タイムクライシス2
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ジャンル | ガンシューティング |
対応機種 | アーケード[AC] プレイステーション2[PS2] |
開発元 | ナムコ |
発売元 | ナムコ |
人数 | 1~2人(協力プレイ可) |
メディア | [AC]:SYSTEM23 [PS2]:CD-ROM |
発売日 | [AC]:1998年 [PS2]:2001年10月4日(ガンコン2同梱版) [PS2]:2001年11月18日(通常版) [PS2]:2003年2月13日(廉価版) |
価格 | [PS2]:10,290円(税込、ガンコン2同梱版) [PS2]:7,140円(税込、通常版) [PS2]:3,129円(税込、廉価版) |
デバイス | ガンコン2 |
『タイムクライシス2(たいむくらいしす2)』とは1998年にナムコによって製作されたアーケードガンシューティングゲームである。タイムクライシスシリーズの第2弾。
家庭用として「ガンコン2対応ソフト第1弾」としてグラフィックがリメイクされてプレイステーション2に移植・発売されている。
通称は、『タイクラ2』、『タイム2』、乃至、タイトルの頭文字を取った『TC2』である。
なお、タイトルロゴの数字は、ローマ数字表記(II)となっているが、他の作品はアラビア数字での表記となっている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] システム
システムはシリーズでお馴染みの『撃って隠れる』が採用されている。制限時間が設けられており、制限時間が無くなると前作ではゲームオーバーとなっていたが、今作ではダメージを受ける(ライフをひとつ失う)よう変更されている。武器はハンドガンのみ。だがステージの分岐方向によってはサブマシンガンを使う場面がある。 前作の時間制に替わり今作から得点制が導入され、連続ヒットを狙うと入手できる得点が増えるようになった。 また、今作からプレイヤーに命中する弾が発射された時は、マズルフラッシュ(銃口の火花)などが赤く光るようになっている。
[編集] ストーリー
1998年の報道で、アーネスト・ディアズ会長を筆頭とする『ネオダイン・インダストリー(NDI)社』は、次世代通信を担う新事業として、『スターライン・ネットワーク』計画の発足を表明。 来月にも、その事業に供用する64基の通信衛星の打ち上げを行うと発表した。
しかし、「その実態が通信衛星ではなく、NDI社が世界制服のために用いる核兵器搭載軍事衛星である。」との報せが国際特殊諜報機関:『VSSE』の元に届いた。
『VSSE』は、急遽、同社にクリスティー・ライアンをスパイとして潜入させ、この件に関する情報収集を行わせる。クリスティーは、見事、その情報を入手したのだが、リークしている現場を、同社の私兵部隊に発見された彼女は、拘束されてしまう。
VSSEは、現地に、凄腕工作員のキース・マーティン、ロバート・バクスターのコンビを派遣。彼女の保護と情報の受け取りを指示した…。
[編集] ステージ紹介
- ステージ1
- エリア1…VSSEエージェントのキースとロバートは、クリスティー・ライアンが所持していた、軍事衛星についての情報が入っているノートパソコンを確保せんと、NDI社幹部:ヤコフ・キニスキーを追って、街中で大規模な銃撃戦を展開する。
- エリア2…引き続き、ヤコフ・キニスキーを裏通りで追跡。終盤では、NDI社お抱えの装甲車と一戦を交える。
- エリア3…武装クルーザーに乗ったヤコフ・キニスキーと、運河でボートチェイスを繰り広げる。
- ステージ2
- エリア1…VSSEは、軍事衛星を運搬する鉄道を阻止すべく、森林地帯にある駅に向かう。森林部を経て、装甲車による襲撃を受けるが、駅に辿り着くことが出来た。
- エリア2…列車が発車してしまい、VSSEエージェントの二人は急いで最後尾の列車に乗り込み、列車客室、貨物車両でNDI社の私設軍兵士達と戦う。
