タイムクライシス4
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ジャンル | ガンシューティング |
対応機種 | アーケード |
開発元 | ネクスエンタテインメント(公式サイト) |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
人数 | 1~2人(協力プレイ可) |
メディア | SYSTEMスーパー256 |
稼働時期 | 2006年 |
タイムクライシス4(たいむくらいしす4)とは、ナムコが製作している物陰に隠れて敵の攻撃や障害物を避けるシステムを採用した、アーケードガンシューティングゲーム。
タイムクライシスシリーズの第4弾(クライシスゾーンも含めれば第5弾、プロジェクトタイタンも含めれば第6弾)にあたる。
通称は、『タイクラ4』、『タイム4』、乃至、タイトルの頭文字から取った『TC4』である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
米軍の極秘兵器が、欧州のテロリストに流出するという不正取引の情報が、国際特殊諜報機関:『VSSE』の元へ届いた。
事件の調査の為、2人の『VSSE』エージェントである、ジョルジョ・ブルーノと、エヴァン・ベルナールがアメリカに派遣されたのだが、カリフォルニア州の国際空港に到着した直後、彼等はテロリストと、おびただしい数の『虫』による襲撃を受ける。
米軍統合監察部のウィリアム・ラッシュ大尉と合流したVSSEエージェント達は、彼から、その虫こそが、米軍の開発した極秘兵器、通称:『テラーバイト』であり、彼も、その不正取引事件を捜査しているということを聞く。
調査を続けるうちに3人は、この不正取引事件はアメリカ合衆国の最大の危機の一環にしか過ぎないという事実を知る…。
[編集] ステージ紹介
- プロローグ(練習ステージ)
- ステージ1
- エリア1…空港で、米軍統合監察部の監察官:ウィリアム・ラッシュ大尉と合流したVSSEは、上空の管制機に乗り込んだ米軍統合作戦本部のオペレーター:エリザベス・コンウェイ特務中尉によるサポートを受けつつ、空港を脱出する為のヘリコプターがある整備室へと向かう。
- エリア2…ヘリコプターでカリフォルニア州のビル街の不正取引現場に辿り着いた一行は、ヘリの搭載武装で敵の対空車両、攻撃ヘリを撃破しつつ、不正取引の物品を運んだ大型トラックをヘリで追う。終盤、トンネルに逃げ込もうとするトラックの後輪をヘリのキャビンから、狙撃銃で狙撃することになる。
- エリア3…VSSEは、狙撃で大型トラックを横転させることに成功した。不正取引の証拠集めの為、不正取引事件の首謀者:マーカス・ブラック大尉と大通りで交戦する。マーカス・ブラック大尉の猛攻に加え、大量の敵兵も押し寄せてくる。
- ステージ2
- エリア1…VSSE一行は、ワイオミング州の国立公園に設営された極秘生物兵器研究所に向かうべく、洞窟で敵の正体たるハーメルン大隊の隊員と銃撃戦を繰り広げる。最後は、流砂に巻き込まれた状況下、テラーバイトを排除しつつ、這い上がることになる。
- エリア2…国立公園の森林-間欠泉地帯で、ハーメルン大隊兵士と銃撃戦。ジープ部隊に襲撃されたり、大尉が罠に嵌まったりと様々な苦難が待ち受ける。
- エリア3…研究所の資材倉庫で、ハーメルン大隊幹部:ジャック・マザーズ中尉との壮絶な闘い。途中から、VSSEは彼と格闘する大尉の援護射撃をすることになる。
- ステージ3
- エリア1…ハーメルン大隊に攻撃されたコロラド州の空軍基地で、抗戦するコロラド州軍兵士達をヘリからの機銃掃射で支援する。終盤、無人ステルス爆撃機が地下滑走路から多く出撃、そのうえ、かのワイルド・ドッグも現れる。
- エリア2…ワイルド・ドッグを追ったVSSEは、基地の格納庫で彼と死闘を繰り広げる。
- エリア3…VSSEとラッシュ大尉率いるコロラド州軍は、無人ステルス爆撃機の関連施設がある地下施設でハーメルン大隊総隊長:グレゴリー・バローズ中佐とアメリカ合衆国の命運、そして、未来を賭けた最終決戦を展開する。
[編集] 武器
