JR東日本719系電車
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JR東日本719系電車 | |
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719系0番台(仙台駅) | |
起動加速度 | 2.0km/h/s |
営業最高速度 | 110km/h |
編成定員 | 273 |
全長 | 20,000mm |
全幅 | 2,966mm |
全高 | 4,086mm |
編成重量 | 0番台:73.5t 5000番台:72.0t |
軌間 | 0番台:1,067mm 5000番台:1,435mm |
電気方式 | 交流20,000V(50Hz) |
編成出力 | 480kW(1M1T) |
駆動装置 | 中空軸平行カルダン駆動方式 |
制御装置 | サイリスタ位相制御,界磁添加励磁制御 |
ブレーキ方式 | 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ,抑速ブレーキ,耐雪ブレーキ |
保安装置 | 0番台:ATS-Ps 5000番台:ATS-P |
719系電車(719けいでんしゃ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が仙台地区の近郊輸送用に1989年(平成元年)から、奥羽本線標準軌区間の普通列車用として1992年(平成4年)から投入した交流近郊形電車の系列である。
目次 |
[編集] 概要
従来、主に急行形電車が使用されていたJR東日本仙台地区の輸送改善を目的として投入された。急行形電車は1両につき扉が車端部に1つずつで、また客室と乗降口の間に仕切りがあり、座席がクロスシートであったことから、ラッシュ時の混雑に対応しにくかった。また、3両編成が基本であることから、柔軟な輸送力調整が難しかった。そして、急行型電車のうち、初期の451系・453系は特に車齢が高く陳腐化が進んでいたことなどから、輸送状況に見合った車両として、719系電車が開発された。
1992年の奥羽本線福島~山形間改軌の際には、一部仕様改修を施した5000番台車が投入され、同区間の客車列車を置き換えた。
クモハ719形(Mc)+クハ718形(Tc')の2両編成を基本とし、最大8両編成まで併結が可能。分割・併合を容易にするために自動解結装置を備える。211系に近縁の外観であるが、助士席側正面窓と貫通扉が拡大され、側面の窓配置も異なる。座席配置はセミクロスシートだが、クロスシート部分は特異な「集団見合い型」の配置である。車内は淡いクリーム色の内壁、あずき色の座席、薄茶色の床面(5000番台車はクリーム色)という暖色系の配色となっている。また、従来仙台地区で運用されていた417系や717系(0・100番台)と同様に乗降口の脇にガラス製の風防が設置されている。トイレは和式で、クハ718形の連結面寄りに設置されている。
[編集] 車号番台区分
[編集] 0番台
東北本線・仙山線用の車両。台車は急行用電車の廃車発生品からDT32形・TR69形が再用されている。客用扉にはステップが設けられ、車体の帯は上から「赤+白+緑」、車両側面の行先表示器はLED式である。保安装置は、ATS-Sn形を搭載していたが、全編成が2003年(平成15年)末までに郡山工場(→郡山総合車両センター)でATS-Ps形に換装された。仙台車両センターに2両編成42本、合計84両が所属している。
仙山線運用車は停車駅誤通過防止装置を搭載する。これは仙石線の205系電車が装備するものと同様に運転席頭上のタッチパネル式モニターにて列車番号を入力するだけで停車・通過の設定を自動的に行う。停車・通過を示す表示灯は運転席右側に設置され、駅接近時に表示される(一部編成には「通過」の表示灯が黒いビニールテープで覆われているものがある)。列車現在地の検知は台車に付けられたセンサーで走行距離をカウントするもので、空転した場合の距離検知誤差を手動で補正する機能もある。
[編集] 5000番台
奥羽本線標準軌区間(福島~新庄、愛称「山形線」)の普通列車用として1991年(平成3年)に新製された、JRグループ初の在来線標準軌車両である。標準軌用のボルスタレス台車DT60形・TR245形が新たに採用された他、パンタグラフがシングルアーム式(2002年までは下枠交差型)である点、客用扉にステップが設けられていない点、車体の帯が上から「オレンジ+白+緑」である点が0番台車との相違である。EB装置、TE装置を搭載。保安装置はATS-P形。
山形車両センターに2両編成12本(Y-1~12編成)、合計24両が所属している。このうちY-1~6編成はワンマン運転対応のための改造が行われ、関連機器を搭載した他、運転席・助手席直後の座席が撤去されている。
[編集] 運用線区
以下の線区で運用されている。
[編集] 仕様
- 車体構造:軽量ステンレス製・片側3扉(半自動)
- 外部帯色:赤・白・緑(0番台)/オレンジ・白・緑(5000番台)
- 制御方式:サイリスタ位相制御・界磁添加励磁制御
- ブレーキ:電気(回生)ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ・抑速ブレーキ・耐雪ブレーキ
- 保安装置:ATS-Ps形(0番台)・ATS-P形(5000番台)
- 最高速度:110km/h(ATS-Ps形動作時の標準の最高速度)
- 座席配置:セミクロス
- その他設備:停車駅誤通過防止装置(0番台・一部)・ワンマン運転関連機器(運賃箱、運賃表示器、自動放送装置、ドアチャイム)(5000番台・一部)
- 他系列との併結:E721系と相互に救援が可能
[編集] 関連項目
- JR東日本の在来線電車 (■国鉄引継車を含む全一覧 / ■カテゴリ) ■Template ■ノート
[編集] 外部リンク
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