ニッポン放送ショウアップナイター

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ニッポン放送ショウアップナイター（にっぽんほうそう－）は、ニッポン放送によるラジオのナイター中継番組。火～金曜はNRN全国中継の担当で、日本の民放ラジオ局で唯一プロ野球全12球団のホームゲームを放送できる態勢を取っている。2007年度のキャッチコピーは「やっぱり、野球はおもしろい!」。

デーゲームやワールドベースボールクラシックなど、昼間に行われる試合の中継でも「ショウアップナイタースペシャル」と、そのタイトルが使用される。

中継の大半は巨人戦で、1990年以降主催ゲーム（東京ドーム他）の放送も再開された。また神宮球場などで開かれる東京ヤクルト戦の主催ゲームも放送する場合がある。事前番組「ショウアップナイタープレイボール」では大リーグ情報にも力を入れている。

他局の中継にない特色として、得点が入ったときやホームランが出たときに流れるインストがある。以前は固定されたものだったが、後に得点が入った球団の球団歌をアレンジしたものが流されるようになった（ホームラン用とそれ以外の得点時用があり、ホームラン用の曲の方が長い）。現在は12球団共通の音楽使用に戻っている。

ニッポン放送の番組の合間のスポットCMでは、スポンサーの一部をクレジット形式で紹介するものが主に放送されている。

1 放送時間
2 デジタルショウアップナイター
3 リスナープレゼント企画
4 現在の解説者
5 過去の解説者
6 実況アナウンサー
7 ネット局（試合中継を担当する局）
- 7.1 NRN独占カードに関しての対応
8 歴史
9 提供スポンサー
10 特別番組
11 関連項目
12 外部リンク

[編集] 放送時間

毎週火曜日～日曜日の18:00～21:00または試合終了

メインカードとして巨人戦が放送されているが、ヤクルト戦の主催ゲーム（神宮ほか）が行われる場合には、巨人戦を差し替えてヤクルト戦を優先することもある。

月曜日は原則としてセントラル・リーグの試合があるときは、NRN全国中継の担当として放送されるが、2005年度は一部パシフィック・リーグの月曜日開催（マンデー・パ・リーグ）の試合を「ショウアップナイタースペシャル」として放送した。2004年シーズンオフにショウアップナイターストライクで出演した田尾安志が東北楽天ゴールデンイーグルスの監督となったため、楽天戦を放送する事が多かった。2006年度、中継する試合がない月曜日は「石井一久のプロ野球バンザイ」を18:50まで放送。

17:30～試合開始（18時前後）は前座番組「ショウアップナイタープレーボール」　当日の中継をニッポン放送が制作する場合は、その日の実況担当アナウンサーもしくはベンチリポート担当のアナウンサーが進行を務める。中継カードを含む全試合の直前情報や「コマツ・メジャーショウアップ」と題した大リーグ情報のコーナーを放送する。
19:30頃（若しくは5回終了後のイニングスインターバル中）　日本中央競馬会の提供でニュースを放送する。内容は、トピックス1項目とメジャーリーグ情報（主にヤンキース・松井秀喜選手の情報）と20秒のCM1本で構成される。
試合終了後～22:00（土・日～21:30）は後座番組「ショウアップナイターハイライト」
雨天のなど、中継ができないときは、レインコート番組として「サウンドコレクション」（旧「歌謡大全集」）を放送する。2005年度は笑福亭鶴光のサウンドコレクション、2006年度は山本元気のサウンドコレクション。
試合が早く終了したときの対応　まだ行っている試合を放送する（主に自主制作だが、一部は阪神・中日戦を中心にネットする）。ネット局はその日のNRN実況担当局である。
試合延長時の対応　「ショウアップナイターハイライト」は試合の展開によって時間が短縮される。また22時（土・日は21:30）以後も続いた場合、試合の終了時間によって次の番組の放送時間が短縮・または休止される。特に22時からの生放送番組は全国放送で、一部地方局では先行して22時から放送開始しニッポン放送は途中からの飛び乗りというケースもある。また時間調整上「ショウアップナイターハイライト」の出演者が登場することも。ただし24：00以降も試合が続いている場合は24：00で放送を打ち切る。
メジャーリーグ中継（「ショウアップナイタースペシャル」として放送）

主に日本時間の平日の8:30～または、日曜深夜25:30～（月曜AM1:30～）の時間に放送されることが多い。深夜帯の場合はオールナイトメジャーリーグというサブタイトルもつく。