[編集] メインウエポン
- ハンドガン(拳銃)
- 国際特殊諜報機関:VSSEに制式採用されている拳銃で、このゲームのメインウエポン。
- 装弾数は9発で、ペダルを離して隠れることにより、マガジンを交換して再装填(リロード)する。リロードの回数は無制限。また、銃身の下には、フラッシュライトが装着されている。ステージ2-1でこのフラッシュライトを使う場面がある。
[編集] サブウエポン
以下の3種が存在。弾薬の補充方法は黄色い服を着た兵士を倒すことだが、テラーバイトと戦闘するポイントで残弾数が少なくなれば、ラッシュ大尉が無条件で補給してくれる(グレネードは例外)。
- マシンガン
- トリガーを引きっ放しにすることで、連射可能なアサルトライフル。最大保有弾数は300発まで。多くの敵兵士を掃討するのに非常に便利だが、1発の威力が低いためボスなど耐久力のある敵に対しては弾切れを起こしやすいので注意が必要。
- 弾薬は、黄色い服の兵士を倒すだけでなく、強化装甲服を着用し、大型軽機関銃を装備した兵士(参照:強化装甲兵)を倒すことでも入手(バックパックに残っている弾薬を奪取)出来る。
- ショットガン
- 一度に多数の散弾が拡散するショットガンで、至近距離では絶大な威力を誇る(ただ、こちらも散弾1発自体の威力は低い)。耐久力のある隊員でも、近距離なら1発で撃破できる事が多い。ボス戦でも非常に有効である。最大保有弾数は50発まで。前作の3とは違い、連射が利かなくなっている。
- グレネード
- グレネードランチャーを用いて発射する小型榴弾。軍用軽車両(ジープ)等、主に対物目標に絶大な効果を発揮する。また、多くの敵を一掃したい時やボス戦で重宝する。直接当たらなくても強力な爆風で、周囲の敵を巻き込み攻撃することが可能だが最大保有弾数は5発までで補充しにくい。
[編集] 特殊ウエポン
次に挙げる武器は、特定のステージ、特定の銃撃ポイントで使う武器である。
- マウンテッドマシンガン
- ヘリコプターに搭載されている重機関銃で、防弾用のシールドが付いている。ステージ1-2ではジョルジョ(1P)が、ステージ3-1ではエヴァン(2P)がそれぞれ、使用する。装弾数は無限。発射時のエフェクト(発射時の閃光、機関銃弾が飛んでいく表現等)で、敵による命中弾が見えにくくなってしまっているのが難点である。
- オートマティックキャノン
- 所謂、自動擲弾銃(グレネードマシンガン)で、これもヘリコプターに搭載されており、やはり防弾シールド付きである。ステージ1-2ではエヴァン(2P)が、ステージ3-1ではジョルジョ(1P)がそれぞれ、使用する。
- 装弾数は無限。連射速度は、マウンテッドマシンガンのそれより遅いものの、威力が高く、榴弾を使用している為、着弾したときに爆発を起こす。マウンテッドマシンガンと同じ難点を持つ。
- スナイパーライフル
- ステージ1-2の最後で、不正取引の物品を運搬する大型トレーラーのタイヤを狙撃するときに使用する狙撃銃。
- 装弾数は2発で、再装填(リロード)は、ハンドガンと同じく、ペダルを離すことで行われる。
- ヘビーマシンガン
- ステージ1-3(ボス戦)の途中で、証拠集めの為、主人公達が大型トレーラーを確保するとき、証拠隠滅の為にトレーラーを破壊せんとする敵からトレーラーを守る為に使う武器(尚、このときは、マルチスクリーンバトルが行われる)。トレーラーに車載されていて装弾数は無限。
[編集] ゲームシステム
[編集] マルチ・スクリーンバトル
ゲーム中、所定の場面(1-1、1-3、2-1、3-2で発生)に到達すると発生する新モードで、2箇所、あるいは、3箇所から同時に攻めてくる敵を倒していくイベントバトル。銃口を矢印の方向に画面外まで向けると画面が切り替わり、銃口を向けたほうの敵を倒すことが出来る。これにより"周囲を敵兵に囲まれた状況での、臨場感溢れる銃撃戦"が可能となった。 このモード発生中は攻撃を食らってもライフは減らないが、プレイヤーが身を潜めている障害物が一定量破損し、ノルマ達成前に障害物が破壊されると「ノルマ失敗」となりライフを一つ失う。またこのモード中に限り隠れていても攻撃を食らうため、通常よりも迅速な対応が求められる。
