チョコボスタリオン
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ジャンル | 育成シミュレーションゲーム |
対応機種 | プレイステーション |
開発元 | スクウェア/パリティビット |
発売元 | スクウェア |
人数 | 1人 |
メディア | CD-ROM |
発売日 | 1999日12月22日 |
価格 | 4,800円(税別) |
その他 | ポケットステーション対応 同時発売の『チョコボコレクション』にも収録 |
『チョコボスタリオン』 (Chocobo Stallion) は、1999年12月22日にスクウェア(現スクウェア・エニックス)が発売したプレイステーション用育成シミュレーションゲーム。同時発売の『チョコボコレクション』に収録された3本のうち1本でもある。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
ファイナルファンタジーシリーズ(以下、FFシリーズ)に登場するチョコボを競走羽(きょうそうば、鳥)として、プレイヤーが牧場主になって経営をしていく。
競走馬育成ゲーム『ダービースタリオン』(以下、『ダビスタ』)のシステムで馬をチョコボに置き換えた内容で、ゲームデザインやプログラムは本家である『ダビスタ』の製作者薗部博之が手がけ、コピーライト表記もスクウェアと『ダビスタ』の開発元であるパリティビットが連名で記載されている。
[編集] 用語の変更
基本的なシステムは『ダビスタ』を踏襲しているが、馬がチョコボに変わったことで一部の用語が変更されている。
- ○○馬 → ○○羽 (読みはバのまま)
- 勝馬投票券 → 的中チョコボ券
- 種付け → カップリング
- 受胎 → 卵生 (所要期間も約11ヶ月から約1ヶ月に)
- 獣医 → 医師
- 調教 → 訓練
- 負担重量は人も道具も乗せず、グラビデによるものに
- 怪我の名称は馬特有のものから人と同じものに
- JRA → CRA (CHOCOBO Racing Associationの略)
[編集] 特長
本作は『ダビスタ』をベースとしており、システムのみならずレース体系も競馬の番組表と非常に似ている。レースに出てくるライバル羽や種牡羽にも、実在の競走馬をモデルにしたものが多い。
ゲームスタート当初は空の血統表をプレイヤーが構築してゆくことが出来る、競走能力が細分化されてそれぞれの能力値によってコメントが違う、発祥地によってシブい配合が発生するといった、『ダビスタ』とは一味違う要素がある。遺伝子の冷凍保存や実による牡牝の産み分け、始祖チョコボシステムなどにより、カップリングの利便性も向上している。
『ダビスタ』でも馴染みのある「複雑な血統構築を駆使して初めて難易度の高い重賞レースに勝てる」と言う概念が存在している。また、「既存の競馬ゲームより難易度が若干高い」、「既存の競馬ゲームとは別な理論や計画が必要になる」との意見もある。
さらに、ポケットステーションと連動しており、別の牧場の血統を加えたり初期種牡羽以外の源流チョコボを発見したりできる。
[編集] 主な登場キャラクター
- シロマ
- 牧場の秘書兼チョコボの医師(白魔道士)。イベントを始めさまざまな行動の説明をしてくれる。
- シド
- 牧場施設の建設者。技術者でもある。
- ラブリラ
- 牧場の事務員。データの管理を行っているデブチョコボ。
- マハダン
- 牧場の倉庫番。チョコボの種を冷凍保存してくれる黒魔道士。
- モグ
- チョコボの調教師。トレーナーのリーダーであるモーグリ。オーソドックスな調教を行いチョコボと会話ができるとの噂がある。
- ゴーワン
- チョコボの調教師。種族はゴーレム。モットーは「根性」で厳しい訓練を行う事も多い。
- モリー
- チョコボの調教師。種族はゴブリン。チョコボの体調を第一に考えやさしい訓練を行う。
- レッド
- チョコボの調教師。種族はボム。重賞を狙うことが多い。
- ギルミィ
- 融資会社の社員。種族はミイラ男。施設を建設した時や毎年2月に資金を貸してくれる。
- ラミア、ヘイジロウ
- レースの解説者。ヘイジロウの種族はトンベリ。
- サハギン、スケルトン
- レースの実況アナウンサー。
[編集] 牧場
牧場はレース開始時を含め3段階あり、チョコボの数に応じて毎年末にシロマから拡張を勧められる。
牧場の施設は調教に必要なものや野性チョコボを捕獲できる施設や観光用などさまざまなものがある。一部の施設は競争羽のレース成績において新たに設置できるものや拡張できるものもある。