- エリア3…NDI社幹部で、アーネスト・ディアズ会長の忠実な部下であるバフ・ブライアントと決戦。
- ステージ3
- エリア1…NDI社の本拠地でもあり、ロケット発射基地があるメガフロートに突入したVSSEは、かなり多くのNDI社私設軍兵士を相手に孤軍奮闘する。その刹那、NDI社に雇われた伝説の殺し屋:ワイルド・ドッグが立ちはだかる。
- エリア2…NDI社会長:アーネスト・ディアズも参戦し、戦闘は激化する。
- エリア3…アーネスト・ディアズは、クリスティー・ライアンを人質に取り、ロケット発射台の最上階に通じるエレベーターでVSSE達と戦う。終盤でアーネスト・ディアズが試作の軍事衛星に乗り込み、VSSE達との最終決戦に持ち込む。
[編集] クライシスミッション紹介
本作から家庭版オリジナルステージとして、クライシスミッションというモードが追加されている。今回の事件をあらゆる角度で分析し、今回と同様の場所及び施設内で、VSSEによる演習が6日間に渡り行われる。敵兵役として、VSSEの士官を相手に、特殊な演習弾(殺傷能力はほとんどなし)を用いる。 演習の内容は、敵を一定人数倒す、一発で敵を倒す、一定の得点以上を稼ぐといった内容に分かれており、半数以上達成しないと次の日に進めない。尚、内容に関しては単なる攻略情報になるため省略させていただく。
[編集] 登場人物
[編集] VSSE
あらゆる問題に対処する国際特殊諜報機関で、正式名称は、『Vital Situation,Swift Elimination』である。
今回は『スターライン・ネットワーク計画(NDI社による核軍事衛星打ち上げ)』阻止に出動する。
[編集] VSSEエージェント(主人公)
- キース・マーティン/Keith Martin(1P側主人公)
- 金色の髪のイギリス人。27歳。爆発物取り扱いに長けている。表職業:映画の特殊効果担当スタッフ。暗号名(コードネーム):ケルブ(Cherub)。
- ロバート(2P側)が彼を誤射すると、1000点減点となる。
- ロバート・バクスター/Robert Baxter(2P側主人公)
- 黒髪のアメリカ人。29歳。あらゆる乗り物の操縦技能を持っている。表職業:通学バスドライバー。暗号名(コードネーム):グリフォン(Griffon)。
- キース(1P側)が彼を誤射すると、1000点減点となる。
- リチャード・ミラー/Richard Miller
- VSSE特殊工作員のなかの切り札。前作タイムクライシス、及び、プロジェクトタイタンの主人公で、今回はクライシスミッション最終日の相手として、プレイヤーの前に立ちはだかる。
[編集] VSSEスパイ
- クリスティー・ライアン/Christy Ryan(ヒロイン)
- アメリカ人。24歳。VSSE特殊諜報員で、ディアズの秘書としてNDI(ネオダイン・インダストリー)社に潜入していた。その事がNDI社に発覚し、逃亡を余儀なくされるが、情報をVSSE本部に報告していたところをヤコフ・キニスキー率いる、NDI社私設軍部隊に拉致されてしまう…。
- キース、ロバートの二人には信頼をおいている。
- ステージ3-3の前半部で、NDI社会長:アーネスト・ディアズの『盾』にされている彼女を誤射すると、5000点減点となる。
- 因んでおくと、彼女の容姿はアーケード版とコンシューマ版を比べるとかなり違う。
[編集] NDI(ネオダイン・インダストリー)社
[編集] NDI社幹部(ボスキャラクター)
- ヤコフ・キニスキー/Jacob Kinisky
- ロシア系白人。42歳。ステージ1のボス。タイムクライシスシリーズで唯一のスラヴ民族の登場人物。クリスティー・ライアンによる情報リークを発見したのも彼である。紺の帽子とスーツ上下、白いカッターシャツ、赤いネクタイを着用。
- UZIと見られるサブマシンガン(公式設定ではネオダイン社開発の45口径サブマシンガンとなっている)を操り、プレイヤーに攻撃してくる。射撃の腕は優秀で、連続して命中弾を発射してくることもある。