但し、ステージ2-1のものでは、他とは違い、スカラベ型テラーバイトに取り付かれぬよう排除しつつ、流砂から這い上がるというものだ。
また、これの前身となったシステムは、タイムクライシス プロジェクトタイタンでの『マルチハインディングシステム』である。
[編集] ボイス・ナビゲーション
本部からの指令や仲間キャラからのアドバイスがガンタワーのボイス専用スピーカーから聞こえてくる。
ゲームの操作方法や、有効な武器をアドバイスしてくれるので、仲間との一体感が味わえる。
[編集] 得点計算の変更点
タイムボーナスの大幅増加と、今までのシリーズになかった命中率ボーナスの追加である。
前者は素早くクリアすればする程、後者は正確に標的に命中させればさせる程、高得点が叩き出せるようになった。
但し、マルチ・スクリーンバトルに敗北(失敗)したとき、タイムボーナスがなくなる。
また、新システムというわけでないが、ガン型コントローラー(通称:『ガンコン』)の構造も新しい形に変更されており、握ったときに手にフィットする為、今までのガンコンよりもグリッピングが良くなり、若干軽くなった。
[編集] 登場人物
[編集] VSSE
あらゆる問題に対し、エージェント(工作員)を派遣して、解決する国際特殊諜報機関で、正式名称は、『Vital Situation,Swift Elimination』である。
今回の『極秘兵器不正取引事件の調査』については、ジョルジョ・ブルーノと、エヴァン・ベルナールの2人を送った。
[編集] VSSEエージェント(主人公)
- ジョルジョ・ブルーノ/Giorgio Bruno(1P側主人公)
日本語版音声声優:三浦祥朗、英語版音声声優:デヴィッド・ヴィンセント
- 茶髪で、髭が濃いイタリア人。29歳。その過去の境遇から、かなりクールで、渋い性格となっている。表職業:レストランシェフ。主に片手で拳銃を撃つスタイルをとる。
- エヴァン(2P側プレイヤー)が彼を撃つと、5000点減点。
- エヴァン・ベルナール/Evan Bernard(2P側主人公)
日本語版音声声優:三浦祥朗、英語版音声声優:トラヴィス・ウィリンガム
- 金髪のフランス人。25歳。新人である為か、ジョルジョを『オッサン』呼ばわりする等、所謂、『軽い』性格である。表職業:建設作業員。主に両手で拳銃を撃つスタイルをとる。
- ジョルジョ(1P側プレイヤー)が彼を撃つと、5000点減点。
[編集] VSSE指揮官
- VSSE指揮官/The Head of VSSE
日本語版音声声優:郷里大輔、英語版音声声優:マイケル・マックノイ
- プロローグステージにのみ登場する中年の男性で、ジョルジョ、エヴァン達の上司。
- プロローグステージの終盤で、テラーバイトによる電波妨害で音信不通となり、これ以降登場しなくなる。
[編集] アメリカ軍
米軍からは、『極秘兵器不正取引事件の調査』に統合監察部のウィリアム・ラッシュ大尉を派遣、そのサポートには、統合作戦本部のエリザベス・コンウェイ特務中尉を任命する。
[編集] 米軍統合監察部
- ウィリアム・ラッシュ大尉/William Rush(サブ主人公)
日本語版音声声優:大塚明夫、英語版音声声優:クリストファー・サバット
- アイルランド系アメリカ人。33歳。大人二人を持ち上げられる程の腕力を持ち、タフネスも兼ね備える、愛国心漲る特殊部隊隊員。
- ボディアーマーを着用し、ショットガン、銃床のないカービンを背負っている(但し、大抵は、拳銃を使っている。)。
- プレイヤーが彼を誤射すると、1000点減点となる。
[編集] 米軍統合作戦本部
日本語版音声声優:鈴木麻里子、英語版音声声優:メガン・ホリンシェッド
- アメリカ人。25歳。今作のナビゲーターで、新型の管制機:『XSWAC-12』に搭乗している天才女性士官。ラッシュ大尉からは『ベス(Beth)』と呼ばれている。
- 因みに、ステージ2-3で、ジャック・マザーズ中尉が繰り出したプロレス技を思わず実況してしまっていることから、プロレスマニアであることが窺い知れる。
[編集] コロラド州軍
- コロラド州兵