[編集] 主な施設
- スピーカー
- ゲーム中のBGMを変更できる
- 坂道
- 訓練メニューで坂道が使用できる。
- プール
- 訓練メニューでプールが使用できる
- 農園
- チョコボのえさを栽培できる。
- オアシス・大木
- チョコボが休息し野生チョコボを捕獲する事もできる。並べて設置すると「いこいの広場」となる。
- 温泉・診療所
- チョコボの休養に使用できる。
- グッズショップ
- G1レースで勝利した現役競争羽のグッズを製造販売する。
- チョコボ像
- 三冠羽の栄光を称えた像。
- チョコボタワー
- 一部のG1レースを制覇した事を記念した塔。
- チョコボ記念館
- 全G1レースを制覇した牧場の歴史を展示する。
[編集] レース区分
本賞金額のランク別レースが行われる。レースに勝利すると確実に次のランクのレースに出走可能となり、格上げ出走もできるがランダムで除外の可能性がある。また、牝羽、牡羽限定のレースもある。ちなみに、オープンのレース名の大半が星座やアイテムなどFFシリーズから引用されている。
- 新羽(3歳7月~12月)
- デビュー戦、及びデビュー戦後も同月中で未勝利なら出走可能。
- 未勝利(3歳8月~4歳12月)
- 新羽戦未勝利の翌月以降及び3歳中でレース未勝利の4歳羽が出走。
- 500下(3歳10月~)
- 新羽戦、未勝利戦で1勝、もしくは4歳まで勝利経験がない5歳羽以上が出走可能。
- 900下(4歳6月~)
- 500下勝利経験羽が出走可能。
- 1600下(4歳7月~)
- 900下勝利経験羽及び500下勝利経験羽が出走可能。
- オープン特別(3歳7月~)
- 本賞金額に応じてグラビデ(重量ハンデ)が加算される場合あり。
- オープンG3
- 上位入賞羽が数週後に開催されるG1レースの優先出走権利を得られるトライアルレースとなっているレースがある。
- オープンG2
- G3と同様にG1レースのトライアルレースとなっているレースもある。
- オープンG1(後述)
[編集] G1
ゲーム中で最もグレードの高いレース。競馬界でのG1レースをモデルとしており、距離やコース設定もほぼ同じになっている。冠名には他のオープンと同様にFFシリーズが関係しており、召喚獣の名前を冠しているレースが多い。規定された本賞金額が出走条件になっているレースもあり、レースの開催前に行われるオープン特別及びG3、G2によるトライアルレースの上位羽が優先出走権を得られる場合もある。また、4歳のチョコボには規定の3レースで勝利すると3冠羽の称号が与えられチョコボ像が牧場内に建設できる。
元になった実在のレースを()内に記載する。なお、フェニックス記念およびバハムート記念はゲームの都合で距離が違う。
- タイタンステークス(フェブラリーステークス) - G1唯一のダート競技場でのレース
- クリスタル賞(桜花賞) - 牝羽三冠の1レース
- 神竜賞(皐月賞) - 牡羽三冠の1レース
- オーディーン賞春・秋(天皇賞)
- CRAマイルカップ(NHKマイルカップ)
- カーバンクル記念(高松宮記念)
- チョコボオークス(オークス) - 牝羽3冠の1レース
- チョコボダービー(日本ダービー) - 牡羽3冠の1レース
- イフリート記念(安田記念)
- フェニックス記念(宝塚記念)
- ミスリル賞(秋華賞) - 牝羽3冠の1レース
- オメガ賞(菊花賞) - 牡羽3冠の1レース
- シヴァ女王杯(エリザベス女王杯)
- アレクサンダーカップ(マイルチャンピオンシップ)
- CRAワールドカップ(ジャパンカップ)
- オニオンガールステークス(阪神3歳牝馬ステークス)
- オニオンボーイステークス(朝日杯3歳ステークス) - G1唯一の牡羽限定レース
- ラムウステークス(スプリンターズステークス)
- バハムート記念(有馬記念)
[編集] カップリング
毎年3~4月の2ヶ月間に繁殖牝羽と種牡羽に産駒を生ませることができる。親チョコボの血統効果やさまざまな配合理論を用いることによって生まれてくる仔チョコボの能力を大きく変化させる事ができる。
[編集] パラメーター能力
チョコボの長所、短所、特徴などは種牡馬と繁殖牝馬の能力が影響される。
- 長距離
- 瞬発力
- 先行力
- 持続力
- 自在性
- 加速力
- 底力
- ダート適正
- 羽色
- 額毛色
- 体格
- 瞳色
これ以外にランダムでレースや繁殖などの個性が決定される。
- レースor繁殖向き
- 気温適正
- コース左右適正
- 脚質
[編集] 産み分け
