岡谷駅
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岡谷駅(おかやえき)は、長野県岡谷市本町1丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である。
みどり湖方面(本線)と辰野方面(支線)が分岐する。
普通電車、快速電車、特急「あずさ」と、特急「スーパーあずさ」の一部等が停車する。標高766.2メートル。
日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物取扱施設である岡谷オフレールステーションを併設する。
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[編集] 駅構造
地上駅である。駅舎に接したホームには正面の1番線と、塩尻・辰野方に切欠きホームの0番線がある。その奥に島式ホーム1面2線があり駅舎側より2番線、3番線となる。またこのほかに留置線1線(臨時待機所:臨時列車などまれに車両のみが停車していることがある)を有している。
[編集] のりば
(駅舎側より)
0 | ■中央本線 | 川岸・辰野方面 |
■飯田線直通 伊那市・駒ヶ根・飯田・天竜峡・豊橋方面 | ||
1 | ■中央本線 | 上諏訪・小淵沢・甲府・八王子・新宿方面 |
2 | ■中央本線 | ■篠ノ井線方面 塩尻・松本・長野方面 |
川岸・辰野方面 | ||
■飯田線直通 伊那市・駒ヶ根・飯田・天竜峡・豊橋方面 | ||
上諏訪・小淵沢・甲府・八王子・新宿方面(待避線) | ||
3 | ■中央本線 | ■篠ノ井線方面 塩尻・辰野・松本・長野方面 |
川岸・辰野方面 | ||
■飯田線直通 伊那市・駒ヶ根・飯田・天竜峡・豊橋方面 |
(注)快速みすずは、当駅2番線で方向転換し、飯田線方面もしくは長野方面へ向かう。
二つのホームは改札を入って右側の地下道で結ばれている。改札口(駅舎)は1番線に接する一つしか設けられておらず駅の南側に出るには、駅舎をでて右側にある南北を連絡する自由通路を利用することになる。単式ホーム上地下道出入口付近にはトイレ(オストメイト対応トイレを含む)がある。
塩嶺トンネル開業時に飯田線直通の急行列車(現在定期列車としての急行列車は廃止)が岡谷駅を経由するようになり、分割併結する設備が必要となったため、駅設備が拡張された。
駅舎は昭和27年(1952年)11月に出来たものでコンクリート造りの平屋建てである。駅舎内部には待合所・出札窓口(みどりの窓口)、自動改札3通路、自動券売機などのほかキヨスク(1番線ホーム上および改札外待合室から利用可能)がある。また、岡谷市の物産などが陳列された棚もある。直営駅である。
[編集] 利用状況
2005年度の1日平均乗車人員は3,452人
[編集] 岡谷オフレールステーション
JR貨物のコンテナ集配基地で、旅客駅北口の西側に位置する。またレールは敷設されておらず、正式な貨物駅ではない。
- 取扱貨物は、コンテナ貨物。12ftコンテナのみを取り扱う。
- 貨物列車の発着は無く、その代替として南松本駅との間に1日3往復のトラック便が運行されている。
- 1986年に駅での貨物取扱が廃止され、その代替として岡谷コンテナセンターが設置された。その後2006年の貨物駅の名称整理の際に現在の名称に変更された。
[編集] 駅周辺
岡谷市の中心部。駅前には大きな商業ビルがあるが、2005年12月現在、2階以上は閉鎖され、1階も一部しかテナントが入っていない。駅前広場は整備されておりバス、タクシーなどが発着する。岡谷の市街地は当駅から北東方向に広がっており岡谷市役所へは北東方向800メートルほどの距離である。駅のすぐ西側では中央自動車道が中央本線をまたいでおり駅の南200メートルほどのところを流れる天竜川の向こうには岡谷ジャンクションが設けられている。天竜川に沿って700メートルほど東に諏訪湖がある。
- 一駅一名物:平和のナイスミディ像(裸婦のブロンズ像)
- 塩嶺トンネル、駅前の開発事業の完成に伴って、かつて岡谷に栄えた製糸工業に携わった女性(製糸工女)が平和を願っている姿の彫刻がつくられた。手には生糸が握られている。
- 長野県岡谷東高等学校
- 長野県岡谷南高等学校
- 長野県岡谷工業高等学校
- 岡谷市役所
- 長野自動車道(岡谷高架橋、岡谷JCT)
- 国道20号
- 市立岡谷蚕糸博物館
[編集] 歴史
- 1905年(明治38年)11月25日 - 国鉄中央本線 富士見駅~岡谷駅間開通と同時に開業。旅客及び貨物の取扱を開始。
- 1906年(明治39年)6月11日 - 岡谷駅~辰野駅~塩尻駅間が開通。
- 1983年(昭和58年)7月5日 - 岡谷駅~みどり湖駅~塩尻駅間が開通。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 貨物の取扱が廃止。代替として岡谷コンテナセンターが設置される。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。コンテナセンターはJR貨物が継承。
- 2005年(平成17年)12月12日 - 自動改札機導入。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 岡谷コンテナセンターが岡谷オフレールステーションに改称。
- 2007年(平成19年) 3月18日岡谷~辰野間を一部ワンマン化
[編集] 駅弁
- アルプスの四季(カワカミ)
- うなぎ釜めし(カワカミ)
- 山菜ちらし寿し(カワカミ)
- とりめし(カワカミ)
- うなぎ弁当(うなぎのまち岡谷の会)
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
辰野支線(旧線) : 岡谷 - 川岸 - 辰野(>>飯田方面) - 信濃川島 - 小野 - 塩尻