[編集] デジタルショウアップナイター

2004年度、ニッポン放送ではブロードバンドをフル活用してインターネットのウェブサイトを使ったインターネットラジオコンテンツ「デジタルショウアップナイター」を企画。東京ドームの巨人、神宮のヤクルトスワローズ主催ゲームを試合開始～終了まで完全フォローする試みが行われた。巨人戦以外のヤクルト主催ゲームは近年地上波（中波ラジオ）では中継する機会が減ったため事実上インターネット中継が独占放送の状態だった。なお、2005年度以後は行っていない。

[編集] リスナープレゼント企画

従前の「ホームランプレゼント」に加え2005年度から「勝っているのはどっちだ?クイズ」を実施する。
ホームランプレゼント　予め葉書、メール（スペシャルウィークス開催期間中はファックスでも）で毎月ごとにプレゼント登録を済ませる。（プレゼント登録は毎月1人1回）登録者の中から抽選で中継カードでホームランを打った選手1名に対してリスナー1名に賞金1万円と副賞として山形県産の米「はえぬき」がプレゼントされる。
勝っているのはどっちだ?クイズ　2005年度にリスナーには19時、20時のそれぞれの時点で中継カードのリードしているチームを予想してファクス、メールで予想投票を受け付ける。なお、日曜薄暮開催（巨人戦）については18時と19時が対象。正解者には抽選で首都圏で行われるプロ野球の公式戦チケットがプレゼントされる。またスペシャルウィークス期間中には賞金10万円（19時、20時（または18時、19時）それぞれの時点の当選者1名に付き5万円）が贈られる。
交流戦ホームランキングは誰だ?クイズ　2005年度スタートした交流試合におけるホームラン王を予想して葉書、メールで募集する。正解者から抽選で1名に10万円の賞金を贈る。
ヒーローインタビューは誰だ?クイズ（2004年度に主としてスペシャルウィークス期間に実施）　中継カードにおけるヒーローインタビューを受ける選手を予想してファクス、メールで投票を受け付けた。正解者には賞金5万円やプロ野球公式戦チケットなどがプレゼントされた。

[編集] 現在の解説者

関根潤三（フジテレビ解説者兼）
板東英二（MBSラジオ解説者兼）
若松勉（フジテレビ解説者兼）
江本孟紀（フジテレビ解説者兼）
田尾安志（フジテレビ・関西テレビ放送・東海テレビ放送解説者兼）
達川光男（フジテレビ・テレビ新広島・MBSラジオ・J SPORTS解説者兼）
大久保博元（フジテレビ解説者兼）
初芝清（千葉テレビ放送解説者兼）※特にパリーグの裏送りを担当することが多い。
川崎憲次郎（テレビ東京解説者兼）

　以下の人物は裏送り専門

森中千香良（GAORA解説者兼）

[編集] 過去の解説者

パンチョ伊東（故人）
大杉勝男（故人）
岡崎郁
加藤初
近藤和彦（故人）
柴田勲（現在はRFラジオ日本解説者）
角盈男
土井淳
豊田泰光（現在は文化放送解説者）
西本幸雄
平光清（主に裏送り）
平松政次
マーティー・キーナート
松岡弘
松沼博久（現在は文化放送・J SPORTS解説者）
村上雅則（「マッシー村上」名義）
八木沢荘六
谷沢健一（現在は東海ラジオ制作中継のみ登場）
大矢明彦（2007年度から横浜ベイスターズ監督）
野村弘樹（2007年度から横浜ベイスターズコーチ）
斉藤明夫（2007年度から横浜ベイスターズコーチ）
伊原春樹（2007年度から読売ジャイアンツコーチ）

[編集] 実況アナウンサー

ニッポン放送アナウンサー
フジテレビアナウンサー（ニッポン放送から転籍）
- 小野浩慈（フジテレビ転籍後の2007年も引き続いて実況を担当）
フリーアナウンサー
- 宮田統樹
- 山田透（フジテレビ739プロ野球ニュース兼）
リポーター
- 今井美紀（2007年 - 、巨人ベンチリポート担当）

[編集] ネット局（試合中継を担当する局）

STVラジオ（STVアタックナイター）（火→金）
東北放送（TBCエンジョイベースボール）（水→金、JRNネットの火曜日も、NRN向けの中継制作は行う）
東海ラジオ放送（東海ラジオガッツナイター）（月→金）
朝日放送（ABCフレッシュアップベースボール）（月・金、月曜日はセ・リーグの試合開催日のみ放送）
毎日放送（MBSタイガースナイター）（月・金を除く曜日）
中国放送（RCCカープナイター）（月→金、ただし月・火曜日はJRNネットのため『ヤクルト vs 広島』を除いて中国放送では放送されないが、NRN向けの中継制作は行う）
九州朝日放送（KBCホークスナイター）（火→金）

