人、有名人に影響を与えており、今でも彼女に憧れ、それを公言する者も多い。
JUDY AND MARY解散後、2002年にソロデビュー。髪をバッサリ切ってイメージチェンジを図ったり、矯正中の歯をシングルCDのジャケットに飾るなどのパフォーマンスが話題を呼んだ。また同年、UA主演の映画「水の女」にも出演している。
ソロデビュー後のシングル最高位は「ドラマチック」の2位。アルバム最高位は「joy」「Wave」 の1位。
夫は真心ブラザーズのYO-KINGこと倉持陽一である(2000年9月に結婚)。
2005年3月、本人が33歳のときにホームページ上で長男(1歳11カ月) が朝、自宅にて突然死していたことを報告。死因は乳幼児突然死症候群(SIDS)とみられる。
2006年7月、本人がホームページで妊娠9か月目、8月出産予定である事を報告した。そして2006年8月に次男を出産。名前や体重、そして出産日などはYUKI本人と所属事務所の強い要望で公表はしていない。
[編集] 人物像
- 高校の修学旅行でCHA-CHAの勝俣州和を発見。女子高生の集団で名前を連呼し、キレられる。
- GLAYのJIROとは高校時代からの知り合い。また、TAKUROら他のGLAYのメンバーとも高校時代から交流があり、「自分の高校でGLAYが人気」と教えたところ、喜んだTAKURO達はYUKIの通っている高校の周辺にポスターを貼り回ったが、貼った次の日は夏休み初日だったというエピソードがある。
- バスガイドをしていたことがある。上京直後はエステティシャンをしていた。
- 父は小学校の元校長である。
- その魅力的な歌声と共に、注目されたのはYUKIのファッションセンス。WHAT's IN(出版元:ソニーマガジンズ)での彼女のコラム「YUKIの果てしないたわごと」は私生活を写真と独特の手書きの文章やイラストで綴られていて、その内容からも彼女の服や小物等へのこだわりが垣間見る事が出来る。髪の毛に大きな花をつける、和服と洋服をとりあわせるファッション、キッチュなオモチャ達で部屋を飾る等、各ファッション誌でも表紙を幾度となく飾り、個性派のファッションリーダーの中でも人気で影響力は絶大だった。当時「渋谷系」「原宿系」とファッション業界が二分化されつつあったが、「原宿系」のカリスマ的存在だった。
- 誰よりも早くパンダの可愛さに目をつけ、コラムやファッション誌、テレビ出演等にも度々パンダグッズが登場している。(ファンの間でもそれは浸透していて、Live会場でもよく見かけられる。)
- レベッカの大ファンで、函館時代にはレベッカのコピーをしていた。JUDY AND MARYのFMラジオでNOKKOをゲストに迎えた時、「私はレベッカの歌は全て歌えます。」と本人を目の前にして宣言、NOKKOは感嘆の声を出して喜んだ。JUDY AND MARY時代にExciting Summer in WAJIKI '00へ出演した際は、NOKKOのステージを、ステージ脇のテントから見ていた。NOKKOの出番はJUDY AND MARYの出番より前であったため、YUKIはヘアメイクをしていない状態だった。
- サザンオールスターズのファンでもあり、1998年に放送されたデビュー20周年記念の特別番組では、祝福のメッセージを送った。
[編集] YUKIのオールナイトニッポン
- 開始当初は「アタシは虫と話せる」などと電波ぶっていた。
- 23歳の時に担当していた、火曜深夜3時オールナイトニッポンから、「RADIO」という曲が生まれる。この曲は同番組へのYUKIの強い愛着から誕生した。
- 番組内では何度も放送禁止用語を連発したが、後に1部に昇格して以後はおとなしくなる。 また、金曜1部において、大槻ケンヂ、斉藤和義とデュエットをする。
- YUKIは番組開始からずっと、後に夫となる真心ブラザースの倉持が好きだと連呼していた。本人がゲストに出演する直前には興奮して卑猥な言葉を吐く。
- その後、体調が悪化しツアーは中止、番組終了間際は開始当初からは想像できない暗いトーンで幕を閉じる。
- オリコンチャートで1位を獲得するが、おりしも布袋寅泰から、「あんなチャートは全部インチキだ。だから、気にしないで自分なりの音楽を続ければいい」と言うニュアンスの言葉をかけられ、ヒットチャートへの圧迫感に対してのやりきれなさを吐露する。
- 2部時代ゲストにはしょっちゅうTAKUYAが乱入していて、YUKIとの2人体制になることもあった。
- 1997年の4月にナインティナインのオールナイトニッポンに、TAKUYAとYUKIがゲスト出演。下ネタも連発し、ナインティナインの2人も戸惑っていた。そこで、TAKUYAと矢部浩之がサッカーを見に行く約束を、YUKIと岡村隆史が飲みに行く約束をしていた。
[編集] ディスコグラフィ
[編集] シングル
- the end of shite (2002年2月6日)トヨタ自動車「WiLL VS」TVCMソング(本人出演)(最高:6位)
- プリズム (2002年3月6日)(最高:11位)
- 66db (2002年6月5日)トヨタ自動車「WiLL VS」TVCMソング(本人出演) アルバム「PRISMIC」よりシングルカット。(最高:30位)
- スタンドアップ!シスター (2002年11月20日)(最高:10位)
- センチメンタルジャーニー (2003年2月19日)(最高:17位)
- ハミングバード (2003年3月19日)(最高:23位)
- Home Sweet Home (2004年8月18日)東宝洋画系「劇場版 NARUTO -ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!」主題歌(最高9位)
- ハローグッバイ (2004年11月10日)花王「エッセンシャル・ダメージケア」TVCMソング(最高:6位)
- JOY (2005年1月19日)SPACE SHOWER MVA 06でBEST VIDEO OF THE YEAR受賞(最高:10位)
