土浦日本大学高等学校
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土浦日本大学高等学校 | |
過去の名称 | 土浦高等学校 |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人土浦日本大学学園 |
設立年月日 | 1963年(昭和38年)2月 |
校是 | 調和・至誠・自立 |
創立記念日 | 10月4日 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制の課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
学科 | 普通科 |
所在地・連絡先 | |
所在地 | 〒300-0826 |
茨城県土浦市小松ヶ丘町4-46 | |
電話番号 | 029-822-3382 |
FAX番号 | 029-823-8743 |
外部リンク | 土浦日本大学高等学校 |
土浦日本大学高等学校(つちうらにほんだいがくこうとうがっこう)は茨城県土浦市にある日本大学準付属の私立高等学校。
生徒数がおよそ2000人、教職員数がおよそ170人とマンモス校である。同じ敷地内に土浦日本大学中等教育学校がある。
目次 |
[編集] 沿革
- 1963年2月:日本大学の系列付属高校として土浦高等学校が設立される。
- 1964年7月:土浦日本大学高等学校と改称。
- 1974年4月:岩瀬校舎が開校。
- 1987年4月:男女共学制を導入。
- 2002年4月:スーパーハイクラス開設。岩瀬日本大学高等学校が独立。
- 2003年4月:2コース制(特別進学、総合進学)導入。
- 2005年4月:グローバルスタディーコース開設。
[編集] 概要
生徒数はおよそ2000人と、ひとつの村が形成されるほどである。そのため、弁当店が弁当を販売したり、はたまた校内に献血会場が設置されたりする。教員数は170人以上を数え、ひとつの職員室では足りず、2つ職員室がある。
- 特別進学コース
- スーパーハイクラス - 最難関国公立大学への進学をめざしており、東京大学への進学者もいる。
- 特進クラス - 国公立大学や難関私立大学への進学をめざす。
- 総合進学コース
- 進学クラス - 日本大学への内部進学者が多い。
- スポーツクラス - 日本大学への内部進学者が多く、部活動が盛ん。
- グローバルスタディーコース
- グローバルスタディークラス - 国内の難関私立大学や海外の大学への進学をめざす。ネイティブスピーカーの教師も多い。生徒は帰国子女で、日本に帰国せずに受験ができるよう、日本大学の付属高校数校が合同で、海外でも入学試験を実施している。
日本大学の付属校であることを生かし、教授を校内に呼んでの「出張講義」やさまざまな説明会も開かれている。課外授業も盛んに行われ、総合学習情報センターではたくさんの生徒が夜8時半まで自主学習を行っている。日本大学への内部進学は毎年11月に実施される「日本大学付属高校統一テスト」の結果をもとに決められる。付属校であるため、大学への現役合格率は県内の高等学校中、第一位で、県内でも有数の進学校。
なお、1年毎に各コースから別コースへの変更が可能であり、少数ながらもコース変更をする生徒が存在する。 ただし、成績は前コースからそのまま引き継がれるので、日本大学への内部進学に関して不利に傾くこともある。
以前の制服は、男子は海軍航空隊の町である土浦にちなんで海軍士官の軍服に似せた濃紺・サイドベンツの詰襟服、女子は80年代に流行したようなデザインの制服であったが、同敷地内に開校した中学校に準じ、2005年度からどちらも新デザインのブレザー型制服へと変更された。
2006年11月に、特別進学コース3年生の生徒約90人を中心に、高等学校必履修科目未履修問題が発覚し、対象生徒向けの補習授業が行われた。