日本シリーズでは西暦偶数年は第1・3・5・7戦、奇数年は第2・4・6戦をNRN全国中継で担当する。なお大阪地区のネット受けはラジオ大阪は全国中継を担当しない在京局の中継を放送し、全国中継担当局の放送は1・2・6・7戦は毎日放送、3・4・5戦は朝日放送がネット受けをする。

土・日の毎日放送(MBS)とのネットはオリックス・阪神主催試合はMBS（一部は自社制作）、それ以外は原則的にニッポン放送制作であるがヤフードームのソフトバンク主催試合のパ・リーグ中継の時はMBS制作での中継となることもある（オリックス戦のとき、それ以外のチームとの対戦の時は基本的にニッポン放送制作）。これは、土・日に巨人の試合がデーゲーム中継の時（春先や9月以降）や巨人の試合が中止の時、さらに他球場の試合もデーゲーム、あるいは中止などでヤフードームの試合のみが行われる場合のみに中継される（土曜日のみ、日曜日はヤフードームも原則的にデーゲームのため）。

尚、上記のリスナープレゼント企画「勝っているのはどっちだ?クイズ」のスペシャルウィーク期間中や「ヒーローインタビューは誰だ?クイズ」期間中は関東主催ゲームは同じように全国放送だが中日・阪神・広島主催ゲームは二重制作としてニッポン放送ではニッポン放送独自の制作として自社制作で実況する。特に前者「勝っているのはどっちだ?クイズ」の場合、7時・8時の時報後、ジングルの後にニッポン放送のみの中継ではその後にスタジオから試合経過・当選者の発表を行うが、全国放送（他局制作も）時は地方にも中継しているためニッポン放送ではスタジオと全国放送実況が被る。

[編集] NRN独占カードに関しての対応

北海道放送（HBC）のHBCスーパーベースボール

HBCの野球中継はJRNのみ担当しているが、NRNにも加盟しているので、これを利用して2006年のセ・パ交流戦では『ヤクルト vs 日本ハム』の放送権獲得に動き、ホームページの放送予定にまで掲載したものの、一時は断念した。しかし、STVラジオが巨人戦のネット受けとなったために放送権の獲得が成立し、試合の1週間前に急遽HBCの自社制作での放送が決定した（ニッポン放送の技術協力）。中継対応は、JRN担当日の朝日放送と同様の形態となった（速報チャイムは、JRNの速報チャイムである）。

中部日本放送（CBC）のCBCドラゴンズナイター

横浜大洋ホエールズ時代から横浜ベイスターズ主催ゲームの放送をNRNが独占していた頃は、CBCでのビジターでの試合の放送を増やしたい中日新聞社の意向を受け入れ、『横浜 vs 中日』に限りニッポン放送がCBCへの裏送りを行っていた。この関係で東海ラジオではNRNの『巨人 vs 中日』を雨天予備扱いとすることが多かった他、NRNでの巨人主催ゲーム中継復活から横浜ベイスターズがTBSの傘下となる前年の2001年まで『横浜 vs 巨人』の裏ゲームにのみ認められていたTBSラジオ制作・JRN全国ネットのヤクルト主催ゲームの内、対中日戦だけはCBCへのネットが認められなかった。（同様に広島戦はRCCへのネットが認められなかったが、RCCはNRNにも加盟しているので、NRNにラインを切り替えることで対応した。）また、この時代の名残で、現在でも東海ラジオは『巨人 vs 中日』ではビジター乗り込みの自社制作を行っていない。
1999年の中日優勝決定試合となった『ヤクルト vs 中日』は、特例として東海ラジオがニッポン放送協力で二重制作を行い、一方をCBCにネットしたことから、東海ラジオのアナウンサーがCBCの中継に登場した（解説者はニッポン放送から派遣）。また、2004年の優勝決定試合も同じく『ヤクルト vs 中日』で、1999年と同様にCBCでも放送したが、この時は2001年以前の『横浜 vs 中日』と同様にニッポン放送が裏送りを行った。なお、CBCは正式には加盟していないものの、「オールナイトニッポン」など一部の番組を相互にネットしているためNRNとも親密である。

朝日放送（ABC）

JRN担当日のヤクルト主催ゲームは、ニッポン放送の二重制作による裏送り分またはニッポン放送協力による自社制作分を放送。この場合は速報チャイムは裏送りの場合はなし、自社制作の場合はJRNの物を使う。