- 長い夢 (2005年4月27日)Sony Ericsson「W31S」TVCMソング(本人出演)(最高:4位)
- ドラマチック (2005年6月29日)テレビアニメ「ハチミツとクローバー」オープニングテーマ(最高:2位)
- 歓びの種 (2005年9月7日)東宝系映画「タッチ」主題歌(最高:5位)
- メランコリニスタ (2006年1月25日)花王「エッセンシャル・ダメージケア」TVCMソング(最高:10位)
- ふがいないや (2006年8月9日)テレビアニメ「ハチミツとクローバーⅡ」オープニングテーマ(最高:6位)
(なお、銀杏BOYZのアルバム曲『駆け抜けて性春』、GLAYのアルバム『BEAT out!』収録『週末のBaby talk』、『THE FURUSTRATED』収録『南東風』にコーラスとして参加している。HALCALIのアルバム『音楽のススメ』収録『伝説の二人』という曲を作詞(作曲は夫、YO-KING)。)
[編集] アルバム
- PRISMIC (2002年3月27日)(最高:3位)
- COMMUNE (2003年3月26日)9曲目「ファンキーフルーツ」は、トリンプ"恋するブラ"CMソング。(最高:11位)
- joy (2005年2月23日)ソロで初めてオリコン初登場1位を記録。(最高:1位)
- Wave (2006年9月6日発売)★初回限定版 PV収録のDVDセット(最高:1位)
[編集] DVD他
- ユキビデオ (2005年3月2日)(DVD)
- Sweet Home Rock'n Roll Tour (2005年3月2日)(DVD)
- ユキビデオ (2005年4月27日)(UMD)
- Sweet Home Rock'n Roll Tour (2005年11月30日)(UMD)
- ユキライブ YUKI TOUR "joy" 2005年5月20日 日本武道館 (2006年1月25日)(DVD)
[編集] 音楽性
ソロデビューアルバムは、ノイズバンドSEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERの日暮愛葉がプロデュースしたことで話題を呼んだ。 同作品では、スピッツが演奏している作品もある(愛に生きてと言う楽曲で) 続く2枚目のアルバムでは、パティ・スミスの音を出したいという本人の希望によりスネオヘアーが参加。
デビューシングル「the end of shite」はJUDY AND MARY時代を思わせるパンク曲、続く「プリズム」は珠玉のバラードを披露するなど振り幅の広いサウンドメイキングを展開していたが、「JOY」以降は、総じて蔦谷好位置の手によるエレクトロニカ・ポップスに傾倒している。YUKI特有のキッチュなボーカルと相まって高い完成度となった3rdアルバム「joy」はオリコン1位を獲得した。
[編集] バンド アストロ
[編集] 参加ユニット
- 『NiNa』―1999年(当時27歳)の時、The B-52'sのケイト・ピアソンとのダブルヴォーカルで結成。Guitarは元四人囃子でJUDY AND MARYのプロデューサー佐久間正英と島武実。Bass、元JAPANのミック・カーンでシングル2枚、アルバム1枚を発表。
- 『CHARA+YUKI』―1999年、シングル『愛の火 3つ オレンジ』を作詞作曲共作。アレンジはCHARAのアレンジャーだった浅田祐介が担当。
- 『Mean Machine』―2001年、charaとツインドラム参加。シングル『スーハー』、アルバム『CREAM』など。
[編集] 出演ラジオ番組
番組名不明 (福岡 CROSSFM)
- コークハイパーRADIO(東京FM系 全国ネット)
- OH! MY RADIO (J-WAVE、金曜日 ~2005年3月)
- オールナイトニッポン(ニッポン放送ほか、94年4月~95年3月、火曜2部、95年4月~96年4月、金曜1部)
[編集] PV
PVは独創的な物が多く、何度かSPACE SHOWER Music Video Awardsを受賞している。
- 2004年「センチメンタルジャーニー」(監督・野田凪)がBEST CONCEPT VIDEOを受賞
- 2005年「Home Sweet Home」(監督・服部一成)がBEST SHOOTING VIDEOを受賞
- 2006年「JOY」(監督・中村剛)が年間最優秀賞にあたるBEST VIDEO OF THE YEARを受賞
なお、「JOY」までのPVは「ユキビデオ」(DVD/UMD)で見ることができる。
[編集] 関連項目
- レベッカ - 「私の音楽はここから始まった」とYUKI自身が多方面で述べている。
- NiNa - JUDY AND MARYを1年間活動休止していた1999年に結成したバンド。
- 安倍なつみ - 大親友でちゃんづけで呼んでいる。
- CHARA - YUKIと組んで "'CHARA+YUKI"、"Mean Machine" を結成していた。
- GLAY - YUKIと同郷で函館でバンド活動していた頃からの知り合い。時々GLAYの曲にYUKIが参加している事がある。
- 桑田佳祐 - 桑田佳祐の音楽寅さんにYUKIがゲスト出演。桑田がジョン・レノン、YUKIがオノ・ヨーコに扮し、プラスティック・オノ・バンドのGive Peace a Chance(平和を我等に)のパロディーPV『Give CARP a Chance(広島にもチャンスを下さい)』をOA。
- サザンオールスターズ - サザンのデビュー20周年の特番にJUDY AND MARYがビデオレター出演。20周年を祝うと共に、YUKIが「私のお姉ちゃんが『桑田さんと寝たい』って言ってた」とコメント。
- エピックレコードジャパン - 所属レコード会社。
[編集] 外部リンク
JUDY AND MARY |
メンバー YUKI・恩田快人・五十嵐公太・TAKUYA |