- コロラド州の州軍の州兵達。ステージ3にて、コロラド州の空軍基地がハーメルン大隊(反乱軍)に襲撃され軍の応援として駆け付けていたが、テラーバイトの大群の前には全く相手にならなかった。そこでラッシュ大尉の指揮下に置かれ、VSSEエージェント達のヘリからの支援掃射のもと、ハーメルン大隊と戦う。
- ステージ3-3にて、グレゴリー・バローズ中佐が、地下施設の上層部の無人ステルス爆撃機制御用コンピュータがあるバルコニーへの階段を爆破したとき、多数の州兵が組体操のピラミッドを組む要領で階段を作る。VSSEエージェント達はそこに登り、グレゴリー・バローズ中佐と戦う。VSSE達の階段となっている州兵達は、プレイヤーが撃っても誤射とならず、減点されない。
[編集] ハーメルン大隊
今回の敵となる組織。当初、『テロリスト』と目されていたが軍隊並みの装備と、VSSE、ラッシュ大尉がそこに属していた兵士の身元を調査したところ、首にアメリカ軍兵士のドッグタグ(認識票)を下げていたことから、敵の正体が『テロリスト』ではなく、反乱を起こしたアメリカ軍の部隊であると判明する。
グレゴリー・バローズ中佐率いる、アメリカ軍の極秘生物兵器特殊部隊で、大量の『テラーバイト』を奪取して、コロラド州の空軍基地を襲撃。空軍が試験していた、最新鋭の無人ステルス爆撃機:『XA-60-Ex』を多数奪取。その核弾頭搭載巡航ミサイルで、アメリカ全土の主要都市を爆撃、アメリカ合衆国を壊滅させるという恐るべき計画を目論む。テラーバイト不正取引事件は、その計画の一部にしか過ぎなかった。
『極秘生物兵器特殊部隊』と銘打っているがウイルス、病原菌等を使うのでなく、動物を調教、乃至、改造した生体兵器(動物兵器)を運用している事から『動物兵器部隊』と言う方が適切。
米陸軍、米空軍、米海軍、米海兵隊の4軍統合で、有用な隊員の選抜で構成されている。また、最上層部の一握りの人間しか、その存在を知らぬ程、その極秘ぶりが徹底されている。
1950年代に創設された実験部隊を前身としており、『動物による後方支援』を主な活動としてきたが、最近になって、『改造生物による戦闘』に転向する。
部隊章には、『ハーメルンの笛吹き』で使われた笛が描かれている。
また、『ハーメルン大隊』は、飽くまでも、その部隊の通称にしか過ぎず、正式名称は不明である。
[編集] ハーメルン大隊幹部(ボスキャラクター)
- マーカス・ブラック大尉/Marcus Black
日本語版音声声優:江川央生、英語版音声声優:ジャック・リンゴ
- アメリカ人。38歳。ステージ1ボスで、ハーメルン大隊の幹部(ハーメルン大隊第3中隊隊長)。フード付の黒いジャンプスーツに、縞模様のチョッキを着た、痩せ型の男。命がけの任務の割に低収入のため、金欲しさからテラーバイト不正取引事件を指揮していた。
- カリフォルニアの市街地を不正取引の物品を運搬している大型トレーラーで逃走するが、タイヤを狙撃され、止められてしまう。証拠を確保しようとしたVSSEとラッシュ大尉に対し、自分の部下を率い、市街地の路上で交戦する。
- 片手で対戦車ライフルを射撃したり、フック付ワイヤーで乗用車を投げ付けたりと、体格に似合わずかなりの馬鹿力の持ち主である(対戦車ライフルを片手で射撃した場合、大抵はその反動で脱臼してしまう)。他方、フック付ワイヤーを物に引っ掛けワイヤーの遠心力を利用し、ターザンの如く、軽やかに移動する。
- 証拠隠滅の為トレーラーを破壊せんと試みた後、逃走を図るがVSSE達に追い詰められ絶命する。
- 尚、公式サイトでは、『過小評価』としか思えないような記述で紹介されているが、それが如何なる基準で付けられたのかは、謎である。
- ジャック・マザーズ中尉/Jack Mathers
日本語版音声声優:郷里大輔、英語版音声声優:チャック・コープ
- アメリカ人。33歳。ステージ2ボス。ハーメルン大隊の幹部(ハーメルン大隊第2中隊隊長)である大男で、頑固で融通が利かずグレゴリー・バローズ中佐への忠誠心が強い。ワイオミング州の国立公園に極秘裏に設営されていた生物兵器研究所で、テラーバイト奪取作戦を指揮していた人物。灰色の帽子にハーメルン大隊の部隊章が描かれた茶色いTシャツに、都市迷彩模様の半ズボンを着用、首にテラーバイト操縦用のリモコンと思われるPDAのような端末を下げている。研究所の資材庫で待ち受けていた。