[編集] 部活動・サークル活動
[編集] 体育系
[編集] 文化系
なお、特進コース生は1年次、月曜と金曜以外は放課後学習のため部活動に参加できない規則がある。
[編集] 年間スケジュール
5月:中間試験、父母と教師の会総会。
7月:期末試験
9月:1年芸術観賞会、2年 韓国修学旅行※、体育祭、英語暗唱大会
10月:創立記念日(日本大学の創立記念日が同校創立記念日となる)、中間試験
11月:3年日本大学付属高校統一テスト(事実上の受験)
1月:入学試験
2月:保護者会
※毎年、2年生が韓国への修学旅行を行っている。主な目的は、ソウルにある姉妹校「慶熙高等学校・慶熙女子高等学校」との交流である。だが、朝鮮半島情勢が悪化したり、SARSの流行などで、たびたび中止になっており、その場合は、行き先が北海道や沖縄へ振り変えられている。2006年も北朝鮮によるミサイル発射や、4月に起こった日本と韓国の竹島周辺の海洋調査をめぐる緊張などを踏まえ、行き先が北海道へ変更となった。
[編集] 進学先
- 大学
- 国公立
- 東京大学、一橋大学、京都大学、筑波大学、東京外国語大学、茨城大学、千葉大学、東北大学、東京工業大学、お茶の水女子大学、首都大学東京、埼玉大学、茨城県立医療大学、信州大学、防衛大学校、群馬大学、静岡大学、宇都宮大学、横浜国立大学、新潟大学、会津大学、山梨大学、前橋工科大学、電気通信大学、東京海洋大学、埼玉県立大学、静岡県立大学、群馬県立女子大学等。
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- 私立
- 日本大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、立教大学、中央大学、国際基督教大学、明治大学、学習院大学、青山学院大学、法政大学、東京農業大学、立命館大学、東洋大学、國學院大學、駒澤大学、文教大学、専修大学、麻布大学、北里大学、津田塾大学、東邦大学、昭和大学、工学院大学、明治学院大学、同志社大学、自治医科大学、東京女子医科大学、日本獣医畜産大学、東京薬科大学、明治薬科大学、日本薬科大学、東北薬科大学、芝浦工業大学、武蔵工業大学、東京電機大学、成城大学、成蹊大学、武蔵大学、神奈川大学、獨協大学、星薬科大学、日本女子大学、東京女子大学、大妻女子大学、千葉商科大学等。
[編集] 入学試験
入試方法・日程(募集人員・日程等はいづれも平成19(2007)年・平成18(2006)年実施の要項)
- 単願推薦入試
- 併願推薦型入試(千葉県内からの受験者対象)
- 一般試験
- 詳細は平成19年度 生徒募集要項/募集要項 | 土浦日本大学高等学校を参照。
- 結果発表については、すべて各中学校に郵送で通知される。
- 日本大学付属高等学校帰国生入学試験
- 詳細は付属高等学校帰国生入学試験(海外入試)実施 - 日本大学/2007日本大学付属高等学校 帰生入学試験(海外入試)募集要項/募集要項 | 土浦日本大学高等学校/2007年度帰国国際生入試(国内試験) 生徒募集要項を参照。
[編集] 校歌
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- 3
- 小松ヶ岡のさ緑は
- 至誠のとりでよるところ
- わが土浦のよきつちうれし
- 人生の福祉ひたすらねがい
- 平和のにじをかけましや
- ああ日大の進展につれ
- 若き者我らは進む
- 日本のおおき未来のために
- 同高に合格し、入学が決定すると、3月下旬に行われる「確認テスト」の際、この校歌や応援歌等が数曲録音されているCDが無償で配布される。ほとんどの場合、試験官から入学式までに校歌の歌詞を覚えておく旨指示される。