- 兵士が多数乗っていた大型輸送トレーラー、装甲車も使ってまで、VSSE達の足止めしながら逃走。クルーザーに乗り込み、VSSE達と水路でボートチェイスを繰り広げる。結局、止めを刺され、クルーザーが川の上の建造物に激突し、死亡。
- なおステージ1-2で、彼の帽子を4回撃ち落とすとボーナス面へ行ける。
- バフ・ブライアント/Buff Bryant
- アメリカ黒人。33歳。ステージ2のボス。軍在籍時代からのディアズ会長の腹心。白のカッターシャツ、サスペンダー付き紺ズボン、赤いネクタイ(緩く結んでいる/ネクタイピンを付けている)。
- ステージ2-2のVSSEの乗車する鉄道の窓硝子が割れる場面でも一瞬姿を見せる。『ハンドバルカン』と呼ばれる軽量のガトリングガンを装備して、軍事衛星を運んでいた2両の列車の上でプレイヤーに挑む(当の衛星は、ヘリで持ち去られたが。)。人間離れした怪力を持っており、途中から大型のミサイルを武器に殴り、振り回しを行う(プレイステーション2版では振り回す速度がアーケード版より速い)。その後、ヘリコプターのキャビンからハンドバルカンでの掃射を行う。最終的には、VSSE達に反撃され、ハンドバルカンを連射したまま大きく倒れ、それが原因でヘリが爆発、鉄道橋に墜落する。その為、2両の軍用列車も谷底に落下してしまうがエージェントは、間一髪で脱出する。
- ワイルド・ドッグ/Wild Dog
- 国籍不詳(中国系アメリカ人との説あり)。年齢不詳。1、及び、プロジェクトタイタンにてリチャード・ミラーに敗れた、傭兵部隊(実際は、巨大犯罪組織):『ワイルド・ドッグ』の元締めだった人物で、『野良犬』との意味の暗号名を持つ、伝説の殺し屋(詳細は、タイムクライシスシリーズのワイルド・ドッグの項を参照)。
- リチャードとの戦いに敗北した為、全身に重傷を負い、左腕を失う。また、顔に傷痕ができている。茶色のコート、紺のカッターシャツ、サスペンダー付き茶色のズボン、赤いネクタイを着用。
- 今作では、アーネスト・ディアズを筆頭とするNDI社に雇われ、ステージ3-1、及び、ステージ3-2ボスとして登場。左腕の義手に仕込まれているガトリングガンと、モーゼルC96でプレイヤーに挑んでくる。しかし、追い詰められ最後は自爆(尚、ワイルド・ドッグの自爆は、この作品から『伝統』となる。)。
- ステージ3-1で、彼に約25発以上撃ち込むと、最後の銃撃ポイントで登場する敵兵がすべて得点兵になる。
- アーネスト・ディアズ/Ernesto Diaz
- アメリカ人(名前からしてラテン系かと思われるが、不明。)。64歳。ネオダイン・インダストリー社の会長にして元軍人。世界制服の野望に燃え、今回の計画を企てた。白髪交じり。また、因んでおくと、ステージ3-1のイントロダクションデモで、NDI社私設軍兵士が報告に来た際、『ディアズ将軍』と呼称していたことから、軍を退役する前の最終階級は、准将以上、大将以下であった可能性もある(また、この台詞から、NDI社の私設軍には、ディアズ会長の軍在籍時代からの部下(元米兵)も多く居る模様。)。
- 彼は高齢にもかかわらず、ロケットランチャーを装備してプレイヤーと戦う。拳銃の腕もかなりのもの。
- ステージ3-2で登場しワイルド・ドッグと共闘。ステージ3-3では、卑怯にも捕らえたクリスティーを盾にして銃撃する。
- ステージ3-3の終盤で試作型の軍事衛星に乗り込み抵抗を続けるが、最後は衛星が破壊されたあげく本人も銃撃で倒れ、核軍事衛星を積んだロケット発射台に衛星ごと転落、発射間もないロケットの燃料タンクに当たって大爆発を起こし、NDI社お抱えのロケット発射用のメガフロートは大炎上した。
[編集] NDI社私設軍兵士(一般兵)
ここでは、登場する敵兵を紹介する。また、ここでは命中する攻撃のことを『命中弾』と表現する。
なお、今作でキースと、ロバートが対峙するのはネオダイン・インダストリー社(NDI社)の私設軍兵士である。
兵士の呼称は、タイムクライシス2の公式サイトで発表されたものを用いる。
- 一般兵(青)
- 一般兵の中でもっても多く登場する兵士。青い軍服を着用している。命中率は低い。