- 2連装の軽機関銃・手榴弾・プロレスを基盤とした体術で闘う。
- 大尉との格闘戦は有利だったが、VSSE達の援護射撃により転倒、直後に大尉のアッパーカットの直撃で吹き飛ばされ、昏倒する(この後のリザルト(結果表示)画面では、何故か、ゴングが鳴る)。
- テラーバイトが既に持ち去られていたことを知ったVSSEと大尉に、手遅れだという(大隊による空軍基地襲撃が始まっていること)台詞を遺し、事切れる。
- ワイルド・ドッグ/Wild Dog
声優:デイヴ・マロー *…公式サイトでは、『???』と表記されている。
- 国籍不詳。年齢不詳。ステージ3-1、3-2ボス。クライシスゾーンを除くシリーズ全作品に登場している、お馴染みのボスキャラクター(彼の詳細は、タイムクライシスシリーズのワイルド・ドッグの項を参照)。
- 丸サングラスを掛け、黄色いカッターシャツに、赤い薔薇の絵が入った純白のネクタイをしている(因みに、これまでのシリーズでは、紺色のカッターシャツに、赤いネクタイだった)。更に年を取ったものの、今回も更なる改造手術を施し、愛用のモーゼルC96も健在。
- ステージ3-1の終盤にて登場。フック付きワイヤーを射出、VSSE達の乗るヘリに引っ掛け監視塔に激突さそうとするも失敗。ステージ3-2で格納庫に逃げ込み、左腕の武器とトラップでVSSEエージェント達を苦しめる。最後は実用化に成功したトラクタービームで周囲の物体を操り攻撃するも、VSSE達の銃撃で昏倒するのと同時に、トラクタービームが暴走、周りの物体を全て引き寄せ、無惨にも、それに押し潰されてしまう。最後の力を振り絞り、今回も自爆した。
- 度重なるサイボーグ化手術で人間とは懸け離れてしまったことを表現する為か、字幕で、平仮名表記すべき部分が全て片仮名になっていたり、日本語音声では、外国人訛りした日本語を喋る。但し、最初の台詞だけ「Eat this(喰ラエ)!!」と英語で話している。
- グレゴリー・バローズ中佐/Gregory Barrows
日本語版音声声優:江川央生、英語版音声声優:ハリー・マロイ
- アメリカ人。48歳。ステージ3-3ボス(最終ボス)で、ハーメルン大隊の総隊長。今回の一連の事件の首謀者。
- 目的の為ならば全手段が正当化されると考えている権謀術数主義的な性格で、権限が低く冷遇に遭わされているハーメルン大隊の存在価値の示威の為に反旗を翻し、アメリカ合衆国を壊滅させんとした。また、この理由で、前述のマーカス・ブラック大尉の独走(不正取引)を放置していた。また、ジャック・マザーズ中尉の命の恩人でもある。何故か、上半身裸。刺青を入れている。不気味に赤く光っている左目は、カメラ付の義眼である模様。自分の部隊に襲撃させた、コロラド州の空軍基地の地下施設の最深部で待ち構えており、アメリカ全土の主要都市を爆撃すべくXA-60-Ex無人ステルス爆撃機を発進させていた。
- デザートイーグルと思われる大型拳銃を、二丁拳銃で射撃する他、周囲には、おびただしい数のテラーバイトを従え、攻撃してくる。自分が不利になると、地下施設の上層部の無人爆撃機制御用コンピュータがあるバルコニーに逃げ込み、そこに通じる階段を爆破する。だが、コロラド州軍の多数の州兵が組体操のように階段を作り、そこに登ったVSSE達と最終決戦に持ち込む。バルコニーに備え付けられた2基のレーザー照射装置も使い銃撃するが、両方共破壊された上、当人もVSSE達に反撃され、力尽きる。
- 彼が倒された後、VSSE達は、無人ステルス爆撃機を止めるべく、多数のコロラド州兵達が作った階段の頂点に登るも、バルコニーに手が届かない。そのうえ、無人ステルス爆撃機から、巡航ミサイルが発射されてしまう。そのとき、ラッシュ大尉に押し上げられ、VSSE達は、バルコニーに到達する。制御コンピュータの作戦中止ボタンを押し、発射された巡航ミサイルは、全米の主要都市に着弾する直前で自爆、無人ステルス爆撃機も、全機帰還した。
[編集] ハーメルン大隊隊員(一般兵)
