初狩駅
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初狩駅(はつかりえき)は、山梨県大月市初狩町にある東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である。
また日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅でもあるが、1996年より貨物列車の設定は無い。
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[編集] 駅構造
かつての中央本線にはこの附近だけを見ても笹子駅や勝沼駅など多数のスイッチバックの構造を持つ駅が存在していたがついにこの駅がその最後となってしまった。駅の大月よりで本線から分岐した線路が駅本屋の脇、笹子方面へ伸びている。
ただしこのスイッチバックの構造は貨物を扱うための設備として残されているに過ぎない。当駅の付近に東洋一の規模といわれた砕石工場(甲州砕石)があり当駅から専用線がのびているため、この設備が必要なのである。当駅はJR東日本のバラスト輸送工事列車の発駅となっているが、JR貨物の貨物列車の運行は現在は無い。
かつては当駅に停まる旅客列車はスイッチバックをしていたが昭和43年10月の複線化により勾配のある本線上に新しく島式ホーム1面2線が設けられ、それからは当駅に停車する旅客列車も本線上を走るようになった。
ホームは駅舎などより少し高い位置にあるためホームから駅舎へはまずホーム中ほどから階段を下りその後地下通路を通る。すると貨物用に線路が残された場所に出るのでそこから構内踏切を通って到達できる。
駅舎は昭和26年10月に出来た木造建築。基本的に一階建てであるが駅事務室の一部のみが二階建てになっている。駅舎の内部には駅事務室と待合所がある。待合所には出札・改札窓口(自動改札未設置)のほか自動券売機も設けられている。直営駅。マルス端末はないが、POS端末の設備がある。
[編集] 駅周辺
- 大月市役所初狩出張所
- 初狩郵便局
- 大月市立大月第一中学校
- 大月市立初狩小学校
- 甲州砕石
- 笹子川
- 国道20号
[編集] 利用状況
- 2005年度の乗車人員は1日平均440人であった。
[編集] 歴史
- 1910年(明治43年)2月10日 - 国鉄の駅として開業。
- 1968年(昭和43年)10月1日 - 複線化に伴い旅客ホームを本線上に移転。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本・JR貨物の駅となる。
- 1996年(平成8年)3月16日 - 貨物列車の設定が廃止。
- 2004年(平成16年)10月16日 - 簡易Suica改札機を導入。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
辰野支線(旧線) : 岡谷 - 川岸 - 辰野(>>飯田方面) - 信濃川島 - 小野 - 塩尻