カップリング時に実を使用する事によって生まれてくる仔チョコボの性別をある程度左右させる事ができる(必ず性別が確定できるわけではない)。
牡向け
- ピピオの実
- サラハの実
- バラムの実
- カラブの実
牝向け
- ルチルの実
- ラサンの実
- ポロフの実
- ゼイオの実
[編集] 配合理論
チョコボの能力向上に左右される特殊な配合理論がある。カップリング時に親チョコボの血統表が表示されている時にシロマのコメントから一部の配合理論が確定している事がわかる。
- アウトブリード
- 5代前の血統表内に同種類のチョコボがいない。
- インブリード
- 牡羽と牝羽の血統表内に同種のチョコボがいる(あまりに同種のチョコボが多すぎる場合は通常カップリングできない)。
- ニックス
- チョコボの種類によって相性の良い組み合わせがある。
- シブい配合
- 3代前までに6種以上の発祥地がある。
- 父父ニトロ
- 祖父に当たる父父と牝羽に同じプラス能力が含まれている。
- 全きょうだいクロス
- 牡羽と牝羽の血統表内に兄弟となる同じチョコボが2匹以上いる。
- オール青
- 5代前までの血統表内にすべてのプラス能力が含まれている。
[編集] 種牡羽
ゲーム開始時に存在する源流チョコボ28種と隠しチョコボ4種について発祥地別に記載する。発祥地はすべて『FFVII』、『FFVIII』の地名に由来している。また、現実の競馬界で存在した種牡馬がモデルとなっている。ゲーム中で産駒が活躍した種牡羽が新しく源流として登録される場合もある。以下では、括弧に発祥地の由来元となる作品を記載した。
ウィンヒル(『FFVIII』)
コスモキャニオン(『FFVII』)
- ジンギスカン
- パウンドマーブル
- ビター
- ベジタブル
- マイルドラスク(隠しチョコボ)
ガルバディア(『FFVIII』)
- サンカクテル
- シャンピニオン
- ブラマンジェ
コスタ・デル・ソル(『FFVII』)
- シャンペンディップ
- ネーブルサイダー
- ミスターチョコナッツ
ウータイ(『FFVII』)
- チョコマカロン
- プラリネ
エスタ(『FVIII』)
バラム(『FFVIII』)
- インシュリン
- ポインセチア
グラスランド(『FFVII』)
- トリュフ(隠しチョコボ)
ゴールドソーサー(『FFVII』)
- カフェロワイヤル(隠しチョコボ)
トラビア(『FFVIII』)
- カカオマス
ミッドガル(『FFVII』)
- デザートサパー
[編集] 競羽場
ゲーム中にはレースが開催される6会場がある。
- 天空神殿
- 全周2100m、芝左回り、気候変化なし
- 熱帯密林
- 全周1600m、芝右回り、降水確率20~40%
- 秘境遺跡
- 全周1800m、芝左回り、降水確率0~40%、降雪確率冬10%
- 王宮都市
- 全周1850m、ダート右回り、降水確率0~10%、降雪確率冬10%
- 砂浜公園
- 全周1632m、ダート左回り、降水確率0~20%、降雪確率冬5%
- 山岳廃坑
- 全周1804m、ダート右回り、降水確率0~20%、降雪確率冬10%
[編集] こぼれ話
- ゲーム中で説明書より詳しく書かれた配合理論やCRAの詳細などの説明を読むことができる。
- 攻略本は2冊出ているが、一方はゲームの基本的な要素のみしか書かれておらず、もう一方は誤植が多い。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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イヴァリースアライアンス | FFT(獅子戦争) - FFTA - FFTA2 / FFXII - FFXIIRW |
クリスタルクロニクル | FFCC - FFCC RoF - FFCC CB |
外伝・外伝的タイトル | FF外伝聖剣伝説 - FFUSA - テトラマスター |
チョコボシリーズ | 不思議なダンジョン - 不思議なダンジョン2 - レーシング - スタリオン - コレクション・ダイス(ランド) - はたらく - どこでも - モバイル - 魔法の絵本 |
映像作品 | OVA - 映画 - FF:U - FFVII AC |
キングダムハーツシリーズ | キングダムハーツ - キングダムハーツチェインオブメモリーズ - キングダムハーツII |
登場人物 | シド - ギルガメッシュ - エクスデス - ビッグス&ウェッジ - クラウド - ヴィンセント - セフィロス |
関連項目 | 魔法形態 - アビリティ - ジョブ - 召喚獣 |