ハーメルン大隊に所属する米軍兵士。このゲームにおける一般兵である。
大抵、一発命中させることで倒せる。だが、少しの攻撃ならビクともしない兵士も居る(この場合、ゲーム上ではライフゲージが表示されるが、ここでは、『耐久力がある』と表現する。)。 また、ここでは、プレイヤーがダメージを受ける攻撃のことを『命中弾』と呼称する。兵士の名称については、公式発表されていない為、便宜的に外見・役割等から判断した名称で呼称する。
- 白服一般兵
- 最も多く登場するハーメルン大隊の一般の隊員。白い鉄帽と戦闘服を着用している。鉄帽を被っていない隊員や半透明の防弾シールドを装備している隊員等、複数のグラフィックパターンが存在するが、倒したときの得点は、全員同じである。
- 主な攻撃方法は拳銃。また、接近戦やバリケード破壊用に手斧を装備しており、その斧で斬り付けたり、斧そのものを投げ付けてきたりする(投げられた斧は、撃ち落とせる)。
- 赤服一般兵
- 紅色の鉄帽、戦闘服を着用している。
- 攻撃方法は、白服の一般兵と同じく、拳銃、手斧だが、「赤い服の敵戦闘員は、いきなり攻撃を当ててくる。」、というこれまでのシリーズの伝統通り、出現時は、必ず命中弾を撃ってくる上に、そのあとでも命中弾を撃ってくる確率がかなり高い。
- 黄色服一般兵
- 『アイテム兵』とも呼ばれる。ハーメルン大隊の一般隊員で、黄色い鉄帽、戦闘服を着用している。
- 攻撃方法は、白服の一般兵と同じく、拳銃と手斧。また、倒すと、サブウエポンの弾薬を入手できる。最大3発まで撃ち込むことが可能で、撃ち込んだ数に応じて、入手できるサブウエポンの弾薬が増える。前作と比べ、出現する数が少なくなった。尚、前作とは違い、二人プレイ時、この隊員を倒したとき、両方のプレイヤーに弾薬が貰えるようになった(前作では、倒した方のプレイヤーにしか貰えなかった)。
- 隊長兵
- ハーメルン大隊の隊員を指揮する隊長兵(班長、分隊長、最高でも小隊長クラスと思われる)。濃紺の鉄帽、戦闘服を着用している。
- 攻撃方法は、白服の一般兵と同じく、拳銃と手斧。赤い服を着た一般兵程でないが、命中弾を撃ってくる確率が高い。
- バズーカ砲兵
- 緑色の鉄帽と戦闘服を着用しておりバズーカ砲を発射して攻撃してくる。命中率はやや高いものの、今までのシリーズとは違い、砲弾は撃ち落とすことが出来る。また手榴弾を投げてくる事もある(これも撃ち落とせる)。耐久力があり、ハンドガン3発分で倒せる。
- テラーバイト操縦兵
- 外見的特徴としては、白い鉄帽、戦闘服を着ており、半透明の防弾シールド、赤色の暗視装置を装備している。
- サブマシンガンで攻撃してくる。命中率はかなり高い。防弾シールドで防御していることに加え、耐久力があり、倒すには、ハンドガン3発分撃ち込まねばならない。
- 強化装甲兵
- 米軍が開発した、パワードスーツの一種と思われる最新型強化装甲服を着用した隊員。大型軽機関銃を乱射したり、銃で殴りつけてきたりする。銃の弾薬は、背中のバックパックからベルト給弾している。その名称からもわかるように耐久力が恐ろしい程高く、グレネードの直撃でさえも一発までなら耐えられる程。
- ラッシュ大尉曰く、「基本的にはマシンガンを使用、接近時にはショットガンを使う。」ことで攻略する。また、撃ち込みを続けていくと、装甲が破損(例:頭部を撃てば、ヘルメットが吹き飛ぶ等)する。残りの耐久力が少なくなれば、撃って命中させる度によろける。至近距離でショットガンを撃ち込むと、大きく転倒し、隙だらけになる。
- また、この隊員を倒すと、マシンガンの弾が99発入手出来る。
[編集] 登場兵器
現在でも、RMA(軍事革命)にて、軍のハイテク化を進捗させているアメリカ軍ではあるが、このゲームでも、様々なハイテク兵器が登場する。
[編集] テラーバイト/Terror Bites
グレゴリー・バローズ中佐率いるハーメルン大隊によって奪われ、悪用されていた虫型極秘兵器。アメリカ軍が、虫を遺伝子改造することによって生み出した。『テラーバイト』は、その生物兵器(生体兵器(動物兵器)というべきか)の通称であり、スカラベ型、ハチ型、ダニ型、カマキリ型の4種類が確認されている。カマキリ型以外は全て小型なので、わずかな隙間からも難なく侵入することが出来る。登場する際には、独特の制御音が聞こえてくる。また、日本語に訳せば、『恐怖の噛み付き虫』となろう。