- 余談となるが、CDまで配布される割には、3年間で校歌を歌う機会はほとんどなく、あったとしても1番のみで、2番~3番が歌われる式典やセレモニーなどは、皆無に近い。そのため、生徒はおろか、教職員にも歌詞を覚えている者は少ない。
[編集] 施設
- 本館
- 6階建て。職員室(2室・2階)、普通教室、特別教室。
- 昇降口を入ると、中央部がメディアプラザという吹き抜けになっており、それを取り囲むように1階~5階までのフロアがあり、どの教室も廊下に出るとメディアプラザが見おろせる。また、メディアプラザの屋根は可動式になっており、普段はほとんど開かれた状態で、直射日光が差し込むほか、青空も望め、校舎内の自然換気もうながされる。また、両側には階段が設置され、1~5階のどの階からも直接メディアプラザに降りられる。各階の廊下には窓およびドアが設置され、メディアプラザとそれぞれのフロアを、完全に仕切ることも可能である。また、メディアプラザにはステージがあり、大型ビジョンや照明設備も設置されており、校内のイベントや集会などにも使われる。
- 高等学校の中枢施設は本館にあり、職員室の他、マルチスタジオ(1階)、コンピューター室(2階)、大会議室(6階)、事務室(1階)、保健室(1階)、相談室(スクールカウンセラー常駐・1階)なども本館である。
- 2号館
- 4階建て。普通教室。
- 4号館
- 3階建て。普通教室。
- 総合学習情報センター
- 4階建て。図書室、特別教室、自習室、生徒ラウンジ、購買部。生徒ラウンジは、陽のひかりが差し込む、さならが大学のキャンパスのように広い空間で、便宜上いくつかのスペースに分かれている。スペースごとに、配置されているイスやテーブルは専門のデザイナーの手によるもので、スペースごとに種類が違う。また、窓からは広く土浦駅前の高層ビルが見おろせる他、筑波山や筑波研究学園都市なども望むことが出来る。センター建設に当たっては、予定地であった、同校が当初から所有する敷地に、土浦市水道部の上水道設備が設置されていたため、建設に着手できず、敷地の所有を巡って裁判所で争われた。同校側が勝訴。
- 総合体育館
- 3階建て。第1アリーナ(2階)、第2アリーナ(1階)、集会室(1階・半地下)、トレーニングルーム(1階)、ランニングロード(3階)、剣道場(1階・半地下)、柔道場(同)、レスリング場(1階)。
- 桜心館
- 同校から徒歩数分のところにある男子寮。
- 出島総合グラウンド
- かすみがうら市にあるグラウンド。ナイター設備もある。
- 出島合宿寮
- かすみがうら市にある硬式野球部員のための男子寮。
- 蓼科林間学園
- 施設のキャパシティー
- 同校は高等学校だけで約2000人という生徒を受け入れるキャパシティーが必要である。敷地は住宅街にあるため、それほど広くなく、その狭い敷地に中学生(中高一貫生)合わせるとおよそ2300人がひしめいている。校舎については教室や廊下は十分な広さが確保されているにも関わらず、ひとつの教室で40人以上が授業を受けるため、意外と狭く、廊下や昇降口、2つの職員室周辺などでは登下校時間帯や昼休みなどにはたくさんの生徒がひしめき合うような光景も見受けられる。
- 廊下の人通り
- 校舎内の廊下は朝夕時・昼休みなどは人通りが多く、本館メディアプラザのステージ上、両側の階段などを中心にかなり多くの人通りがある。だが、その朝夕時でも、校舎の一部で極端に人通りが少ないエリアが存在しているのが実態で、本館の1階の北側や総合学習情報センターの図書室や特別教室周辺、生徒ラウンジなどは、開館し照明・パソコン・ビジョンなども稼働しているが、人出はほとんどない。だが、文化祭開催時などは異なり、普通教室が集中して出展が多い本館4階~5階などでは廊下に人が殺到し、身動きが取れないような事態も発生している(特に、文化祭1日目が校内公開、2日目が一般公開となり、雨天だった2006年の文化祭は、2日目に本館内に入場者が集中し、すさまじい状況だったとも言える)。