毎日放送（MBS）

JRN担当日のヤクルト主催ゲームは、ニッポン放送の二重制作による裏送り分またはニッポン放送協力による自社制作分を放送。この場合は速報チャイムは裏送りの場合はなし、自社制作の場合はNRNの物を使う。

- ※ABCラジオ及びMBSラジオは、火～木・土日と月・金では、それぞれ異なるラインをとるため、ごく稀に中継中のチャイムを、その曜日に合わないチャイムを鳴らしてしまったこともあるようだ。（自社制作の時に起こるようだ。なお全国ネットの際はおそらくしっかりとチェックされ、そのようなミスは起きていないようだ。）また、3月終わりあるいは4月初めの金曜日にプロ野球開幕戦の中継が特別番組の扱いとして放送され、その時の中継カードが神宮球場の『ヤクルト vs 阪神』ということがしばしばあり、その際の中継ではNRN独占のヤクルト主催のゲームということもあってか、ABCラジオ及びMBSラジオ双方とも中継中のチャイムをNRN仕様のものを使ったこともあった。

中国放送（RCC）

JRN担当日の『ヤクルト vs 広島』は、ラインをNRNに切り替えて放送する。過去には『ヤクルト（またはNRN独占時代の横浜） vs 巨人』を火曜日にネットしたり、土・日曜日にニッポン放送からの裏送り分を朝日放送と2局ネットで放送したこともある。また、NRNでの巨人主催ゲームの中継が復活した当初は、『巨人 vs 広島』に限りNRN担当日でもJRNにラインを切り替える場合があったが、現在では通常通りのJRN・NRN枠組みで放送し、NRNがヤクルト主催ゲームを優先した場合でもRCC向けにニッポン放送が裏送りしている。なお、現在は『阪神 vs 広島』・『オリックス vs 広島』がNRN全国ネット（毎日放送制作）となった場合でも、RCCでは同カードを朝日放送制作の中継を放送しているため、水・木曜のラインはJRNに切り替えられる（放送はしないが、広島ベンチのリポーターはRCCが派遣する）。しかし、金曜は朝日放送がNRNの制作担当になるため、RCCもこれに合わせ通常通りNRNラインになる。

- ※他のクロスネット局は、「マンデー・パ・リーグ」開始時に、文化放送制作のナイター中継をネットしたが、RCCは「マンデー・パ・リーグ」のネットに参加しなかった事や、前述のJRNとNRNのネット切り替えが発生することによる受持本数の調整のため、『ヤクルト vs 広島』・『阪神 vs 広島』・『オリックス vs 広島』を除いて、JRNへラインを切り替える他、RCCの自社製作分も、自社エリアではJRN向けの中継を放送する。（ただしNRN向けの中継もする場合もある）しかし、2006年交流戦では、『楽天 vs 広島』が月曜に順延となった際、TBCは月曜をNRNネットとしているため、それに合わせそのままRCCはTBCの中継をNRNネットで放送した。

[編集] 歴史

開局時、後楽園球場のラジオ優先放送権を獲得。これにNHKラジオ・ラジオ東京（現・TBSラジオ）が異議を唱え、放送権を巡る問題が生じる。
1959年5月、毎日放送、RKB毎日放送とネットを組み、毎週火曜日と土曜日にレギュラー番組として編成。
1960年4月から放送日が火曜日と日曜日（薄暮試合、17:00~18:55）に変更される。
1965年4月、火～木曜日と日曜薄暮の放送となる。5月、平日分がNRNナイターとなる。
1968年4月、月曜日に「ジャイアンツナイター」の題名で放送。
1969年4月、土・日曜日の放送を開始（ローカル。大阪地区は毎日放送の制作協力による。）
1975年4月、「ショウアップナイター」の題名を使用開始。
1977年、読売巨人軍主催試合の放送権をラジオ関東（現・ラジオ日本）が独占したため、ニッポン放送は中継不可能となる。
　　　　　　　　（ラジオ日本ジャイアンツナイターの項を参照の事。）
1978年、ヤクルトスワローズ・横浜大洋ホエールズ両球団の独占放送権を確保。以降、NRNナイターの看板カードとなる。
1991年、読売新聞社との関係が改善され、1992年より読売巨人軍主催試合の中継が可能となる。
2001年、ベイスターズの筆頭株主がTBS（東京放送）に変更されたため、ベイスターズ主催ゲームの独占放送が途絶える。現在は対巨人戦の数試合を放送。