プロローグステージで、スカラベ型テラーバイトが出現したとき、VSSE指揮官との通信が途絶えたことから、テラーバイトには、電波/通信妨害機能が装備されている模様。また、ハーメルン大隊のテラーバイト操縦兵がジョイスティックのようなコントローラーを持っていたこととジャック・マザーズ中尉が首から提げている端末から、テラーバイトは、前線の隊員によって遠隔操縦されていることが窺い知れる。
- スカラベ(フンコロガシ)型テラーバイト
- おびただしい数で床や天井、壁を這い敵に取り付いて襲い掛かってくる。取り付かれれば、ライフマークの下にゲージが現れ、噛み付かれるとそのゲージが減る。ゲージがなくなる前に全て銃撃で排除しないと(ペダルの連打でも排除出来る)、ライフマークをひとつ失う。マシンガンが有効である。
- ハチ型テラーバイト
- 同じく、おびただしい数で集結して飛行、敵に取り付いて襲い掛かってくる。スカラベ型テラーバイトと同じく、取り付かれればライフマークの下にゲージが現れ、針で刺されるとそのゲージが減る。ゲージがなくなる前に全て銃撃で排除しないと(ペダルの連打でも排除出来る)、ライフマークをひとつ失う。ショットガンで撃ち落とすのが攻略法である。また、公式サイトでは、『羽虫型テラーバイト』となっている。
- ダニ型テラーバイト
- 異様に巨大なダニで、突如目の前に現れ、体を膨らませ自爆して攻撃する。大抵は、小型で2匹1組で現れるが、ステージ3-3のみ大型が1匹現れる。耐久力が結構高く、マシンガンを使用するのが主な攻略法である。
- カマキリ型テラーバイト
- 異様に巨大なカマキリで、前足の鎌で斬撃し攻撃を受けるとライフマークをひとつ失う。動きが結構素早い。ハンドガン約4発で倒せるが、本体を撃破すると腹部から3匹の子ガマキリをバラ撒き、一斉に襲撃してくる(子ガマキリの耐久力はハンドガン一発で、約3回斬撃されると、ライフマークをひとつ失う。)。マシンガンが有効または、巨大カマキリ(本体)が、斬撃前に目の前に着地してきた瞬間をショットガンで狙うという手もあるが、ハンドガンでも対処はしやすい。
[編集] その他の兵器
- XSWAC-12
- 高度に情報化された時代のために、米軍が開発した、非常に高度な情報管理機能を持っている新鋭警戒管制機で、このゲームで登場するのはボーイング747-400をベースとした試作機だ。また、それにエリザベス・コンウェイ特務中尉がオペレーターとして搭乗した。彼女曰く、「たった一機で、全ての米軍の全部隊を指揮出来る」という凄まじい性能を秘めているが、隔離された軍施設、独立したシステムで制御された新型無人ステルス爆撃機(XA-60-Ex)等、最重要軍事機密に関わるものは例外らしい。
- XA-60-Ex
- コロラド州の空軍基地襲撃のとき、ハーメルン大隊によって奪われた、最新鋭の無人ステルス爆撃機(英語版音声では、『UCAV(無人戦闘機)』と呼称されている。)。スタンドアローンと思われる独立したシステムで制御されていて(クラッキング(ハッキング)不可能)、空軍が試験運用をしていた。外見としてはB2ステルス戦略爆撃機を小型化したようなもの。地下施設から電磁カタパルトのようなもので発進している。
- グレゴリー・バローズ中佐によって、全米の主要都市を爆撃するようコントロールされるが、結局、VSSEエージェントに止められ、全機帰還。発射された巡航ミサイルも、主要都市に着弾する直前に自爆した。また、核巡航ミサイルの搭載能力があるが、試験運用段階だったのか、ミサイル自爆時、核爆発が起こらなかったことから、核は搭載されていなかった模様か、自爆時に核弾頭は爆発しない構造になっていた模様。
- ステージ3-1で、コロラド州の空軍基地の地下滑走路から多数出動する。こちらが撃墜すると、1機につき10000点加算される。だが、飛行速度が恐ろしく速く、またこちらが攻撃出来る時間がさほどないのが災いし、簡単には撃墜出来ない。