- 体育館の状況
- 総合体育館については、2つアリーナがあるにも関わらず、たくさんのクラスの授業が重なると、全クラスがコートを使うことができず、授業時はクラスごとに、授業内容を振り分け(例えば、第1アリーナ3面、第2アリーナ1面のバスケットボール、バレーボールコートがうまってしまった場合、集会室で卓球、ランニングロードでバドミントン。それでも足りない場合はテニスコートでテニス、グラウンドでサッカーなど)違う教室を使うことによって対応している。
また、グラウンドはサッカーコート約3分の1面分の広さであるので、たとえばソフトボールなどの競技は面積が足りず不可能である。
- 駐車場
- 敷地内には大きな駐車場が無く、既存の駐車スペースは、教師や講師の車で常時満車であり、同校で大きなイベント(保護者会・文化祭等)が行われる場合は、土浦駅前の市営東・西駐車場を利用するほかない。
※総合体育館、桜心館、蓼科林間学園は中高一貫生と共用であり、総合体育館の隣には、「中学棟」がある。
※太字が学校敷地内の施設。尚、2号館、4号館はあるものの、3号館は、「中学棟」建設のために既に取り壊された。
※校舎内のいくつかの棟には、自動販売機と公衆電話が設置されている。
[編集] 通学方法
県内はもちろん、千葉県からの通学者も多く、東京都から通学する生徒もいる。
常磐線土浦駅から徒歩か自転車、またはバス※。 つくばエクスプレス線つくば駅から同校直通スクールバス。ほかに、常磐線に乗り換える以前に、武蔵野線、○千代田線、成田線、東武野田線などを利用する生徒もいる。
つくば市方面、守谷市方面、桜川市方面、下妻市方面、坂東市方面、稲敷市方面、利根町方面へ同校がスクールバスを運行している。使用車両には土浦日大マークなどが描かれているが、運行は民間会社に委託されている。中学生(中高一貫生)と合同で乗車する。
※土浦駅から同校間には朝夕、日大生専用の関東鉄道のシャトルバスが運行されており、校内にバス停が設置されている。また、通常路線バスもあり、土浦駅バスターミナル2番乗り場から、関東鉄道の『桜ヶ丘・補給処経由 荒川沖駅東口行』または、『烏山団地行』に乗車、前者は「小松ヶ丘」、後者は「霞ヶ丘」バス停下車となる。運賃はどちらも片道210円である。
その他、直接、自転車や徒歩で通学する生徒も非常に多く、朝夕、特に朝の通学時間帯は、膨大な数の生徒が同校周辺の道路を一方向に通学する光景が見られる。 また、土浦駅東口からの経路では、「暗闇坂」と通称される(夜になると暗くなるため)細く曲がりくねった道があるが、変質者による男子生徒への恐喝や女子生徒への痴漢行為など、「土浦日大生狩り」が問題視されており、生徒の被害を懸念し通行を禁止している。
[編集] 系列校
[編集] 中学校
[編集] 高等学校
[編集] 付属幼稚園
同校付属の幼稚園がある。日本大学付属には数えられていない。
- 土浦日本大学高等学校附属幼稚園
- なお、土浦日本大学高校の文化祭には、付属幼稚園も出展している。
[編集] 出身著名人
- 西山知義(株式会社レックス・ホールディングス代表取締役)
- 木村大(ギタリスト)
- 小田木望(歌手)
- 塚田真希(2004年アテネオリンピック柔道金メダリスト)
- 関一人(2004年アテネオリンピックセーリング銅メダリスト)
- 羽生田忠克(元プロ野球選手・西武ライオンズ)
- 小山田保裕(プロ野球選手・広島東洋カープ)
- 小林孝至(レスリング・ソウル五輪金メダリスト)
- 本田多聞(プロレスラー)
- 桜井"マッハ"速人(総合格闘技)
- 堀川竜一(プロバスケットボール選手・埼玉ブロンコス)
- 双筑波勇人(大相撲力士)
- 神戸拓光(プロ野球選手・千葉ロッテマリーンズ)
- 福見友子(柔道選手)