- 武装は、(隊長兵含む)何れの一般兵も拳銃である。
- 隊長兵
- 一般兵を統率する兵士。都市迷彩の白いミリタリースーツを着用している。命中率がすこし高い。ちなみに背中に装備しているのは通信衛星キット。
- 一般兵(赤)
- とても銃撃の命中率が隊長より高い兵士。通称『赤兵』初弾は必ず命中弾である。急に画面横から現れたりすることも多い。
- 赤い服の兵士は命中率が高いのはシリーズではお馴染みである。
- 一般兵(黄)
- いわゆるボーナス兵。(公式サイトでは『得点兵』と表記)倒すと、5000点もの高得点が得られる。直接戦闘には加わらず、はるか遠くに出現することが多い。また、特定の黄色兵を倒すと、黄色兵士しか出ない隠しルートへ進むことができる。命中率は低い。
- 一般兵(茶)
- 常に二人一組で行動する兵士。この二人のうちどちらを最初に倒したかによって、次のルートが決まる。命中率は低い。1人プレイ時にしか出てこない。
- ナイフ兵
- トリッキーな動きでプレイヤーを翻弄し、大振りのサバイバルナイフでダメージを与えてくる。
- 遠距離からナイフを投げてくるかと思えば、いきなり目の前に現れて斬りつけたりもする。
- 命中率は高め、ナイフは撃ち落せない。
- 手榴弾兵
- その名のとおり手榴弾を投げてくる兵士。手榴弾を1個投げた後は拳銃で撃ってくる。
- 手榴弾は必ずダメージを受けるが破壊可能で、拳銃で攻撃してきた時の命中率は低い。
- ロケットランチャー兵
- 迷彩服を着用し4連装ロケットランチャーを装備した兵士。命中率が高く連続で命中弾を発射してくることが多いが、動きがやや鈍い。
- また、ステージ1-1の最後の銃撃ポイントに登場する、大型トレーラーの上から攻撃してくるロケットランチャー兵(緑の迷彩服でなく、隊長兵と同じものと思われる戦闘服を着用している。)達は、2発撃ち込まなければ、倒せないようになっている。
- マシンガン兵
- 迷彩服を着用、サブマシンガンを装備した兵士。あたりかまわず連射してくる為命中率が高め。
- また、ステージ1-2の最後、ステージ2-1の途中(何れも、装甲車と対決する場面)では、敵が持っていたサブマシンガンを奪取し、それをVSSEエージェント達が使用する(装弾数無限)。
[編集] 登場兵器
巨大企業のNDI社の私設軍には、様々な兵器を装備している。また、VSSEの方も、専用の特殊車両が登場する。
- 軍用トラック
- NDI社が長距離用大型トレーラートラックを改造したもの。装甲面等の改造が施されている。武器類は一切装備していないが、一度に大量の兵士を運べる。
- 攻撃用ヘリコプター
- ミサイルを装備した攻撃ヘリ。コクピット部分が脆弱で、連続して狙えば、少ない弾数で撃墜出来る。
- 軍用ボート
- NDI社の一人乗りボート。武器は一切装備していないものの、船体にケプラーを混入してあり、ある程度防弾できる。
- VSSE専用特殊車両
- VSSEエージェントの搭乗する特殊車両。その見た目は、単なるスポーツカーだが、非常に高度な防弾処理がされており、爆発にも耐えうる。
- 見た目に反した重い車体、強力な馬力を秘めたエンジンを搭載している為、生半可な運転技術で(技量の低いドライバーが)手に負える代物でなく、運転出来る者が限られてしまっている。
- ステージ2-1のデモムービーにだけ登場する。
[編集] その他
- エンディングムービーのスタッフロールの最後に、『DERRICK LYNCH(デリック・リンチ)』という名前が出ているが、同じタイムクライシスシリーズの外伝的作品たる、『クライシスゾーン』の最終ボス:デリック・リンチと全く同じ名前である(どうでもいいことだが)。
[編集] 外部リンク
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本編 | タイムクライシス - タイムクライシス2 - タイムクライシス3 - タイムクライシス4 |
番外編 | クライシスゾーン - プロジェクトタイタン |
関連作品 | コブラ・ザ・アーケード |