- 強化装甲服
- 詳しくは、強化装甲兵の項を参照。
- 自走高射機関砲・自走対空ミサイル
- ステージ1-2、ステージ3-1(どちらも、ヘリコプターに搭乗するステージ)でVSSE達の行く手を阻むハーメルン大隊の対空車両。
- 自走高射機関砲については、軍用大型トラックの対空仕様しか登場しない。自走対空ミサイルは、ステージ1-2では軍用大型トラックの対空仕様、ステージ3-1ではストライカー装甲車、LAVシリーズといった装輪式装甲車の対空仕様がそれぞれ登場する(ミサイルは撃墜出来る)。本来はハーメルン大隊の基地防衛部隊用であったと思われる。
- 因みに、ステージ3-1では、兵員輸送型の装輪式装甲車も存在するが、こちらは破壊出来ない。
- 戦闘ヘリコプター
- ステージ1-2、ステージ3-1でVSSE達の行く手を阻む。機関砲、ミサイル等を装備した、ハーメルン大隊が火力支援用として装備している戦闘ヘリコプター(こちらもミサイルは、撃墜出来る)。
- ブービートラップ
- ステージ2-2で、ラッシュ大尉が引っ掛かり、宙吊りにされた。プレイヤーは、大尉を撃たぬよう、敵と交戦する破目になる。
- トラップ
- 短時間で、如何にして仕掛けたのかは謎だが、ワイルド・ドッグが、コロラド州の空軍基地の格納庫に仕掛けていた罠で、ステージ3-2で使われる。以下の二種類が存在する。
- 戦闘機トラップ
- 駐機されていた戦闘機に搭載されているミサイルを発射する。ミサイルには、耐久力があり、破壊すると、10000点加算される。
- 壁トラップ
- 金網で閉じ込められた状態で、壁が3方向から同時に、どんどん迫ってくる(尚、このとき、マルチ・スクリーンバトルとなる)。 因みに、正面の壁には戦闘機のジェットエンジンが並べられ、左の壁には戦闘機用のミサイルが積み込まれ、そして、右の壁には高電圧を纏った鉄杭が仕込まれている。
- トラクタービーム
- ステージ3-2終盤、ワイルド・ドッグが左腕の義手に嵌め込んで使用していた兵器で、『牽引ビーム』ともいい、力場を作ることで、そこに捕捉された物体を停止させ、牽引する光線(ビーム)でフォークリフト、コンテナ等周囲の物体を引き寄せ、まるで、超能力や、念力のように操り、こちらにぶつけて攻撃していた。
- レーザー照射装置
- ステージ3-3終盤に登場。コロラド州空軍基地の地下最深部の施設にある無人爆撃機制御用コンピュータのバルコニーに2基装着されていて、レーザーは正確に命中させてくる(レーザーは赤と青の色があり赤はジョルジョ、青はエヴァンに攻撃する。但し、何故か、VSSEの階段となっている多数のコロラド州兵には当たらない)。
[編集] その他
- ガンアジャストモード
- ペダルを踏み、トリガーを引いた状態でコインを投入するとガンアジャストモードが出現する。
- また、このモードではガンの反動の有無の設定、ボイス設定(日本語音声か、英語音声かを選択すること)も出来る。
- 設定・ストーリー等に関して
- 今回は、シリーズ初のラテン系の主人公が登場している(ジョルジョ・ブルーノはイタリア人、エヴァン・ベルナールはフランス人)。クライシスゾーンを含む、これまでのシリーズの主人公は、皆、アメリカ系、イギリス系であった。
- ステージ1-2で、主人公達の搭乗するヘリコプターも、それに追われる不正取引の物品を運搬する大型トレーラーも、実は、市街地の同じ部分を二回程移動している(参考として、マウンテッドマシンガン、オートマティックキャノンの弾痕や、敵の対空車両、ヘリの残骸は、暫くすれば、消えている。)。
[編集] 参考文献
- ナムコ(バンダイナムコゲームス)情報誌NOURS(ノワーズ)2006年Vol.52から
- ナムコ携帯サイト「メロキャラ」から
[編集] 外部リンク
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番外編 | クライシスゾーン - プロジェクトタイタン |
関連作品 | コブラ・ザ・アーケード |
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